日野市ミニバス

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日野・ポンチョ
南平路線「D」系統

日野市ミニバス(ひのしミニバス)は、東京都日野市コミュニティバスである。

1986年昭和61年)8月20日、最初のルート「市内路線」を運行開始[1]

現在は7路線が運行されており、全路線京王電鉄バス桜ヶ丘営業所が運行受託している[2]

概要[編集]

一般路線バスの走らない地域を補完するように、順次路線が設けられている。2009年5月16日の川辺堀之内路線の開通[1]で、一般路線バスと併せ、町名レベルで日野市の全ての地域を通るようになった[要出典]

運賃体系は、京王電鉄バスの一般路線バスと同様であり、対キロ多区間運賃制となっている。全路線で交通系ICカードPASMOSuica)が利用可能で、京王バスの金額式IC定期券「モットクパス」にも対応している。また東京都シルバーパスも利用でき、各種障害者手帳の提示による運賃割引もある[2]。なお、多摩市ミニバスでも同様の運賃体系を採用している[3]

高幡不動駅を発着する三沢台路線と落川路線は、隣接する多摩市内の聖蹟桜ヶ丘駅まで乗り入れており、利用エリアは日野市・多摩市にまたがる[2]

多摩市ミニバスもかつては、旧・南北線が百草団地(多摩市・日野市にまたがる住宅団地)まで乗り入れていた。

コミュニティバスの先駆けとして[編集]

(詳細な歴史は、日野市公式サイト内「ひのミニバスの歩み」を参照)

1986年(昭和61年)8月、東京都内で2番目に運行開始したコミュニティバスで、全国的にもかなり早い時期の開業である。1980年(昭和55年)7月開業[4]武蔵村山市市内循環バス(MMシャトル)に次ぐもので、都内で1980年代にコミュニティバスを運行開始した自治体は、武蔵村山市・日野市の2市のみである[4]

日野市公式サイト内「日野市地域公共交通会議」[5]の第2回(2008年8月8日)開催後に発行された『日野市地域公共交通会議だより 第1号』(2008年10月10日発行)[6]には、「日本初のコミュニティバスとして昭和61年に運行を開始」とあるが[6]、武蔵村山市の方が6年早い。2016年8月20日には開業30周年を迎えた[7]

なお「コミュニティバス」という概念を全国に広めたことで知られる、武蔵野市ムーバス1995年平成7年)11月の開業で、武蔵村山市・日野市に続く3番目の誕生である[4]

この流れを受け1990年代には、多摩市ミニバス多摩市1996年11月)、まちっこ町田市・1996年11月)、みたかシティバス三鷹市1997年11月)と、多摩地域でコミュニティバスの開業が相次いだ[4]

現行路線[編集]

市内路線 (S)[編集]

最初に開通した路線であり、現在も最も長いルートを走る。当初のルートは、高幡不動駅 - 万願寺 - 日野駅 - 市立病院 - 豊田駅北口 - 旭が丘四丁目 - 平山城址公園駅であった。1999年2月1日に起点が桜ヶ丘車庫に延伸され、2002年6月24日に旭が丘付近のルートを分離して「旭が丘路線」とした。

2010年10月16日に起点を高幡不動駅に戻し、終点を豊田駅北口に短縮、また運行間隔を従来の80分間隔から40分間隔に短縮した。これにより、日野市役所 - 豊田駅北口間は、後述の南平路線と合わせて20分間隔となっている。ラッシュ時の増便はない。

三沢台路線 (W)[編集]

エコアラエコクマのラッピング車
三沢台路線「W」系統
  • 高20 : 聖蹟桜ヶ丘駅 - 一の宮 - 和田 - 倉沢 - 百草園住宅 - 三沢台 - 高幡不動駅

高幡不動駅と聖蹟桜ヶ丘駅を三沢台・百草園住宅経由で結ぶ路線である。40分間隔で運行している。起終点は百草団地線(高22など)と同一だが、ルートはかなり異なっている。三沢台は名の通り標高が高く、百草団地線で包含できていない地域の徒歩の不便さを解消している。なお、夜間の運行はないが、代わりに、百草団地線が深夜バスで一部の区間を走っている。この路線は、後述の南平路線と高幡不動駅における乗り継ぎ割引を行っている。

南平路線 (D)[編集]

南平路線「D」系統の日野・リエッセ
  • 高06 : 高幡不動駅 - 鹿島台 - 北野街道口 - 一番橋 - 日野市役所 - 日野市立病院(下りのみ) - 市立病院入口 - 豊田駅北口
  • 高06 : 高幡不動駅 - 鹿島台 - 北野街道口
  • 高06 : 高幡不動駅 - 鹿島台 - 北野街道口 - (この間停留所は無し) - 南平 - 高幡不動駅(北野街道循環)

南平地区、東豊田地区を経由する路線である。南平地区では山の手の標高の高いところを走り、徒歩のきつさの解消となっている。名前がまぎらわしいが、京王線側のターミナルは高幡不動駅だけであり、南平駅には至らない(現在、南平駅を発着する一般路線バスはない)。20分間隔である。また、通勤時間帯には、高幡不動駅 - 北野街道口間の区間便が運行され、この区間の乗客は特に多い。日野台路線と同様に、一般路線に近い側面もある。

以前は高幡不動駅を発着し、日野市役所付近から日野駅に向かう系統があった(高05)が、2010年10月16日に廃止された(1995年4月3日運行開始)。

旭が丘循環路線 (A)[編集]

  • 日05 : 豊田駅北口 - 旭が丘→首都大学東京前→旭が丘小学校→豊田住宅→旭が丘六丁目→旭が丘 - 豊田駅北口

市内路線 (S) のうち、旭ヶ丘付近のルートを分離し、ルートを若干変更し、日野駅起点の循環路線として開通したものである。2010年10月16日に、日野駅から豊田駅北口までを廃止し、運行間隔を80分から60分に短縮した。この路線から直接向かうことが出来なくなった日野市立病院・日野市役所へは、豊田駅北口での乗り継ぎ割引が適用される。

落川路線 (O)[編集]

  • 高52 : 聖蹟桜ヶ丘駅 - 桜ヶ丘車庫 - 百草園駅(上りのみ) - 百草園駅北 - 金田公園 - 第八小学校西 - 高幡不動駅

落川地区をほぼ横断する路線で、高幡不動駅と聖蹟桜ヶ丘駅を結び、百草園駅も経由する。ミニバスでは唯一、全般的に平坦なところを走っており、住宅のあるところを迂回状に走る。60分間隔で運行される。

平山循環路線 (H)[編集]

  • 平05 : 豊田駅北口 - 西平山三丁目北 - 滝合橋西→平山住宅→ひらやま保育園→平山城址公園駅→平山台健康・市民支援センター→平山一丁目→七曲り公園→都営平山四丁目アパート→平山城址公園駅→平山住宅→ひらやま保育園→滝合橋西 - 西平山三丁目北 - 豊田駅北口

豊田駅北口を起点とし、浅川北側の東平山、西平山地区と、浅川南側の平山地区の一部を走る。中央線以南の西平山地区にバスが走ったのはこのミニバス路線が初めてである(東平山地区は市内路線が先行開業しており、東豊田、川辺堀之内地区は、過去に京王帝都電鉄が高幡不動駅 - 東豊田 - 豊田駅南口間を走らせていた)。

なお、平山地区でこの路線が走らない地域には、南観光交通が運行受託するワゴンタクシー「かわせみGO」が走っている。

2010年10月16日に、日野市役所から豊田駅北口までを廃止し、運行間隔を120分から60分に短縮した。この路線から直接向かうことが出来なくなった日野市立病院・日野市役所へは、豊田駅北口での乗り継ぎ割引が適用される。

また、2017年3月19日に、豊田三丁目停留所付近の交差点が豊田駅北口側へ移転されたため、豊田三丁目停留所を廃止した。(また同停留所を通過する豊32は豊田駅南口発着となり豊田駅方面のみ通過するようになった。なお、当系統は、南口発着に変更しない。)

川辺堀之内路線 (K)[編集]

  • 高30 : 高幡不動駅 - 川辺堀之内 - 日野市民プール - 一番橋西 - 東豊田一丁目 - 豊田駅南口

2009年5月16日に開通した最も新しい路線である。かつて、昭和40年代後半まで京王帝都電鉄が高幡不動駅 - 川辺堀之内 - 豊田駅南口を運行していたが、これが廃止となり、交通不便地域となっていたものを、日野市ミニバスとして実質的に改めて開通したものである。日野市公式サイトによれば、豊田駅と高幡不動駅を接続する必要性の言及もある[要出典]。運行頻度は60分である。運行ルートは、かつての路線とほとんど同じであるが、東豊田一丁目付近より西は新道を通る。また、停留所は若干増加している。

また、豊田駅南口バス停は折返の都合上、南口直近のタクシープールではなくやや南東に設けられていたが、2017年4月のロータリー開業とともに乗り場が移設された。乗客の増加に伴って、京王電鉄バスカラーの中型車(日野レインボーⅡ)で運行されることが多い。

廃止路線[編集]

日野台路線[編集]

  • 日04 : 日野駅 - 日野第三小学校 - 緑ヶ丘 - 石川町 - 日野台五丁目 - 市立病院入口 - 豊田駅北口

日野八線(日50)と同様に日野台を走る路線であるが、甲州街道ではなく、日野台地区の北側を走る路線である。データイムは40分間隔だが、通勤時間帯は頻度が高くなる。全般的に運行頻度が高く、乗客も多い。また、日野駅を起点として市役所にまで足を伸ばしていない。比較的一般路線に近い路線であったが、2010年10月16日に実際に一般路線となった(と同時に八王子営業所に移管)。主に47人乗りバスが使用されていた。 2017年4月1日のダイヤ改正で一部便が桜ヶ丘に再度戻されて、八王子と共同運行に変更された。

車両[編集]

基本的には小型車で運行されるが、路線によっては中型車が使用されることもある。日野市公式サイトによれば、「市内路線、川辺堀之内路線、三沢台路線で中型バスが運行する場合があります。」とある[8]

2016年(平成28年)8月20日より12月末まで、ミニバス開業30周年を記念して、市内の中学生が絵を描いた手作りの記念プレートが車体に展示された[7]

現行車両[編集]

過去の車両[編集]

カラーリング[編集]

他の自治体のコミュニティバスのような専用カラーは存在せず、京王電鉄バスの塗装をそのまま生かしている。

中型車は、京王電鉄バスの一般路線用車両が使用される。アイボリー地に京王レッド(チェリーレッド)・京王ブルー(インディゴ)のストライプが入った、いわゆる「京王電鉄カラー」の車両である(京王バスグループ子会社からの車両の転属などにより、白地に京王ブルーと黄金色のいわゆる「京王バスカラー」の車両が使用される場合もある)。

小型車は、京王電鉄バス「ミニバスカラー」の車両が使用される。白地に京王レッド・京王ブルー・水色の3色の羽模様が散らされ、フロントに「KEIO」ロゴが入る[9]

このミニバスカラーはアメリカのデザイナー、ソール・バスがデザインした京王百貨店の鳩の包装紙をアレンジしたものである。1989年からのCI導入「リフレッシング京王」により、それまでの京王帝都カラーに代わる京王電鉄カラーのミニバス版として設定されたもので、かつては京王電鉄バスグループの小型車共通カラーであった。

1986年の開業当時は、京王帝都電鉄(当時)の京王帝都カラー(2代目簡略塗装)をまとった小型車の日野・レインボーRBが導入された[1]。初代車両のレインボーRBは、CI導入によりミニバスカラーに塗り替えられた。

その後、京王バスの分社化と新型車両への代替が進むにつれて、他の営業所の小型車は京王バス子会社系の「京王バスカラー」(白地に京王ブルーと黄金色)で導入されるようになり、また他地域のコミュニティバスは各自治体独自のラッピングになっていった。

そうした事情のため、このミニバスカラーで新車導入を続けているのが桜ヶ丘営業所のみとなり(八王子営業所はコミュニティバス受託をしていないため小型車の導入がない)、日野市ミニバスの専用カラーのようになってしまった。

キャラクター[編集]

日野市のご当地キャラとして、バス車体の行先表示板(サボ)やミニバスの停留所には、新選組隊士風のキャラクター「幕末チャレンジャー選之介」[10]のイラストが描かれている。日野市は土方歳三井上源三郎をはじめ新選組隊士ゆかりの地であり、「ひの新選組まつり」も開催されている[11]

またポンチョの一部車両は、日野市のエコキャラクター「エコアラ・エコクマ」ラッピングバスとなっており、環境保護のためバスを利用してCO2排出を減らそうと呼びかけている[12]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e ひのミニバスの歩み 日野市公式サイト
  2. ^ a b c ミニバスのご案内 日野市公式サイト
  3. ^ 多摩市ミニバス 多摩市公式サイト
  4. ^ a b c d 土屋正忠 『ムーバスの思想 武蔵野市の実践』 東洋経済新報社2004年、66頁。ISBN 4-492-22252-9
  5. ^ 日野市地域公共交通会議 日野市公式サイト
  6. ^ a b 日野市地域公共交通会議だより 第1号 日野市公式サイト (PDF)
  7. ^ a b 平成28年8月20日をもって日野市ミニバスは30周年を迎えました 日野市公式サイト
  8. ^ ミニバスで車いすご使用の方へのご案内 日野市公式サイト
  9. ^ a b c ミニバス路線図・のりばのご案内
  10. ^ 幕末チャレンジャー「選之介」 新選組のふるさと日野 日野市観光協会 公式サイト
  11. ^ ひの新選組まつり情報 新選組のふるさと日野 日野市観光協会 公式サイト
  12. ^ エコアラくんとエコクマくんの紹介 日野市公式サイト

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]