金魚すくい

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金魚すくいを楽しむ子供たち(2005年 徳庵神社夏祭りの歩行者天国で)

金魚すくい(きんぎょすくい、金魚掬い)とは、背が低く面積の広い水槽に入れられた金魚をすくう遊び。縁日的屋が出す代表的な屋台の1つ。

金魚の養殖が盛んな奈良県大和郡山市では、観光事業として1995年から毎年8月に「全国金魚すくい選手権大会」が開かれている。

目次

[編集] 概要

ポイ
Kingyosukui-2010.ogv
(動画) 金魚すくい

一般には、客が100円程度のお金を払うと小さなボール(椀)とポイと呼ばれる金魚を掬う道具が手渡される。ポイは枠に紙が貼られたもので、これで金魚を掬う。ただし、これを水に浸すとふやけてもろくなり、すぐに破れてしまう。完全に破れて枠だけになればもう金魚は掬えないから、そうなるまでに何匹の金魚を掬ってボールに入れられるか、というのがこの遊びの骨子である。

といっても、多い方が勝ち、とか決まっているわけではなく、何匹掬おうと、好みのものだけを掬おうと、あるいはポイを破って遊ぼうと客の自由なのであるが、難しい条件を与えられれば、その中であえてどれだけ掬えるか、に熱中するのはごく自然なことであろう。「金魚すくい選手権」はこの部分をスポーツ的に昇華させたものである。

商売の形としては、掬った分だけ客のもの、という、釣り堀に似たシステムが基本である。 ただし、メインターゲットである小さな子供にはかなり難しいゲームであるので、まったく掬えなくても数匹は持ち帰らせる店も多い。 反対に、掬っただけを買い取りとする店もある。 また店によって、金魚を持ち帰らないなら100円で2ゲーム可能、金魚10匹すくったらフナと交換可能といったローカルルールも見られた。稀に金魚のほかメダカミドリガメ等も一緒に水槽に入れている店もあった。それは、珍しさのためや、業者の在庫の都合などが考えられる。 金魚とメダカを一緒にするのは飼育の上では好ましくない。これは金魚がメダカを食べてしまうからである。

[編集] 金魚すくいで使用される金魚

ペット用等の金魚の市場で選別の際に撥ねられた、商品価値の低い個体を使うビジネスとして金魚すくいが営まれていることが多い。

※種類の詳細については、金魚の品種の一覧も参照。以下に挙げる種類は金魚すくい業界での呼称で、正式な品種とは異なっている。

  • 小赤(7〜22円) 一般的な金魚。小さめのワキン。もっとも小さく軽いが動きは速い。
  • 黒出目金(15〜30円) 出目金。
  • 姉金(25〜35円) 大きな小赤。
  • 大物(250〜500円) 目玉となる派手で高価な金魚。数は多くない。

(注)カッコ内の価格は業者での夏季のもの。金魚は時価で売られるのが一般的で、流通の少ない春にはこの約1.5倍に上がる。

[編集] ポイ

柄の付いたプラスチック等の輪に紙の膜が貼られたものが主流。かつては針金製のものが主流であった。金魚すくいに必須の道具であるが、店によっては最中に針金を指したもの、洗濯ばさみで挟み取っ手としたものを使う場合もあるが近年は少ないようである。いずれにせよ、水に浸すとあっという間にもろくなる。

ポイは紙の厚さによって4号〜8号と種類がある。号数が大きくなるほど紙が薄くなるが、ポイ製造会社によって厚さに対する認識が違う為、同じ強度でも某社では6号、某社では7号という具合に違う号数が割り振られる事もある。店によっては一律に所定の号数のポイを客に渡すが、その一部では幼児などテクニカルさは期待されない客には難易度を下げるために小さい号数のポイを、大人や器用そうな客には大きな号数のポイを(客に気づかれないように)渡して調整する場合もあり、こと自治会主催で子供会などが運営する模擬店では、儲けを出さなくても一向に困らず、逆に金魚を一定数子供に配布する意図で小さい号数のポイを選択する場合もある。

分かり難いが表裏があり、枠の縁に紙が乗っている面が表、乗っていない面が裏で、金魚すくいには表面が適している。

なおポイは予め紙がセットされ枠そのものが使い捨てである製品と、枠は再使用し紙のみを交換するものとがある。また金魚すくいの変形である「スーパーボールすくい」では、すくう対象に重量があることや水槽に流れがあることから、4-5号あたりの比較的丈夫なポイを使用する。

[編集] すくい方

ポイで金魚をすくい上げる。ただし、ポイは水に浸けるとふやける。力がかかると破れる。これをいかに少なく抑えるかが一つのポイントである。

水に浸ける時間は少ない方がよい。かといって、金魚を掬うには水に浸けないわけにはいかない。また、すくい上げるにはどうしても水圧と金魚の重さがかかる。これらをどうやって少なくするか、あるいは軽減するかが重要な技術である。そのためには掬う金魚を選ぶことも重要になる。水面近くでじっとしている金魚は狙い目である。また尾から掬うと破れるため、頭から掬うのがよい。

ポイが最中の場合には、紙のように特定の金魚に狙いを定めてという方法は難しい。そこで、最中は金魚のエサにもなることから、縁をほんの少しだけ水に浸けて群がってきたところを数匹まとめてすくい取るのがよい。言うまでもないが、紙と違い最中は一度でも水に浸かると使用不能になるので、まさに一発勝負である。

また、水槽の壁とポイの縁で金魚を挟み、壁に擦りつけながらすくう「壁すくい」と呼ばれる技法があるが、全国金魚すくい選手権大会では2009年より禁止されている[1][2]

[編集] 金魚のその後

掬われた金魚はすべて客に持ち帰らせる場合もあるが、一部だけを持ち帰らせる、とする店もある。いずれにせよ、金魚すくいを始める段階では、客はその金魚をどうするかまでは考えていない場合が多い。したがって、特に子供が持ち帰った金魚は、事後処理に困る事例が多い。はじめから泉水がある家庭や、仕方なく飼育キットを購入して飼育が始められるのは金魚にとっては幸いな場合である。大抵は始末に困って、学校へ持ち込まれる例、近所の公園の池に放される例が多い。下水等に放流されてしまうこともある。ビオトープ施設や保護されている湿地などではこのような形で放流される金魚に手を焼いている例が多々ある。家に適当な水槽や設備が無く持ち帰った後、ビニールの中で放置されて死亡する場合も多い。

[編集] 脚注

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  1. ^ 「『壁すくい』は禁止です!」『全国金魚すくい選手権大会 「壁すくい」の禁止』大和郡山市役所。
  2. ^ 石田奈津子「【奈良】壁にこするのやめたって」『関西フォトジャーナル:【奈良】壁にこするのやめたって - 毎日jp(毎日新聞)毎日新聞社2009年5月25日

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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