ヘイ・ジュード

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ヘイ・ジュード (Hey Jude)
ビートルズシングル
B面 レヴォリューション
リリース イギリスの旗1968年8月30日
アメリカ合衆国の旗1968年8月26日
日本の旗1968年9月14日
録音 トライデント・スタジオ
(1968年7月31日-8月2日)
ジャンル ロック
時間 7分11秒
レーベル アップル・レコード(イギリス、アメリカ)
オデオン(日本)
作詞・作曲 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート最高順位
ビートルズシングル盤 U.K.U.S. 年表
レディ・マドンナ
b/w
ジ・インナー・ライト
(1968年)
ヘイ・ジュード
b/w
レヴォリューション
(1968年)
ゲット・バック
b/w
ドント・レット・ミー・ダウン
(1969年)
ビートルズシングル盤 日本 年表
レディ・マドンナ
b/w
ジ・インナー・ライト
(1968年)
ヘイ・ジュード
b/w
レヴォリューション
(1968年)
オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ
b/w
ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
(1969年)
パスト・マスターズ Vol.2』 収録曲
  1. デイ・トリッパー
  2. 恋を抱きしめよう
  3. ペイパーバック・ライター
  4. レイン
  5. レディ・マドンナ
  6. ジ・インナー・ライト
  7. ヘイ・ジュード
  8. レヴォリューション
  9. ゲット・バック
  10. ドント・レット・ミー・ダウン
  11. ジョンとヨーコのバラード
  12. オールド・ブラウン・シュー
  13. アクロス・ザ・ユニヴァース
  14. レット・イット・ビー
  15. ユー・ノウ・マイ・ネーム

ヘイ・ジュード」("Hey Jude")は、1968年8月にビートルズが発表した18枚目のオリジナル・シングル曲である。1970年2月にリリースされたアメリカアップル・レコードコンピレーション・アルバムヘイ・ジュード』に収録され、同アルバムは1979年にはイギリスでも発売された。2004年に『ローリング・ストーン(Rolling Stone)』誌が選んだ「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500The RS 500 Greatest Songs of All Time)」では第8位となった。

目次

[編集] 解説

レノン=マッカートニー作。実質的にはポール・マッカートニーの作った楽曲である。リード・ボーカルはポール。ポールはピアノ[1]、後半リフレイン部分のオーケストラ指揮も担当している(オーケストラ・アレンジはプロデューサージョージ・マーティン)。

7分を超える演奏時間は当時のポップスとしては異例の長さで[2]、後半(曲全体の半分以上)で「na na na,na na na na[3]... Hey Jude」のリフレインを延々と繰り返している(このリフレインの合唱及び手拍子は、この後半部を演奏したオーケストラ・メンバー36名によるものである)。

ジョン・レノンと当時の妻・シンシアの破局が決定的になった頃、ジョンの長男ジュリアン(当時5歳)を励ますためにポールが作った曲と言われている。[4]ただし、ジョンは(オノ・ヨーコに夢中だった時期だからか)「俺への歌(と聴く事も出来る)」[4]」、ポールも(婚約者・ジェーン=アッシャーから婚約を一方的に破棄された後だったからか)「自分自身への歌だ」と発言している。しかしJude(ジュード)という言葉はユダヤ人蔑称)を意味する"Jew" に似た発音であり、また、ドイツ語ではこのつづりはユダヤ人そのものを意味しているのであるが、それを全く知らなかったポールは、宣伝としてアップル・ブティックのウインドウに「Hey Jude」と自ら大書し、窓ガラスが割られ抗議の電話がかかってくる事態となった[4]

ザ・ビートルズ』(ホワイトアルバム)と同時期にレコーディングが行なわれ、彼らが初めて8トラック録音に挑んだ作品でもある。このため、彼らが普段使用しているアビー・ロード・スタジオではなくトライデント・スタジオを使用した。しかし、EMIのアビー・ロード・スタジオと独立系のトライデント・スタジオでは機材の規格がまったく違っていたため、レコーディングとミキシングを済ませてアビー・ロード・スタジオへ持ち帰ったマスターテープをプレイバックした際、高音域がほとんど死んでいることがわかった。その事はビートルズのメンバーにも伝えられ、善後策が協議されたが、イコライザ操作で高音域を何とか蘇らせる事が出来たため、録り直しによる発売延期など最悪な状況は免れた。この曲がビートルズの他の楽曲に比べて全体的にエッジが利いておらず、あたかもボーカルとすべての楽器をオフマイクで録ったかのように籠った感じで聴こえるのはそのためである。

ドラムが2番から入るのは、トイレの為に席を立っていたリンゴが、戻ってきて2番からドラムを重ねてきたところ、ポールが「このテイクはいける!」と感じたため[5]

ポールは "The movement you need is on your shoulders" の歌詞を修正もしくは削除するつもりだったが、ジョンの「ここがいちばん格好いい詞なんじゃないか。捨てるなんて勿体ない。残しておけよ」というアドバイスに従い削除しなかった。ポールは今でもこの歌詞を歌う際、ジョンを思い出して懐かしい気分になるのだという。ジョンは解散後「歌詞は立派なもんだ。頑張ればポールにもいい詞が書けるという証拠だな」というコメントを残している。

ちなみに、"Remember to let her under your skin""Then you'll begin to make it better" の間に "Fucking hell!!"(クソったれ!!)と悪態をつくポールの声がかすかに聴き取れる。ジョン曰く「ポールがピアノをミスって、使っちゃいけない言葉を使ってしまったのさ。でも俺はそのままにしとけって言い張ったんだ。ギリギリで聞こえるか聞こえないかのレベルでな。たいていの人は気づかないだろう。でも俺たちは分かっているのさ。」

[編集] ステレオ・バージョン

「ヘイ・ジュード」のリアル・ステレオバージョンは、イギリスにおいてはビートルズの活動中にはリリースされなかった。ただし、アメリカでは1970年2月にリリースされたアルバム『ヘイ・ジュード』に収録された。英国では1973年4月リリースの『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』が最初となる。CDでは1988年3月にリリースされたアルバム『パスト・マスターズ Vol.2』に収録された。

[編集] シングル盤

シングル盤は1968年にビートルズ自身が設立したアップル・レコード初のシングルとして同年8月30日にイギリスでリリースされた。『ビルボード』(Billboard)誌では、1968年9月28日に週間ランキング1位を獲得、9週間連続1位に。同1968年年間ランキングでも第1位であった。この1位は1964年の「抱きしめたい」("I Want To Hold Your Hand")に続くものであり、ビルボード誌年間ランキング第1位を2度獲得したのは、同誌史上初めてのことであった。『キャッシュボックス』誌では連続7週第1位を記録し、年間ランキングでも第1位を獲得している。イギリスでは「ミュージック・ウィーク」誌で、2週連続最高位第1位を獲得している。

B面の「レヴォリューション」は『ビルボード』誌で最高位12位、年間ランキング78位。『キャッシュボックス』誌では最高位11位、年間ランキング98位を記録している。

アメリカだけで400万枚以上、イギリスでは90万枚以上を売り、全世界では1,300万枚のセールスを記録。世界歴代シングル売上第4位(ギネス・ワールド・レコーズ認定による)とされる。尚、R&Bシンガーのウィルソン・ピケットのバージョンもリリースされているが、こちらは、ビルボード誌最高位23位、全英では最高位16位を記録している。

[編集] プロモーション・ビデオ

プロモーション・ビデオの制作を兼ねて「デヴィッド・フロスト・ショー」に出演、この曲を演奏した。新曲のプロモーションとしてのテレビ出演は1966年以来。基本的にはリップシンクだが、ポールのボーカルのみライヴ。冒頭にはデヴィッド・フロストによる紹介もある。ディレクターは後に映画『レット・イット・ビー』の監督を務めたマイケル・リンゼイ・ホッグ。この映像は、カップリング曲の「レヴォリューション」のPVと共に世界各国のレコード会社に配られた(ジョージ・ハリスン抜きでヘイ・ジュードの別テイクを録音するシーンも含まれる)。

[編集] 収録アルバム

[編集] カバー曲(もう一つの「ヘイ・ジュード」)

1989年チェコスロヴァキアビロード革命の折に、1960年代のチェコの歌手マルタ・クビショヴァーによる、チェコ語でのカバー曲が、民主化運動を行う民衆を励ます曲として、「マルタの祈り」と共に民衆によって歌われた。クビショヴァーによる「ヘイ・ジュード」は、1968年にチェコにソヴィエト軍が侵攻し、いわゆる「プラハの春」を弾圧した事件に抵抗する為に「マルタの祈り」等と共にレコーディングされていたのであった。

なお、チェコ語版の歌詞においては「ジュード」は女性という事になっている。また、ビロード革命の時には、クビショヴァー自身は歌詞を忘れてしまい、完全に歌うことが出来なかった。

[編集] 関連項目

Hey Jude

[編集] 脚注

  1. ^ この時ポールが演奏したピアノは、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」等でも使用されている。
  2. ^ 後に他のミュージシャンがカバーしたバージョンの中には更に長いものもある
  3. ^ ポールは直筆歌詞原稿に "na na na,na na na na Hey Jude" と書いている。
  4. ^ a b c ザ・ビートルズ・アンソロジー(日本語版)P297
  5. ^ 出典はアルク英語出版「英語で歌おう ビートルズ編」P62-63、ビートルズ研究家・山本和雄の解説から

[編集] 外部リンク

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