カフェ・ソスペーゾ
カフェ・ソスペーゾ（Caffè sospeso）。ソスペーゾは保留という意味[1]で、つまり保留コーヒー。
イタリア・ナポリのバールには、一杯のコーヒーを飲むときに、裕福ならば二杯分の代金を支払い、貧しくてコーヒー代も支払えない人のために使ってもらうという制度がある[2][3]。
しかし、現代のナポリではこの制度は衰退の傾向がある。一方、東欧、ブルガリア[2]などでは拡大、定着しつつある[1]。
このシステムに倣い、2015年夏にイタリア国内の数百店舗では、貧困家庭の子ども等にアイスクリームを無償提供するプロジェクト「保留アイスクリーム」が実施された（SalvamammeというNGOが考案）[4][5]。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ^ a b 「もう1杯」をシェアする経済、カフェ・ソスペーゾが世界に広まる - WIRED.jp（2015年1月12日）
- ^ a b 伊ナポリ発祥の「他人のコーヒー先払い」、ブルガリアに定着 - AFPBB News（2013年3月27日）
- ^ 『ラディカル・プロダクト・シンキング』翔泳社、2022年6月8日、146頁。
- ^ 誰かのために先払い、「保留アイスクリーム」 イタリア - AFPBB News（2015年8月1日）
- ^ 《冷たい善意》お裾分け＝貧困家庭の子供に無料アイス−伊 - ローマAFP＝時事（2015年8月2日）
外部リンク[編集]
- イタリア発の「わかちあい」カフェ文化 -FIAT CULTURE MAGAZINE
