一岡竜司

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一岡 竜司
広島東洋カープ #30
Ichioka30.jpg
2018年2月11日 天福球場
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 福岡県糸島市
生年月日 (1991-01-11) 1991年1月11日(27歳)
身長
体重
179 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2011年 ドラフト3位
初出場 2012年5月16日
年俸 5,300万円(2018年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴

一岡 竜司(いちおか りゅうじ、1991年1月11日 - )は、福岡県糸島市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。広島東洋カープ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

糸島市立前原西中学校時代は糸島イーグルス(ポニー)でプレイ。大分県藤蔭高等学校に進学後、2年時の秋にひじを壊し、3年時は登板がなかった[2]

大学や社会人から声が掛からず、専門学校コンピュータ教育学院野球部にセレクションを経て入学。1年時の2009年から公式戦に登板し実績を重ね、体重が20kg増え、球速も15km/hアップした[2]

2年時の2010年、第40回JABA徳山(スポニチ)大会では同チームの優勝に貢献し、自身は登板した2試合で完封勝ちを収め最高殊勲選手賞を受賞した[3]

3年時の2011年第82回都市対抗野球大会予選では、九州2次予選の初戦の対鹿児島ホワイトウェーブ戦で5安打完封勝利を挙げ11奪三振を記録した。2回戦の対九州三菱自動車戦では、9回3安打2失点と好投するも1-2で敗戦。大会後、JR九州の補強選手に選出され、1回戦の対JR東海戦に先発。3回0/3を4安打2失点と粘りの投球を見せるも敗戦投手となった[4][5]

同年10月27日、プロ野球ドラフト会議読売ジャイアンツから3位指名を受けて入団。

巨人時代[編集]

読売ジャイアンツ時代

2012年は4月6日に一軍登録されるも定着に至らず。シーズン序盤は二軍で抑えを務め、6月のイースタン・リーグMVPを受賞した[6]

2013年も二軍で抑えを務め、二軍成績は35登板で32回2/3を投げ15セーブ、42三振、防御率1.10であった。シーズン途中には一軍に昇格し、前年を上回る9試合に登板。オフにはプエルトリコ・ウインターリーグ江柄子裕樹とともに派遣され[7]、3試合に先発登板し、2勝0敗、防御率1.62を記録した[8]が、右足首捻挫のため予定より早い11月30日に帰国した[9]。12月25日に、FAで巨人へ移籍した大竹寛の人的補償として広島東洋カープへ移籍が発表され[10][11]、2014年1月7日にNPBから公示された[12]

広島時代[編集]

2014年は、開幕一軍入りを果たし、3月29日の対中日ドラゴンズ戦では初ホールドを記録[13]。シーズン13試合目の登板となった4月27日の対巨人戦では、延長11回表に登板し、1回を無失点に抑えた。その裏、ブラッド・エルドレッド山口鉄也からレフトスタンドにサヨナラ3ランを放ってプロ初勝利を記録し、ヒーローインタビューでは故郷の博多弁で喜びを爆発させた[14][15]。2014年5月25日、マツダスタジアムでの埼玉西武ライオンズ戦で2点リードの9回に登板し、1回を2奪三振、被安打1、無失点に抑えてプロ初セーブを挙げた。「この日が来るのを夢見ていました。これからもスーパーサブで回れたらいいなと思います」と満面の笑みで語った[16]。その後勝ちパターンのリリーフとして安定した成績を残し、23試合登板した時点で防御率0.58を記録していたが、右肩痛を発症し一軍登録を抹消された[17]。8月に戦線復帰したが再度右肩痛で抹消され[18]、移籍1年目は31試合の登板に終わった。

2015年は開幕一軍メンバーに選ばれるが、4月3日の中日戦(ナゴヤドーム)でサヨナラ打を浴びプロ初黒星を喫した。5月20日の中日戦(豊橋市民球場)では移籍後ワーストの4失点を喫し、5月21日に登録を抹消された。その後8月2日の横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)で7回裏に登板し無失点に抑え、8回表にライネル・ロサリオの2ランで逆転し、シーズン初勝利。8月7日の巨人戦(東京ドーム)では延長12回裏に危険球退場した中崎翔太に代わって登板し、シーズン初セーブ(通算3セーブ目)を挙げた。

2016年は怪我で出遅れ、一軍登板が6月の半ばであった。一軍復帰後は安定した投球をしていたが7月25日に右腕の検査のため二軍落ち[19]。8月に復帰後は再び安定した投球を見せチームのリーグ優勝及び日本シリーズ出場に貢献した。しかし日本シリーズでは登板機会に恵まれなかった。

2017年は開幕には間に合わなかったが、4月後半に一軍に昇格。59試合に登板し6勝19ホールド、防御率1.85と自己最高の成績を残し、2年連続のリーグ優勝に貢献。しかしクライマックスシリーズは3試合に投げ1失点と好投はしたが、チームは敗退し日本シリーズ出場は叶わなかった。

選手としての特徴[編集]

投球フォーム

最速151km/hの速球が持ち味の本格右腕。他にもフォークカットボールスライダーカーブなど多種の変化球を持ち球としている。[20]

二軍で対戦経験がある高森勇旗は「タイミングが取りにくく、ボールの出どころが見えづらい独特な投球フォームをしており、浅尾拓也と同タイプの投手」と評価している[21]

人物[編集]

沖データコンピュータ教育学院時代には、Microsoft Office Specialistなどの資格を取得している[22]。学生時代にイタリア料理店でアルバイトとして働いていたが、客にスープをこぼすなど失敗続きで、よく泣いていたという。

引っ込み思案で人見知りな性格で、巨人時代には二軍投手コーチの豊田清から「積極的にいけ」とアドバイスされており、広島に移籍が決まった際にも「積極的にいかないと、請われていく意味がないだろ」と言われた[23]

広島球団は2013年から一岡を調査しており、大竹のFA移籍でプロテクトから外れたため指名した。獲得が決まった際、球団幹部は「トレードでは取れない選手」と一岡を絶賛していた[24]

庶民的な面もあり、広島電鉄に乗って買い物に行くこともあるという[25]。また、腕を振る練習として3500円のバドミントンのラケットを愛用している。

巨人時代に熱帯魚とウーパールーパーとエビを飼育していた。料理も趣味の一つであり、得意料理はトンカツ[26]

顔がカピバラに似ているため、チームメイトの今村猛大瀬良大地とともに「カピバラ3兄弟」と呼ばれ、球団もカピバラのイラストを描いたTシャツを発売している[27]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2012 巨人 4 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 21 5.0 5 0 0 0 1 3 0 0 3 2 3.60 1.00
2013 9 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 44 10.1 11 0 3 0 0 8 1 0 6 6 5.23 1.35
2014 広島 31 0 0 0 0 2 0 2 16 1.000 114 31.0 16 0 7 0 0 27 0 0 3 2 0.58 0.74
2015 38 0 0 0 0 2 4 1 7 .333 176 37.0 42 5 21 0 1 35 0 0 21 17 4.14 1.70
2016 27 0 0 0 0 1 1 0 5 .500 96 24.2 16 0 10 0 0 21 0 0 5 5 1.82 1.05
2017 59 0 0 0 0 6 2 1 19 .750 234 58.1 42 1 20 0 0 58 1 0 14 12 1.85 1.06
NPB:6年 168 0 0 0 0 11 7 4 47 .611 685 166.1 132 6 61 0 2 152 2 0 52 44 2.38 1.16
  • 2017年度シーズン終了時

記録[編集]

その他の記録

背番号[編集]

  • 46 (2012年 - 2013年)
  • 30 (2014年 - )

登場曲[編集]

  • 「雲の上の君え」九州男(2012年)
  • 「HERO」LGYankees Produce SO-TA(2013年)
  • 「Solo Busco Amor」Limi-T 21 feat. Tito El Bambino(2014年)
  • 突然FIELD OF VIEW(2015年-)

脚注[編集]

  1. ^ 広島 - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2018年6月18日閲覧。
  2. ^ a b 自身も驚く巨人指名 沖データコンピュータ学院・一岡”. asahi.com (2011年10月28日). 2011年10月31日閲覧。
  3. ^ 第40回徳山スポニチ大会結果
  4. ^ オリックス 150キロ右腕の現役専門学校生が隠し玉!”. スポニチ Sponichi Annex (2011年10月27日). 2011年10月31日閲覧。
  5. ^ 第82回都市対抗野球 1回戦 JR東海対JR九州戦
  6. ^ ファームMVPに巨人一岡、ソフトB牧原 nikkansports.com 2012年7月11日
  7. ^ “プエルトリコのウインターリーグに江柄子、一岡両投手を派遣”. GIANTS ニュース (読売ジャイアンツ). (2013年10月25日). http://www.giants.jp/G/gnews/news_397765.html 2018年1月25日閲覧。 
  8. ^ 2013-14 Leones de Ponce Statistics, Baseball-Reference.com
  9. ^ “ウインターリーグ参加の巨人・一岡、右足首捻挫で帰国へ”. SANSPO.COM. (2013年11月29日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20131129/gia13112905010002-n1.html 2018年1月25日閲覧。 
  10. ^ 巨人一岡が広島へ 大竹の人的補償日刊スポーツ 2013年12月25日
  11. ^ 一岡竜司選手をFAの人的補償で獲得!”. 広島東洋カープ (2013年12月25日). 2013年12月26日閲覧。
  12. ^ トレード (2013年度シーズン終了後 ~ )
  13. ^ a b 広島一岡3人斬りプロ初ホールド”. 日刊スポーツ (2014年3月29日). 2014年3月29日閲覧。
  14. ^ a b 一岡 古巣巨人からプロ初勝利「カープに来て、ちかっぱ良かったっちゃけど」”. スポニチ Sponichi Annex (2014年4月27日). 2014年4月27日閲覧。
  15. ^ 広島エルドレッドが劇的サヨナラ3ラン 一岡が古巣Gからプロ初勝利”. デイリースポーツ (2014年4月27日). 2014年4月28日閲覧。
  16. ^ 広島一岡が初セーブ「この日」を夢見てた”. nikkansports.com (2014年9月12日). 2014年9月12日閲覧。
  17. ^ 広島・一岡 右肩痛で登録抹消、前日登板後訴え 今季23試合登板”. sponichi.co.jp (2014年6月9日). 2015年7月25日閲覧。
  18. ^ 広島一岡 右肩関節炎で今季絶望も”. nikkansports.com (2014年8月13日). 2015年7月5日閲覧。
  19. ^ 広島 一岡が右腕検査、異常なし 松原トレーナー「大事を取った」スポニチ 2016年7月26日掲載
  20. ^ 巨人3位一岡「まさか自分が」/ドラフト”. nikkansports.com (2011年10月27日). 2011年10月31日閲覧。
  21. ^ 広島に生まれる新たなスター一岡竜司の可能性に高森勇旗が迫る”. sports navi (2014年2月17日). 2014年2月17日閲覧。
  22. ^ 隠し玉は専門学校生・一岡!「とてもうれしい」…巨人3位”. スポーツ報知 (2011年10月28日). 2011年10月30日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年10月31日閲覧。
  23. ^ 広島移籍の一岡 転機となった巨人2軍コーチの言葉”. スポニチ Sponichi Annex (2014年3月8日). 2014年4月24日閲覧。
  24. ^ [2014年5月9日中国新聞19面]
  25. ^ 古巣からプロ初勝利!広島・一岡の庶民派な素顔”. 東スポWeb (2014年9月12日). 2014年9月12日閲覧。
  26. ^ 【広島】巨人から移籍の一岡が好リリーフでプロ初勝利”. スポーツ報知 (2014年9月12日). 2014年9月12日閲覧。
  27. ^ “広島一岡「カピバラ3兄弟」卒業したい”. 日刊スポーツ. (2014年12月1日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20141201-1403322.html 2015年1月24日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]