糸島市

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いとしまし
糸島市
Meotoiwa Rocks and white torii of Futamigaura Beach 13.JPG
二見ヶ浦(夫婦岩)
Flag of Itoshima Fukuoka.JPG
糸島市旗
Itoshima Fukuoka chapter.JPG
糸島市章
2010年平成22年)1月1日制定
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 福岡県
団体コード 40230-3
面積 215.70km2
総人口 96,399
推計人口、2016年6月1日)
人口密度 447人/km2
隣接自治体 福岡市
佐賀県佐賀市唐津市
市の木 カエデモミジ
市の花 ハマボウ
市のシンボルカラー 黄色
糸島市役所
所在地 819-1192
福岡県糸島市前原西一丁目1番1号
北緯33度33分26.3秒東経130度11分43.8秒
Maebaru City office.jpg
外部リンク 公式サイト

糸島市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

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糸島市役所志摩支所
(旧志摩町役場)
糸島市役所二丈支所
(旧二丈町役場)

糸島市(いとしまし)は、福岡県最西部に位置する

地理[編集]

糸島半島の中央部および西部と、その南側から南西の福岡県西端部の一帯を市域とする。北側と西端部は玄界灘に面し、東側は福岡市に接する。南部は脊振山地があり佐賀県と接している山岳地域で、南西部は唐津市に、南東部は佐賀市に接する。

糸島半島の付け根とその西側の玄界灘沿いの地域を筑肥線(筑肥東線)が東西に通っており、同線沿線の旧前原市域を中心に近年ベッドタウン化が進んでいる。 また豊かな自然環境や、カフェ等飲食店舗の増加、福岡都心まで都市高速またはJR利用で30分程度という立地もあり観光地・移住先としても注目を集めている。※外部リンク 糸島が“住みたい街ランキング”で第1位(糸島市HP)

隣接する自治体・行政区[編集]

地名[編集]

旧前原市は「糸島市」の後に従来の町・大字を続ける。他2町は旧町名に合わせ従来の大字の前に「二丈」「志摩」を冠する。

旧前原市
  • 新田
  • 前原
  • 油比
  • 岩本
  • 加布里
  • 神在
  • 岩本(旧加布里村)
  • 加布里(旧加布里村)
  • 神在(旧加布里村)
  • 千早新田(旧加布里村)
  • 東(旧加布里村)
  • 池田(旧波多江村)
  • 板持(旧波多江村)
  • 潤(旧波多江村)
  • 志登(旧波多江村)
  • 高田(旧波多江村)
  • 波多江(旧波多江村)
  • 飯原(旧長糸村)
  • 川付(旧長糸村)
  • 白糸(旧長糸村、1964年までは小蔵)
  • 瀬戸(旧長糸村)
  • 長野(旧長糸村)
  • 本(旧長糸村)
  • 有田(旧雷山村)
  • 蔵持(旧雷山村)
  • 香力(旧雷山村)
  • 篠原(旧雷山村)
  • 高上(旧雷山村)
  • 多久(旧雷山村)
  • 富(旧雷山村)
  • 三坂(旧雷山村)
  • 八島(旧雷山村)
  • 山北(旧雷山村)
  • 雷山(旧雷山村)
  • 井田(旧怡土村)
  • 井原(旧怡土村)
  • 王丸(旧怡土村)
  • 川原(旧怡土村)
  • 高来寺(旧怡土村)
  • 末永(旧怡土村)
  • 瑞梅寺(旧怡土村)
  • 高祖(旧怡土村)
  • 大門(旧怡土村)
  • 西堂(旧怡土村)
  • 三雲(旧怡土村)
  • 曽根(旧怡土村。1946年、井原・三雲・井田より発足)
  • 美咲が丘1丁目~4丁目(荻浦・多久・大浦より発足。年不詳)
  • 南風台1丁目~8丁目(荻浦・多久・大浦・前原より発足。年不詳)
  • 前原中央1丁目~3丁目(1999年、前原より発足)
  • 前原西1丁目~5丁目(2000年、前原より発足)
  • 前原北1丁目~4丁目(2001年、前原より発足)
  • 前原東1丁目~3丁目(2001年、前原より発足)
  • 前原駅南1丁目~3丁目(2002年、前原より発足)
  • 前原南1丁目~2丁目(2002年、前原より発足)
  • 有田中央1丁目~2丁目(2003年、有田より発足)
  • 篠原西1丁目~3丁目(2003年、篠原より発足)
  • 篠原東1丁目~3丁目(2003年、篠原より発足)
  • 浦志1丁目~3丁目(2004年?、浦志より発足)
  • 潤1丁目~4丁目(2004年?、潤より発足)
  • 板持1丁目~2丁目(2005年、板持より発足)
  • 波多江駅北1丁目~4丁目(2005年、志登より発足)
  • 波多江駅南1丁目~2丁目(2005年、池田より発足)
  • 高田1丁目~5丁目(2006年、高田より発足)
二丈(旧二丈町)
  • 片山(旧深江村)
  • 深江(旧深江村)
  • 松末(旧深江村)
  • 鹿家(旧福吉村)
  • 福井(旧福吉村)
  • 吉井(旧福吉村)
  • 一貴山(旧一貴山村)
  • 石崎(旧一貴山村)
  • 上深江(旧一貴山村)
  • 武(旧一貴山村)
  • 田中(旧一貴山村)
  • 長石(旧一貴山村)
  • 浜窪(旧一貴山村)
  • 波呂(旧一貴山村)
  • 松国(旧一貴山村)
  • 満吉(旧一貴山村)
志摩(旧志摩町)
  • 井田原(旧可也村)
  • 稲留(旧可也村)
  • 小金丸(旧可也村)
  • 津和崎(旧可也村)
  • 初(旧可也村)
  • 馬場(旧可也村)
  • 松隈(旧可也村)
  • 師吉(旧可也村)
  • 吉田(旧可也村)
  • 岐志(旧芥屋村)
  • 芥屋(旧芥屋村)
  • 新町(旧芥屋村)
  • 姫島(旧芥屋村)
  • 桜井(旧桜野村)
  • 野北(旧桜野村)
  • 久家(旧小富士村)
  • 西貝塚(旧小富士村)
  • 東貝塚(旧小富士村)
  • 船越(旧小富士村)
  • 御床(旧小富士村)
  • 小富士(旧小富士村。小富士村時代は辺田)
  • 稲葉(師吉より分立。年不詳)

歴史[編集]

律令制下では怡土郡志摩郡に分かれていたが、1896年4月1日郡制に基づき両郡を合併させて糸島郡となった。市名の由来となっている同郡の名称は合併前の両郡の名前をつなげて別の字を宛てたものである。旧郡名の由来についてははっきりしないが、怡土については弥生時代にその存在が魏志倭人伝に記述される伊都国との類似性が地理上と音韻上の両面から指摘されており、志摩についても島との音韻上の一致が指摘されている。さらにこれらを裏付けるように、旧怡土郡地区からは大量の副葬品を伴う平原遺跡などの弥生時代の遺跡が何ヶ所か発見されており、同じ弥生時代には旧志摩郡地区も、ごく一部を除いて旧怡土郡地区とは船越湾から今津湾にいたる水道によって分離された状態であったと考えられている。

古代[編集]

市内各地から縄文時代の磨製石斧縄文土器が出土している。中国の歴史書である「魏志倭人伝」には、弥生時代に栄えた「伊都国」の記述があり、糸島地方を伊都国と推定する研究者が多い。市内の史跡平原遺跡(ひらばるいせき)の方形周溝墓からは日本最大(直径46.5センチメートル)の銅鏡「大型内行花文鏡(内行花文八葉鏡)四面」(国宝)が発掘された。この平原遺跡伊都国の女王墓であろうと考えられている。一説(原田大六の説)によれば「天照大御神(大日孁貴)の墓」であり、この出土品の大型内行花文鏡(内行花文八葉鏡)は八咫鏡であるという。

近現代[編集]

行政区域の変遷[編集]

  • 1889年4月1日 - 町村制施行。
    • 怡土郡: 福吉村・深江村・一貴山村・長飯本村(1892年長糸村に改称)・加布里村・雷山村・怡土村
    • 志摩郡: 前原村・波多江村・可也村・小富士村・芥屋村・野北村・桜井村
  • 1896年4月1日 - 怡土郡志摩郡が合併し糸島郡となる。
  • 1901年9月15日 - 前原村が町制施行し前原町となる。
  • 1931年4月1日 - 前原町と波多江村加布里村が対等合併し、新町制による前原町となる。
  • 1955年
    • 1月1日 - 前原町と雷山村長糸村が合併し、新町制による前原町となる。
    • 1月1日 - 可也村・桜野村・小富士村・芥屋村が対等合併し、志摩村が発足。
    • 1月1日 - 一貴山村、深江村、福吉村が合併し、二丈村が発足。
    • 4月1日 - 前原町、怡土村を編入。
  • 1965年
    • 4月1日 - 志摩村が町制施行。志摩町となる。
    • 4月1日 - 二丈村が町制施行。二丈町となる。
  • 1992年10月1日 - 前原町が市制施行。前原市となる。

合併までの経緯[編集]

福岡県は、政令指定都市である福岡・北九州両市以外では面積・人口とも中小規模の自治体が多かったことから、いわゆる「平成の大合併」において市町村合併を推し進めた。その結果、1999年3月から2006年3月までの7年間に97市町村→66市町村と3分の2程度に減少したものの、なお不十分として各市町村に合併を求めた。

JR筑肥線(筑肥東線)の電化・福岡市営地下鉄との相互乗り入れによって人口が増えてきた糸島地域についても同様に合併を求められた地域であるが、地域の中心となる前原と、周辺にあたる志摩・二丈との間では、合併によって一極集中・周辺地域の衰退がますます進むのではないかといった不安から、合併には温度差があり、過去に度々議論が頓挫した。2002年には、当時の合併特例法に基づく協議会が設置され、2006年元日を合併期日とすべく準備が進められたものの、上記の理由により破談している。

しかし、その後住民の意識も変わり、3市町が行った住民投票などで、いずれも合併に賛成する意見が反対を上回り、2008年、県と3市町の議会が合併承認手続きを行った。そして2009年4月16日付官報本編で、糸島市発足が正式に告示された。

  • 合併の方式は、周辺部となる旧2町に配慮し「新設合併」(対等合併、発足時に旧3市町を廃止)
  • 市役所本庁は前原市役所を使うものの、旧2町役場は「支所」ではなく「分庁舎」とする
  • 合併後最初の市議会議員選挙に限っては、旧市町のバランスに配慮し旧市町単位の選挙区を設け、徐々に融和を図る(その次の選挙から全市単一選挙区。この方式は柳川市でも採られた)

これに伴い、志摩町、二丈町が所属する糸島郡(前原市も市制を施行する前に所属していた)および「前原市」は消滅したが、新市名として「糸島」の名前は残った。

歴代市長[編集]

氏名 就任年月日 退任年月日
1 松本嶺男 2010年2月14日 2014年2月13日
2 月形祐二[1] 2014年2月14日

行政[編集]

市長[編集]

市議会[編集]

  • 定数: 22人
  • 任期: 2018年2月13日

公共施設[編集]

  • 伊都国歴史博物館
  • 伊都文化会館

消防署[編集]

  • 糸島市消防本部
    • 前原出張所
    • 二丈出張所
    • 志摩出張所

警察署[編集]

  • 糸島警察署(旧前原警察署)
    • 波多江交番
    • 駅前交番
    • 二丈交番
    • 大門駐在所
    • 長糸駐在所
    • 福吉駐在所
    • 野北駐在所
    • 可也駐在所
    • 引津駐在所

地域[編集]

人口[編集]

512px
糸島市と全国の年齢別人口分布(2005年) 糸島市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 糸島市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
糸島市(に相当する地域)の人口の推移
1970年 56,204人
1975年 59,697人
1980年 66,220人
1985年 73,649人
1990年 77,610人
1995年 88,691人
2000年 95,040人
2005年 97,974人
2010年 98,440人
総務省統計局 国勢調査より

教育[編集]

大学[編集]

短期大学[編集]

高等学校[編集]

中学校[編集]

市立

小学校[編集]

市立
  • 前原小学校
  • 加布里小学校
  • 波多江小学校
  • 長糸小学校
    • 白糸分校
  • 雷山小学校
  • 怡土小学校
    • 王丸分校
  • 前原南小学校
  • 南風小学校
  • 東風小学校
  • 一貴山小学校
  • 深江小学校
  • 福吉小学校
  • 可也小学校
  • 桜野小学校
  • 引津小学校
  • 姫島小学校

経済・産業[編集]

  • 観光
  • 農業
  • 漁業

主な企業・工場[編集]

漁業[編集]

特産品[編集]

日本郵政グループ[編集]

ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険は事業所を設けず、市内の郵便局が代理店となっている。

  • 前原郵便局
  • 怡土郵便局
  • 加布里郵便局
  • 長糸郵便局
  • 波多江郵便局
  • 志摩郵便局
  • 桜井郵便局
  • 芥屋郵便局
  • 野北郵便局
  • 小富士郵便局
  • 二丈郵便局
  • 福吉郵便局

交通[編集]

空港[編集]

最寄は福岡空港。JR筑肥線の利用により乗り換えなしで行く事が出来る。所要時間は筑前前原駅より約45分である。

鉄道[編集]

中心駅は筑前前原駅。市役所等の主要な公共施設は同駅周辺に集中している。時間帯によっては快速も走ることがあり、快速は筑前前原駅と筑前深江駅に停車する。平日は波多江駅にも停車する。

バス[編集]

かつて運行していたいとしま周遊バス(福岡伊都バス)

昭和自動車(昭和バス)が運行する路線バスと、糸島市が昭和バスに委託して運行するコミュニティバス「はまぼう号」がある。

昭和バスは糸島市と福岡市中心部を結ぶ高速バス「いと・しま号」を運行するほか、一般路線として糸島市北部の野北・芥屋・船越など海寄りの地域を結ぶ路線を運行している。かつては現在の糸島市内各地に路線を保有していたが、多くの路線を廃止もしくは糸島市コミュニティバスに移管した。

糸島市コミュニティバスはかつて昭和バスが運行していた市域南部の山間部や糸島市と福岡市の今宿・周船寺を結ぶ路線のほか、旧3市町の中心部相互間を結ぶ庁舎線、糸島市と九州大学伊都キャンパスを結ぶ九大線も運行している。

糸島市では高速バス「いと・しま号」を除き市内全バス路線の運賃が200円均一となっている(庁舎線は100円均一)。また糸島市コミュニティバスの福岡市内区間も200円均一である。

2012年4月28日から土日祝日に筑前前原駅・志摩庁舎と市北部の海岸沿いの観光地の間を運行する路線バス「いとしまの〜んびり周遊バス」(福岡伊都バスに委託)を運行していたが、これは2014年3月限りで廃止されている。

道路[編集]

船舶[編集]

  • 市営: 岐志 - 姫島

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

観光スポット[編集]

  • 白糸の滝
  • サンセットロード・二見ヶ浦(夫婦岩) -カフェ、レストランが立ち並ぶ海岸線のドライブスポット。サーフィンスポットとしても有名。-
  • 糸島牡蠣街道
  • 芥屋の大門-昭和41年に天然記念物に指定、日本三大玄武洞の一つで最大の物である芥屋の大門を遊覧。玄界灘の荒波にささえられてできた自然のオブジェ。六角形や八角形の柱状節理が美しい。 -
  • 雷山千如寺 大悲王院
サーフィンスポットとしても有名。
1993年から始まったSUNSET LIVE 3日間の開催で入場者数15,000人を超える福岡を代表する野外ライブ
糸島の新鮮な食材が集まるJA糸島産直市場「伊都菜彩」 08年度 開設2年で28億円超 売り上げ全国最大級に
台湾式かき氷・そうめん流し・鮎の塩焼きが有名
雷山千如寺 大悲王院 大楓
芥屋の大門

施設[編集]

自然[編集]

神社[編集]

名所旧跡[編集]

  • 雷山神籠石
  • 高祖山 怡土城跡
  • 曽根遺跡群
  • 平原遺跡
  • 芥屋の大門(けやのおおと) - 国の天然記念物
  • 桜井神社
  • 桜井二見ヶ浦 - 福岡県名勝。単に「二見ヶ浦」と呼ばれることもある。整った形の夫婦岩があり、夕日の二見ヶ浦として有名。
  • 蒙古山の元寇記念碑
  • 烏帽子島灯台
  • 桜谷神社(若宮神社)

イベント・祭事・催事[編集]

  • 追儺祭(鬼すべ)(1月)
  • Kトラフィーバー(野北)(6月)
  • いとしま海の祭典 ―芥屋の大門納涼花火大会(7月)
  • 糸島カレーフェスティバル(8月)
  • サンセットライブ(三日間)(8月末~9月)
  • KBCオーガスタゴルフトーナメント 芥屋ゴルフ場(8月末~9月)
  • 糸島クラフトフェス・糸フェス(三日間)(9月)
  • 糸島グルメ(i-1)グランプリ(10月)
  • 糸島市民まつり(加布里漁港花火大会)(10月)
  • 糸島ビーチフェスティバル(11月)
  • サーファーガール サーフィンコンテスト(11月)
  • ふいご大祭(12月)

出身人物[編集]

糸島市が舞台・ロケ地となった作品[編集]

市外局番[編集]

糸島市の所属する前原MAは、隣接する福岡MA(福岡市及び春日市太宰府市など周辺地域)と同じ092であるが、MAが異なるため、通話は県内市外(隣接)扱い(NTT西日本利用で3分間21円)となる。ただし、特例で福岡MAと通話する際に市外局番 (092) は不要となっている。

脚注[編集]

  1. ^ 選挙:糸島市長選/糸島市議選 新市長に月形氏 市議22人の顔ぶれも決まる /福岡毎日新聞、2014年02月03日
  2. ^ 竹田定倫(2015年1月21日). “つなごう・わがまち:松隈工業団地を改称 社名入り新看板披露−−糸島”. 毎日新聞 (毎日新聞社)

外部リンク[編集]