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シュターツカペレ・ドレスデン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シュターツカペレ・ドレスデン
基本情報
原語名 Sächsische Staatskapelle Dresden
出身地 ドイツの旗 ドイツザクセン州 ドレスデン
ジャンル クラシック音楽
活動期間 1548年 -
公式サイト www.staatskapelle-dresden.de/
メンバー 首席指揮者
ダニエレ・ガッティ
ゼンパー・オーパー 内観

シュターツカペレ・ドレスデン: Sächsische Staatskapelle Dresden)は、ドイツドレスデンに本拠を置く歌劇場ゼンパー・オーパー)専属オーケストラ

概要

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このオーケストラの日本での名称は「ドレスデン・シュターツカペレ」や「ドレスデン・シュターツカペルレ」などの呼び方もある。また、かつてゼンパー・オーパーは東ドイツの国立歌劇場(現在はザクセン州立)だったことや、日本ではドイツの州立団体を「国立」と呼ぶ(ドイツは連邦制で州政府が国家に近い組織を持ち、独立国の伝統もあるため)慣習があることから「ザクセン国立歌劇場管弦楽団」、「ドレスデン国立管弦楽団」、「ドレスデン国立歌劇場管弦楽団」と呼ばれることもある。楽団の公式サイト(日本語)での公称は「ドレスデン・シュターツカペレ」である[1]

1548年ザクセン選帝侯宮廷楽団として設立され、現存するオーケストラとしては1448年に設立されたデンマーク王立管弦楽団に次ぐ歴史を持つ。17世紀シュッツから、19世紀ウェーバーワーグナー20世紀リヒャルト・シュトラウスに至るまで、重要な作曲家が指揮者としてもこのオーケストラと関係を築いてきた。リヒャルト・シュトラウス作品のいくつかを初演したオーケストラとしても音楽史に名を残しており、ことにオペラは9作品が初演されている。

20世紀における主要な首席指揮者は、カール・ベームフランツ・コンヴィチュニー、ヨーゼフ・カイルベルト、ルドルフ・ケンペクルト・ザンデルリングマルティン・トゥルノフスキーヘルベルト・ブロムシュテットジュゼッペ・シノーポリなどである。ベーム時代にはユダヤ人シュテファン・ツヴァイクが脚本を書いたシュトラウスのオペラ『無口な女』の初演を巡ってナチスの干渉から騒動が起こったこともある。

戦後ドレスデンは東ドイツに属したが、ベーム、カイルベルト、ケンペ、オイゲン・ヨッフムヘルベルト・フォン・カラヤンカルロス・クライバーなど西側の指揮者との録音が東側の楽団としては比較的多く行われた。1965年には東側のオーケストラとして初めてザルツブルク音楽祭に招かれ、カラヤンの指揮で演奏している。初来日は1973年2001年にシノーポリが任期を残して急逝したため、2002年8月から、ベルナルト・ハイティンクが後任指揮者に選ばれた。

2007年8月よりファビオ・ルイージゼンパー・オーパー音楽総監督就任と同時にカペルマイスターに就任。その披露にもあたる歌劇場全体の来日公演が2007年11月に行われ、2009年にはオーケストラ単独で再来日した。

2012年からは、チューリヒ歌劇場に転出するルイージの後任として、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団を離れるクリスティアン・ティーレマンが首席指揮者に就任した。ハンス・フォンク以降、非ドイツ系のゲルマン人とイタリア人を交互に迎えてきた同団としては、45年ぶりのドイツ人指揮者となる。

同じく歌劇場管弦楽団を母体とするウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と並び、響きの美しさを愛されるオーケストラとして知られる。初来日時には「オーケストラとはここまで美しく鳴り得るものかと信じられない思い」と絶賛され[2]、2007年来日でも「黄金の宮廷サウンドふたたび」の惹句で宣伝された。

2024年現在の、楽団の公式サイト(日本語)の楽団紹介での指揮者の陣容は、次の通りである。

主な歴代楽長および首席指揮者

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リヒャルト・ワーグナー


来日公演

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  • 1973年(初来日[4]
  • 1978年4月[5]
  • 1981年6月
  • 2007年11月
  • 2012年9月
  • 2015年2月
  • 2018年10月-11月
  • 2020年11月(中止[6]

脚注

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注釈・出典

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  1. ^ HOME - Staatskapelle Dresden”. 2018年9月21日閲覧。
  2. ^ 『大木正興音楽会批評集 下 (1967年~1977年)』201頁、音楽之友社 1980
  3. ^ ドレスデン発 〓 ドレスデン・シュターツカペレが次期首席指揮者にダニエレ・ガッティを選択”. 月刊音楽祭. 楽壇ニュース. 2024年9月11日閲覧。
  4. ^ クリスティアン・ティーレマン指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 プロフィール”. JAPAN ART (2018年). 2021年5月9日閲覧。
  5. ^ 広告欄『朝日新聞』1978年(昭和53年)1月20日朝刊、13版、23面
  6. ^ ドレスデン国立歌劇場管弦楽団来日中止のお知らせ”. JAPAN ART (2020年7月15日). 2021年5月9日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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