「音楽心理学」の版間の差分
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*[https://sites.google.com/site/motconkinolab/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/ 音楽の科学研究会] |
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*[http://cogpsy.jp/ 日本認知心理学会] |
*[http://cogpsy.jp/ 日本認知心理学会] |
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*[http://www.asj.gr.jp/ 日本音響学会] |
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*[http://www.yamaha-mf.or.jp/onken/onken.html/ ヤマハ音楽研究所] |
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*[http://www.yamaha-mf.or.jp/onkenscope/ ヤマハ音楽研究所 音研] |
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=== 関連する学問、その他 === |
=== 関連する学問、その他 === |
2014年1月13日 (月) 12:50時点における版
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音楽心理学(おんがくしんりがく、英: Music psychology)は、心理学および音楽学の派生と見なすことができる。音楽的行動や音楽経験の理解・解明を目指す。現代の音楽心理学では主に経験主義の立場を取っている。[要検証 ]
音楽心理学的な理解は、第一に音楽的行動や音楽経験のデータ解釈をよりどころとして進められる傾向がある。そのデータは、系統的な観察によってと、人間関係の相互作用から集められる。
概要
現代では、音楽心理学の国際的な場で、「どうして人間は 莫大な量の時間・労力・金を音楽活動に費やすのか」という疑問を囲む多くの事例が、徐々に研究されている。音楽心理学は、人間文化の科学的調査として見なされうる。この調査の結果を保ち、また保ち続けることは、人間の価値や・個性・自然・QOLなど、一般人に関係する問題と直接からみ合う事柄である。[要検証 ]
歴史
音楽を心理学の立場で研究し始めたのは、19世紀の終わりごろ~20世紀初めにかけてである[1]。
その後、音楽心理学の成果が1930年代ごろ、高野瀏(発行年:1935年)[2]、相沢陸奥夫(発行年:1935年)[3]、リチャード・ミュラー=フライエンフェルス(de:Richard Müller-Freienfels,発行年:1936年)[4]やカール・シーショア(発行年:1938年)[5]によって書物にまとめられ始めた。現在では、各分野に渡って研究が進んでいる。
手法
音楽心理学でも、他の心理学分野と同様のアプローチが行われる。具体的には、観察法・実験法・質問紙法などを使い、音楽に関する性質を検証していく方法がとられる[6]。
なお、音楽心理学の中にある論点は、しばしば答えることが難しいものがある。[要検証 ]それ故、注意深く品質管理の手続きをされた調査文献に委ねる必要がある。これらは概して匿名の専門家による査読の形を取り、それは、すべての主要な音楽心理学に関する学会・連盟・雑誌で標準的な主眼点である。
研究範囲
音楽心理学者は、あらゆる視点の音楽的行動に対して、あらゆる心理学的視点から、当てはまる方法や知識を用いて研究する。例えば、下記の研究内容を含む。
- 毎日の音楽リスニングの状態(運転中・食事中・買い物中・読書中、など)
- 音楽の式典と集会(宗教的、祭典、スポーツ、政治的イベントなど)
- 器楽・声楽の学習を伴う、特定の過程と技術
- ダンスのような音楽的行動と、音楽に対する感情的反応
- 人の一生を通しての音楽的行動・能力の発達
- 個人やグループの個性を形作る音楽の役割
- 音楽的嗜好(「どうして私たちは特定ジャンルの音楽を好きになったり嫌いになったりするのか」の理由)
- 音楽的嗜好の社会的影響(親子・家族・専門家・社会的背景、など)
- 音楽聴取の構造(旋律・フレーズ・ハーモニー・音程・リズム・拍子・ダンス・テンポ、および、構文のような準言語的要素)
- 音楽的パフォーマンスを伴う心理学的プロセス。例えば下記のものがあげられる。
心理学との関連
- 生体心理学(神経心理学を含む)
- 知覚(音響心理学を含む)
- 音楽認識(言語、思考、意識、学習、記憶など、認識に関することがらにつながる)
- 動機付けと情緒
- 子どもの発達(発達心理学を含む)
- 健康(ストレス、コーピング、心理療法、精神疾患を含む)
- 音楽療法
- パーソナリティと個人差
- スキル(才能、創造性、知能を含む)
- 社会心理学と認識
- 「音楽と脳」
- 失音楽症(en:Music-specific disorders。音痴などを含む。)
音楽・音楽学との関連
音楽心理学は、非心理学的な視点の音楽学と音楽練習を解明することができる。
例えば、音楽心理学は、旋律・ハーモニー・音程・リズム・拍子・楽式などの音楽構造について、知覚の研究することによって音楽理論に貢献する。音楽史の調査においては、心理学的インスピレーション、音楽的統語論の歴史に関する組織的な調査、作曲者の音楽心理学的な影響とつながりのあるパーソナリティの心理学的解析から、その恩恵にあずかることができる。音楽民族学では、文化による音楽知覚の違いを学ぶ際の心理学的アプローチから、その恩恵にあずかることができる。
なお、音楽心理学での「スキル(才能、創造性、知能を含む)」、「情緒(Emotion)」「情操(Sentiment)」「知覚」などに関する研究を、音楽教育に応用しようとする試みもあり、古くはジェームス・マーセルなどが研究の対象としていた[7]。1980年には、実験心理学的な手法も音楽教育研究に採用されるようになっている[8]。
これらたくさんの有望な分野の相互作用に関する調査は、やっと始まったばかりである。
脚注
- ^ ダイアナ・ドイチュ『音楽の心理学(上)』,寺西 立年・宮崎 謙一・大串健吾 訳,西村書店,(翻訳者)あとがき
- ^ 高野瀏『音楽心理学』東宛書房,1935年
- ^ 相沢陸奥夫『音楽の心理学』東宛書房,1935年
- ^ Müller-Freienfels, Richard,Psychologie der Musik,Berlin:Vieweg,1936
- ^ Carl Emil Seashore,Psychology of Music,New York, London, McGraw-Hill Book Company,Inc., 1938
- ^ 倉片憲治「音楽心理学の方法」谷口高士 編『音は心の中で音楽になる 音楽心理学への招待』,北大路書房,第1章
- ^ たとえば、ジェームス・マーセル、マーブル・グレーン『音楽教育心理学』供田武嘉津 訳,音楽之友社,1965年など。この時代の総括としては、供田武嘉津『音楽教育学』音楽之友社,pp61~99が詳しい。
- ^ 田中正『新しい音楽教育研究法 -心理学・統計学に基づく-』,音楽之友社,1985年に、概説・手法・実施例がある。
参考文献・URL
- ダイアナ・ドイチュ『音楽の心理学(上)』,寺西 立年・宮崎 謙一・大串健吾 訳,西村書店,1987年
- ダイアナ・ドイチュ『音楽の心理学(下)』,寺西 立年・宮崎 謙一・大串健吾 訳,西村書店,1987年
- 谷口高士 編『音は心の中で音楽になる 音楽心理学への招待』,北大路書房,2000年
- 供田武嘉津『音楽教育学』音楽之友社,1975年
- 音楽心理学(九州大学芸術工学府 中島祥好研究室)
- Welcome to Taka's Homepage(谷口高士のWebサイト)
- 聴覚心理学・音響心理学・音楽心理学の研究室(京都市立芸術大学 津崎実研究室)
- 大阪大学人間科学部 感性情報心理学研究室
関連項目
人物
日本
海外
ゲーザ・レーヴェース、カール・シーショア(en:Carl Seashore)、ジェームス・マーセル(en:James Mursell)、ダイアナ・ドイチュ
関連学会・団体
- 日本音楽知覚認知学会
- 日本心理学会音楽心理学研究会
- 日本音楽心理学音楽療法懇話会
- 日本音楽教育学会
- 音楽情報科学研究会
- 日本音楽療法学会
- 音楽の科学研究会
- 日本認知心理学会
- 日本音響学会
- ヤマハ音楽研究所
- ヤマハ音楽研究所 音研