二代目はクリスチャン

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二代目はクリスチャン
監督 井筒和幸
脚本 つかこうへい
原作 つかこうへい
製作 角川春樹
出演者 志穂美悦子
岩城滉一
柄本明
蟹江敬三
室田日出男
かたせ梨乃
北大路欣也
音楽 甲斐正人
撮影 北坂清
編集 玉木濬夫
製作会社 角川春樹事務所
配給 東宝/角川春樹事務所
公開 日本の旗 1985年9月14日
上映時間 101分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 12億5000万円[1]
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二代目はクリスチャン』(にだいめはクリスチャン)は、(旧)角川春樹事務所創立10周年記念作品として製作された、井筒和幸監督による日本映画。1985年9月14日公開。配給元は東宝。同時上映は澤井信一郎監督の『早春物語』。

ストーリー[編集]

美人シスター・今日子(志穂美悦子)へ、警察官で実家が仏教寺の二男神代(柄本明)とヤクザの晴彦(岩城滉一)が共に我こそがと互いに先を争い求婚し、自分の思いを伝える。

そんな中、今まさに天竜組の二代目の組長を継ぐべき晴彦が敵対する黒岩組の罠にはまり、殺されてしまう。

そうした中で不意に今日子は、父親の境遇・母親の現在を知ってしまう。黒岩組は神戸の港祭りを仕切ろうと躍起になり、痺れを切らして天竜組との抗争に発展してしまう。

登場人物[編集]

シスター今日子
演 - 志穂美悦子
真面目で慎ましく、愛情深いシスター。普段は教会で働き、身寄りのない子供たちと一緒に生活している。小さいころ、教会の前に捨てられていたのをマザーに育てられた。過去に8年ほどバチカン市国にある教会でシスターの経験があり、外国語が堪能。作中では、ちょっとした透視ができるらしく、壺振りでサイコロの目を何度も当てている描写がある。英二を密かに慕っている。
天竜晴彦
演 - 岩城滉一
神戸を取り仕切る天竜組の跡目を継ぐ存在。しかし、クリスチャンの今日子と結婚したいがために、先代が亡くなった後も2代目襲名を引き延ばしている。
神代
演 - 柄本明
神戸署の刑事。実家は100年続く寺の次男。今日子に好意を寄せていて、晴彦と今日子を巡ってあれこれと画策している。
黒岩
演 - 室田日出男
晴彦率いる天竜組の跡目を狙っている黒岩会の長。関係先の病院で注射で覚せい剤を一般の患者に打って覚せい剤漬けにするというしのぎをしている。元は天竜組の先代に世話になっており、晴彦が子供の頃に家庭教師をしていた。
百合
演 - かたせ梨乃
晴彦と付き合っていて、晴彦が今日子に惚れ込んでいると知り今日子に敵対心を持っている。実は、黒岩会によって覚せい剤を常用させられており、利用されている。
とみこ
演 - 小柳みゆき
神代の両親が、息子の結婚を心配して勝手に決めた結婚相手で、檀家総代の娘。お世辞にも美人とは言えない容姿の女性。
磯村
演 - 蟹江敬三
天竜組のまとめ役。晴彦より年上ながら先代の恩に報いて、晴彦に従っている。
金造
演 - 山本亨
天竜組の組員。
徳二
演 - 高野嗣郎
次郎
演 - 松本竜介
天竜組の組員。
吾助
演 - 清水昭博
天竜組の組員。
森田
演 - 堀弘一
天竜組の組員。
沼川
演 - 成瀬正
久保田
演 - 関時男
袴田
演 - 藤岡重慶
マザー・ゴルガン
演 - 月丘夢路
教会のマザーであるが、敬虔な修道女というほどではなく、「抱かれた男は5本の指じゃ足りない」などと言っており、奔放な性格。実の娘のように育ててきた今日子の結婚について気にかけている。
中津川勇吉
演 - 山村聰
今日子の実父のことをよく知る人物。中津川によると「今日子の実父は、戦後の神戸に中国人の暴力団組織が作られ、機関銃で好き放題していたのをドス一本持って殴りこみ、神戸を守った男だった」と語っている。
英二
演 - 北大路欣也
壺振り師。嵐の夜に殺人を犯して、偶然今日子がいる教会に逃げてきた。今日子が、直後に来た刑事からかくまってくれたことに恩義を感じている。
その他
演 - 三谷昇中島葵梅津栄朝比奈順子國村隼

スタッフ[編集]

製作[編集]

井筒和幸監督は『(金)(ビ)の金魂巻』と平行して製作準備にかかったが、脚本に問題があった[2]つかこうへいの脚本は、ト書きがなく、シュールで舞台向きだったので、映画には使えないものだった[2]。映画向きに修正された脚本に怒ったつかこうへいは、クレジットから自分の名前を外してくれと不満を露わにした[2]

1985年5月28日に東映京都撮影所で製作開始されたが、前年1984年8月に山口組一和会の抗争(山一抗争)が関西で発生し継続していた[2]。そのような状況で、市民団体から当映画に対しヤクザ映画製作反対の運動が起きた[2]

角川映画は、この映画の前売り券を日本生命に押し付けていた[2]。日本生命が前売り券を配布したファミリー層の観客のために、角川春樹から井筒監督にストリップショーのシーンのカットの依頼があった[2]。井筒監督はストリップショーのシーンのカットは残念だったが、それ以外は自由に楽しく撮影したと発言している[2]

その他[編集]

脚注[編集]

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参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]