千種駅

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千種駅
ちくさ
Chikusa
所在地 名古屋市千種区東区
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海・駅詳細
名古屋市交通局駅詳細
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千種駅(ちくさえき)は、愛知県名古屋市千種区内山三丁目および東区葵三丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)・名古屋市交通局名古屋市営地下鉄)のである。

JR東海の中央本線と、名古屋市営地下鉄の東山線が乗り入れ、接続駅となっている[1]。地下鉄の駅には「H12」の駅番号が設定されている。

JR東海

JR 千種駅
駅舎
ちくさ
Chikusa
大曽根 (2.7 km)
(1.5 km) 鶴舞
所在地 名古屋市千種区内山三丁目24-8
北緯35度10分12.604秒 東経136度55分50.394秒 / 北緯35.17016778度 東経136.93066500度 / 35.17016778; 136.93066500
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 中央本線
キロ程 389.8km(東京起点)
7.1 km(名古屋起点)
電報略号 チク
駅構造 地上駅掘割構造
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
28,061人/日(降車客含まず)
-2014年-
開業年月日 1900年明治33年)7月25日
備考 駅長配置駅管理駅
みどりの窓口
名 名古屋市内
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歴史

  • 1900年明治33年)7月25日 - 国有鉄道 名古屋 - 多治見間の開通時に開業。
  • 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。中央西線の所属となる。
  • 1911年(明治44年)5月1日 - 線路名称改定。当駅を含む中央西線が中央本線に編入される。
  • 1918年大正7年)9月10日 - 熱田駅への東海道本線貨物支線開業。ただし実際は古渡信号場から分岐していた。
  • 1930年昭和5年)4月1日 - 千種駅への東海道本線貨物支線廃止。
  • 1961年(昭和36年)9月1日 - 現在地に移転。
  • 1962年(昭和37年)
  • 1964年(昭和39年)4月1日 - 荷物専用線発着を除く貨物の取扱を廃止。
  • 1982年(昭和57年)11月15日 - ダイヤ改正により、一部の特急「しなの」が当駅に停車するようになる。
  • 1986年(昭和61年)5月20日 - 車扱貨物の取扱を廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道(JR東海)の駅となる。
  • 2006年平成18年)11月25日 - TOICA導入。
  • 2009年(平成21年)3月14日 - ダイヤ改正により、それまで唯一通過していた「しなの」13号が停車するようになる。これにより、当駅にすべての「しなの」が停車するようになった。
  • 2011年(平成23年)1月17日 - 在来線運行管理システムの更新に先駆け、ホームの新型案内放送を金山駅とともに先行導入。当日は大雪によるダイヤの乱れが発生し、さらにシステムの案内装置まで故障してしまったため、簡易放送での案内となった。

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅である。

大曽根方の掘割構造と鶴舞方の高架構造の狭間にあり、また、駅舎のある東側は地盤が一段高くなっていることから、地上駅といえども、半掘割構造ともいうべき構造になっている。駅舎からは跨線橋が平面で接続し、階段を降りればホームとなっている。駅舎とホームを連絡するエレベーターが名古屋寄り端に設置されている。また、ホーム直上を跨線橋(新千種橋)により幹線道路である錦通が通過している。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 中央本線 上り 名古屋方面[2]
2 中央本線 下り 多治見中津川方面[2]

改札口は、地上の駅舎のほか、地下にもある。地下改札口は、地下鉄東山線の改札口へとつながっており、朝夕を中心に地下鉄への乗り換え客で混雑する。ただし、地下改札口とホームの間にはエレベータはないため、地下鉄東山線から車椅子等での乗り換えには、地下改札の近くにあるエレベータで一度駅外へ出て、地上改札から入る必要がある。(JR→東山線乗り換えの場合は逆ルートとなる。)

駅長駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、大曽根駅新守山駅を管理している。

JRの特定都区市内制度における「名古屋市内」の駅である。「名古屋の東の玄関口」として扱われており、特急しなの」を含めた全旅客営業列車が停車する。

構内テナント

駅舎内に、東海キヨスクが運営するコンビニエンスストアベルマート」および、旅行代理店ジェイアール東海ツアーズ」の支店が入居している。両社とも、JR東海の子会社である。

またホーム上には、東海キヨスクが「Kiosk(キヨスク)」を営業しているほか、名古屋名物のきしめんを販売する飲食店がある。

旧駅跡地

隣の駅

中央本線 
快速・普通
大曽根駅 - 千種駅 - 鶴舞駅

かつて存在した路線

東海道本線貨物支線
熱田駅 - (古渡信号場) - 千種駅

名古屋市営地下鉄

名古屋市営地下鉄 千種駅
地下鉄千種駅1番出入口
ちくさ
Chikusa
H11 新栄町 (0.9 km)
(0.7 km) 今池 H13
所在地 名古屋市東区葵三丁目15-21
駅番号  H12 
所属事業者 名古屋市交通局
名古屋市営地下鉄
所属路線 東山線
キロ程 11.0 km(高畑起点)
駅構造 地下駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
25,545人/日(降車客含まず)
-2014年-
開業年月日 1960年昭和35年)6月15日[1]
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歴史

  • 1960年(昭和35年)6月15日 - 地下鉄東山線栄町駅(現栄駅)-池下駅間延伸に伴い開業[1]
  • 1961年(昭和36年)9月1日 - 国鉄千種駅の移転により両駅の接続性が大幅に向上する。
  • 2007年(平成19年)3月30日 - バリアフリー化工事が完成し、地上とコンコース、コンコースとホームとを連絡するエレベーターの運用が開始される。
  • 2011年(平成23年)2月11日 - manaca運用開始。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地下駅である。

駅施設は錦通の地下に位置する。改札はJR地下改札に近い東側と、新千種橋西交差点(錦通・市道赤萩町線交点)に近い西側の2か所に設置されている。利用客が多くエレベーターが整備され駅長室があるのはJRの地下改札がある東側の改札であるが、常時駅員がいるのは西側の改札である。

当駅は、東山線東部駅務区池下管区駅が管轄している。

のりば

ホーム 路線 行先
1 東山線 東山公園藤が丘方面
2 名古屋高畑方面

地下1階のコンコースには小規模な商店街があったが現在は通路としてのみ利用されており、地下2階がホームとなっている。

隣の駅

名古屋市営地下鉄
東山線
新栄町駅 (H11) - 千種駅 (H12) - 今池駅 (H13)
  • ()内は駅番号を示す。

利用状況

年度別乗車人員(名古屋市統計年鑑より)
年度 JR乗車人員(人/日) 地下鉄乗車人員(人/日)
1999年(平成11年) 30,055 26,188
2000年(平成12年) 29,546 26,367
2001年(平成13年) 29,457 25,756
2002年(平成14年) 29,001 26,301
2003年(平成15年) 28,556 25,596
2004年(平成16年) 27,975 25,116
2005年(平成17年) 27,918 26,160
2006年(平成18年) 28,237 26,128
2007年(平成19年) 28,399 26,047
2008年(平成20年) 28,685 26,122
2009年(平成21年) 27,950 25,124
2010年(平成22年) 27,893 25,385
2011年(平成23年) 27,581 24,978
2012年(平成24年) 27,454 25,344
2013年(平成25年) 28,238 25,783

東山線の駅では22駅中5位(名古屋、栄、伏見、藤が丘に次ぐ)。名古屋市営地下鉄全駅では87駅中7位(金山と矢場町が入る)。JRとの乗り換えもあり高水準を維持している。

乗換駅としての当駅は、主にJR線沿線の愛知県春日井市、岐阜県多治見市方面と名古屋市の地区および名古屋市東部の地下鉄東山線沿線地域を結びつける形となっている。

駅周辺

河合塾 千種キャンパス(西館)
今池NMビル
住友生命千種ビル・ニュータワービル
アクシオス千種

当駅は名古屋市の行政区3区(千種区・東区・中区)の境に位置する形となっている[注 1][3]。当駅からみて(当駅は2事業者の複合駅であるためJR・地下鉄両者の結節点付近を駅中心として記述すると)時計回りに駅北東部は千種区内山三丁目、南東部は千種区今池一丁目・二丁目、南西部は中区新栄三丁目、北東部は東区葵三丁目となる。なお、住所表記上の「千種区千種」地域は当駅のすぐ近辺にはなく、当駅から見て南方向、今池一丁目・二丁目・三丁目のさらに南側に位置する地域となる。

周辺には予備校、専門学校などが多くあり、学生相手の飲食店、書店などが集まる学生街となっている。再開発により建てられたアクシオス千種や住友生命千種ニュータワービルなどの超高層ビルも見られる。また中高層のマンションが数多く建設されている一方で低層住宅が並ぶ地域も残るなど、商業地としての性格と住宅地としての性格を併せ持つ地域である。なお、当駅の少し北を東西に走る桜通には地下鉄桜通線車道駅があり、当駅北側の地域については徒歩での最寄り駅が車道駅となることも多い(出発地・目的地による駅の使い分けも可能である)。

東隣の今池は名古屋の代表的繁華街歓楽街の一つ。

千種区

  • 河合塾本部
    • 河合塾千種キャンパス千種校
JR千種駅と河合塾千種校の間の広小路通に架けられた陸橋には「河合塾千種ビクトリーブリッジ」の名が付けられている[4]

東区

東山線延伸工事に伴い校地を削られたため移転した東邦高等学校の跡地再開発により建設された。

中区

名古屋市の「千種駅南地区市街地再開発事業」により建設された[5]

周辺道路

バス路線

最寄りのバス停は、千種駅前である。

路線バス

名古屋市営バスの一般路線バスが運行されている。JR駅舎東側にバスターミナルがある。

高速バス

ジェイアール東海バス(東海)、ジェイアールバス関東(関東)、ジェイアールバステック(BT)、京成バス(京成)の高速バスが運行されている(名古屋駅行・岐阜駅行は降車のみ取り扱い)。

脚注

注釈

  1. ^ 特に明治時代からの駅の流れを汲むJR千種駅については、ケヴィン・リンチ『都市のデザイン』でのイメージアビリティ5要素のうち「エッジ」の要素が強く出た立地と考えることができる。『Topic19 鉄道駅の利用者に対するわかりやすさ』都市のバリューを考える会 都市の価値を紡ぐ50のトピックス(日建設計総合研究所)の論による。

出典

  1. ^ a b c 土木学会日本土木史編集委員会 『日本土木史:昭和16年-昭和40年』 土木学会、1973年4月。
  2. ^ a b 駅構内の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(駅掲示用時刻表のPDFが使われているため。2015年1月現在)。
  3. ^ “Topic19 鉄道駅の利用者に対するわかりやすさ”. 都市のバリューを考える会 都市の価値を紡ぐ50のトピックス(日建設計総合研究所). (2010年2月15日). http://www.nikken-ri.com/valueup/column19.html 2012年4月10日閲覧。 
  4. ^ 歩道橋ネーミングライツパートナーについて(市政情報)”. 名古屋市 (2012年3月12日). 2012年4月7日閲覧。
  5. ^ 千種駅南地区市街地再開発事業(市政情報)”. 名古屋市 (2011年5月11日). 2012年4月10日閲覧。

関連項目

外部リンク