豊田駅
豊田駅 | |
---|---|
北口(2014年4月) | |
とよだ Toyoda | |
◄JC 20 日野 (2.3 km) (4.3 km) 八王子 JC 22► | |
所在地 | 東京都日野市豊田四丁目41-41 |
駅番号 | JC21 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■■中央本線(中央線) |
キロ程 |
32.8 km(新宿起点) 東京から43.1 km |
電報略号 | トタ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
31,226人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1901年(明治34年)2月22日[1] |
備考 |
豊田駅(とよだえき)は、東京都日野市豊田四丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である。駅番号はJC 21。
当駅西方に豊田車両センターがあることから、当駅発着列車が数多く設定されている。当駅を含む区間は、運行系統上は「中央線」と案内される。運転形態の詳細については該当記事を参照のこと。
歴史
[編集]- 1901年(明治34年)2月22日:甲武鉄道の駅として開設[4]。旅客・貨物取扱開始[1]。当時は、現在の南口に改札口のあるだけの小さな駅だった。
- 1906年(明治39年)10月1日:甲武鉄道国有化により官設鉄道の駅となる[5]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により中央東線(1911年から中央本線)の所属となる[5]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道発足[6]。
- 1958年(昭和33年)12月10日:貨物取扱廃止[1]。
- 1964年(昭和39年)10月1日:荷物扱い廃止[1]。
- 1966年(昭和41年)11月10日:駅構内に豊田電車区を開設。
- 1971年(昭和46年)6月29日 - 多摩動物公園を視察する天皇、皇后のお召し列車が発着[7]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[1][8]。
- 1993年(平成5年)5月21日:自動改札機設置[9]。
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[報道 1]。
- 2007年(平成19年)11月25日:駅構内の豊田電車区を豊田車両センターに改称。
- 2010年(平成22年)1月23日:発車メロディを童謡「たきび」に変更[報道 2][報道 3]。
- 2014年(平成26年)3月15日:むさしの号の停車駅となる[報道 4]。
- 2021年(令和3年)
駅構造
[編集]直営駅であり、豊田統括センターの拠点駅。
島式ホーム2面4線を有する地上駅で、橋上駅舎を備える。崖線に沿って立地しているため、崖下側になる南口へは自由通路の階段を下り、崖上になる北口へは自由通路階段を上って外へ出る。
改札口は1ヶ所。自由通路に直結している。自動改札機・指定席券売機(話せる指定席券売機を併設)が設置されている。各ホームに2基ずつエスカレーターが備えられている(いずれも高尾寄り階段)。トイレは改札の内側の橋上部分にあり、車椅子対応トイレも設置されている。KIOSKは改札口を出て左手すぐにある。2008年(平成20年)には1・2番線、3・4番線ホームに待合室が設置された。中央線では八王子駅・高尾駅に次いで3番目である。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | 中央線 | 下り | 八王子・高尾方面 |
3・4 | 上り | 立川・新宿・東京方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 下り本線は2番線、上り本線は4番線である。
- 高尾方に豊田車両センターがあり、東京方面の通勤電車を中心に当駅が始発・終点となる列車が設定されている。下りの当駅始発の列車は2024年(令和6年)現在では平日朝のみ高尾行1本があるほか、午前中の大月行1本、および夕方の松本行1本、甲府行1本の計3 - 4本だけで、それ以外は始発駅の八王子駅・高尾駅または立川駅まで回送される。当駅で折返す通勤電車は3番線発着だが、当駅止まりの下り列車で基地へ回送される場合は1・2番線に到着する。また八王子・高尾止まり列車が基地へ回送される場合は3番線で折り返すが、出庫の兼ね合いの関係で、日野駅と当駅の間にある中線まで回送し、そこで折り返した上で1番線に入線し、基地へ入庫するパターンがある。
- 一部の列車は当駅で乗務員が交代する。夜間滞泊の運用がある。
- JR中央線は、2020年代前半(2021年度以降の向こう5年以内)を目途に東京駅 - 大月駅間のオレンジ帯で運行する列車に2階建てグリーン車を2両連結させ12両編成運転を行う。そのため当駅構内の改築工事(ホーム12両編成対応化・線路配置変更等)が実施され[報道 5][新聞 1]、2024年10月12日までにこれらの工事を全て完了し、翌日10月13日より快速電車における12両編成の運転が開始された[10]。
運転番線 | 営業番線 | ホーム | 東京方面着発 | 高尾・大月方面着発 | 入出区着発 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 12両分 | 到着可 | 出発可 | 入出区可 | 下り副本線 |
2 | 2 | 12両分 | 到着可 | 出発可 | 入出区可 | 下り主本線 |
3 | 3 | 12両分 | 到着・出発可 | 到着可 | 入出区可 | 上り副本線 |
4 | 4 | 12両分 | 出発可 | 到着可 | 入出区可 | 上り主本線 |
-
改札口(2021年4月)
-
1・2番線ホーム(2021年4月)
-
3・4番線ホーム(2021年4月)
発車メロディ
[編集]2010年(平成22年)1月23日より、童謡「たきび」が発車メロディとして使用されている[報道 2][報道 3]。これは曲の作詞者である巽聖歌が、駅の近隣である日野市旭が丘に住んでいたことによるものである[報道 3]。上り・下りホームでそれぞれ音程が異なる[報道 2]。なお、2015年(平成27年)10月より、使用されている音程が入替わっている。
1・2 | たき火A | |
---|---|---|
3・4 | たき火B |
利用状況
[編集]2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は31,226人である。多摩平・旭が丘・西平山地区から東京都心方面への通勤通学客の利用が多い。
北口のすぐ近くにあるイオンモール多摩平の森への通勤客や買い物客、当駅が最寄となるコニカミノルタ・富士電機・ファナック・GEヘルスケア・ジャパン・日野自動車等への通勤客や訪問客、東京都立大学日野キャンパス・東京薬科大学・東京都立八王子東高等学校・東京都立日野台高等学校の学生も利用が多い。
1990年度(平成2年度)以降の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1990年(平成 | 2年)35,501 | [* 1] |
1991年(平成 | 3年)36,459 | [* 2] |
1992年(平成 | 4年)37,490 | [* 3] |
1993年(平成 | 5年)38,110 | [* 4] |
1994年(平成 | 6年)37,778 | [* 5] |
1995年(平成 | 7年)37,205 | [* 6] |
1996年(平成 | 8年)36,825 | [* 7] |
1997年(平成 | 9年)35,888 | [* 8] |
1998年(平成10年) | 34,890 | [* 9] |
1999年(平成11年) | 34,290 | [* 10] |
2000年(平成12年) | [JR 1]32,572 | [* 11] |
2001年(平成13年) | [JR 2]32,866 | [* 12] |
2002年(平成14年) | [JR 3]31,750 | [* 13] |
2003年(平成15年) | [JR 4]31,427 | [* 14] |
2004年(平成16年) | [JR 5]31,827 | [* 15] |
2005年(平成17年) | [JR 6]32,747 | [* 16] |
2006年(平成18年) | [JR 7]32,828 | [* 17] |
2007年(平成19年) | [JR 8]33,108 | [* 18] |
2008年(平成20年) | [JR 9]32,572 | [* 19] |
2009年(平成21年) | [JR 10]31,320 | [* 20] |
2010年(平成22年) | [JR 11]30,580 | [* 21] |
2011年(平成23年) | [JR 12]29,772 | [* 22] |
2012年(平成24年) | [JR 13]30,222 | [* 23] |
2013年(平成25年) | [JR 14]30,910 | [* 24] |
2014年(平成26年) | [JR 15]31,771 | [* 25] |
2015年(平成27年) | [JR 16]33,254 | [* 26] |
2016年(平成28年) | [JR 17]34,001 | [* 27] |
2017年(平成29年) | [JR 18]34,844 | [* 28] |
2018年(平成30年) | [JR 19]35,332 | [* 29] |
2019年(令和元年) | [JR 20]35,718 | [* 30] |
2020年(令和 | 2年)[JR 21]26,615 | |
2021年(令和 | 3年)[JR 22]27,524 | |
2022年(令和 | 4年)[JR 23]29,389 | |
2023年(令和 | 5年)[JR 24]31,226 |
駅周辺
[編集]北口
[編集]駅前ロータリーがあり、ロータリー内および周辺に京王電鉄バスの発着場およびタクシー乗り場がある。
南口
[編集]- 日野市立中央図書館 - 1970年建造。設計・鬼頭梓。日本の公共図書館における先進的モデルとなった建物[12]。
- 多摩信用金庫豊田支店
- 豊田駅前郵便局
- 東京消防庁日野消防署豊田出張所
- スーパーアルプス 豊田南店
バス路線
[編集]路線バス、日野市ミニバスは京王電鉄バス、かわせみGOは南観光交通により運行される[13][14][15]。首都大、中大へは路線バスのアクセスとなる他、コニカミノルタ・日本ビクターや東京薬科大学・帝京大学中学校・高等学校など、当駅及び周辺道路を乗降場所とする企業、学校の送迎バスも多く、特に朝夕は活気にあふれている。
のりば | 運行事業者 | 系統・行先 | 備考 |
---|---|---|---|
北口 | |||
1 | 京王電鉄バス | 豊56:八王子駅北口 | |
2 | (降車専用) | ||
3 | 京王電鉄バス | 豊41:豊田駅北口(平山工業団地循環)/ 旭が丘中央公園 | 旭が丘中央公園行は深夜のみ運行 |
4 | 日04・日05:日野駅 | ||
5 | 日野市ミニバス | A・H:豊田駅北口(旭が丘・平山循環) | |
6 | D・S:高幡不動駅 | ||
南口 | |||
- | 日野市ミニバス | K:高幡不動駅 | |
京王バス | 豊32・豊33:多摩センター駅 | ||
かわせみGO | 平山苑上 / 市立病院 |
その他
[編集]当駅 - 八王子駅間の線路南側に「西豊田駅早期実現を」という大きな看板があり、日野市がJRに新駅設置の要請を計画していたが、2019年11月、日野市は計画を断念することを明らかにした[16][新聞 2]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、179頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c “駅の情報(豊田駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2021年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月31日閲覧。
- ^ a b c “2020年度営業関係施策について提案受ける!” (PDF). JR東労組八王子地本 (2020年7月15日). 2020年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月17日閲覧。
- ^ 「停車場設置」『官報』1901年2月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 5号、23頁
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 5号、25頁
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、138頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 5号、27頁
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '94年版』ジェー・アール・アール、1994年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-115-5。
- ^ 中央線快速・青梅線でグリーン車サービスを開始します ~快適な移動空間の提供を通じ、輸送サービスの質的変革を目指します~ 2024年9月10日 JR東日本
- ^ “閉店のお知らせ”. 西友豊田店. 2023年5月15日閲覧。
- ^ 東京と記念日 4月30日「図書館記念日」 東京建設業協会『東建月報』2010年4月号
- ^ “豊田駅北口(とよだえききたぐち) 時刻表・バス停検索 | バスナビ.com |京王バス・西東京バス”. transfer.navitime.biz. 2019年8月8日閲覧。
- ^ “豊田駅南口(とよだえきみなみぐち) 時刻表・バス停検索 | バスナビ.com |京王バス・西東京バス”. transfer.navitime.biz. 2019年8月8日閲覧。
- ^ “丘陵地ワゴンタクシー(かわせみゴー)のご案内”. 日野市公式ホームページ. 2019年8月8日閲覧。
- ^ “(仮称)西豊田駅誘致事業の断念に関する説明会を実施しました”. 日野市 (2019年12月18日). 2021年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月20日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ “Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月27日閲覧。
- ^ a b c “JR豊田駅の発車メロディが童謡「たきび」になりました!”. 日野市 (2018年2月27日). 2019年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月15日閲覧。
- ^ a b c “豊田駅の発車メロディが童謡「たきび」へ!!” (PDF). 日野市. 2019年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月15日閲覧。
- ^ 『2014年3月ダイヤ改正について①』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2013年12月20日、1頁。オリジナルの2019年8月8日時点におけるアーカイブ 。2020年7月25日閲覧。
- ^ 『中央快速線等へのグリーン車サービスの導入について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2015年2月4日。オリジナルの2019年9月24日時点におけるアーカイブ 。2020年4月21日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ “JR東日本、中央線のグリーン車計画を延期”. 産経新聞. (2017年3月24日). オリジナルの2017年3月24日時点におけるアーカイブ。 2020年11月29日閲覧。
- ^ “中央線「西豊田駅」誘致事業断念決まる 日野市説明会開催へ”. 八王子経済新聞. (2019年11月25日). オリジナルの2021年2月20日時点におけるアーカイブ。 2021年2月20日閲覧。
利用状況
[編集]- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- ^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2021年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2022年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2023年度) - JR東日本
- 東京都統計年鑑
- ^ 東京都統計年鑑(平成2年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成3年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成28年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成29年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成30年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成31年・令和元年)
参考文献
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(豊田駅):JR東日本