キャント・バイ・ミー・ラヴ
「キャント・バイ・ミー・ラヴ」("Can't Buy Me Love")は、1964年3月にビートルズが発表した6枚目のオリジナル・シングル曲である。ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では289位にランクされている。
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[編集] 解説
レノン=マッカートニーの作品。マッカートニーの作った楽曲である[1]。リードヴォーカルはポール・マッカートニー。
イントロは無く、いきなりタイトルを叫ぶポール・マッカートニーのシャウトから始まり、最後もタイトルを連呼して終わる。これは曲に強いインパクトを持たせようとしたプロデューサーのジョージ・マーティンの発案である。
ポール・マッカートニーは1990年と2002年のライヴ・アルバムでも本曲を取り上げている。前者ではエレクトリック・ギターを、後者ではベースを弾きながら歌っている。
レコーディングはフランス滞在中にパリ市内のEMIスタジオで行われ[2]、ギターとボーカルのオーバーダビングは帰国後アビー・ロード・スタジオで行われた[3][4]。
[編集] ステレオ・ヴァージョン
イギリスでは「キャント・バイ・ミー・ラヴ」のリアル・ステレオ・ヴァージョンは1964年7月にリリースされたアルバム『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』ステレオ盤に収録された。
アメリカでは1970年2月にリリースされたコンピレーション・アルバム『ヘイ・ジュード』に収録された。
CDでは1993年9月にリリースされたアルバム『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』に収録された。
[編集] ミキシング
モノラル・ミックスは中間部のギター・ソロがステレオ・ミックスより1音少ないように聞こえる。ステレオ・ミックスでは、ダブルトラックに聞こえるギター・ソロの前回のテイクの音を完全に消しきれなかったためである。
1989年にポール・マッカートニーがワールド・ツアーにて24年振りに披露。ポールがリードギターを担当して、ロビー・マッキントッシュ(元プリテンダーズのギターリスト)が問題の消しきれなかったパートを演奏している。
モノラル・ミックスはミキシング時にノーマン・スミスがハイハットを叩いて追加している[5]。一方、ステレオ・ミックスでも同様のミキシングが行われたが[6]、このミックスはリリースされず、後日、4トラック・マスターテープそのままのミキシングが行われた。従って、モノラル・ミックスとステレオ・ミックスではハイハットの有無が相違点となっており、かつ、現在モノラル・ミックスと同じミキシング結果を得ることはできない。
[編集] シングル盤
イギリスでは100万枚、アメリカでは210万枚も予約され、史上初めて予約だけで100万枚以上売れたシングルとなった。「ギネスブック」には史上最も予約枚数があったレコードとして記載されている。またカバー曲としても多い楽曲。B面は「ユー・キャント・ドゥ・ザット」。最終的にアメリカでは300万枚以上をセールスし、イギリスでも150万枚以上のセールスを記録している。
イギリスでは3週・アメリカでは5週1位であった。1964年4月4日付のビルボード(Billboard)HOT 100で1位-5位をビートルズの曲が独占した時も1位であった。尚、ポール・マッカートニーも絶賛したエラ・フィッツジェラルドのヴァージョンが、全英では、最高位34位を記録している。
- ビルボード誌1964年年間ランキングでは、第15位。
以下は当時のビルボードHOT 100の新記録である。
- 1964年4月4日付のビルボードHOT 100で、前週の初登場27位から1位へと急上昇(2002年10月5日付でケリー・クラークソンの「A Moment Like This」が、前週初登場52位からの1位を記録し破られる)
- 1964年4月4日付のビルボードHOT 100で初登場から2週で1位獲得(HOT 100発足以降では史上初。1995年9月2日付でマイケル・ジャクソンの「You Are Not Alone」が初登場1位を記録し破られる)
[編集] 収録アルバム
- 『ビートルズ No.2!』
- 『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』
- 『ヘイ・ジュード』
- 『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』
- 『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』
- 『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』
- 『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』
- 『ザ・ビートルズ1』
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ Barry Miles著 Many Years From Now P221
- ^ 本来は「抱きしめたい」と「シー・ラヴズ・ユー」のドイツ語版の録音が目的であったが、時間が余ったために同曲を録音することとなった。
- ^ マーク・ルウィソーン『ザ・ビートルズ/全記録 1』ビートルズ・シネ・クラブ監修・翻訳、プロデュースセンター、1994年、186頁
- ^ マーク・ルウィーソン『ビートルズ/レコーディング・セッション』内田久美子訳、シンコーミュージック、1990年、44-45頁
- ^ ジェフ・エメリック&ハワード・マッセイ『ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』奥田祐士訳、白夜書房、2006年、131頁
- ^ マーク・ルウィソーン『ザ・ビートルズ/全記録 1』ビートルズ・シネ・クラブ監修・翻訳、プロデュースセンター、1994年、188頁
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