九州交響楽団
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九州交響楽団(きゅうしゅうこうきょうがくだん The Kyusyu Symphony Orchestra)は、日本のオーケストラの一つで、福岡市を本拠地とする九州唯一のプロ・オーケストラである。国内の地方オーケストラの中では歴史が古いほうの団体であり、九州の楽壇をリードする存在である。通称「九響(きゅうきょう)」。
目次 |
[編集] 概要
九州大学の学生オケである九大フィルハーモニーオーケストラのメンバーや、当時のNHK福岡放送局の管弦楽団等の有志と指揮者の石丸寛により結成された福岡交響楽団を前身として1953年に発足し、1973年にプロオーケストラに改組され活動を開始した(1975年に財団法人化)。 主に九州各地で年に130回程度の演奏活動を実施している。
さらに1983年に最初の東京公演や大阪公演を行い、以後近年まで数回の東京公演で高い評価を得る。 1990年に大韓民国釜山市での公演を行い、以後アジアの玄関口福岡のオーケストラとしての交流にも取り組んでいる。
演奏面では1983年よりモーツァルトの全交響曲と全ピアノ協奏曲(Vn協奏曲・管弦楽曲も追加、回によって交響曲の重複演奏もあった)を没後200年の1991年まで9年かけて41回のコンサートで取り上げる企画《モーツァルトをあなたに!》を行い、また1998年~2003年には園田高弘のピアノ、大山平一郎の指揮でベートーヴェンとブラームスのピアノ協奏曲全曲を定期演奏会や特別演奏会で取り上げる(ベートーヴェンはCD化された)など、テーマを絞った企画プログラムに熱心である。
2006年4月より世界的チェリストのダヴィド・ゲリンガスが首席客演指揮者に就任した。
これら指揮者とコンサートマスターの充実により、近年は中央にも負けないような意欲的プログラムを取り上げる機会が増えている。
[編集] 指揮者
- 1953年~石丸寛(常任~1956年)
- 1956年~森正(常任~1980年)、安永武一郎(常任~1980年)
- 1968年~カール・エスターライヒャー(名誉指揮者~1981年)
- 1976年~フォルカー・レニッケ(常任~1980年)
- 1981年~黒岩英臣(常任~1988年)、小泉和裕(首席客演指揮者~1988年)、安永武一郎(名誉指揮者~1998年)
- 1989年~小泉和裕(首席~1995年)
- 1995年~石丸寛(音楽監督~1998年)
- 1996年~山下一史(常任~1998年)、小林研一郎(首席客演指揮者)
- 1999年~大山平一郎(常任~2004年)、故石丸寛(永久名誉音楽監督)、故安永武一郎(永久名誉指揮者)
- 2004年~秋山和慶(ミュージック・アドヴァイザー/首席)
- 2006年~ダヴィド・ゲリンガス(首席客演指揮者)
なお、在任期間の長さと幅広さということもあるが、各種定期演奏会等で一番多く指揮台に立っているのは小泉和裕である。首席指揮者を離れてからもほぼ毎年演奏会に客演しており、楽員の信頼も厚く九響にとってもっとも縁の深い指揮者の一人と言える。 また、永久名誉指揮者の安永武一郎の子息がベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第一コンサートマスター、安永徹である。そのため共演回数も多い。
[編集] コンサートマスター
- ソロコンサートマスター:豊嶋泰嗣(新日本フィルハーモニー交響楽団と兼任)
- ソロコンサートマスター:扇谷泰朋(日本フィルハーモニー交響楽団と兼任)
- アシスタントコンサートマスター:原雅道
[編集] 九響合唱団
合唱つき作品を共演する専属の合唱団として1996年1月に、初代音楽監督石丸寛の提唱で発足した九響合唱団(合唱指導:三浦宣明)がある。専属団体であるが、自主運営をし、オーディションにより出演者を決定している。
[編集] 練習場
専用練習場は福岡市城南区の末永文化センター。九響事務局もここにある。演奏会の練習はもちろん、近年はレコーディングも積極的に行われる。また、末永文化センター主催で九響メンバーを中心に室内楽を演奏する「末永の森コンサート」が催されている。
[編集] 演奏会
- 定期演奏会
- 年間8回(前期4~7月と後期9~11月+翌2月)、アクロス福岡シンフォニーホール(1,871席)で催される。
2004年~2006年にかけての12回でベートーヴェンシリーズを行い、9曲の交響曲と劇音楽《エグモント》、バレエ《プロメテウスの創造物》、荘厳ミサ曲などの大曲を初演当時さながらの規模のこのホールで演奏した。2007年からは《ロマンを紡いだ巨匠たち》と題して、シューベルトチクルス(2007年度)さらにウェーバー、ショパン、リスト、ブラームスの管弦楽曲、協奏曲を行う(予定2008年度)。
- 第九演奏会
- 12月下旬に2公演、福岡サンパレス大ホール(2,316席)とアクロス福岡シンフォニーホールで催される。
- ニューイヤーコンサート
- 1月初旬、指揮者に大町陽一郎を迎え1985年より毎年催されている。曲目はシュトラウスのワルツ・ポルカ等。
また、年間2回、北九州市立響ホール(八幡東区)等で北九州定期演奏会も催され、年1回、石橋文化センター(久留米市)で久留米定期演奏会が催される。
なお、《天神でクラシック》という名称は、かつて定期演奏会は博多区の福岡サンパレスでも催されていたため(福岡市中心部の)『天神で』という表題になったが、現在定期演奏会は天神1丁目にあるアクロス福岡で催されているため、これら12回はすべて天神での演奏会ということになる。前述の《モーツァルトをあなたに!》はその前段階の企画で、全41回は天神2丁目の福岡銀行本店大ホールで催された。
[編集] ディスコグラフィ
九響シリーズ
- ①1812年 ロシア名曲集 小泉和裕(指揮)
- ②華麗なる序曲・前奏曲集 秋山和慶(指揮)
- ③シュトラウス・ファミリー名曲集 大町陽一郎(指揮)
- ④ワルキューレの騎行 秋山/九響 スーパー・サウンズ 秋山和慶(指揮)


