ビクター・マルティネス

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ビクター・マルティネス
Víctor Martínez
デトロイト・タイガース
Víctor Martínez on May 14, 2014.jpg
(2014年5月14日)
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 ボリバル州シウダ・ボリバル
生年月日 1978年12月23日(35歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 捕手一塁手指名打者
プロ入り 1996年 アマチュア・フリーエージェント
初出場 2002年9月10日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ベネズエラの旗 ベネズエラ
WBC 2006年

ビクター・ヘスス・マルティネス(Víctor Jesús Martínez, 1978年12月23日 - )は、ベネズエラ出身のプロ野球選手(捕手一塁手指名打者)。右投両打。デトロイト・タイガースに所属。メディアによっては名を「ビクトル」と表記されることがある。

経歴[編集]

インディアンス時代[編集]

1996年7月15日、クリーブランド・インディアンスと契約。

2002年9月10日、メジャーデビュー。32打数9安打で打率.281を記録。シーズン終了後、インディアンス傘下の最優秀マイナー選手、イースタンリーグ最優秀選手に選出された[1]。インディアンスの正捕手を務めたイーナー・ディアステキサス・レンジャーズ移籍に伴い、ジョシュ・バードと正捕手を争うことになった。球団はバードではなくマルティネスが近い将来、背負って立つ存在になるとみていた[2]

2003年は、レギュラー争いに敗れ、49試合の出場のみに留まった。

2004年、レギュラー定着のチャンスを掴み、正捕手となった。オールスターに選出され、捕手としてメジャー最多の21本塁打・101打点を挙げ、1997年サンディー・アロマー・ジュニアが記録した83打点の捕手としての球団記録を更新[3]シルバースラッガー賞を受賞し、2005年シーズン開幕直後の4月5日には年俸調停権を取得前に5年総額1,550万ドル、6年目の2010年は球団オプションで契約延長した[4]

2005年は捕手として78打点と前年を下回ったが、これはメジャーの捕手の中で2位にランクし、打率は3割の大台を突破した。

2006年は打率.300を記録し、メジャーリーグで最も打撃のいい現役捕手として知られているが、送球に課題を残すため(通算盗塁阻止率は2割前半)、一塁手として22試合に出場している。

2007年は自己ベストとなる25本塁打・114打点をマークし、2回目のオールスターに選出されている。守備では盗塁阻止率は32.0%と自己ベストを更新。疲労軽減のため、一塁手として前年を上回る30試合に出場した[5]

2008年は右ヒジの痛みを開幕時から抱え[6]、開幕戦ではハムストリング肉離れを起こしたが、その後も出場を続けた。しかし、本塁打が0のまま6月12日、右ヒジ痛で故障者リスト入り[7]。その後、内視鏡で骨片除去手術を受け[6]、2カ月以上戦線を離れた。73試合の出場に終わり、打率.278・2本塁打・35打点はメジャー定着後最低の成績となった。

レッドソックス時代[編集]

2009年7月31日にジャスティン・マスターソンほかマイナー2選手との交換トレードでボストン・レッドソックスに移籍[8]。移籍前は、99試合で15本塁打を放っていたが、打率が.300に届いていなかった。一方で、レッドソックスに加入した後は、本塁打は8本だったが、移籍後の56試合で打率.336をマーク。シーズントータルでは、打率.303・23本塁打・108打点という打撃成績をマーク。打率.300・20本塁打・100打点のラインを、いずれも2年ぶりにクリアした。

2010年、引き続きレッドソックスでプレイ。規定打席に到達したシーズンとしては自己最小の127試合出場だったが、2年連続で打率.300・20本塁打のラインをクリアした。

タイガース時代[編集]

2011年に、デトロイト・タイガースに移籍した。以降は主に指名打者として起用され、正一塁手のミゲル・カブレラの休養日のみ一塁手として、年間数試合のみ捕手として起用されている。(2013年の正一塁手はプリンス・フィルダー

2012年1月。練習中に左ひざを痛め、前十字じん帯断裂と診断され、シーズン中の復帰はならなかった。

2013年、前年の大ケガから見事に復活。キャッチャーないしファーストの守備に就く機会は激減しているが、自己最多の159試合に出場。ケガでプレーしていない2012年を除くが、2009年から4年連続打率.300以上・30二塁打以上をマーク。

2014年は、前半戦から打ちまくった。シーズン終盤には首位打者争いにも顔を出した。自己ベストとなる打率.335・32本塁打(自身初の30本台)・103打点(2年ぶりの100打点以上)という素晴らしい成績を記録。出塁率リーグ1位で、大砲ミゲール・カブレラが低調な中、J.D.マルティネスとのマルティネスコンビで打線をけん引した。自身10年振りとなる、シルガースラッガー賞を自身初めて指名打者部門で受賞した。オフにFAとなり、タイガースと4年契約で残留に合意した[9]

詳細情報[編集]

獲得タイトル・記録[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2002 CLE 12 36 32 2 9 1 0 1 13 5 0 0 0 1 3 0 0 2 1 .281 .333 .406 .739
2003 49 174 159 15 46 4 0 1 53 16 1 1 0 1 13 0 1 21 8 .289 .345 .333 .678
2004 141 591 520 77 147 38 1 23 256 108 0 1 0 6 60 11 5 69 16 .283 .359 .492 .851
2005 147 622 547 73 167 33 0 20 260 80 0 1 0 7 63 9 5 78 16 .305 .378 .475 .853
2006 153 652 572 82 181 37 0 16 266 93 0 0 0 6 71 8 3 78 27 .316 .391 .465 .856
2007 147 645 562 78 169 40 0 25 284 114 0 0 0 11 62 12 10 76 19 .301 .374 .505 .879
2008 73 294 266 30 74 17 0 2 97 35 0 0 0 3 24 4 1 32 12 .278 .337 .365 .702
2009 99 435 377 56 107 21 1 15 175 67 0 0 0 5 51 3 2 51 11 .284 .368 .464 .832
BOS 56 237 211 32 71 12 0 8 107 41 1 0 0 1 24 0 1 23 6 .336 .405 .507 .912
'09計 155 672 588 88 178 33 1 23 282 108 1 0 0 6 75 3 3 74 17 .303 .381 .480 .861
2010 127 538 493 64 149 32 1 20 243 79 1 0 0 5 40 5 0 52 17 .302 .351 .493 .844
2011 DET 145 595 540 76 178 40 0 12 254 103 1 0 0 7 46 6 2 51 20 .330 .380 .470 .850
2013 159 668 605 68 182 36 0 14 260 83 0 2 0 8 54 10 1 62 23 .301 .355 .430 .785
2014 151 641 561 87 188 33 0 32 317 103 3 2 0 6 70 28 4 42 17 .335 .409 .565 .974
通算:12年 1459 6128 5445 740 1668 344 3 189 2585 927 7 7 0 67 581 96 35 637 193 .306 .373 .465 .847
  • 2014年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

脚注[編集]

  1. ^ Victor Martinez Awards” (英語). The Baseball Cube. 2009年7月17日閲覧。
  2. ^ 小林信行 「2003チーム・レポート vol.1 正捕手の座を争う2人のプロスペクト クリーブランド・インディアンス」 『月刊スラッガー』2003年5月号、日本スポーツ企画出版社、2003年、雑誌15509-5、95頁。
  3. ^ Victor Martinez 2004 Career Highlights” (英語). 2008年4月26日閲覧。
  4. ^ Associated Press (2005年4月5日). “ESPN - Deal could last through 2010 - MLB” (英語). ESPN.com. 2009年7月16日閲覧。
  5. ^ 「2008年捕手ランキング」『月刊スラッガー』2008年6月号 雑誌15509-6 10項
  6. ^ a b 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2009』 廣済堂出版、2009年、156頁。ISBN 978-4-331-51370-5
  7. ^ Castrovince, Anthony (2008年6月12日). “Martinez, Barfield headed to DL” (英語). MLB.com. 2009年7月17日閲覧。
  8. ^ Red Sox pull off deal for Tribe's Martinez Along with Kotchman, slugging catcher adds infield depth”. redsox.com (2009年7月31日). 2009年8月5日閲覧。
  9. ^ Report: Victor Martinez re-signs with Detroit Tigers”. USA TODAY (2014年11月12日). 2014年11月13日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]