信州大学

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信州大学
信州大学繊維学部講堂(旧 上田蚕糸専門学校講堂) 登録有形文化財
信州大学繊維学部講堂(旧 上田蚕糸専門学校講堂) 登録有形文化財
大学設置 1949年
創立 1873年
学校種別 国立
設置者 国立大学法人信州大学
本部所在地 長野県松本市3-1-1
キャンパス 松本(長野県松本市
長野(長野県長野市
南箕輪(長野県南箕輪村
上田(長野県上田市
学部 人文学部
教育学部
経済学部
理学部
医学部
工学部
農学部
繊維学部
研究科 人文科学研究科
教育学研究科
経済社会政策科学研究科
医学研究科
工学系研究科
農学研究科
総合工学系研究科
法曹法務研究科法科大学院
ウェブサイト 信州大学公式サイト
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信州大学(しんしゅうだいがく、英語: Shinshu University)は、長野県松本市3-1-1に本部を置く日本国立大学である。1949年に設置された。大学の略称は信大。

概観[編集]

大学全体[編集]

本学は、1949年旧制松本高等学校新八医科大学である旧制松本医科大学(旧松本医学専門学校)、旧制長野県立農林専門学校(旧長野県立農林専門学校)、旧制上田繊維専門学校(旧上田蚕糸専門学校)、旧制長野工業専門学校(旧長野高等工業学校)、長野師範学校等を統合してできた国立大学である。

国立大学としては珍しく、現存していない地名(旧国名の通称)を冠する大学である(同様の国立大学には琉球大学がある)。大学本部のある「松本」を避け、また県名である「長野」も避けて、「信州」という名称を大学の名称としたのは、大学キャンパスが松本市、長野市だけではなく、北信東信中信南信と呼ばれる長野県内の4つのそれぞれの地方に置かれていたことによる。また、長野と松本の間にあるいわゆる「南北戦争」(かつて、長野県南部は「筑摩県」と呼ばれ松本に県庁が置かれていた時代があり、長野県編入以降も改めて分県することを目指す動きがあった)をはじめとした県内地域同士の対抗意識の強さが影響したとも考えられている。なお、長野県民のうち、中信・南信の人々は前記の事情もあり、自県を信州と呼ぶことが多い。

他の地方国立大学と比べて地元出身者の比率が少なく(長野県出身は1/4程度)、全都道府県から入学者が集うため、全国区の大学である。ただし、教育学部は地元出身者が多い。

8学部8研究科を設置し、学部学生数9364人、大学院生数2082人、計11446人、教員数1150人。

繊維学部[編集]

繊維学部は本学で最も歴史のある学部であり、また国内で唯一の学部である(同様の例として、国立大学では帯広畜産大学畜産学部千葉大学園芸学部がある)。2010年に100周年を迎えた。

信州の地はかつて生糸の産地であった。1910年(明治43年)、当時の最先端科学技術を背景に、蚕糸に関する最初の高等教育機関、また長野県下初の国立学校として上田蚕糸専門学校が設立された。その後、繊維科学技術全般にわたる高等教育機関に発展し、1949年学制改革により信州大学繊維学部として現在に至っている。

繊維素材の分野における日本屈指の学術機関である。「繊維」に関する論文数(2003-2007)では、世界の10%弱を報告し世界トップを誇り、「ナノファイバー」(-2012)では、国内1位、世界ランキング2位となっている。博士課程を有し、理・工・農の学問的基盤の上に学際的な教育研究を取り入れている。

かつては、東京農工大学京都工芸繊維大学の2校も繊維学部を有していた。この3大学は、旧制繊維専門学校が発祥であるために三繊維大学と総称され、現在でも交流を持っている。

沿革[編集]

年表[編集]

歴代学長[編集]

基礎データ[編集]

象徴[編集]

  • 校章は、「大学」の文字の両側をコマクサで囲んだもの。
  • シンボルマークは、大学名の頭文字「S」をモチーフに3枚の羽をデザインしたもので、全体としては大空を舞う鳥をイメージしている。商標登録されている。
  • スクールカラーは濃い緑。シンボルマークの一番上の羽に使われている色。

所在地[編集]

  • 松本キャンパス(長野県松本市)
  • 長野(教育)キャンパス(長野市西長野)
  • 長野(工学)キャンパス(長野市若里)
  • 南箕輪キャンパス(長野県上伊那郡南箕輪村)
  • 上田キャンパス(長野県上田市)


組織[編集]

信州大学松本キャンパス正門
信州大学人文学部校舎
医学部付属病院
信州大学繊維学部講堂 (旧 上田蚕糸専門学校講堂) 登録有形文化財
医学部資料倉庫(赤煉瓦兵舎)
旭総合研究棟

学部・学科[編集]

  • 人文学部
    • 人文学科[2](平成25年4月、人間情報学科と文化コミュニケーション学科を統合)
      • 哲学・芸術論コース
        • 哲学・思想論分野
        • 芸術コミュニケーション分野
      • 文化情報論・社会学コース
        • 文化情報論分野
        • 社会学分野
      • 心理学・社会心理学コース
        • 心理学分野
        • 社会心理学分野
      • 歴史学コース
        • 西洋史分野
        • 東洋史分野
        • 日本史分野
      • 比較言語文化コース
        • 比較文学分野
        • 中国語学・中国文学分野
        • ドイツ語学・ドイツ文学分野
        • フランス語学・フランス文学分野
      • 英米言語文化コース
        • 英語学分野
        • 英米文学分野
      • 日本言語文化コース
        • 日本文学分野
        • 日本語学分野
        • 日本語教育学分野
      • 注:2年次にコースに分かれる


  • 教育学部[3]
    • 学校教育教員養成課程
      • 現代教育コース
      • 国語教育コース
      • 英語教育コース
      • 社会科教育コース
      • 数学教育コース
      • 理科教育コース
      • 音楽教育コース
      • 図画工作・美術教育コース
      • 保健体育コース
      • ものづくり・技術教育コース
      • 家庭科教育コース
    • 特別支援学校教員養成課程
    • 生涯スポーツ課程
      • 地域スポーツコース
      • 野外教育コース
    • 教育カウンセリング課程


  • 経済学部
    • 経済学科[4]
    • 経済システム法学科[5]


  • 理学部
    • 数理・自然情報科学科
      • 数理科学コース
        • 講座:数理構造講座、空間構造講座、数理解析講座(いずれも修士講座)
      • 自然情報学コース
        • 講座:自然情報学講座(修士講座)
      • 注:2年次にコースに分かれる
    • 物理科学科
      • 講座:物性物理学講座、素粒子・宇宙物理学講座(いずれも修士講座)
    • 化学科
      • 講座:構造・計測化学講座、反応・物性化学講座(いずれも修士講座)
    • 地質科学科
      • 地質科学基礎コース
      • 応用地質科学コース
        注:3年次にコースに分かれる
      • 講座:地層科学講座、地球物質科学講座(いずれも修士講座)
    • 生物科学科
      • 講座:生体生物学講座、進化生物学講座(いずれも修士講座)
    • 物質循環学科
      • 講座:地球システム解析講座、生態システム解析講座(いずれも修士講座)


  • 医学部
    • 医学科[6]
    • 保健学科[7]
      • 看護学専攻
      • 検査技術科学専攻
      • 理学療法学専攻
      • 作業療法学専攻


  • 工学部
    • 機械システム工学科
      • 分野:計測制御システム工学教育分野、材料・設計システム工学教育分野、熱流体システム工学教育分野
    • 電気電子工学科
      • 分野:エネルギー教育分野、エレクトロニクス教育分野、情報通信教育分野、グリーンマテリアル創製と応用研究部門(寄附研究部門)
    • 土木工学科
      • 分野:環境防災学教育分野、地域計画学教育分野、社会基盤工学教育分野
    • 建築学科
      • 分野:建築意匠設計教育分野、建築歴史計画教育分野、建築環境設備教育分野、建築構造防災教育分野
    • 物質工学科
      • 分野:分子創成化学教育分野、材料創成化学教育分野、β糖質産業用ハイブリッドリアクターシステム研究部門(寄附研究部門)
    • 情報工学科
      • 分野:コンピュータサイエンス教育分野、コンピュータエンジニアリング教育分野
    • 環境機能工学科
      • 分野:環境材料エネルギー学教育分野、環境計測制御学教育分野、環境機能物質学教育分野


  • 農学部
    • 食料生産科学科[8]
      • 農学コース
      • 動物生産学コース
        注:2年次にコースに分かれる
    • 森林科学科[9]
      • 森林環境科学コース
      • 田園環境工学コース
        注:2年後期にコースに分かれる
    • 応用生命科学科[10]


  • 繊維学部
    • 繊維・感性工学系
      • 先進繊維工学課程
      • 感性工学課程
    • 機械・ロボット学系
      • 機能機械学課程
      • バイオエンジニアリング課程
    • 化学・材料系
      • 応用化学課程
      • 材料化学工学課程
      • 機能高分子学課程
    • 応用生物科学系
      • 生物機能科学課程
      • 生物資源・環境科学課程

大学院[編集]

  • 人文科学研究科(修士課程)
    • 地域文化専攻
      • 専門領域:哲学・思想論、心理学、社会心理学領域、社会学、文化情報論、日本史、地域文化史、世界史
    • 言語文化専攻
      • 専門領域:日本文学、日本語学・日本語教育学、中国語学・中国文学、比較文学、ドイツ語学・ドイツ文学、フランス語学・フランス文学、英米学・英米文学、芸術コミュニケーション


  • 教育学研究科(修士課程)
    • 学校教育専攻
      • 学校教育専修
      • 臨床心理学専修
    • 教科教育専攻
      • 国語教育専修
      • 社会科教育専修
      • 数学教育専修
      • 理科教育専修
      • 音楽教育専修
      • 美術教育専修
      • 保健体育専修
      • 技術教育専修
      • 家政教育専修
      • 英語教育専修


  • 経済・社会政策科学研究科(修士課程)
    • 経済・社会政策科学専攻
      • 地域社会イニシアティブ・コース
    • イノベーション・マネジメント専攻(経営大学院)[11]


  • 医学系研究科
    • 医科学専攻(修士課程)
      • 医学系
        • 専門領域:生体制御領域、腫瘍領域、再生・再建領域、脳・感覚機能領域、健康・社会医学領域
      • 疾患予防医科学系
        • 専門領域:分子細胞制御学領域、個体機能制御学領域
    • 保健学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
      • 看護学分野(看護教育学・基礎看護学領域、成人・老年看護学領域、母子看護学領域、地域・国際・精神看護学領域)
      • 検査技術科学分野(病因・病態検査学領域)
      • 理学・作業療法学分野(理学療法学領域、機能障害学領域、作業療法学領域)
    • 医学系専攻(博士課程)
      • 専門領域:生体制御領域、腫瘍領域、再生・再建領域、脳・感覚機能領域、健康・社会医学領域
    • 疾患予防医科学系専攻[12](博士課程、独立専攻)
      • 専門領域:分子細胞制御学領域、個体機能制御学領域、健康促進学(協力・連携部門)


  • 理工学系研究科(修士課程)
    • 松本キャンパス
      • 数理・自然情報科学専攻
        • 講座:数理構造講座、空間構造講座、数理解析講座、自然情報学講座
      • 物質基礎科学専攻
        • 講座:物性物理学講座、素粒子・宇宙物理学講座、構造・計測化学講座、反応・物性化学講座
      • 地球生物圏科学専攻
        • 講座:地層科学講座、地球物質科学講座、生体生物学講座、進化生物学講座、地球システム解析講座、生態システム解析講座
    • 長野キャンパス
      • 機械システム工学専攻
        • 講座:計測制御システム講座、材料・設計システム講座、熱流体システム講座
      • 電気電子工学専攻
        • 講座:電子材料講座、機能デバイス講座、回路システム講座、エネルギー工学講座、情報通信講座、知覚工学講座
      • 土木工学専攻
        • 講座:環境防災学講座、地域計画学講座、社会基盤工学講座
      • 建築学専攻
        • 講座:建築意匠設計講座、建築歴史計画講座、建築環境設備講座、建築構造防災講座
      • 物質工学専攻
        • 講座:応用有機化学講座、応用物理化学講座、無機・分析化学講座
      • 情報工学専攻
        • 講座:情報基礎講座、知能情報講座、情報システム講座、情報計測講座、情報メディア学講座、情報セキュリティ学講座
      • 環境機能工学専攻
        • 講座:環境材料エネルギー学講座、環境計測制御学講座、環境機能物質学講座
    • 上田キャンパス
      • 応用生物科学専攻
      • 化学・材料専攻
        • 応用化学コース
        • 材料化学工学コース
        • 機能高分子学コース
      • 機械・ロボット学専攻
      • 繊維・感性工学専攻
        • 先進繊維工学コース
        • 感性工学コース
    • 共通講座
      • 数理工学講座
      • 応用物理講座


  • 農学研究科(修士課程)
    • 食料生産科学専攻
      • 分野:生産環境管理学、植物資源生産学、動物資源生産学、食資源利用学
    • 森林科学専攻
      • 分野:山地環境保全学、森林生産利用学、農山村環境学、緑地環境文化学
    • 応用生命科学専攻
      • 分野:生物制御化学、生物機能化学、生物資源開発学、生物資源化学
    • 機能性食料開発学専攻[13](独立専攻)
      • 分野:機能性食料育種学、食料機能解析学、食料機能開発学、機能性食品創製学


  • 総合工学系研究科(博士課程)
    • 生命機能・ファイバー工学専攻
      • 講座:生物機能科学講座、ファイバー機能工学講座、スマート材料工学講座、感性生産システム工学講座、先端素材工学講座(連携講座) 、スマートデバイス産業技術総合研究所連携講座(連携講座)
    • システム開発工学専攻
      • 講座:機械システム工学講座、電気電子システム工学講座、ナノカーボン先端材料工学講座、数理情報システム学講座
    • 物質創成科学専攻
      • 講座:物質解析科学講座、分子基盤科学講座、分子機能材料工学講座、極限材料工学講座
    • 山岳地域環境科学専攻
      • 講座:大気・水・生物環境科学講座、地殻環境科学講座、地域環境共生学講座、環境創生構築学講座
    • 生物・食料科学専攻
      • 講座:生物・生命科学講座、食資源生産学講座、食品科学講座、食品創製学講座(連携講座)


  • 法曹法務研究科(法科大学院
    • 法曹法務専攻(3年制コースのみ設置)

研究・付属施設[編集]

  • 高等教育研究センター
  • 国際交流センター
  • 環境マインド推進センター
  • 山岳科学総合研究所
    • 山岳基礎科学部門
    • 地域環境共生学部門
    • 山岳環境創生学部門
    • 山地水域環境保全学部門
      • 山地水環境教育研究センター・同木崎湖観測所
    • 山岳文化歴史部門
    • 高地医学・スポーツ科学部門
  • カーボン科学研究所
    • 基礎科学部門
    • 医用科学・バイオサイエンス部門
    • 応用材料工学部門
    • 共用促進事業部門
  • ヒト環境科学研究支援センター
    • 遺伝子実験部門
    • 動物実験部門
    • 機器分析部門
    • 放射性同位元素利用(RI)部門
  • e-Learningセンター
    • ICT活用支援部門
    • 研究開発運用部門
  • 教員免許更新支援センター
  • 産学官連携推進本部
    • 知的財産支援部門
    • 地域連携支援部門
      • 地域共同研究センター
    • イノベーション支援部門
      • イノベーション研究・支援センター
      • サテライト・ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー
      • 地域ブランドオフィス
    • 管理・企画支援部門
  • アドミッションセンター
  • 学生総合支援センター
  • キャリアサポートセンター
  • ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点
  • 信州大学医学部附属病院
  • 教育学部附属志賀自然教育研究施設
  • 教育学部附属教育実践総合センター
  • 農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター(元・農学部附属農場、農学部附属演習林、農学部附属高冷地農業実験実習施設)
  • 農学部 食料保健機能開発研究センター
  • 農学部 野生動物対策センター
  • 農学部 食と緑の科学資料館「ゆりの木」
  • 繊維学部附属農場
  • 繊維学部附属高分子工業研究施設(ファイバー工学教育研究センターに改組予定)
  • 繊維学部 ファイバーイノベーション・インキュベーター施設
  • 繊維学部 先進植物工場研究センター

附属学校[編集]

教育・研究[編集]

研究[編集]

21世紀COEプログラム[編集]

  • 2002年
    化学、材料科学
    先進ファイバー工学研究教育拠点

グローバルCOEプログラム[編集]

  • 2007年
    化学、材料科学
    国際ファイバー工学教育研究拠点

ノーベル賞[編集]

教育[編集]

採択されているプログラム[編集]

  • 環境マインドをもつ人材の養成(文部科学省・特色ある大学教育支援プログラム)
  • 信州大発“学び”のビッグバンプロジェクト(文部科学省・現代的教育ニーズ取組支援プログラム)
  • 「臨床の知」の実現 蓄積する体験と深化する省察による実践的指導力の育成(文部科学省・大学大学院における教員養成推進プログラム)
  • 創業マインドの継承による高度人材育成(文部科学省・派遣型高度人材育成協同プラン)
  • 「地域に開かれた学校運営」のもと、「放課後学習チューター活動」及び「社会資源データベースの構築」(文部科学省・新教育システム開発プログラム)
  • 自ら学び,学び続ける人材育成の基盤形成―教育の質保証を目指したe-Learning による単位制度実質化―(文部科学省・現代的教育ニーズ取組支援プログラム)

インターネット大学及び大学院[編集]

  • 工学部情報工学科には、インターネットを通じて授業を行うインターネット大学を開設している。
  • ただし、1年次から履修することはできず、他大学に2年以上在籍した人を対象に、3年次に編入の形態となる。また、工学系研究科情報工学専攻では、インターネット大学院を開設している。

対外関係[編集]

行政[編集]

地域連携協定(大学間)


地域連携協定(部局間)
人文学部
工学部
理学部
繊維学部
山岳科学総合研究所


他大学[編集]

国内大学との協定
国際・学術交流等協定校


部局間学術交流等協定校
  • 繊維学部
  • 経済学部
  • 農学部
  • カーボン科学研究所

大学関係者と組織[編集]

千曲会[編集]

社団法人千曲会(ちくまかい)は、信州大学繊維学部・信州大学繊維学部専攻科・信州大学大学院繊維学研究科・信州大学院工学系研究科・上田蚕糸専門学校・上田繊維専門学校の卒業生によって構成される同窓会組織である。上田市をはじめ、全国に4つの支部を有する。

大学関係者一覧[編集]

キャンパス[編集]

旧文理学部校舎(現在「松本市あがたの森文化会館」重要文化財
同校舎中庭
  • 長野県は、北信、東信、中信、南信の大きく4つの地方に分かれるが、信州大学はそれぞれの地方にキャンパスを有する

1919年開校の旧制松本高等学校の校地・校舎は文理学部(現在の人文学部経済学部理学部)に継承され長く使用されたが、旭町地区へのキャンパス統合移転により1973年3月に廃止され同年に松本市に移管された。このように分散している様相から、ときに蛸足大学(タコ足大学)と揶揄されることもある。これまでの統合化の動きの中で一般教養は旭キャンパス(松本市)に集約されたが、学部・大学院教育は統合されず現在に至っている。学部の自立性が比較的高い。

信州大学には画像情報ネットワークシステム(SUNS)が設置されており、一般教養と教職課程の授業ではネットワークを用いた映像中継による遠隔講義が行われている。しかし、専門教育は現状各キャンパスにて個々に行われており、例えば共通分野も少なくない繊維-農間、繊維-工間の教育も遠隔講義は実施されていない。IT技術を用いたキャンパス間の有機的連携をどのように今後行っていくかが課題となっている。

専門教育における連携の現状に比べ、サークル活動などでの学生同士の連携は盛んであり、「オール信大」として活動するサークルでは、100km以上の距離を移動し、サークル活動に参加する学生の姿が見られる。旭キャンパスは、かつて旧日本陸軍松本歩兵第50連隊の駐屯地であった。キャンパスの内には、その名残として赤煉瓦の糧秣庫(現在は医学部資料室)が国の登録有形文化財に登録されている。

学生寮・学生自治[編集]

学生寮では、ほぼ全てが自治寮として運営されている(ただし、こまくさ寮と思誠女子寮には自治組織があるものの実質的には管理寮である)。例えば旧制松本高等学校からの寮である思誠寮には庶務部、生活部、炊事部、文化部の四委員会と、それを統括する総務委員会(総務委員長・副総務・対外総務・会計総務)が組織され、この総務委員会を筆頭に各部がそれぞれの担当を持ち、寮を運営している。また、委員会活動や特に寮予算に関しては半期ごとに方針・総括といった寮生全員での会議が行われ、特に寮予算を会計監査がチェックする機構を持つ。全国的には、このような自治組織を持つ寮が急速に減っている中で、高い自治能力を持つ学生寮が複数残っていることは比較的珍しく、信州大学の特徴の一つといえる。

学生寮が自治寮として維持できる理由は、寮生自身の自治意識が比較的高いことがまず挙げられる。加えて、そもそも長野県には自治・独立の気風があることも影響していると考えられる。また、日本の自治学生寮はしばしば特定の政治思想を持った団体との関係を持つことがあるが、信州大学の学生寮は基本的に全て政治的、思想的、宗教的に中立(良い意味での無関心)であることも考えられる。

寮自治意識の高さを物語るエピソードとしては、農学部キャンパス生協設立運動がある。昭和60年に農学部キャンパス内にあった食堂が経営不振のため突然閉鎖され寮食堂との統合案が示された。寮自治の精神から対案は学生自らが決めるべきと考えた中原寮生は、寮食堂とキャンパス内食堂の維持と、以前からの懸案事項であった書籍店の学内への設置案を示し運動を始めた。これが全学的な生協設立運動に発展し、農学部キャンパスへの生協食堂、書籍部の設立に至った。特筆すべきは、この運動が特定の政治思想・団体に関係することなく行われたことである。いわゆる「学生運動」の時代がすでに過去のものとなっており、全国的に大学や寮の自治意識低下がすでに始まっていた昭和60年代にあって、なお、全学を巻き込むような運動を行うパワーを寮が維持できていたことは、記録に留めておくべきであろう。しかし、近年、日本全国レベルで、自治意識の低下が見られる中、信州大学寮もその例に漏れず、存続の動向が気になる。各寮の連合体として、信州大学学生寮自治連合(信寮連)が存在したが、平成7年より活動を凍結している。一方で、寮長会議を定期的に開催し、学寮間の連絡をはかる努力は重ねられている。

  • 思誠寮(松本・人文学部、経済学部、理学部)
  • 思誠女子寮(松本・人文学部、経済学部、理学部の女子)
  • 芙岳寮(松本・医学部)
  • こまくさ寮(松本・1年生)
  • あけぼの寮(長野・教育学部)
  • 若里寮(長野・工学部)
  • 中原寮(南箕輪村・農学部)
  • 修己寮(上田・繊維学部)


旧制高校での青春を描いた「どくとるマンボウ青春記」(北杜夫)には、旧制松本高等学校の思誠寮での実話が綴られている。新制大学に移行後も、木造の旧思誠寮は信州大学の学生寮として昭和58年まで使用され、かつて、多くの高校生がこの著書を読み、信州大学の学生寮に憧れ、その門をくぐった。

エリア放送[編集]

長野県初の地上一般放送局の免許を受け、ワンセグエリア放送を実施している。 [14] [15]

局名 識別信号 物理チャンネル 周波数 空中線電力 ERP 免許年月日 免許の有効期限
信州大学エリア放送1 JOXZ4AB-AREA 42ch 647.142857MHz 760μW 760μW 平成26年2月7日 平成31年2月6日
信州大学エリア放送2 JOXZ4AC-AREA
信州大学エリア放送3 JOXZ4AD-AREA

メディアとの関係[編集]

  • 2008年放送 フジテレビ系ドラマ「CHANGE」(主演;木村拓哉
    • 朝倉啓太(木村拓哉)信州大学教育学部卒業後、長野県内で小学校の教職に就く設定となっている。
  • フジテレビ系ドラマ「白線流し」(出演;長瀬智也ほか)
    • 舞台が長野県松本市であり、登場人物の一部進学先として信州大学が登場する。
  • 信州大学テレビ SUTV
    • テレビ松本ケーブルビジョンに開設されている日本初の大学専用テレビチャンネル。番組の多くは学生を主体としたスタッフによって制作されている。
  • 神様のカルテ
    • 主人公の出身大学や登場する大学病院のモデルとして、医学部と付属病院が挙げられる。

脚注[編集]

  1. ^ “信大、学部超える教員組織 ほぼ全員所属の「学術研究院」新設へ”. 信濃毎日新聞. (2014年1月8日). http://www.shinmai.co.jp/news/20140108/KT140107ATI090001000.php 2014年1月9日閲覧。 
  2. ^ 哲学・芸術論講座、文化情報論・社会学講座、心理学・社会心理学講座、歴史学講座、比較言語文化講座、英米言語文化講座、日本言語文化講座がある。いずれも修士講座。
  3. ^ 言語教育講座、社会科学教育講座、数学教育講座、理科教育講座、技術教育講座、家庭科教育講座、音楽教育講座、美術教育講座、スポーツ科学教育講座、教育科学講座、特別支援教育講座がある。いずれも修士講座。
  4. ^ 経済・社会の基礎講座、社会システムと政策講座、市場と情報講座、産業社会交流講座がある。いずれも修士講座。
  5. ^ 経済活動の法とシステム講座、公共システムと地域政策講座がある。いずれも修士講座。
  6. ^ 組織発生学講座、人体構造学講座、病理組織学講座、病理学講座、器官制御生理学講座、分子細胞生理学講座、分子薬理学講座、免疫・微生物学講座、免疫制御学講座、分子細胞生化学講座、内科学講座、小児医学講座、皮膚科学講座、画像医学講座、外科学講座、産科婦人科学講座、泌尿器科学講座、運動機能学講座、形成再建外科学講座、歯科口腔外科学講座、麻酔蘇生学講座、精神医学講座、脳神経外科学講座、眼科学講座、耳鼻咽喉科学講座、遺伝医学・予防医学講座、衛生学公衆衛生学講座、病態解析診断学講座、法医学講座、救急集中治療医学講座、包括的がん治療学講座、地域医療推進学講座、創薬科学講座(連携講座)、神経難病学講座(寄附講座)、医学教育学講座(寄附講座)、下部尿路医学講座(寄附講座)、在宅療養推進学講座(寄附講座)、メディカル・ヘルスイノベーション講座(寄附講座)、人工聴覚器学講座(寄附講座)がある。いずれも博士講座。
  7. ^ 成人・老年看護学講座、小児・母性看護学講座、広域看護学講座、生体情報検査学講座、病因・病態検査学講座、基礎理学療法学講座、応用理学療法学講座、基礎作業療法学講座、実践作業療法学講座がある。いずれも博士講座。
  8. ^ 農学分野、動物生産学分野がある。いずれも修士分野。
  9. ^ 森林環境科学分野、田園環境工学分野がある。いずれも修士分野。
  10. ^ 応用生物化学分野、生物工学分野がある。いずれも修士分野。
  11. ^ イノベーション・マネジメント講座、先端技術と産業連携講座(協力講座) がある。いずれも修士講座。
  12. ^ 分子細胞制御学部門、個体機能制御学部門、健康促進学部門(協力・連携部門)がある。いずれも博士部門
  13. ^ 機能性食料育種学講座、食料機能解析学講座、食料機能開発学講座、機能性食品創製学講座(連携講座)がある。いずれも修士講座。
  14. ^ エリア放送を行う地上一般放送局への予備免許 報道資料 平成26年1月29日(信越総合通信局
  15. ^ エリア放送を行う地上一般放送局の免許状況(詳細) 放送(同上)

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