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産業技術短期大学

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産業技術短期大学
1号館(事務局・講堂)
大学設置/創立 1962年
学校種別 私立
設置者 学校法人鉄鋼学園
本部所在地 兵庫県尼崎市西昆陽1丁目27-1
北緯34度46分13.1秒 東経135度22分56秒 / 北緯34.770306度 東経135.38222度 / 34.770306; 135.38222座標: 北緯34度46分13.1秒 東経135度22分56秒 / 北緯34.770306度 東経135.38222度 / 34.770306; 135.38222
キャンパス 本部キャンパス
学部 機械工学科
電気電子工学科
情報処理工学科
ものづくり創造工学科
研究科 生産工学専攻
電気・情報工学専攻
ウェブサイト http://www.sangitan.ac.jp/
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産業技術短期大学(さんぎょうぎじゅつたんきだいがく、英語: College of Industrial Technorogy)は、兵庫県尼崎市西昆陽1丁目27-1に本部を置く日本私立大学1962年創立、1962年大学設置。大学の略称は産技大、産技短、産短大、CIT。また「鉄鋼短大」「鉄大」を用いる者もいる。

概観

正門前

大学全体

建学の精神(校訓・理念・学是)

  • 建学の精神
産業技術短期大学における建学の精神は「鉄鋼業並びにその関連産業はもとより、広くその他の産業界等の将来を担いうる学力と識見を備えた技術者を育成する」となっている[3]
  • 使命・理念(名称の由来)
産業技術短期大学という名称は、「産業」を支える根幹となる「技術」を身につけた人材を短期間で育成し、広く社会に供給する使命を担っている、という観点からつけられた。
名称の「産業」部分には「産業社会のなかの豊富な経験と深い英知を教授」するという理念が、「技術」部分には「心豊かな人間形成と新時代の技術者の育成」を行うという理念が込められている。
  • 教育のねらい(教育理念)[4]
    • ものづくりを中心として、科学技術立国をめざす我が国産業界の要望に対応した技術者教育
    • 基礎学力の充実と実学重視の工学教育
    • 教養豊かで、視野の広い社会人としての人間形成教育

学風および特色

  • 社会人学生との共学
鉄鋼業界(一般社団法人日本鉄鋼連盟)により設立されたため、主に新日本製鐵JFEスチール住友金属工業神戸製鋼所等の鉄鋼会社から派遣された社会人(企業派遣)学生が1学年あたり約60名(全体の約5分の1にあたる)在学している。「社会人学生の人生経験や企業経験と、高校卒業後すぐに入学した新卒学生の柔軟な発想の相乗効果により、お互いが人間性豊かな技術者に成長すること」を教育目標の一つとしている[5][6]
  • 設置学科と進路
鉄鋼業に限らず、機械・電気電子・情報関連など、幅広い産業分野に対応した学科を設置している。そのため、鉄・金属・電気・機械製造・自動車・設計・開発・技術サービス・情報関連の業種に就職する卒業生が多い[7]
4年制大学に編入する卒業生も多い(例年35~50名程度が編入)。編入学部としては工学部理工学部情報学部系統が多い。[8]
専攻科修了生は、大学院へも進学している。
  • 第三者評価
2011年3月に財団法人短期大学基準協会における第三者評価の結果、「適格」認定を受けている[9]


沿革

略歴

  • 開学の経緯
日本の鉄鋼業は、第二次世界大戦によって、壊滅的な打撃を受けた。しかし、終戦後、設備の近代化とともに鉄鋼業は急速に発展し、技術者不足の問題が生じてきた。そこで一般社団法人日本鉄鋼連盟は、鉄鋼業が必要とする技術者の質と量を確保するため、鉄鋼業界自らの手で「4年制大学水準のカリキュラム」を持つ短期大学を設立し、鉄鋼各社の従業員を教育することとなった(OFF-JT)[10]。こうして1962年関西鉄鋼短期大学が開学した。
  • 人材開発センターの設立・大学名の変更
1974年には鉄鋼業各社の従業員の「短期間」の教育のため、学園の付属機関として、人材開発センターを設立。1980年には、中国の製鉄会社からの留学生の受け入れが始まり、その後台湾韓国の製鉄会社の留学生も続き、国際社会との交流が進んだ。1988年、より広く産業界の要請に応えることを目的として、現在の産業技術短期大学に大学名が変更された。
  • 社会の高度化に対応
1993年度から、高度情報化社会の到来に応じて情報処理工学科を設置。2000年度から、短期大学卒業後さらに2年間学ぶことで学士の学位を取得可能な「専攻科」を新設した。2004年度から、産業社会のニーズに対応するため、システムデザイン工学科を設置した(2012年度から、ものづくり創造工学科に名称変更)。現在、産業界が設立した大学である特徴を活かした諸活動を展開している。

年表

  • 1962年 関西鉄鋼短期大学(かんさいてっこうたんきだいがく)として開学。以下の3学科を置く。
  • 1964年7月1日 鉄鋼短期大学(てっこうたんきだいがく)と改名。
  • 1969年 学科名の変更が行われる。
    • 鉄鋼科→鉄鋼工学科
    • 機械科→機械工学科
    • 電気科→電気工学科
  • 1971年 溶接工学科を増設[14]
  • 1985年 初めての女子学生が入学する[15]
  • 1987年 機械工学科および構造工学科にそれぞれ初めての女子学生が入学する[16]
  • 1988年 学校法人鉄鋼短期大学を学校法人鉄鋼学園に、鉄鋼短期大学を産業技術短期大学に、それぞれ改名。鉄鋼工学科を材料工学科に改組。
  • 1990年 溶接工学科を構造工学科に改組。
  • 1993年 情報処理工学科を増設[17]。電気工学科を電気電子工学科に改組。
  • 2000年 専攻科を設置。
    • 生産工学専攻
    • 電気・情報工学専攻
  • 2004年 材料工学科と構造工学科を改組してシステムデザイン工学科とする。
  • 2012年 システムデザイン工学科をものづくり創造工学科に名称変更。

基礎データ

シンボルタワー「白塔」

所在地

  • 本部キャンパス
兵庫県尼崎市西昆陽1丁目27-1

交通アクセス

象徴

  • 校章
産業技術短期大学の校章(カレッジマーク)は三角形。右に伸び上がる線は、「飛翔(ひしょう)」「発展」を表す。中央の「CIT」は、本学の英文名「College of Industrial Technology」の略称を表す。
  • 校歌
校歌は竹中郁作詞・高橋半作曲。
→校章のマーク・校歌の歌詞は建学の精神/校章・校歌|産業技術短期大学を参照されたい。
  • シンボルタワー
シンボルタワーは「白塔」。高さは30m。キャンパスのほぼ中央に位置する。
  • モニュメント
モニュメント(象徴性を示す記念碑)としては「風車モニュメント」がある。産業技術短期大学の、環境にやさしい風力発電研究の成果を、クローバー型風車・低風速都市型風力発電用風車として設置。風車の発電電力を夜間照明用の一部として利用している。高さは6m。キャンパスの正門付近に位置する。
  • タペストリー「鉄の詩」
2012年、鉄鋼会館から寄贈された巨大なタペストリー。長さ約7m。大学講堂内に掲げられている。

教育および研究

8号館(情報処理工学科・図書館)
3号館(機械工学科)

組織

学科

  • 機械工学科
  • 電気電子工学科
  • 情報処理工学科
  • ものづくり創造工学科
学科の変遷
  • 鉄鋼科→鉄鋼工学科→材料工学科→システムデザイン工学科→ものづくり創造工学科
  • 機械科→機械工学科
  • 電気科→電気工学科→電気電子工学科
  • 溶接工学科→構造工学科→システムデザイン工学科→ものづくり創造工学科
  • 情報処理工学科

専攻科

  • 短期大学等を卒業後さらに専門的に研究したい人のため、修業年限2年(4年制大学の3・4年次にあたる)の専攻科を設けている。大学評価・学位授与機構による認定専攻科であり機構の審査に合格し学士の学位を授与された修了者は、4年制大学卒業者と同じく大学院への進学が可能となるカリキュラムである。
  • 生産工学専攻
  • 電気・情報工学専攻

附属機関

人材開発センター
  • 人材開発センター(英語:Center of Development & Enlargement of Abilities)
1974年に産業技術短期大学内に設立。企業などで働く人の研修(技術講習含)・通信教育事業(69科目)を行うほか、産業技術短期大学学生を対象に数学の基礎演習(夏季)なども開講している[18]
  • 基礎教育センター
2011年に開設。学生生活をより充実したものにするために、学習支援室やなんでも相談室を設置し、学生支援を行っている[19]
2011年に開設。学生の「やってみたい」を実現するものづくり支援の工房。工作機械などの実習を行う拠点でもある[20]

教育

  • 少人数教育
学生8名に専任教員1名を配置し、少人数教育に力を入れている(1学年当たり学生数230名・専任教員数29名、2009年)。
  • 実学教育
在学中に新日本製鐵JFEスチール住友金属工業神戸製鋼所および地元の各企業で社会体験ができる企業研修(インターンシップ)」を実施。学科の特性に応じた「演習・実験・実習科目」や「卒業研修(卒業研究)」も充実している。技術者としての見聞を広めるため、工場など学外の施設見学を実施するなど、実学教育も重視している。
  • カリキュラム
担任ごとのグループ単位で行われる「工学基礎演習(大学での学び方などを含む)」・目標別(到達度別)カリキュラム・キャリア教育(正規科目「キャリアデザイン」)を実施するなど、「基礎学力の充実」と「専門領域の深い学び」を両立させるカリキュラムである。
学科ごとに将来就きたい職業に直結するコース制(履修モデル)を導入している。
  • 資格取得
資格取得については、学科ごとに目標を定め、夏休みや春休み期間に対策講座・技能練習会・講習会等の受験指導を行っている。また、在学中に一定基準以上の資格を取得(工学・技術系の競技大会で優勝または準優勝した場合も含む)した学生を対象として、「資格取得奨励賞」制度も設けている。
電気電子工学科では、卒業後に実務経験をつめば第二種および第三種電気主任技術者が取得できる。第二種電気工事士の筆記試験および工事担任者の一部筆記試験が免除される。第二級陸上特殊無線技士および第三級海上特殊無線技士が卒業後に申請のみで免許される。

研究

  • 研究(教員組織)
短期大学ではあるが、70%の専任教員が博士号を取得し(全国の短大における平均は30%以下)、修士号以上の学位取得者が90%にのぼる。また、全国唯一の総合技術系短大として研究分野も多方面にわたり、広範な技術の分野、産業社会のニーズ、地域・環境を主題とした研究を推進している。
  • ロボットの研究
ロボットの研究に注力しており、「国際次世代ロボットフェア」に出展している。学生自身も「レスキューロボットコンテスト」に出場している。また、「ヒト型ロボットコンテスト」では、学生が奨励賞を受賞している(2011.11.6)。
  • ものづくりの研究
ものづくりの研究に注力しており、ものづくり工作センターで学生自身による「ものづくりプロジェクトチーム」が全国区で活躍している。一例としては、「Ene-1 GP SUZUKA」(鈴鹿サーキット)に参加し、大学・高専・専門学校部門で優勝している(2011.8.7)。また、ソーラーラジコンカー耐久レース(サンシャイン松山)に参加し、一般部門で優勝している(2011.8.20)。
  • 産官学連携
産業界が設立した大学であるため、「社会への貢献が学生の未来を豊かにするという理念」のもとで「産官学連携」を推進している。尼崎市を始めとする地域社会のネットワークや、大阪大学神戸大学兵庫県立大学等の大学等と広域ネットワークを形成し、教職員一体となって研究・交流を深めている。
  • 地元との関係
尼崎市には「ものづくり企業」が多数集積しており、尼崎市は産業技術短期大学と連携し、産官学連携を推進している。

教育研究設備

  • 光造形装置、三次元モデリング装置、透過型電子顕微鏡、高周波誘導加熱溶解装置、切削式RP装置、EPMA、高電圧発生装置、低速風洞実験装置など多数ある。情報処理教育システムが充実しているという評価がある[21]

学生生活

グラウンド(運動場)
体育館

部活動・クラブ活動・サークル活動

  • 産業技術短期大学では体育系15・文化系3のクラブ同好会が活動している[22]
  • 全学生の約20%を占める社会人学生(企業からの派遣学生)が特にクラブ活動に積極的である。
  • 体育系クラブ(2012年現在)
野球部・サッカー部・男子バレーボール部・水泳部・卓球部・剣道部・空手道部・ラグビー部・バドミントン部・バスケットボール部・硬式テニス部・ソフトテニス部・弓道部・ソフトボール部・ゴルフ部
  • 体育系クラブは、2011年全国私立短期大学体育大会(第46回大会)で硬式テニス部が団体優勝、卓球部・バドミントン部・バレーボール部が団体準優勝した。
  • 文化系クラブ(2012年現在)
軽音楽部・茶道部・PCプログラム研究部
  • 文科系クラブは例年大学祭時に軽音楽部がコンサートを行ったり、学生会館で茶道部が茶席を設けたり、各種展示を行うなど活躍している。

主たるイベント

  • 新入生歓迎会
4月頃実施。学生により主催され、立食パーティーが催されている。
  • 体育祭
5月頃実施。創意工夫を凝らしたクラス対抗応援合戦が毎年みどころとなっている。例年大縄跳びリレー綱引き玉入れ競争、騎馬戦、1年生へのエールなど多彩なプログラムがある。全学生・教職員が参加する体育祭は大学のイベントとしては珍しいものとなっている。
8月頃実施。一技術者にとどまらず、国際人としてセンスを身につけ幅広い視野と創造性を育むことをねらいに希望者を対象に行われている。
  • 卒業研修発表会
3月頃実施。4年制大学の「卒業研究」に相当する。学生は、研究テーマごとにグループに分かれ、1年間にわたって研究活動を行い、研究成果を発表する。また、鉄鋼会社や地元企業の方々も見学に訪れる 。

学園祭

大学関係者と組織

大学関係者組織

  • 産業技術短期大学には「白塔会」と称した同窓会組織があり、日本全国および韓国台湾に支部がある。
  • 2009年9月13日には、同窓会45周年記念祝賀会が、大学講堂において開催された。

大学関係者一覧

大学関係者

施設

キャンパス(ベンチ)

キャンパス

  • 建物
2.8万平方メートル。「白塔」を中心に、1~8号館、実験実習棟、学生寮体育館、飛翔会館(学生会館)、白塔会館、クラブハウスなど。その他プールテニスコート4面など。グラウンド(運動場)は1.6万平方メートル。ゆったりとした建物の配置である(建物は最高4階建までの高さ)。図書館の蔵書は約56,000冊(2011年現在)[23]
  • 敷地
大阪神戸の中間に位置する大学で、敷地は7.2万平方メートルである。学生1人当たり約140平方メートル(文部科学省が定める基準の6.5倍の敷地面積)の広さをもつ緑豊かなキャンパスである[24]
  • グリーンキャンパス(Green Campus)
産業技術短期大学は、自らのキャンパスを、「四季の変化を感じながら心豊かに学べる理想的な環境」であるとして「グリーンキャンパス(Green Campus)」と呼んでいる。正門両脇には、兵庫県の県木「楠木(クスノキ)」がそびえ、正門を入ると、西側には黒松・アメリカのアリゾナ州生まれのワシントンヤシなどがある。学舎をつなぐ高架通路の周りは、赤松黒松ヒマラヤスギ・桜並木(ソメイヨシノ・八重桜)などが取り巻いている。2号館前のイロハモミジトウカエデ、3号館前のオオムラサキツツジ、4号館前の銀杏(ギンナン)、6号館前のクヌギ、8号館前のハナミズキ(尼崎市の市木)なども目立つ。
  • 四季の草花
産業技術短期大学で見られる草花としては、春はソメイヨシノ(桜)・オオムラサキツツジ、夏はカンナモントブレチアヤブランむくげフヨウサンゴジュ、秋はサルスベリイヌマキヒガンバナパンパスグラスイチョウ、冬はスイセンなどがある。
  • 学生食堂
7号館及び青雲寮(学生寮)の2ヶ所にあり、7号館(キャンパス内南側)の学生食堂は主に通学の学生が、青雲寮(キャンパス内北側)の学生食堂は主に寮生が利用している。
  • 講堂
1号館にあり、1962年の大学設立以来、入学式・卒業式などの公式行事等に幅広く利用されている。

キャンパス周辺

  • 産業技術短期大学がある尼崎市は、昭和初期頃から南部(臨海部)を中心に鉄鋼産業を中心として工業地帯が形成され、第二次世界大戦高度経済成長期に阪神工業地帯中核都市として著しい発展を遂げ、現在では日本を代表する高付加価値型の工業都市となっている。
  • 一方、産業技術短期大学自体は尼崎市の北部に位置し、南部とは一転して緑豊かで静かな環境である。大学周辺には次のような自然に恵まれたスポットがある。
    • 昆陽池公園(こやいけこうえん):産業技術短期大学の北東に位置。全国屈指の渡り鳥の越冬池。公園面積は28.5ヘクタール。
    • 武庫川(むこがわ):産業技術短期大学の西を流れる。大学付近から河口までは公園として整備され、サイクリングロードなどもある。また、大学周辺(髭茶屋)には広大なコスモス園があり、毎年10月下旬~11月下旬が見ごろとなっている[25]
    • 甲山森林公園(かぶとやましんりんこうえん):産業技術短期大学の西(武庫川のさらに西)に位置。全体の90%が樹林の緑豊かな公園。公園面積は83ヘクタール。

青雲寮(学生寮)
  • 産業技術短期大学には「青雲寮」が敷地内にある。
  • 開学当初の21年間は、人間形成のため、学生全員が青雲寮に入寮し、団体生活を経験していた[26]。現在は入寮するしないは自由である。
  • 青雲寮には212室の個室があり、約190名の学生が入寮している(2011年現在)。


社会との関わり

  • 公開セミナー・公開授業
「21世紀を迎えた今、科学技術の未来に夢と希望を持ち、創造力を発揮できる技術者が必要」との理念のもとで、産業や社会を飛躍的に発展させてきた「工学」について入門的なテーマを設定した公開セミナー・公開授業を地域社会に対して毎年開催している。
  • 地域社会(行政等)との関わり
地元の尼崎市とは、「尼崎市産業人材育成支援事業連携協定」を結び(2009.3.25)、産業人材育成を推進している[27]。一例としては、尼崎市内企業に就職した卒業生のアフターケア制度を実施している[28][29]。また、尼崎市役所に産業技術短期大学が産学連携事業で開発した都市型風車[30][31]を設置して、市民に公開している[32]
地元の小学生を対象に「風車のお話」など小学生向けのテーマを設定し、夏休み工作教室を開催したり、地元の商店街で風車の工作教室を開催している[33]
学生が中心となって、地元尼崎市の「ふれあい広場武庫21」に出展している(2011.10.29)。
オープンキャンパス時には、地域社会に対して写真展「わが町あまがさきと産業技術短期大学の今昔」を開催している。
  • 地域企業等との関わり
尼崎市産学公ネットワーク事業に参画し、地域企業の技術研究・開発を促進[34]するとともに、「尼崎産業フェア」に出展している。
(財)近畿高エネルギー加工技術研究所・(社)兵庫工業会・尼崎商工会議所・伊丹商工会議所等への支援に注力している[35]
  • 鉄鋼各社のイベントへ参加
「JFE西日本フェスタ」「神鋼かこがわフェスティバル」「住友金属工業和歌山製鉄所開所70周年祭」など、鉄鋼各社のイベントに大学として参加している。展示ブースでは、各学科の最新の研究成果やものづくりプロジェクト等を紹介している。
  • 高校生と保護者のための工学系分野説明会
工学系分野を広く高校生および保護者に紹介し、その後学内施設見学等を実施する分野説明会を開催している。
  • 高大連携授業
高校から大学への教育のつながりを大事にしたい」という願いのもと、多数の地元高等学校と連携して「高大連携授業」等を行っている。高大連携実績校を一部紹介すると以下の通りとなる[36][37]
「都市型大学ながら緑豊か」であることから、例年5校前後の近隣幼稚園小学校等から生徒を受け入れ、春は「自然とのふれあい」をテーマに「芝生遊び」等を、秋は「木々とのふれあい」をテーマに「どんぐりひろい」等を実施している。

卒業後の進路について

就職について

編入学・進学実績

脚注

  1. ^ 『全国短期大学高等専門学校一覧』文部科学省
  2. ^ 『兵庫県唯一の工科系短期大学』兵庫県教育新聞記事(2007.6.11)
  3. ^ 『産業技術短期大学大学案内2012』(産業技術短期大学、2011年)
  4. ^ 『産業技術短期大学大学案内2012』(産業技術短期大学、2011年)
  5. ^ 『進学事典2010』リクルート(2010)
  6. ^ 『産業技術短期大学年次報告書』(産業技術短期大学、2009年)
  7. ^ 『進学事典2010』リクルート(2010)
  8. ^ 『進学事典2010』リクルート(2010)
  9. ^ 『平成22年度第三者評価』財団法人短期大学基準協会(2011.3.24)
  10. ^ 『メイド・イン・ジャパン-日本製造業変革への指針-』ダイヤモンド社(日本インダストリアルパフォーマンス委員会編、1994) 本著では、製造現場における知識創造と人材の多機能育成政策・綿密な能力開発策のひとつとして、「企業内選抜を経て中堅技術者への昇進に結びつく産業技術短大への派遣」が採りあげられている(=オフ・ザ・ジョブ・トレーニング・OFF-JT)。
  11. ^ 当初の在学者数は男子45人となっている。
  12. ^ 当初の在学者数は男子125人となっている。
  13. ^ 当初の在学者数は男子68人となっている。
  14. ^ 当初の在学者数は男子30人となっている。
  15. ^ 電子工学科に7人入学している。
  16. ^ 機械工学科で2人、構造工学科に1人。
  17. ^ 当初の在学者数は129人(うち女子55)となっている。
  18. ^ 『産業技術短期大学大学案内2012』(産業技術短期大学、2011年)
  19. ^ 『産業技術短期大学大学案内2012』(産業技術短期大学、2011年)
  20. ^ 『産業技術短期大学大学案内2012』(産業技術短期大学、2011年)
  21. ^ 『進学辞典2010』リクルート(2010)
  22. ^ 『産業技術短期大学大学案内2012』(産業技術短期大学、2011年)
  23. ^ 『産業技術短期大学年次報告書』産業技術短期大学(2011)
  24. ^ 『産業技術短期大学年次報告書』産業技術短期大学(2009)
  25. ^ 『尼崎観光ガイド』尼崎市(2012)
  26. ^ 『産業技術短期大学年次報告書』産業技術短期大学(2009)
  27. ^ 『尼崎担う人材を 産業技術短期大学』毎日新聞記事(2009.3.29)
  28. ^ 『産業技術短大 卒業生に無償授業』毎日新聞記事(2010.5.7)
  29. ^ 『産業技術短大 地元OB無償再教育』日刊工業新聞記事(2010.5.11)
  30. ^ 『新型風車を開発-産業技術短期大学 新型風車の試作機を公開』朝日新聞記事(2002.2.16)
  31. ^ 『都市型の風力発電機開発-尼崎工業会と産業技術短期大学』神戸新聞記事(2002.2.16)
  32. ^ 『風力発電システム 産業技術短期大学 尼崎市役所で実証』日刊工業新聞記事(2009.7.14)
  33. ^ 『小学生殺到 産業技術短期大学が工作教室』日刊工業新聞記事(2009.7.24)
  34. ^ 『産業技術短期大学年次報告書』産業技術短期大学(2011)
  35. ^ 『産業技術短期大学年次報告書』産業技術短期大学(2009)
  36. ^ 『村野工高と産技短大連携』読売新聞記事(2010.6.30)
  37. ^ 『「高大一貫」で技術者養成』神戸新聞記事(2010.6.30)

参考文献

  • 全国学校総覧
  • 『進学年鑑』(『私大コース』シリーズ別冊)
  • 全国短期大学高等専門学校一覧』(文部省高等教育局技術教育課監修)
  • 短大蛍雪』(全国短大&専修・各種学校受験年鑑シリーズ。旺文社
  • 『全国短期大学受験要覧』(廣潤社
  • 全国短期大学案内』(教学社
  • 全国短期大学受験案内』(晶文社
  • 全国短期大学案内』(梧桐書院
  • 『日本の私立短期大学』(日本私立短期大学協会発行:1980年
  • 『「日本的経営」の展開』(法律文化社、1991年)
  • 『ニューテクノロジーと企業労働』(大月書店、1991年)
  • 『短期大学教育』第49号(日本私立短期大学協会発行:1992年
  • 『日本型経営システムの功罪』(東洋経済新報社、1993年)
  • 『日本の雇用システム』(東洋経済新報社、1994年)
  • 『メイド・イン・ジャパン-日本製造業変革への指針-』(ダイヤモンド社、1994年)
  • 『短大蛍雪』(2000年5月臨時増刊旺文社
  • 『CampusWalker 8月号』(角川書店、2001.8.12)
  • 『新型風車を開発-産業技術短期大学 新型風車の試作機を公開』(朝日新聞記事、2002.2.16)
  • 『都市型の風力発電機開発-尼崎工業会と産業技術短期大学』(神戸新聞記事、2002.2.16)
  • 『都市型風力発電用風車-尼崎工業会 産業技術短期大学と共同開発』(日刊工業新聞記事、2002.2.22)
  • 『キー操作不要のネット情報端末-尼崎工業会 産業技術短期大学と協力』(日本経済新聞記事、2003.2.28)
  • 『意思疎通充実狙いTV電話-尼崎工業会と産業技術短期大学開発』(神戸新聞記事、2003.3.1)
  • 『鉄鋼界 3月号』(日本鉄鋼連盟、2003.3.5)
  • 『意思疎通システム開発-尼崎工業会と産業技術短期大学』(神戸新聞記事、2003.3.7)
  • 『システムデザイン工学科を開設』(産業新聞記事、2003.5.30)
  • 『産業技術短期大学が新学科』(読売新聞記事、2003.6.3)
  • 『産業技術短期大学システムデザイン工学科開設』(毎日新聞記事、2003.6.25)
  • 『CampusWalker 8月号』(角川書店、2003.8.9)
  • 『CampusWalker 6月号』(角川書店、2004.6.25)
  • 『虚妄の成果主義 日本型年功制復活のススメ』(日経BP社、2004年)
  • 『産業技術短期大学で卒業式 (学長特別賞)』(産経新聞記事、2005.3.20)
  • 『国家の品格』(新潮社、2005年)
  • 『KansaiWalker 7月号』(角川書店、2006.7.4)
  • 『改革本番 大学トップに聞く 産業界担う技術者を』(日刊工業新聞記事、2006.5.12)
  • 『高等教育再考「産業技術短期大学」を事例として』(兵庫県教育新聞記事、2006.10.1)
  • 『日経進学BOOK』(日本経済新聞社、2007年)
  • 『2007毎日進学ガイド』(毎日コミュニケーションズ、2007年)
  • 『2007職業・学部・学科カタログ』(日本ドリコム、2007年)
  • 『大学・短期大学大辞典2007』(ベネッセコーポレーション、2007年)
  • 『大学発見ナビ2007』(ベネッセコーポレーション、2007年)
  • 『関西の大学・短大』(教育新聞社、2007年)
  • 『兵庫県唯一の工科系短期大学』(兵庫県教育新聞記事、2007.6.11)
  • 『新卒技術者 企業が再教育 「質の低下」に危機感』(日本経済新聞記事、2007.8.15)
  • 『日本語弁論大会 産業技術短期大学で』(読売新聞記事、2008.2.16)
  • 『VOICE』(アクセスコーポレーション、2008年)
  • 『一般学生の確保推進 産業技術短期大学』(産業新聞記事、2008.4.18)
  • 『蛍雪時代全国短大学科内容案内』(旺文社、2008年)
  • 『将来の自分を考える本2008』(毎日コミュニケーションズ、2008年)
  • 『大学・短大ガイド2009』(エイビ通信ナビ、2008年)
  • 『るるぶ尼崎市』(JTB、2008.11.1)
  • 『産業技術短期大学 地域連携で特待生制度』(日刊工業新聞記事、2008.12.22)
  • 『学びのすすめ 理工系』(さんぽう、2009年)
  • 『大学・短大への進路』(さんぽう、2009年)
  • 『自分にピッタリの学校が見つかる本2009』(リクルート、2009年)
  • 『進路計画 西日本版』(キッズ・コーポレーション、2009年)
  • 『大学・短大一覧 近畿版』(キッズ・コーポレーション、2009年)
  • 『2009学校選びガイド・大学短期大学編』(日本ドリコム、2009年)
  • 『2010大学・短大進路のてびき』(大学新聞社、2009年)
  • 『大学情報ディスカバリー号・ビクトリー号』(JSコーポレーション、2009年)
  • 『日経キャリアマガジン』(日本経済新聞社、2009年)
  • 『尼崎市 産業技術短期大学に特待生制度』(読売新聞記事、2009.3.7)
  • 『尼崎担う人材を 産業技術短期大学』(毎日新聞記事、2009.3.29)
  • 『風力発電システム 産業技術短期大学 尼崎市役所で実証』(日刊工業新聞記事、2009.7.14)
  • 『小学生殺到 産業技術短期大学が工作教室』(日刊工業新聞記事、2009.7.24)
  • 『尼崎Walker 2009-2010年版』(角川マーケティング、2009.8.31)
  • 『産業技術短期大学年次報告書』(産業技術短期大学、2009年)
  • 『進学事典2010』(リクルート、2010年)
  • 『ドリコムブック2010』(日本ドリコム、2010年)
  • 『2010マイナビ進学』(毎日コミュニケーションズ、2010年)
  • 『大学発見ナビ2010』(進研アド、2010年)
  • 『Motto大研究 関西の大学・短大』(教育新聞社、2010年)
  • 『Be VOICE』(アクセスコーポレーション、2010年)
  • 『2011大学・短大進路の手引』(ライセンスアカデミー、2010年)
  • 『2011大学・短期大学 進路の手引』(昭栄広報、2010年)
  • 『Shinro.2011』(ケーホウ、2010年)
  • 『業界・職業大研究』(キッズ・コーポレーション、2010年)
  • 『就職支援競う大学力 氷河期再来内定率80%』(読売新聞記事、2010.5.1)
  • 『産業技術短大 卒業生に無償授業』(毎日新聞記事、2010.5.7)
  • 『産業技術短大 地元OB無償再教育』(日刊工業新聞記事、2010.5.11)
  • 『村野工高と産技短大連携』(読売新聞記事、2010.6.30)
  • 『「高大一貫」で技術者養成』(神戸新聞記事、2010.6.30)
  • 『大学・短大入試ガイド』(教育事業社、2011年)
  • 『合格パスポート 近畿版』(ヒューマンステージ、2011年)
  • 『Benesseマナビジョンブック2011』(進研アド、2011年)
  • 『大学・短大まるわかり事典 近畿版』(さんぽう、2011年)
  • 『進学エントリー』(日本ドリコム、2011年)
  • 『進学事典 3年生』(リクルート、2011年)
  • 『平成22年度第三者評価』(財団法人短期大学基準協会、2011.3.24)
  • 『工高生対象の体験学習実施』(鉄鋼新聞記事、2011.7.11)
  • 『産業技術短大 被災者向けに特別推薦』(神戸新聞記事、2011.8.20)
  • 『復興スクラム全力』(岩手日報記事、2011.9.18)
  • 『産業技術短期大学年次報告書』(産業技術短期大学、2011年)
  • 『産業技術短期大学大学案内2012』(産業技術短期大学、2011年)
  • 『大阪・鉄鋼会館寄贈の名物タペストリー 講堂に飾り付け』(鉄鋼新聞記事、2012.4.19)
  • 『進学の森 大学・短大』(キッズ・コーポレーション、2012年)
  • 『大学情報』(JSコーポレーション、2012年)
  • 『大学・短大進路のてびき』(ライセンスアカデミー、2012年)
  • 『シンガクラボ ハンドブック』(アクセスリード、2012年)
  • 『大学・短期大学進学ガイド』(日本ドリコム、2012年)
  • 『進学事典』(リクルート、2012年)
  • 『尼崎観光ガイド』(尼崎市、2012年)

ほか多数

関連項目

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