アイリッシュ・コーヒー
| アイリッシュ・コーヒー | |
|---|---|
| 基本情報 | |
| ベース | アイリッシュ・ウイスキー |
| 副材料 | コーヒー、砂糖、生クリーム |
| 度数 | 18度[1] |
| 色 | 茶褐色 |
| 詳細情報 | |
| 作成技法 | ビルド |
| 備考 | 写真はアイリッシュ・コーヒーパフェのものである。 |
アイリッシュ・コーヒー (Irish Coffee) とは、ウイスキーをベースとするカクテルである。コーヒー、砂糖、生クリームの入った甘めのホットドリンク。体が温まるため、主に寒い時期に好まれる。
目次 |
[編集] 由来
アイルランドで旅客機の乗客のために1942年に創案されたカクテル。考案者は飛行場のパブのシェフであったジョー(ジョセフ)・シェリダン(Joseph Sheridan 1909-1962)。
第二次世界大戦前の1930年代、パン・アメリカン航空によって飛行艇を使ったアメリカ・イギリス間の大西洋横断航空路が運行開始されたが、当時のプロペラ飛行艇は後年の旅客機と違って気密構造ではなく、暖房があまりよく効かなかった。そのうえ飛行できる距離も短く、経路の途中で燃料補給にアイルランド南西部の港町・フォインズ(Foynes)への寄港を強いられた。
飛行艇が水上で給油する間、乗客は安全のため陸上待機せねばならなかったが、港の天候が悪ければ飛行艇からパブのあるレストハウスにたどり着くまで更に凍える羽目になった。そこで燃料補給の待ち時間を利用して、乗客に体を温めて貰おう、という心遣いから、アイルランド名物のアイリッシュ・ウイスキーをベースとしたこの飲み物が考案されたという。
このカクテルはフォインズ近郊に1940年に開港し、戦後陸上機が主流となってからフォインズに代わる大西洋航空路の中継地となったシャノン空港でも提供され、当地の名物として大西洋横断航空路を利用する人々に知られるようになった。1952年にはサンフランシスコの「ブエナ・ビスタ・カフェ」にレシピが伝えられて飲まれるようになったことから、更にその存在が広まり、世界的に好まれるホット・カクテルの一つとなった。
現在、シャノン空港にはカクテル考案者のシェリダンを記念して「ジョー・シェリダン・カフェ」が設けられており、記念プレートも設置されている。ここでは無論アイリッシュ・コーヒーを注文することができる。
[編集] 一般的な材料
[編集] 作り方
- グラスにホット・コーヒーを注ぎ、角砂糖或いはブラウンシュガーを入れる。
- アイリッシュ・ウイスキーを注ぎ、ステアする。
- 生クリームをフロートさせ完成。
[編集] 備考
- マドラーを添える場合が多い。
- ウイスキーを注ぐと温度が下がるので注意する。エスプレッソマシンがあれば、事前にウイスキーをスチームで温めることが出来る。なければステア後に電子レンジで温め、その後に生クリームをフロートさせても良い。
- バリエーションの節を見れば判るように、別の国のウィスキーを入れると別の名前のカクテルになってしまうため、アイリッシュ・コーヒーを作る場合のベースのウイスキーは、必ずアイルランド産のウイスキーを使わなければならない。
[編集] バリエーション
- アイリッシュ・ミストを加えると、「アイリッシュ・ミスト・コーヒー」になる。
- また、ベースが違うと名称が変わる。
- ベースがスコッチ・ウイスキーなら、「ゲーリック・コーヒー」
- ベースがコニャックなら、「ロイヤル・コーヒー」
- ベースがアクアビットなら、「スカンジナヴィアン・コーヒー」
- ベースがカルヴァドスなら、「ノルマンディ・コーヒー」
など
[編集] 脚注
- ^ 稲 保幸 著 『色でひけるカクテル』p.125 大泉書店 2003年12月18日発行 ISBN 4-278-03752-X