コンサートマスター
コンサートマスター(英: concertmaster)は、オーケストラの演奏をとりまとめる職をいい、一般には第1ヴァイオリンの首席奏者がこの職を担う。
呼称
アメリカのオーケストラで多用されるアメリカ英語の呼称である。男性奏者(男性名詞)の場合「コンサートマスター (concertmaster)」と言い、女性奏者(女性名詞)の場合「コンサートミストレス (concertmistress)」と言う。しかし、近年のアメリカでは性差別の排除や男女雇用機会均等の観点から両性ともコンサートマスターと呼ぶ傾向にある。日本では「コンサートマスター」、「コンサートミストレス」およびそれぞれを省略した「コンマス」、「コンミス」という呼び方が多く使われる。クラシック音楽用語として常用されるドイツ語から直接ではなく、アメリカ経由で借用されたことは興味深い[1]。イギリスを始めとする英連邦諸国などでリーダー(leader)の呼称も用いられる。
ドイツ語圏ではKonzertmeister、女性はKonzertmeisterin、フランスではchef d'attaqueなどと呼ばれる。ドイツ語と英語が混在したconcertmeisterという語が用いられることもあるが、ごく稀である。
役割
オーケストラなどの大きな演奏団体では、指揮者が置かれるが、実際の細かな音の出だしや切る位置、微妙なニュアンスは、指揮では示しきれないことも多い。このような場合、ほかの団員は指揮を見るのと同時にコンサートマスターを見て演奏し、コンサートマスターは必要に応じて指示を出す。
なお、何らかの事情で演奏会本番になって本来の指揮者が出演できなくなり、代役の手配がつかない場合、コンサートマスターが指揮者の代行として、オーケストラ全体に指示を出すことがある[2]。2004年10月のNHK交響楽団定期演奏会において、本来の指揮者が本番指揮中に怪我をしてしまったため、コンサートマスターがチャイコフスキーの交響曲第4番全曲を「指揮」するなど、日本国内でも幾つか実例がある。ただし、こうした場合では、コンサートマスターは指揮棒を手にしたり指揮台に上がることはほとんどなく、自分の席(第1ヴァイオリンの最前列)に座ったままサインを出したり、必要に応じて立ち上がって弓で指示を与えるぐらいである。
練習に際しては、指揮者の指示を補ったり、指揮者の指示に従って演奏法を細かく指示したり、演奏者を代表して指揮者と協議したりする。また、多くのオーケストラでは、(楽譜に特に指示されていない部分での)弦楽器セクションのボウイングを決めるのもコンサートマスターの役割であり、オーケストラの音色を特徴づける重責を担っている。
ヴァイオリン・ソロの部分はコンサートマスターが担当する。
また、演奏の前後に指揮者が挨拶をするときには、一般にオーケストラは起立するが、起立、着席、楽屋に引き揚げるなどの合図はコンサートマスターが行う。
アメリカのオーケストラでは、演奏前のチューニング(音合わせ)でコンサートマスターの出すA (La) の音に各奏者が合わせる。日本では、オーボエがA (La) の音を出し、起立したコンサートマスターがその音を引き取って各奏者が合わせる。ヨーロッパではオーボエのA (La) に直接各奏者が合わせることが多い。ドイツでの一例としては、コンサートマスターの起立を合図にオーボエがAを出し、それにまず管楽器とコンサートマスターが合わせ、そのあとコントラバスが合わせたあと、コンサートマスターのAに弦楽器が合わせるというのがある。また、団体によっては演奏前の出場の時、最後に出場して他の楽員に迎えられる、というような儀礼を取るところもある。
人選
コンサートマスターの採用・契約は、ヴァイオリンの一般団員(トゥッティと呼ばれる)とは別採用、別契約で行われる。上記のように演奏上その他で役割が大きいためである。また管弦楽曲においてもソロの目立つ曲は多いため、演奏技術も当然格段に優れている必要がある。コンサートマスターが何らかの理由により退団する場合、後任は(トゥッティから選ぶことをせず)公募を行う(団員が応募する場合もほかの応募者と共に試験を受ける)。団体によっては、コンサートマスターが複数置かれる場合や、演奏会や曲によってオーケストラに所属しない奏者がコンサートマスターを務める場合もある(客演)。
オーケストラ以外のコンサートマスター
吹奏楽では、配置上オーケストラのコンサートマスターの位置にいる第1クラリネットのトップが上述のコンサートマスターと同じ役割をすることが多い。また、曲のソロを任されることが多い。演奏者のとりまとめとしてのコンサートマスターは、他のパートのトップ(いわゆる第一奏者)がこの職を担うこともある。例えば、2014年4月現在、東京吹奏楽団ではクラリネット奏者であるが、東京佼成ウインドオーケストラではアルトサクソフォーン奏者が、大阪市音楽団ではオーボエ奏者が、それぞれ担当している。
ブラスバンドではプリンシパル・ソロ・コルネット奏者がコンサートマスターと同様の役割を果たす。
ジャズバンドやビッグバンドなどでは、トランペットの第1奏者がバンドを統率することがある。バックバンドの形式ではバンドマスターが統率するが、担当する楽器は明確に決まっておらず、バンドによって異なる。
コンサートマスターの例
- ゲオルグ・ヘルメスベルガー・シニア 1842年 - 1867年
- フランツ・グルッチュ 1842年 - 1864年
- ヨーゼフ・ヘルメスベルガー・シニア 1860年 - 1877年
- ヤコブ・グリュン 1868年 - 1897年
- ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世 1875年? - 1907年
- アルノルト・ロゼー 1881年 - 1938年
- カール・プリル 1897年 - 1925年
- ユリウス・シュトヴェルトカ 1902年 - 1936年
- フランツ・マイレッカー 1921年 - 1945年
- リカルド・オドノポソフ 1935年 - 1938年
- ヴォルフガング・シュナイダーハン 1938年 - 1949年
- ヴィリー・ボスコフスキー 1939年 – 1970年
- ヴァルター・バリリ 1939年 - 1972年
- フリッツ・セドラック 1945年 - 1965年
- ヴァルター・ヴェラー 1965年 - 1969年
- ヨーゼフ・シヴォー 1965年 - 1972年
- ゲルハルト・ヘッツェル 1969年 – 1992年
- ライナー・キュッヒル 1971年 -
- エーリッヒ・ビンダー 1974年 - 1992年
- ヴェルナー・ヒンク 1974年 - 2008年
- ライナー・ホーネック 1992年 -
- ダニエル・ゲーデ 1997年 - 2000年
- フォルクハルト・シュトイデ 2000年 -
- アルベナ・ダナイローヴァ 2011年 -
- アントン・カンパー
- ヴォルフガング・シュナイダーハン 1933年 - 1937年
- ヴァルター・シュナイダーハン 1948年 - 1966年
- ギュンター・ピヒラー
- ミヒャエル・シュニッツラー 1967年 - 1983年
- エーリヒ・ヘーバルト 1980年 - 1987年
- ゲルト・シューベルト
- ヤン・ポスピヒャル 1982年 -
- フローリアン・ツヴァイウアー 1989年 -
- ビルギット・コーラー 1994年 - 1996年
- ヴィリー・ビュッヒラー 1995年 - ?
- アントン・ソロコフ 2005年 -
- ペーター・マツカ 1998年 -
- モレート・マックラン
- ハインツ・ハウノルド 1983年 -
- ルイ・チャン 1992年 -
第1コンサートマスター
- セザール・トムソン 1882年(25歳就任)
- エウジェニー・ボドー 1882年 - 1883年
- ヨハネス・クルーズ 1883年 - 1886年(24歳就任)
- エンリケ・フェルナンデス・アルボス 1886年 - 1887年(23歳就任)
- ルートヴィヒ・ブロイエル 1887年 - 1893年
- ブラム・エルデリング 1893年 - 1894年(26歳就任)
- アントン・ヴィテク 1894 - 1910(22歳就任)
- ユリウス・ソーンベルク 1910年 - 1917年(17歳就任)
- ゲザ・フォン・クレス 1917年 - 1920年(35歳就任)
- モーリッツ・ヴァン・デン・ベルク 1920年 - 1925年(22歳就任)
- トッシー・スピヴァコフスキー 1926年 - 1927年(19歳就任)
- ウィルフリート・ハンケ 1927年 - 1930年(25歳就任)
- シモン・ゴールドベルク 1930年 - 1934年(20歳就任)
- フーゴ・コルベルク 1934年 - 1938年、1958年 - 1963年(33歳就任)
- レオン・シュピーラー 1963年 - 1993年(35歳就任)
- ライナー・クスマウル 1993年 - 1998年(47歳就任)
- コーリャ・ブラッハー 1993年 - 1999年(30歳就任)
- ガイ・ブラウンシュタイン 2000年 - 2013年(29歳就任)
- ノア・ベンディックス=バルグリー 2014年 - (30歳就任)
- ヘンリー・ホルスト 1923年 - 1931年
- ジークフリート・ボリース 1933年 - 1940年(21歳就任)
- ゲルハルト・タシュナー 1941年 - 1945年(19歳就任)
- ジークフリート・ボリース 1945年 - 1961年
- トーマス・ブランディス 1962年 - 1983年(27歳就任)
- 安永徹 1983年 - 2009年(32歳就任)(入団:1977年=26歳)
- 樫本大進 2009年 - (31歳就任)
- エーリヒ・レーン 1934年 - 1945年(24歳就任)
- サシュコ・ガヴリーロフ 1948年 - 1949年(20歳就任)
- ヘルムート・ヘラー 1949年 - 1956年
- ミシェル・シュヴァルベ 1957年 - 1985年(38歳就任)
- ダニエル・シュタブラーヴァ 1986年 - (31歳就任)(入団:1983=28歳)
コンサートマスター
- リヒャルト・ミューラー 1882年 - 1883年
- ルートヴィヒ・ブロイエル 1883年 - 1887年
- カール・クレーケル 1882年 - 1892年
- フーゴ・オルク 1893年 - 1897年
- ヤン・ブシェテレ 1897年 - 1901年
- カール・クリングラー 1901年 - 1902年(22歳就任)
- ヴァーツラフ・ターリッヒ 1903年(20歳就任)
- ヨハネス・ゲスターカンプ 1903年 - 1911年
- ハンス・バッサーマン 1911年 - 1912年
- フランツ・フォン・スパノウスキ 1912年 - 1914年
- ルイス・パーシンガー 1914年 - 1915年(27歳就任)
- リッコ・アマール 1916年 - 1920年(25歳就任)
- ヤン・ダーメン 1920年 - 1922年(22歳就任)
- ヘンリー・ホルスト 1922年 - 1923年(23歳就任)
- ウィルフリート・ハンケ 1930年 - 1933年
- ウルリヒ・グレーリング 1942年 - 1947年(25歳就任)
- ハンス・デンシューデ 1948年 - 1949年
- ハンス・ギーゼラー 1949年 - 1974年
- ゲルント・ゲラーマン 1974年 - 1976年
- ライナー・ゾンネ 1976年 - 2010年
- アンドレアス・ブシャーツ 2010年 -
- カルロ・ファリーナ 1620年 - 1633年
- フランチェスコ・カステッリ 1629年 - 1631年
- バルダッサー・マンガノーニ ? - 1654年
- ヨハン・ヴィルヘルム・フルヒハイム 1665年 - 1682年
- コンスタンティン・クリスチャン・デデキント 1666年 - 1674年
- ヨハン・パウル・フォン・ウェストホーフ 1674年 - 1697年
- ゲオルグ・ゴットフリート・バックストロー 1685年 - 1708年
- ヤン=バプティスト・ウォールマイヤー 1709年 - 1728年
- ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル 1712年 - 1755年
- Carl Matthias Lehneis 1720年 - 1781年
- フランチェスコ・マリア・カッタネーオ 1726年 - 1758年
- クリストフォロ・バッビ 1781年 - 1814年
- フランツ・アントン・モルゲンロート 1812年 - 1847年
- ジョバンニ・バティスタ・ポレードロ 1814年 - 1822年
- ジュゼッペ・アントニオ・ローラ 1823年 - 1837年
- フランソワ・シューベルト 1823年 - 1874年
- カロル・リピンスキー 1839年 - 1860年
- ヨハン・クリストフ・ローターバッハ 1861年 - 1889年
- Lua エラー モジュール:仮リンク/link 内、90 行目: 言語コードの指定に誤りがあります 1877年 - 1898年
- アンリ・ペトリ 1889年 - 1914年
- マックス・ロウインガー 1899年 - 1908年
- ルドルフ・ベルティッヒ 1900年 - 1940年
- グスタフ・ハーヴェマン 1915年 - 1920年
- Adolf Schiering 1920年 - 1923年
- マックス・シュトループ 1922年 - 1925年
- ヤン・ダーメン 1924年 - 1945年
- フランシス・コーエン 1926年 - 1933年
- エーリッヒ・ミュールバッハ 1928年 - 1968年
- ウィリーバルド・ロット 1933年 - 1945 , 1954年 - 1971年
- ゴットフリード・ルッケ 1940年 - 1960年
- ペーター・グラッテ 1961年 - 1997年
- ペーター・ミリング 1969年 - 2007年
- クリスティアン・フンケ 1972年 - 1979年
- ローラント・ストロイマー 1982年 -
- カイ・フォーグラー 1989年 -
- マティアス・ウォロング 1999年 -
- 有希・マヌエラ・ヤンケ 2012年 - 2014年
- ステファン・フレンケル 1924年 - 1927年
- シモン・ゴールドベルク 1925年 - 1929年
- ベルンハルト・ハーマン 1942年 - 1945年
- サシュコ・ガヴリーロフ
- ヨゼフ・ヴォルフシュタール 1921年 - ?
- マックス・シュトループ 1928年 - ?
- ジークフリート・ボリース 1941年 - 1945年
- エゴン・モルビッツァー 1951年 - 1989年
- カール・ズスケ 1962年 - 1974年
- ローター・シュトラウス 1984年 -
- ミヒャエル・エアックスレーベン 1982年 -
- ミハイル・ゼクラー 1990年 - ?
- 日下紗矢子 2008年 -
- ゲルハルト・ヘッツェル 1964年 - 1968年
- 豊田耕児 1962年 - 1979年
- ハンス・マイレ 1962年 - 2004年
- ゲルンハルト・ハルトーク 1980年 -
- ルー・ウェイ 2004年 -
- サシュコ・ガヴリーロフ
- ライナー・ウォルタース 1997年 -
- エレズ・オファー 2002年 -
- バルトロメオ・カンパニョーリ 1796年 - 1817年
- ハインリッヒ・アウグスト・マタイ 1803年 - 1835年
- フェルディナント・ダヴィッド 1836年 - 1873年(1845年メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を初演)
- ヨーゼフ・ヨアヒム 1848年 - 1850年(1879年ブラームスのヴァイオリン協奏曲を初演)
- エンゲルベルト・レントゲン 1850年 - 1897年
- ルートヴィヒ・ベーア
- ヘンリ・シュラディーク 1874年 - 1882年
- アンリ・ペトリ 1882年 - 1889年
- フェリックス・バーバー 1898年 - 1903年(チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲初演者ブロツキーの高弟)
- エドガー・ヴォルガント 1903年 - 1947年 (アルトゥル・ニキシュの娘婿)
- シャルル・ミュンシュ 1925年 - 1932年 (後に指揮者として大成)
- ヨアヒム・ハンチュク- 1958年
- クルト・シュティーラー[要リンク修正] 1933年 - 1955年
- ホルスト・ザンネミュラー 1948年 - 1984年
- ゲルハルト・ボッセ 1955年 - 1987年
- カール・ズスケ 1959年 - 1961 1975 - 2001年
- マンフレッド・シェルツァー1973- 1975年
- クリスティアン・フンケ 1979年 -
- フランク・ミヒャエル・エルベン 1987年 -
- セバスチャン・ブロイニンガー
- ゲルハルト・ボッセ 1951年 - 1954年
- ガライ・ジェルジ 1960年 - ?
- Waltraut Wächter
- アンドレアス・ハルトマン
- ルドルフ・ケッケルト 1949年 - ?
- エルネ・シェベスティエン 1980年 - 1991年
- フローリアン・ゾンライトナー[要リンク修正] 1986年 -
- エレズ・オファー 1993年 - 1998年
- ラドスラフ・シュルツ[要リンク修正] 1998年 -
- アントン・バラホフスキー 2009年 -
- クルト・グントナー
- スレーテン・クルシュティチ 1982年 -
- インゴルフ・トゥルバン 1985年 - ?
- ヴェルナー・グローブホルツ[要リンク修正]
- ローレンツ・ナストゥリカ 1992年 -
- ジュリアン・シェブリン 1994年 -
- ビルギット・コーラー 2000年 - ?
- ヘンリー・ラウダレス 2001年 -
- マキシム・コシノフ 2014年 -
- エーリヒ・レーン 1945年 - ?
- ベルンハルト・ハーマン 1946年 - 1967年(ツアー中、心臓発作により死去)
- エーリヒ・ビンダー
- ルーベン・ゴンザレス
- ローランド・グロイター 1982年 -
- ステファン・ワグナー 1993年 -
- フローリン・ポール 1995年 -
- ステファン・ワグナー 1989年 - 1992年
- マティアス・ヴェヒター 1993年 -
- Aureli Blaszczok 2001年 -
- マックス・シュトループ 1921年
- ヨアヒム・シャル 元バイロイト祝祭管弦楽団コンサートマスター
- ヴォルフ=ディーター・シュトライヒャー 現バイロイト祝祭管弦楽団コンサートマスター
- ヴォルフガング・マルシュナー 1947年 - ?
- ヴェセリン・パラシュケヴォフ 1975年 - ?
- エドワード・ツィエンコフスキー
- 四方恭子 1990年 - 2002年
- ホセ・マリア・ブルメンシャイン
- スラヴァ・チェスティグラゾフ 2010年 -
- オットー・ビュヒナー 1946年 - 1955年
- ルドルフ・ケッケルト 1946年 - 1947年
- フランツ・ベルガー 1947年 - 1978年
- Ernesto Mampaey 1955年 - 1962年
- Csaba Bókay 1962年 - 1964年
- アンリ・レウコヴィツ 1964年 - 1965年
- 浦川宜也 1965年 - 1969年
- ヴァルター・フォルヒァート 1969年 - 1995年
- アレクサンダー・ブランシック 1979年 - 1982年
- ペーター・ローゼンバーグ 1983年 -
- ヤコブ・ルビンシュタイン 1995年 - 2009年
- Bart Vandenbogaerde 2010年 -
- ヤン・ゲスターカンプ
- Konradin Seitzer
- イリアン・ガーネット
- サシュコ・ガヴリーロフ
- トーマス・ブランディス
- ヴィルヘルム・メルヒャー 1963年 - ?
- フランクフルト・ムゼウム管弦楽団(フランクフルト歌劇場管弦楽団)
- クリスティアン・ティンムナー 1888年 - 1889年 1891 - 1892年 1894年 - 1895年 1904年 - 1911年
- ルイス・ウォルフ 1889年 - 1890年
- F・フラッドキー 1890年 - 1891年
- レオポルド・クラマー 1892年 - 1894年
- アンドレ・シュポー 1895年 - 1904年
- ルイ・ズィマーマン 1899年 - 1904年 1911年 - 1940年
- ルイ・ファール 1904年 - 1905年
- ハインリッヒ・フィードラー 1906年 - 1908年
- ユリウス・ソーンベルク 1908年 - 1910年
- ヘンドリック・リジンベルゲン 1915年 - 1919年
- フェルディナント・ヘルマン 1919年 - 1948年
- セーケイ・ゾルターン 1940年 - 1942年
- ヤン・ブレッサー 1940年 - 1965年
- ヤン・ダーメン 1948年 - 1957年
- ジェイコブ・クラチマルニック 1958年 - 1960年
- スティーヴン・スタリック 1960年 - 1962年
- ヘルマン・クレバース 1962年 - 1980年
- ヨー・ユダ 1963年 - 1974年
- テオ・オロフ 1974年 - 1985年
- ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン 1981年 - 1995年
- ヴィクトル・リーバーマン 1985年 -?
- ルドルフ・ケールマン 1996年 - 1999年
- アレクサンダー・ケール
- ヴェスコ・エシュケナージ
- リヴィウ・プルナール
- アレクサンダー・ブランシック 1982年 - 2001年
- ロナルド・ホーヘヴィーン
- ヘルマン・クレバース 1951年 - 1961年
- テオ・オロフ 1951年 - 1973年
- ジノ・ヴィニコフ
- ヒュー・マグワイア 1956年 - 1961年
- エリック・グリューエンバーグ 1962年 - 1965年
- ジョン・ブラウン
- ジョン・ジョージアディス
- アレクサンダー・ブランシック 1989年 - 2001年
- ゴルダン・ニコリッチ
- ロマン・シモヴィック
- デーヴィッド・マッカラム
- ハワード・レイトン=ブラウン
- ロドニー・フレンド 1964年 - 1974年
- ジェラルド・ジャービス 1969年 - 1972年
- デイヴィッド・ノーラン
- ボリス・ガーリッツキー
- ピーテル・スクーマン
- デーヴィッド・マッカラム 1950年代
- スティーヴン・スタリック 1957年 - 1959年
- レイモンド・コーウェン[要リンク修正] 1959年 - 1966年
- アラン・ラヴデイ 1967年 - 1971年
- エリック・グリューエンバーグ 1972年 - 1976年
- バリー・グリフィス 1976年 - 1989年
- ジノ・ヴィニコフ 1990年 - 1991年
- ジョナサン・カーネイ 1991年 - 1994年
- ダンカン・リデル 1995年 -
- クリオ・グールド 2002年 -
- レオナルド・ヒルシュ 1945年 - 1948年
- マヌーグ・パリキアン 1949年 - 1957年
- クリストファー・ウォーレン=グリーン
- 岩淵麻弥 1994年 - 2010年
- ツォルト=ティハメール・ヴィゾンタイ 2007年 -
- アンドリュー・ハヴェロン 2012年 - ?
- アーサー・カッテラル 1929年 - 1936年
- ヒュー・マグワイア 1962年 - 1967年
- アンドリュー・ハヴェロン 2007年 - 2011年
- ヘンリー・ホルスト 1940年 - 1941年
- マヌーグ・パリキアン 1947年 - 1948年
- エドウィン・パリング
- ジェームズ・クラーク 2010年 -
- 岩淵麻弥 2011年 -
- ヒュー・マグワイア 1952年 - ?
- ジェラルド・ジャービス 1963年 - 1968年
- ジョナサン・カーネイ 1994年 - 2000年
- アーサー・カッテラル 1907年 - 1925年
- ナオウム・ブリンダー
- ステファン・フレンケル 1930年 - 1935年
- ハンス・バッサーマン 1933年 - 1936年
- ルイ・ステール
- ミシェル・シュヴァルベ 1944年 - 1946年
- ローラン・フニヴ
- ペーター・リバール 1970年 - 1980年
- ロバート・ツィマンスキー
- ジャン・ピゲ
- セルゲイ・オストロフスキー
- ボグダン・ズヴォリステアヌ
- ローランド・フェニヴェシュ
- タマス・メジャー 1981年 - 1983年
- エドゥアルド・タック
- セオドア・スピアリング 1909年 - 1910年
- レオポルド・クラマー 1913年 - 1914年
- シピオーネ・グィーディ 1921年 - 1931年
- ミシェル・ピアストロ 1931年 - 1943年
- マクシミリアン・ピルツァー
- ジョン・コリリアーノ父 1943年 - 1966年
- ジェイコブ・クラチマルニック 1961年 - 1962年
- デイヴィッド・ネイディアン 1966年 - 1970年
- ラファエル・ドゥリアン 1971年 - 1974年
- ロドニー・フレンド 1975年 - 1979年
- グレン・ディクテロウ 1980年 - 2014年
- フランク・ホアン 2015年 -
- マックス・ベンディックス 1891年 - 1896年
- アーネスト・ウェンデル 1896年 - 1897年
- レオポルド・クラマー 1897年 - 1909年
- ルートヴィヒ・ベッカー 1909年 - 1910年
- ハンス・レッツ 1910年 - 1912年
- ハリー・ワイスバッハ 1912年 - 1921年
- ヤコブ・ゴードン 1921年 - 1930年
- ミッシャ・ミシャコフ 1930年 - 1937年
- ジョン・ウェイチャー 1937年 - 1959年
- シドニー・ハース 1959年 - 1962年
- ヴィクター・アイタイ 1962年 - 1986年
- スティーヴン・スタリック 1963年 - 1967年
- シドニー・ワイス 1967年 - 1972年
- サミュエル・マガド 1972年 - 2007年
- ルーベン・ゴンザレス 1986年 - 1996年
- ロバート・チェン 1999年 -
- ベルナルド・リストマン 1881年 - 1885年
- フランツ・クナイゼル 1885年 - 1903年
- エンリケ・フェルナンデス・アルボス 1903年 - 1904年
- ヴィリー・ヘス 1904年 - 1910年
- カール・ウェンドリング 1907年 - 1908年
- アントン・ヴィテク 1910年 - 1918年
- フレディ・フラッドキン 1918年 - 1920年
- リチャード・バーギン 1920年 - 1962年
- ジョゼフ・シルバースタイン 1962年 - 1984年
- マルコム・ロウ 1984年 -
- カール・ドゥーエル 1900年 - 1901年
- エルカン・コスマン 1901年 - 1903年
- ジョン・マークアルト 1902年 - 1903年
- フーゴ・オルク 1903年 - 1904年
- ミヒャエル・セヴェドゥロフスキ 1904年 - 1906年
- サッデウス・リッチ 1906年 - 1926年
- マイケル・グシコフ 1926年 - 1927年
- ミッシャ・ミシャコフ 1927年 - 1929年
- アレグザンダー・ヒルスバーグ 1935年 - 1951年
- ジェイコブ・クラチマルニック 1951年 - 1958年
- アンシェル・ブルシロウ 1959年 - 1966年
- ノーマン・キャロル 1966年 - 1994年
- エレズ・オファー 1995年 - 1998年
- デービッド・キム 1999年 -
- ソル・マーコッソン 1918年 - 1919年
- ルイ・エドリン 1919年 - 1923年
- アルトゥール・ベックウィズ 1923年 - 1926年
- ジョセフ・フックス 1926年 - 1941年
- フーゴ・コルベルク 1941年 - 1942年
- トッシー・スピヴァコフスキー 1942年 - 1945年
- ジョーゼフ・クニッツァー 1945年 - 1946年
- サミュエル・サビュー 1946年 - 1947年
- ジョーゼフ・ギンゴールド 1947年 - 1960年
- ラファエル・ドルイアン 1960年 - 1969年
- ダニエル・マジェスケ 1969年 - 1993年
- マーティン・チャリフォー 1993年 - 1995年
- ウィリアム・プルーシル 1995年 -
- エドゥアルド・タック 1911年 - 1912年
- アドルフ・ローゼンベッカー 1912年 - 1915年
- ルイス・パーシンガー 1915年 - 1925年
- ミシェル・ピアストロ 1925年 - 1931年
- ネイサン・アバス 1931年 - 1932年
- ナオウム・ブリンダー 1932年 - 1957年
- フランク・ハウザー 1957年 - 1964年
- ジェイコブ・クラチマルニック 1964年 - 1970年
- スチュワート・キャニン 1970年 - 1980年
- レイモンド・コブラー 1980年 - 1998年
- アレクサンダー・ブランシック 2001年 -
- エドゥアルド・タック 1908年 - 1909年
- フーゴ・コルベルク 1940年 - 1941年
- アンドレス・カルデネス
- ノア・ベンディックス=バルグリー
- パスクアーレ・ブリグリア
- ミッシャ・ミシャコフ
- ジョーゼフ・ギンゴールド 1944年 - 1945年
- ゴードン・ステイプルズ
- ミッシャ・ミシャコフ
- ミヒャエル・ローゼンカー 1962年 - 1964年
- ヤン・トマソウ
- ジョナサン・カーネイ
- ジョーゼフ・ギンゴールド
- ルーベン・ゴンザレス
- フランク・ホアン 2010年 - 2014年
- ウィイアム・ステック
- ウィリアム・プルーシル 1982年 - 1989年
- セシリア・アルゼウスキ 1990年 - 2008年
- デイヴィッド・クーシェロン
- ワルター・フライド 1911年 - 1925年
- カール・ヴェンス 1927年 - 1931年
- ラファエル・ドゥリアン 1947年 - 1949年
- ジェイコブ・クラチマルニック 1964年
- ウィイアム・ステック
- エマニュエル・ボロック 1985年 - 2010年
- ウィイアム・ステック 1982年 - 2001年
- ヌリット・バー=ヨゼフ 2002年 -
- エルンスト・スピアリング 1931年 - 1941年
- フーゴ・オルク
- マイケル・グシコフ
- シピオーネ・グィーディ
- ラザール・ゴスマン
- ウィリアム・プルーシル
- ラルフ・マットソン 1985年 -
- シグノア・シオッフィ 1883年 - 1884年
- ナーハン・フランコ 1883年 - 1907年
- カルロス・ハッセルブリンク 1884年 - 1889年、1894年 - 1899年
- マックス・グールケ 1904年
- マックス・ベンディックス 1904年 - 1905年
- ユージン・ボーグナー 1910年 - 1914年
- ジーノ・ナストゥルッチ 1914年 - 1922年
- レオポルド・クラマー 1922年 - 1923年
- ピエール・ヘンロッテ 1923年 - 1925年、1926年 - 1936年
- ユージン・ドゥボイス 1925年 - 1926年、1944年 - 1945年
- ステファン・フレンケル 1936年 - 1940年
- ミヒャエル・ローゼンカー 1940年 - 1942年
- フーゴ・コルベルク 1942年 - 1944年
- フェリックス・アイル 1945年 - 1957年
- レイモンド・グニウェク 1957年 - 2000年
- ガイ・ルミア 1984年 - 1988年
- エルミラ・ダルヴァロヴァ 1989年 - 1993年
- コンスタンティン・ストイアノフ 1993年 - 1999年
- ニコラス・イーネット 1999年 - 2009年
- デイヴィッド・チャン 2000年 -
- ウィリー・ブルメスター ? - 1895年
- レオ・フンテク 1906年 - 1909年
- リチャード・バーギン
- イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(パレスチナ管弦楽団)
- ハンス・バッサーマン 1937年 - 1943年
- ユーゼフ・カミンスキ 1937年 - 1969年
- メナヘム・ブラアー 1955年 - ?
- ハイイーム・タウブ 1969年 - 1988年
- Yigal Tuneh 1987年 -
- イリヤ・コノヴァロフ 1997年 -
- David Radzynski 2015年 -
- ヨゼフ・ヴォルフシュタール
- エリック・グリューエンバーグ 1956年 - 1958年
- ミロスラフ・ヴィリーメッツ 1992年 - ?
- ボフミル・コトゥメル
- ヨゼフ・シュパチェック 2011年 -
- 小林武史 (ヴァイオリニスト) 1961年 - 1963年
- ガライ・ジェルジ 1951年 - 1960年
- ガボール・タカーチ=ナジ
- タマス・メジャー 1984年 -
- ヴィオレッタ・エッカート
- リチャード・バーギン
- ラザール・ゴスマン 1949年 - 1977年
- ジノ・ヴィニコフ
- ヴィクトル・リーバーマン
- ミッシャ・ミシャコフ 1920年 - 1927年
- NBC交響楽団(シンフォニー・オブ・ジ・エア)
- ミッシャ・ミシャコフ 1937年 - 1952年
- ダニエル・ギレ 1951年 - 1954年
- フェリックス・ガリミール 1952年 - 1954年
- ルイ・グレーラー
日本のオーケストラのコンサートマスターの例
前田璣(1926-1933年)、加藤嘉一(1926-1931年)、日比野愛次(1933-1952年)、Konrad Liebrecht(1934-1935年)、黒柳守綱(1937-1942年)、鰐淵賢舟(1942-1944年)、本橋誠(1945-1953年、1956-1959年)、岩淵龍太郎(1953-1956年)、Paul Kling(1954-1955年)、坂本玉明(1956-1970年)、外山滋(1956年)、海野義雄(1959-1970年)、)、ウィルヘルム・ヒューブナー(1963-1964年)、堀伝(1964-1991年)、田中千香士(1966-1979年)、川上久雄(1970-1984年)、徳永二男(1976-1994年)、堀正文(1979年-2015年)、山口裕之(1984年-2013年)、篠崎史紀(1997年- )、伊藤亮太郎(2015年- )
パヴェル・ボガチュ(1990-1999年)、マイケル・ダウス、サイモン・ブレンディス、アビゲイル・ヤング、松井直(1994年- )
安田英郎(1961-1980年)、藤井允人(1980-1986年)、稲庭達(1980-1988年)、岡田英治(1980-2004年)、ジェラルド・ジャービス(1987年-1989年)、梅沢和人(1989-2010年)、長原幸太(2004-2012年)、崔文洙 (2009年- )、渡辺美穂(2012年- )、田野倉雅秋(2014年- )
七澤清貴(1980-2000年)、深山尚久(1993-1997年)、尾花輝代充、石田泰尚(2001年- )、﨑谷直人(2014年- )
川島秀夫(1981-2009年)、ギオルギ・バブアゼ(2001年- )、岩谷祐之(2008年- )
松村英夫、豊嶋泰嗣(1997-2009年)、扇谷泰朋(2004年- )、近藤薫(2011年- )
西村順吉(1967-1985年)、尾花輝代充、辻井淳(1984-1993年)、工藤千博(1986-2006年)、グレブ・ニキティン(2006-2008年)、渡辺穣(1995年- )、泉原隆志(2009年- )
松本善三、大関博明(1979-1987年)、篠崎史紀(1988-1991年))、水谷晃(2010-2013年)、伊藤文乃(2009年- )
佐々木一樹(1966-1977年)、ルイ・グレーラー(1977-1981年)、深山尚久(1988-1992年)、尾花輝代充(1993-1996年)、グレブ・ニキティン(1993-2000年)、田島高宏(2001-2004年)(2014年- )、三上亮(2007-2011年)、大平まゆみ(1998年- )、伊藤亮太郎(2005-2015年)
ルイ・グレーラー、崔文洙(1997年- )、豊嶋泰嗣(1997年- )、西江辰郎(2005年- )
渋谷由美子(1979-2002年)、森下幸路(1994-2000年)、西江辰郎(2001-2005年)、伝田正秀(2006-2011年)、神谷未穂(2010年- )、西本幸弘(2012年- )
阿部冨士雄、徳永二男(1966-1968年)、佐々木一樹(1977-1980年)、荒井英治(1980-1988年)、小森谷巧(1987-1999年)、西田博(1989-1994年)、磯恒男(1989-99年)、深山尚久(1999-2001年)、高木和弘(2007-2012年)、大谷康子(1995年- )、グレブ・ニキティン(2000-2006年、2008年- )、水谷晃(2013年- )
山本友重(1991-1999年)、戸澤哲夫(1995年- )
古澤巌(1988-1991年)、ジェラルド・ジャービス(1990年-1995年)、矢部達哉(1990年- )、山本友重(2000年- )、四方恭子(2009年- )
磯恒男(1968-89年)、山口裕之(1976-1979年)、深山尚久(1980-1986年)、平澤仁(1988-2009年)、荒井英治(1989-2015年)、青木高志(1990-2015年)、三浦章宏(2001年- )、近藤薫(2015年- )、依田真宣(2015年- )
北垣紀子(1976-1989年)、水野稔雄(1985-1989年)、後藤龍伸(1995年- )、日比浩一[1](2001年- )、田野倉雅秋(2012年- )
稲庭達(1992-2003年)、川崎洋介(2006-2008年)、太田雅音(2006-2011年)、後藤龍伸(2009年- )、松浦奈々(2015年- )
ブローダス・アール(1956年- 1960年)、ルイ・グレーラー(1960年- ?)、木野雅之(1993年- )、扇谷泰朋(2006年- )
朝枝信彦(2005-2010年)、四方恭子(2005年- )、豊嶋泰嗣(2005年- )
小島秀夫(1980-1998年)、ヤン・プステヨフスキー、エヴァルド・ダネル、伊藤文乃(1997-2005年)、上野眞樹(2002-2004年)、田野倉雅秋(2004-2014年)、佐久間聡一(2014年- )、蔵川瑠美(2014年- )
恵藤久美子(客演)(1980-1981年)、重本佳美(1983-1991年)、犬伏亜里(1996年- )、高木和弘(2006-2013年)、高橋和貴(2015年- )
尾花輝代充、篠崎史紀(1991-1997年)、藤原浜雄(1992-2012年)、デイヴィッド・ノーラン(1999-2013年)、小森谷巧(1999年- )、ダニエル・ゲーデ(2013年- )、日下紗矢子(2013年- )、長原幸太(2014年- )
- なお、日本には、コンサートマスターを集めたクラブなどもあり、代表的なものとしてコンサートマスターズ・クラブ・オブ・ジャパンなどがある。
日本の合唱団のコンサートマスターの例
ヴァイオリンソロの活躍する管弦楽曲
ヴァイオリンソロの活躍する管弦楽曲の例を挙げる。これらの曲では録音においては著名ヴァイオリニストがソロを演奏する場合もあるが、実演においてはまず楽団のコンサートマスターが演奏する。なお、19世紀においてあるオーケストラではコンサートマスターがソロを弾く際、起立する慣わしがあったという。
- リムスキー=コルサコフ - 交響組曲「シェヘラザード」
- 部分的にはヴァイオリン協奏曲と言ってもいいほどヴァイオリンソロが活躍する。
- リヒャルト・シュトラウス - 交響詩「ドン・キホーテ」「ドン・ファン」「ツァラトゥストラはこう語った」「英雄の生涯」など
- リヒャルト・シュトラウスの管弦楽曲はどれもヴァイオリンソロが活躍する場面が多く、技術的難度も高い。
- マーラー - 交響曲第4番
- 第2楽章では変則調弦(スコルダトゥーラ)によるヴァイオリンをソロ用に別に用意し演奏する。
- モーツァルト - セレナード第7番 ニ長調 K.250「ハフナー」
- 第4楽章「ロンド」は、クライスラー編曲により、リサイタルのアンコールピースともなっている。
- サン=サーンス - 交響詩「死の舞踏」
- チャイコフスキー - バレエ音楽「白鳥の湖」
- ブラームス - 交響曲第1番(第2楽章)
脚注
- ^ 英語の発音が日本のクラシック音楽界の用語として定着している例は珍しくなく、ほかには一部の楽器名(ヴァイオリン、ハープ等)、(特にピアノ曲の)曲名・ジャンル名(インベンション、ワルツ、ノクターン等)、一部の楽語(アクセント、シンコペーション等)が挙げられる。
- ^ たとえばマウリシオ・カーゲルの作品「フィナーレ」では、楽譜中に「指揮者が突然のけいれんに見舞われたかのように硬直する。右の腕は上げられ、肩は盛り上がる。左手でネクタイを締め、自分の胸のあたりを軽くさする。…譜面台をつかみ、…後ろの床に聴衆に頭を向けて倒れる。そのため譜面台は彼の上に引き倒される」と記載されており、さらに「そして指揮者が倒れた後はコンサートマスターが代わりに指揮をとる」と記載されている。