チコリー

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チコリー
Illustration Cichorium intybus0 clean.jpg
チコリー
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : タンポポ亜科 Cichorioideae
: キクニガナ属 Cichorium
: チコリー C. intybus
学名
Cichorium intibus L.
和名
キクニガナ
英名
chicory

チコリー英語:chicory、学名:Cichorium intybus)は、キク科の多年生野菜である。高さ60〜150cmで青い花を付けるものが多い。和名はキクニガナ(菊苦菜)、漢名は菊苣である。

概要[編集]

原産はヨーロッパから中央アジアにかけての地域である。北アメリカに持ち込まれて帰化し、道路わきの雑草のなかにチコリーが生えているのを見ることができる。近縁種としてエンダイブ C. endivia がある。チコリーは多年草だがエンダイブは一年草である。

イタリアではチコリーの変種を栽培品種化したものの総称をラディッキオ(Radicchio)と呼ぶ。中でも赤い品種群はラディッキオ・ロッソと呼ばれ、高級食材とされている。主にヴェネト州で栽培され、結球品種や半結球品種、早生、晩成種などがある。日本ではフランス流のトレビスという名で流通している[1][2]

日本ではチコリーをフランス語でエンダイブを指すアンディーブと呼ぶ場合があるなど、チコリーの仲間は名前の混乱や認識の齟齬が見られるので注意が必要である[3]

利用[編集]

葉や根には独特の苦味があり、肥培した株から出させた芽を暗黒下で軟白栽培したものを、主にサラダとして賞味するほか、ソテーして付け合せにしたり、グラタンリゾットなどに使う。根を炒ったものをコーヒーの風味づけや代用品にも使う。代用品(茶外茶)として飲むこともできる。

カフェデュモンドのコーヒーにはチコリーが配合されている。ベトナムコーヒーもチコリー入りが多い。コカコーラが発売している爽健美茶にも含まれており、2Lタイプなど、表記にもチコリーの文字が書いてあるものがある。

フランスおよびカナダではアンディーヴ(綴りは同じくendive)と呼ぶが、同じフランス語圏でもベルギーではシコン (Chicon) と呼ぶ。シコンのグラタンは代表的なベルギー料理のひとつである。

イタリアではチコーリア (cicoria) とよばれ、葉の部分は茹でて付け合わせ野菜として、先の柔らかい部分はプンタレッラ(puntarella)と呼ばれ、生のまま細く割いてサラダとして食されることが一般である。

ドイツでは薬効のあるハーブとして用いられている。

現在では日本でも国産のチコリーが生産されている。

野生のチコリー 
花 
軟白したチコリー(シコン) 
ラディッキオ 
ラディッキオ 
ラディッキオ 
ラディッキオ・ロッソ 
チコリのベーコン巻きグラタン 

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 講談社編 『旬の食材:秋・冬の野菜』 講談社、2004年ISBN 4062701367 

関連項目[編集]