キャント・バイ・ミー・ラヴ

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キャント・バイ・ミー・ラヴ
ビートルズシングル
収録アルバム ハード・デイズ・ナイト
B面 ユー・キャント・ドゥ・ザット
リリース イギリスの旗1964年3月20日
アメリカ合衆国の旗1964年3月16日
日本の旗1964年4月5日
録音

1964年1月29日
フランスの旗フランスパリ
EMIパテ・マルコーニ・スタジオ

1964年2月25日
イギリスの旗 イギリスロンドン
アビー・ロード・スタジオ
ジャンル ロック
時間 2分17秒 (monaural version)
2分11秒 (stereo version)
2分8秒 ("The Beatles At The Hollywood Bow" version)
2分9秒 ("The Beatles Anthology 1" version)
2分6秒 ("The Beatles Live At The BBC" version")
レーベル パーロフォン (イギリス)
キャピトル・レコード (アメリカ)
作詞・作曲 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート最高順位
ビートルズシングル盤 U.K. 年表
抱きしめたい
b/w
ジス・ボーイ
(1963年)
キャント・バイ・ミー・ラヴ
b/w
ユー・キャント・ドゥ・ザット
(1964年)
ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
b/w
今日の誓い
(1964年)
ビートルズシングル盤 U.S. 年表
ツイスト・アンド・シャウト
b/w
ゼアズ・ア・プレイス
(1964年)
キャント・バイ・ミー・ラヴ
b/w
ユー・キャント・ドゥ・ザット
(1964年)
ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット
b/w
サンキュー・ガール
(1964年)
ビートルズシングル盤 日本 年表
シー・ラヴズ・ユー
b/w
アイル・ゲット・ユー
(1964年)
キャント・バイ・ミー・ラヴ
b/w
ユー・キャント・ドゥ・ザット
(1964年)
フロム・ミー・トゥ・ユー
b/w
アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
(1964年)
ハード・デイズ・ナイト 収録曲
A面
  1. ハード・デイズ・ナイト
  2. 恋する二人
  3. 恋におちたら
  4. すてきなダンス
  5. アンド・アイ・ラヴ・ハー
  6. テル・ミー・ホワイ
  7. キャント・バイ・ミー・ラヴ
B面
  1. エニイ・タイム・アット・オール
  2. ぼくが泣く
  3. 今日の誓い
  4. 家に帰れば
  5. ユー・キャント・ドゥ・ザット
  6. アイル・ビー・バック
オールディーズ 収録曲
A面
  1. シー・ラヴズ・ユー
  2. フロム・ミー・トゥ・ユー
  3. 恋を抱きしめよう
  4. ヘルプ!
  5. ミッシェル
  6. イエスタデイ
  7. アイ・フィール・ファイン
  8. イエロー・サブマリン
B面
  1. キャント・バイ・ミー・ラヴ
  2. バッド・ボーイ
  3. デイ・トリッパー
  4. ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
  5. 涙の乗車券
  6. ペイパーバック・ライター
  7. エリナー・リグビー
  8. 抱きしめたい
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キャント・バイ・ミー・ラヴ」("Can't Buy Me Love")は。1964年3月にイギリスロックバンドビートルズが発表した6枚目のオリジナル・シングル曲である。ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では289位にランクされている。

解説[編集]

レノン=マッカートニーの作品。実質的にはマッカートニーの作品とされる[1]リード・ヴォーカルはポール・マッカートニー。

イントロは無く、いきなりタイトルを叫ぶポール・マッカートニーのシャウトから始まり、最後もタイトルを連呼して終わる。これは曲に強いインパクトを持たせようとしたプロデューサージョージ・マーティンの発案である。

ポール・マッカートニーは1990年2002年のライヴ・アルバムでも本曲を採り上げている。前者ではエレキ・ギターを、後者ではベースを弾きながら歌っている。

レコーディングはフランス滞在中にパリ市内のEMIスタジオで行われ[2]、ギターとヴォーカルのオーヴァー・ダビングは帰国後アビー・ロード・スタジオで行われた[3][4]

ステレオ・ヴァージョン[編集]

イギリスでは「キャント・バイ・ミー・ラヴ」のリアル・ステレオ・ヴァージョンは1964年7月にリリースされたアルバム『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』ステレオ盤に収録された。

アメリカでは1970年2月にリリースされたコンピレーション・アルバム『ヘイ・ジュード』に収録された。

CDでは1993年9月にリリースされたアルバム『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』に収録された。

ミキシング[編集]

ステレオ・ヴァージョンはモノラル・ヴァージョンに比較し、エレキ・ギターの音量が大きい。またモノラル・ヴァージョンは中間部のギター・ソロがステレオ・ヴァージョンより1音少ないように聞こえる。ステレオ・ヴァージョンでは、ダブルトラックに聞こえるギター・ソロの前回のテイクの音を完全に消しきれなかったためである。

1989年にポール・マッカートニーがワールド・ツアーにて24年振りに披露。ポールがリードギターを担当して、ロビー・マッキントッシュ(元プリテンダーズのギターリスト)が問題の消しきれなかったパートを演奏している。

モノラル・ヴァージョンはミキシング時にノーマン・スミスがハイハットを叩いて追加している[5]。一方、ステレオ・ヴァージョンでも同様のミキシングが行われたが[6]、このミックスはリリースされず、後日、4トラック・マスターテープそのままのミキシングが行われた。従って、モノラル・ヴァージョンとステレオ・ヴァージョンではハイハットの有無が相違点となっており、かつ、現在モノラル・ヴァージョンと同じミキシング結果を得ることはできない。

シングル盤[編集]

イギリスでは100万枚、アメリカでは210万枚も予約され、史上初めて予約だけで100万枚以上売れたシングルとなった。ギネス世界記録には史上最も予約枚数があったレコードとして記載されている。またカヴァー曲としても多い楽曲。B面は「ユー・キャント・ドゥ・ザット」。最終的にアメリカでは300万枚以上をセールスし、イギリスでも150万枚以上のセールスを記録している。

イギリスでは3週・アメリカでは5週1位であった。1964年4月4日付のビルボード(Billboard)HOT 100で1位-5位をビートルズの曲が独占した時も1位であった。なお、ポール・マッカートニーも絶賛したエラ・フィッツジェラルドのヴァージョンが、全英では、最高位34位を記録している。

  • ビルボード誌1964年年間ランキングでは、第15位。

以下は当時のビルボードHOT 100の新記録である。

収録アルバム[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Barry Miles著 Many Years From Now P221
  2. ^ 本来は「抱きしめたい」と「シー・ラヴズ・ユー」のドイツ語版の録音が目的であったが、時間が余ったために同曲を録音することとなった。
  3. ^ マーク・ルウィソーン『ザ・ビートルズ/全記録 1』ビートルズ・シネ・クラブ監修・翻訳、プロデュースセンター、1994年、186頁
  4. ^ マーク・ルウィーソン『ビートルズ/レコーディング・セッション』内田久美子訳、シンコーミュージック、1990年、44-45頁
  5. ^ ジェフ・エメリック&ハワード・マッセイ『ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』奥田祐士訳、白夜書房、2006年、131頁
  6. ^ マーク・ルウィソーン『ザ・ビートルズ/全記録 1』ビートルズ・シネ・クラブ監修・翻訳、プロデュースセンター、1994年、188頁