A.J.ピアジンスキー

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A.J.ピアジンスキー
A.J.Pierzynski
ボストン・レッドソックス #40
A. J. Pierzynski on July 8, 2013.jpg
レンジャーズ時代(2013年7月8日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ニューヨーク州ブリッジハンプトン
生年月日 1976年12月30日(37歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 捕手
プロ入り 1994年 ドラフト3巡目でミネソタ・ツインズから指名
初出場 1998年9月9日
年俸 $8,250,000(2014年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アンソニー・ジョン・ピアジンスキーAnthony John Pierzynski , 1976年12月30日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ブリッジハンプトン出身の右投左打の捕手ポーランド系アメリカ人であり、姓もポーランド風である。また、TNAに所属しプロレスラーとしての活動も行なっていた。

経歴[編集]

ミネソタ・ツインズ時代[編集]

高校卒業後の1994年にドラフト3巡目(全体71位)でミネソタ・ツインズから指名を受け、プロ入り。なお、高校時代のチームメイトにジョニー・デイモンがいた。

マイナーリーグで4年間を過ごした後、1998年9月9日にメジャー初出場。2001年から正捕手に昇格し、翌2002年オールスター選出。2003年にはキャリアハイとなる打率.312を記録したが、チームがジョー・マウアーを正捕手として起用しながら育成する方針を打ち出したため、同年オフの11月14日ブーフ・ボンサーフランシスコ・リリアーノジョー・ネイサンとのトレードでサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍した。

サンフランシスコ・ジャイアンツ時代[編集]

ジャイアンツはピアジンスキーの獲得に際し、後にツインズのクローザーとなるジョー・ネイサン投手、先発ローテーションの一角を担うようになるフランシスコ・リリアーノブーフ・ボンサー両投手をまとめて放出しており、「史上最悪のワンサイド(一方的な)・トレード」としてファンや地元メディアの不評を買った。また、ピアジンスキー自身も後述のトラブルが原因でわずか1年でジャイアンツを去った。

シカゴ・ホワイトソックス時代[編集]

2005年1月にFAとしてホワイトソックスと契約。5月に4試合連続本塁打を放つなど、自己ベストの18本塁打をマーク。

2006年は打率.295、16本塁打の成績を残した。また、自身二度目となるオールスター選出を果たした。

2007年は、マーク・バーリーノーヒットノーランを達成した時に捕手を務めた[1]。成績は、14本塁打を記録したが、打率と打点はいずれもレギュラー定着後では下から2番目に低い.263、50打点に終わった。

2008年、本塁打こそ減少したが、打率と打点はいずれも前年を上回った。

2009年は、規定打席に到達したシーズンとしては自身二度目の打率.300以上を記録。

2010年は契約最終年だったが、オフに2年契約で残留に合意した[2]

2012年4月21日にはマリナーズ戦でフィリップ・ハンバー完全試合の捕手を務めた[3]。この試合でピアジンスキーはサインを見やすくするため右手の指に白いマニキュアを塗り、好リードを見せている[4]。また、8月には5試合連続本塁打を記録した[5]。シーズンでは本塁打数を自己最高の27本まで伸ばし、自身初のシルバースラッガー賞を受賞した。10月29日にFAとなった。

テキサス・レンジャーズ時代[編集]

2012年12月26日テキサス・レンジャーズと1年契約、年俸750万ドル(約6億4000万円)で合意した。

2013年は開幕戦からスタメンマスクをかぶる。4月3日には、ダルビッシュ有のシーズン初登板の試合で、9回2死まで無安打、無四球に抑えたものの、マーウィン・ゴンザレスの安打で完全試合を逃したアストロズ戦の捕手を務めた。10月31日にFAとなった。

レッドソックス時代[編集]

2013年12月3日ボストン・レッドソックスと1年契約825万ドルで合意[6]

人物[編集]

非常にアクの強い性格の持ち主として知られる。2012年6月に米雑誌メンズ・ジャーナル英語版が現役選手100人を対象に行った「最も嫌われている選手」のアンケートでは34%の得票を集め、2位のアレックス・ロドリゲス(10%)に大差を付けて1位になった[7][8]。選出理由には「メジャー5年未満の選手を何も知らない田舎者のように扱う」ことが挙げられた[9]。また、相手打者を挑発するトラッシュ・トークや、審判を欺くプレーでも悪名高い[10]2011年9月にスポーツ・イラストレイテッド誌が現役選手215人を対象に行なった「最も卑劣な選手」のアンケートでも29%の得票で1位になっている[11]

ジャイアンツ時代はスプリング・トレーニングでコーチの股間を蹴ったことをはじめ[12]、チームメイトの誘いを無視してポーカーに興じて練習をすっぽかしたり、相手打者の研究をするためのビデオを見ようとしなかったりと様々な問題を起こした。ピアジンスキーがチームメイトに謝罪したことで問題は一応解決したことになっていたが、シーズン終了後に自らチームを去った。ホワイトソックス移籍後の2006年には同じシカゴに本拠地を置くチーム同士の対決となったシカゴ・カブス戦で、カブスの捕手マイケル・バレットと殴り合いを演じ、ピアジンスキー、バレットを含む4選手が退場になった。また、2012年にはロン・ワシントン監督が自らをオールスターに選ばなかったことを逆恨みし、公然と批判した[13]

ホワイトソックスのオジー・ギーエン前監督は、ピアジンスキーについて「あいつが敵なら嫌な奴だけど、味方にすれば少しはマシだよ」とコメントしている[14]。本人は批判を意に介せず、「俺は勝つためにここにいるんだし、そのためにできることは何でもやる。何を言われたり書かれようが、それは俺のコントロール範疇外。俺にできるのは勝利のために全力を尽くすことだ。フィールドでの自分の振る舞いには誇りを感じている」と述べている[15]

2011年2013年FOXスポーツのポストシーズン中継でゲスト解説者を務めた[14]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
1998 MIN 7 13 10 1 3 0 0 0 3 1 0 0 0 1 1 0 1 2 0 .300 .385 .300 .685
1999 9 24 22 3 6 2 0 0 8 3 0 0 0 0 1 0 1 4 0 .273 .333 .364 .697
2000 33 96 88 12 27 5 1 2 40 11 1 0 0 1 5 0 2 14 1 .307 .354 .455 .809
2001 114 405 381 51 110 33 2 7 168 55 1 7 1 3 16 4 4 57 7 .289 .322 .441 .763
2002 130 469 440 54 132 31 6 6 193 49 1 2 2 3 13 1 11 61 14 .300 .334 .439 .773
2003 137 533 487 63 152 35 3 11 226 74 3 1 2 5 24 12 15 55 13 .312 .360 .464 .824
2004 SF 131 510 471 45 128 28 2 11 193 77 0 1 2 3 19 4 15 27 27 .272 .319 .410 .729
2005 CWS 128 497 460 61 118 21 0 18 193 56 0 2 1 1 23 5 12 68 13 .257 .308 .420 .728
2006 140 543 509 65 150 24 0 16 222 64 1 0 3 1 22 6 8 72 10 .295 .333 .436 .769
2007 136 509 472 54 124 24 0 14 190 50 1 1 1 3 25 5 8 66 21 .263 .309 .403 .712
2008 134 570 534 66 150 31 1 13 222 60 1 0 3 6 19 5 8 71 14 .281 .312 .416 .728
2009 138 535 504 57 151 22 1 13 214 49 1 1 3 3 24 6 1 52 18 .300 .331 .425 .755
2010 128 503 474 43 128 29 0 9 184 56 3 4 6 2 15 2 6 39 17 .270 .300 .388 .688
2011 129 500 464 38 133 29 1 8 188 48 0 0 2 6 23 6 5 33 19 .287 .323 .405 .728
2012 135 520 479 68 133 18 4 27 240 77 0 0 1 4 28 5 8 78 8 .278 .326 .501 .827
2013 TEX 134 529 503 48 137 24 1 17 214 70 1 1 0 6 11 2 9 76 14 .272 .297 .425 .722
通算:16年 1763 6758 6298 729 1782 356 22 172 2698 800 14 20 27 48 269 63 114 775 196 .283 .322 .428 .750
  • 2013年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル・記録[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]