アメリカ合衆国の国旗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
アメリカ合衆国の国旗
アメリカ合衆国の国旗
用途及び属性 市民・政府・軍隊陸上、市民・政府・軍隊海上?
縦横比 10:19
制定日 1777年6月14日
(現行のものは1960年7月4日より)
使用色
テンプレートを表示

アメリカ合衆国国旗は、一般に星条旗(せいじょうき、the Stars and Stripes)と呼ばれる。正式名は合衆国旗(がっしゅうこくき、Flag of the United States)。古き栄光en:Old Glory)の別名もある。

意匠と意味[編集]

白線と赤線の組み合わせの13本の横(赤7本と白6本、したがって上下縁は赤)、四角に区切った左上部(カントン)は青地に50の白いが配置されている。

赤は勇気、白は真実、青は正義を表す。また縞模様は独立当時の13の入植地を表し、星は現在のを表している。

細部のデザインは27回更新された。

歴史[編集]

独立時の13星を表した「ベッツィー・ロス・フラッグ(Betsy Ross Flag)」。
当時は13個の星の配置が定められていなかったが、円形に配されたベツィー・ロス・フラッグが採用された
バラク・オバマ大統領就任式で掲揚された過去の星条旗

星条旗は独立戦争時にフィラデルフィアベッツィー・ロスという女性が裁縫したものが始まりだと言われている。星は独立時の13個から、連邦にが加わるたびに増やされて現在に至っており、その度に、次の独立記念日に配置が変更される(初期を除く)。このため星条旗は世界で最も変更回数の多い国旗だが、現在の「50星」デザインはハワイが州に昇格した翌年の1960年から続いており、2007年7月4日にはこれまでの「48星」の「47年」を抜いて最も長い期間使われているデザインとなった。

当初は星の数とともに縞の本数も増やされていたが、本数が多くなるにしたがって不恰好で見づらくなった(ピンクに見えるようになった)ため、発足時の13本に戻したという経緯がある。(下表の15星旗では縞は15本だが、20星旗は13本に戻されている。)

この「星と縞、赤・白・青」の組み合わせは、アメリカ合衆国をイメージするあらゆるシンボルに使用されている。

なお、アメリカ合衆国の国歌の邦題も「星条旗」だが、原題は「The Star-Spangled Banner」 である(原意は同じ)。

デザインの変遷[編集]

以下の表に、アメリカ合衆国の27の国旗を示す。星の配置は「一般的」なものである(多くはアメリカ海軍と関係している)。1912年10月29日に、ウィリアム・H・タフト大統領が、48星旗を発表するまで、公式な星の配置はなかった。さらに、旗の正確な色も1934年[1]まで決まっていなかった。その後定められたことにより以前の国旗にも適用された。また上記の通り公式ではなかったものの慣例上の一般的な配置は決まっていた。それら慣例により事実上正式であったものを表に記す。

星数 国旗 増えた州 施行日 最終日 年数
00 グランドユニオン旗 なし 1775年12月3日[2] 1777年6月14日 01年06ヶ月12日
13 13星旗 独立時の13州 1777年6月14日 1795年5月1日 17年11ヶ月18日
15 15星旗 ケンタッキー州
バーモント州
1795年5月1日 1818年7月3日 23年02ヶ月03日
20 20星旗 インディアナ州
ルイジアナ州
ミシシッピ州
オハイオ州
テネシー州
1818年7月4日 1819年7月3日 01年
21 21星旗 イリノイ州 1819年7月4日 1820年7月3日 01年
23 23星旗 アラバマ州
メイン州
1820年7月4日 1822年7月3日 02年
24 24星旗 ミズーリ州 1822年7月4日 1836年7月3日 14年
25 25星旗 アーカンソー州 1836年7月4日 1837年7月3日 01年
26 26星旗 ミシガン州 1837年7月4日 1845年7月3日 08年
27 27星旗 フロリダ州 1845年7月4日 1846年7月3日 01年
28 28星旗 テキサス州 1846年7月4日 1847年7月3日 01年
29 29星旗 アイオワ州 1847年7月4日 1848年7月3日 01年
30 30星旗 ウィスコンシン州 1848年7月4日 1851年7月3日 03年
31 31星旗 カリフォルニア州 1851年7月4日 1858年7月3日 07年
32 32星旗 ミネソタ州 1858年7月4日 1859年7月3日 01年
33 33星旗 オレゴン州 1859年7月4日 1861年7月3日 02年
34 34星旗 カンザス州 1861年7月4日 1863年7月3日 02年
35 35星旗 ウェストバージニア州 1863年7月4日 1865年7月3日 02年
36 36星旗 ネバダ州 1865年7月4日 1867年7月3日 02年
37 37星旗 ネブラスカ州 1867年7月4日 1877年7月3日 10年
38 38星旗 コロラド州 1877年7月4日 1890年7月3日 13年
43 43星旗 アイダホ州
モンタナ州
ノースダコタ州
サウスダコタ州
ワシントン州
1890年7月4日 1891年7月3日 01年
44 44星旗 ワイオミング州 1891年7月4日 1896年7月3日 05年
45 45星旗 ユタ州 1896年7月4日 1908年7月3日 12年
46 46星旗 オクラホマ州 1908年7月4日 1912年7月3日 04年
48 48星旗 アリゾナ州
ニューメキシコ州
1912年7月4日 1959年7月3日 47年
49 49星旗 アラスカ州 1959年7月4日 1960年7月3日 01年
50 50星旗 ハワイ州 1960年7月4日 現行 54年以上

重要な非標準配置[編集]

向き[編集]

縦掲揚[編集]

連邦議会下院本会議場に縦掲揚された星条旗(2007年1月23日一般教書演説にて)

国旗を縦に掲揚する際はそのまま「時計回りに90度まわして」掲げるというのが国際的なルールだが、星条旗は例外で、カントンが常に左上にくるよう「時計回りに90度まわしてから裏返す」のが正式な掲げ方である。

国旗の誤掲揚は国際儀礼上の非礼とされるため儀典担当者は神経を使うが、合衆国旗の誤掲揚は最も頻繁におこる失態のひとつとなっている。

衣服[編集]

ワールド・ベースボール・クラシックオリンピックアメリカ代表ユニフォーム右袖につけられた合衆国旗は、カントンが右上にくる配置になっていた。合衆国旗の配置のもう一つの原則に、カントンは常にポール側になければならず、必然的に風上側にあることになる。着衣の場合、風を前から受けると想定してデザインするため、右袖につけた合衆国旗は必然的にカントンが右上、つまりは風にたなびいたように通常掲揚する場合と裏返しに配置されている。これはアメリカ軍の軍服でも同様である[3]

他の国旗への影響[編集]

参考[編集]

  1. ^ (For alternate versions of the flag of the United States, see the Stars of the U.S. Flag page at the "Flags of the World" website.)
  2. ^ Leepson, Marc. (2005). Flag: An American Biography. New York: St. Martin's Press. p. 16.
  3. ^ ベースボールマガジン社週刊ベースボール』2008年9月22日号 「ベースボール意匠学 右袖の星条旗のナゾ」62ページ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]