石見空港
石見空港 Iwami Airport | |||||||||
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IATA: IWJ - ICAO: RJOW | |||||||||
概要 | |||||||||
国・地域 | 日本 | ||||||||
所在地 | 島根県益田市 | ||||||||
種類 | 商業 | ||||||||
運営者 | 島根県 | ||||||||
運用時間 | 8:00~19:30 | ||||||||
標高 | 54 m (177 ft) | ||||||||
座標 | 北緯34度40分23秒 東経131度47分34秒 / 北緯34.67306度 東経131.79278度座標: 北緯34度40分23秒 東経131度47分34秒 / 北緯34.67306度 東経131.79278度 | ||||||||
公式サイト | 萩・石見空港 | ||||||||
滑走路 | |||||||||
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空港の一覧 |
石見空港(いわみくうこう、英称:Iwami Airport)は、島根県益田市にある地方管理空港である。愛称は萩・石見空港(はぎ・いわみくうこう、英称:Hagi-Iwami Airport)。
概要
石見空港は島根県西部の益田市中心部から約4km(15分)に位置する、島根県西部(浜田市・津和野町等)および山口県北部(萩市等)を利用圏とする空港である。交通の利便性で著しく劣る島根県西部の高速交通網整備を目的として、島根県が1973年(昭和48年)に石見地方に空港を設置する構想を策定、1987年(昭和62年)の設置許可を経て1993年(平成5年)に出雲空港、隠岐空港に続く島根県下3番目の空港として開港した。
滑走路は11/29方向に2000mの長さを持つ。平行誘導路は無く、滑走路両端にターニングパッドを備える。着陸帯の幅は300mである。
空港ターミナルビルは滑走路北東側に一棟ある。内部は国内線用の設備のみ持ち、国際線の設備は特に備えていない。ボーディングブリッジは1基を備える。エプロンは中型ジェット機用2バース、小型ジェット機用1バースである。
開港と同時に東京国際空港と大阪国際空港の2路線が就航した。しかし、元々人口希薄であり、ビジネス客も少ない山陰西部に位置するため、開港以来利用率の低迷が続き、東京線はいったん1日2往復に増便するも再び減便、大阪線も機材の小型化が行われたのち、2011年1月に廃止された(大阪線は2011年から夏季季節限定で運航を再開)。
利用範囲を萩市など山口県北部にまで見据え、全国的に知名度のある「萩」の名を冠した「萩・石見空港」の愛称を設け、「利用促進策」として税収から捻出した予算を元に22歳未満の往復利用者への5,000円のキャッシュバック、格安の旅行パックの発売などを行っているが、後述するような問題点もあり、利用向上にはつながっていないのが現状である。このため、島根県や益田市は有効活用策として山梨県の日本航空学園の高校誘致を目指すとしていたが、その後の展開はなく立ち消えになったと思われる。
利用者数は、1994年(開港2年目)から2002年までの9年間は年間14-16万人程度であったが、その後大きく落ち込み、2006年からは8万人を割り込んでいる[1]。そのため、全日空は特に採算の悪化している大阪線の廃止を打診していた[2]。島根県は「守れ!大阪便緊急キャンペーン」と題して大阪線の利用拡大を狙ったが、全日空は最終的に2011年1月5日の廃止を通告した[3][リンク切れ]。その後、地域自治体などで作る「萩・石見空港利用拡大促進協議会」などとの交渉が行われ、夏季繁忙期の期間限定便として運航される事になった[3]。
現在、利用拡大促進協議会では空港周辺の住民や企業・団体を対象とした、乗客への運賃助成策を行っている。対象地域は島根県最西部の益田市・浜田市・津和野町・吉賀町、山口県北東部の萩市・阿武町となっている[4]。
沿革
- 1973年(昭和48年)3月 石見地方に空港を設置する構想を島根県が発表
- 1987年(昭和62年)12月 飛行場設置許可
- 1993年(平成5年)7月 石見空港開港
- 1997年(平成9年)7月 羽田空港発着枠拡大により東京国際空港便が2便に増便
- 1999年(平成11年)
- 2000年(平成12年)4月 東京国際空港便が毎日2便に増便
- 2002年(平成14年)
- 2004年(平成16年)10月 搭乗率低迷のため大阪便使用機材がDHC-8-Q400に小型化
- 2011年(平成23年)1月 大阪国際空港便廃止(7月より夏季季節限定で再開)
ターミナルビル
- 運営は石見空港ターミナルビル株式会社
- 1F 全日本空輸カウンター、レンタカー会社カウンター、到着ロビー、バゲージクレイム、島根県空港事務所
- 2F 空港売店、レストラン、搭乗待合室、出発ロビー
- 3F 展望デッキ
- レストランはエプロンに面し、眺めはよい。
- 航空機発着時間以外はエスカレーターの電源が切られていることがある。
- 2Fの売店はターミナル直営の「エアポートショップIWAMI」が営業している。
- 3Fの展望デッキは無料。空港北側の丘が陰になるため、展望デッキからはR/W11への着陸機のタッチダウンポイントは見えない。
飛行場対空援助業務
RAG (IWAMI REMOTE) | 118.05MHz |
- 担当は国土交通省大阪航空局大阪空港事務所航空管制運航情報官。
航空保安無線施設
局名 | 識別信号 | 周波数 | |
VOR | DME | ||
石見 | IME | 115.05MHz | 1058MHz |
- 保守管理は国土交通省大阪航空局石見空港出張所航空管制技術官が担当している。
就航路線
アクセス
空港連絡バス
乗合タクシー
- 「萩・石見空港 - 津和野間」(津和野第一交通[5])
- 萩・石見空港 - 津和野町役場本庁(旧日原町) - 津和野駅 - 津和野温泉「なごみの里」
道路
- 島根県道331号石見空港飯田線
- 島根県道328号石見空港線
- 島根県道255号蟠竜湖線を経由して国道191号まで約1.5km
駐車場
- ターミナルに隣接して298台を収容できる無料駐車場が整備されている。
空港近隣のスポット
- 風の丘公園
- 蟠竜湖
- 万葉公園
備考
- 神話の地であることから、航空機到着時に石見神楽が出迎えるという企画が催されたことがある。
- 2006年の「萩・石見空港まつり」では空港のトラフィックの少なさを生かし、昼間にエプロンを石見神楽の大蛇で埋め尽くすという企画が行われた。
- 2008年の「萩・石見空港まつり」では、滑走路をコースに組み込んだ第1回萩・石見空港マラソン全国大会が行われた。
- IATA空港コードのIWJは、かつて民間機が乗り入れていた岩国飛行場が付けていたものである。
脚注
- ^ 「石見空港の利用状況(年度別)」 (PDF) しまね統計情報データベース
- ^ 全日空の大阪―石見便、地元に運休打診[リンク切れ] 読売新聞記事 テキストは[1]
- ^ 萩・石見空港 平成23年1月25日付リリース 大阪便の期間限定運航のお知らせ{{{1}}} (PDF)
- ^ 萩・石見空港公式サイト「飛行機で、いきましょ。キャンペーン」[2]
- ^ 第一交通産業のグループ会社。