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'''アルファミュージック株式会社'''(Alfa Music, Inc.)は、過去に存在した[[日本]]の[[音楽出版|音楽出版社]]、および[[レコード会社]]。[[レコード]]・[[コンパクトディスク|CD]]制作からは撤退。[[2023年]]現在、[[原盤権]]は一部のアーティストを除き、[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)#ソニー・ミュージックレーベルズ|ソニー・ミュージックレーベルズ]]が全て管理しており、また、'''音楽レーベルとしてのアルファミュージックは2023年現在、ソニー・ミュージックレーベルズの[[社内カンパニー|社内レーベル]]として機能'''している。
'''アルファミュージック株式会社'''(Alfa Music, Inc.)は、過去に存在した[[日本]]の[[音楽出版|音楽出版社]]、および[[レコード会社]]。[[レコード]]・[[コンパクトディスク|CD]]制作からは撤退。[[2023年]]現在、[[原盤権]]は一部のアーティストを除き、[[ソニー・ミュージックレーベルズ]]が全て管理しており、また、'''音楽レーベルとしてのアルファミュージックは2023年現在、ソニー・ミュージックレーベルズの[[社内カンパニー|社内レーベル]]として機能'''している。


== 概要 ==
== 概要 ==
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1999年、大橋が経営していた音楽出版社「ケイ・ミュージック・パブリシング」(Kay Music Publishing)と合併<ref>1999年(平成11年)2月22日[[官報]]第2570号・20ページ</ref>。この合併にて(2代目)アルファミュージックの法人格が消滅し、アルファレコードの全楽曲管理がケイ・ミュージックに移動する。同時に、ケイ・ミュージックが'''アルファミュージック'''(3代目、Alfa Music CO.,LTD.)に社名を変更する。
1999年、大橋が経営していた音楽出版社「ケイ・ミュージック・パブリシング」(Kay Music Publishing)と合併<ref>1999年(平成11年)2月22日[[官報]]第2570号・20ページ</ref>。この合併にて(2代目)アルファミュージックの法人格が消滅し、アルファレコードの全楽曲管理がケイ・ミュージックに移動する。同時に、ケイ・ミュージックが'''アルファミュージック'''(3代目、Alfa Music CO.,LTD.)に社名を変更する。


2001年4月、全世界での使用も含めた著作権管理および原盤使用権をソニー・ミュージックパブリッシングに委託。それ以降は基本的に、[[ソニー・ミュージックダイレクト]](現・[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)#ソニー・ミュージックレーベルズ|ソニー・ミュージックレーベルズ]])から旧譜が復刻発売(販売委託は[[ソニー・ミュージックマーケティングユナイテッド|ソニー・ミュージックディストリビューションズ]]→ソニー・ミュージックマーケティング→[[ソニー・ミュージックソリューションズ]]が担当)されているが、例外として荒井由実と[[ロジック・システム|LOGIC SYSTEM]]{{efn2|[[EMIミュージック・ジャパン|東芝EMI]]在籍時の音源含む。}}の音源は[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサル ミュージック ジャパン]]が、[[松山千春]]{{efn2|[[NEWSレコード]]在籍時の音源含む。}}の音源は日本コロムビアがそれぞれ販売委託。
2001年4月、全世界での使用も含めた著作権管理および原盤使用権をソニー・ミュージックパブリッシングに委託。それ以降は基本的に、[[ソニー・ミュージックダイレクト]](現・[[ソニー・ミュージックレーベルズ]])から旧譜が復刻発売(販売委託は[[ソニー・ミュージックマーケティングユナイテッド|ソニー・ミュージックディストリビューションズ]]→ソニー・ミュージックマーケティング→[[ソニー・ミュージックソリューションズ]]が担当)されているが、例外として荒井由実と[[ロジック・システム|LOGIC SYSTEM]]{{efn2|[[EMIミュージック・ジャパン|東芝EMI]]在籍時の音源含む。}}の音源は[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサル ミュージック ジャパン]]が、[[松山千春]]{{efn2|[[NEWSレコード]]在籍時の音源含む。}}の音源は日本コロムビアがそれぞれ販売委託。


設立から半世紀を迎えた2019年4月1日、ソニー・ミュージックパブリッシングが大橋より全株式を取得し、同社の完全子会社となる<ref>https://www.sme.co.jp/s/SME/pressrelease/detail/INFO00283?ima=0000&link=ROBO004 2019年4月1日 付[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|ソニー・ミュージックエンタテインメント]]発プレスリリースより</ref>。それに伴い、ソニー・ミュージックパブリッシングの見上チャールズ一裕が社長に就任する。
設立から半世紀を迎えた2019年4月1日、ソニー・ミュージックパブリッシングが大橋より全株式を取得し、同社の完全子会社となる<ref>https://www.sme.co.jp/s/SME/pressrelease/detail/INFO00283?ima=0000&link=ROBO004 2019年4月1日 付[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|ソニー・ミュージックエンタテインメント]]発プレスリリースより</ref>。それに伴い、ソニー・ミュージックパブリッシングの見上チャールズ一裕が社長に就任する。

2023年11月23日 (木) 22:52時点における版

  • アルファミュージック
  • Alfa Music, Inc.
親会社ソニー・ミュージックパブリッシング
(2001年 (2001)4月 - 2022年 (2022)3月)
ソニー・ミュージックダイレクト
(2001年 (2001)4月 - 2022年 (2022)3月、原盤管理のみ)
ソニー・ミュージックレーベルズ
(2022年 (2022)4月 - 、原盤管理のみ)
設立
  • 1969年 (1969) - 1977年 (1977)
  • 1977年 (1977) - 1994年 (1994)
  • (アルファレコード)
  • 1994年 (1994) - 1999年 (1999)
  • (アルファミュージック)
設立者村井邦彦
解散1999年 (1999)
販売元ビクター音楽産業
(1977年 (1977) - 1982年 (1982)
ワーナー・パイオニア
(1983年 (1983) - 1991年 (1991)
日本コロムビア
(1991年 (1991) - 1994年 (1994)
東芝EMI
(1994年 (1994) - 2001年 (2001)
ソニー・ミュージックディストリビューションズ
(2001年 (2001) - 2014年 (2014)
ソニー・ミュージックマーケティング
(2014年 (2014) - 2019年 (2019)
ソニー・ミュージックソリューションズ
(2019年 (2019) - )
日本の旗 日本
本社所在地東京
公式サイトalfamusic.co.jp

アルファミュージック株式会社(Alfa Music, Inc.)は、過去に存在した日本音楽出版社、およびレコード会社レコードCD制作からは撤退。2023年現在、原盤権は一部のアーティストを除き、ソニー・ミュージックレーベルズが全て管理しており、また、音楽レーベルとしてのアルファミュージックは2023年現在、ソニー・ミュージックレーベルズの社内レーベルとして機能している。

概要

1969年、村井邦彦が音楽出版社アルファミュージック(初代)を設立。

1970年、村井が川添象郎ミッキー・カーチス内田裕也、木村英樹とともに「マッシュルーム・レコード」を設立。

1972年、外車ディーラー最大手のヤナセの会長(当時)・梁瀬次郎と、原盤制作会社としてアルファ&アソシエイツを設立。東芝音楽工業(現:ユニバーサル ミュージック ジャパンVirgin Musicレーベル/EMI RECORDSレーベル)のリバティ・レーベルに販売を委託した赤い鳥荒井由実(現・松任谷由実)ハイ・ファイ・セットなどの「アルファ&アソシエイツ」、日本コロムビアデノン・レーベル(のちに「Blow Up」に改称)に販売を委託したGARO小坂忠などのアーティストを送り出す。

1977年、レコード会社アルファレコード(Alfa Records Inc.)設立、「アルファ&アソシエイツ」「マッシュルーム」の音源発売権も同社に移行。サーカスカシオペアイエロー・マジック・オーケストラの成功で知名度も大きく上がる。

1978年、アメリカのA&Mレコードの販売権をキングレコードから移管。ハーブ・アルパートクインシー・ジョーンズセルジオ・メンデスニュー・ウェイヴポリスジョー・ジャクソンなどが次々とヒットした。

1980年、アルファ&アソシエイツがヤナセグループに入る。同年、ロサンゼルスにおいて現地法人「アルファアメリカ」設立(1983年に撤退)。同時期、関連会社として「1980 Music Inc.」が設立され、以降の発売楽曲の出版権を当該会社が管理する。

1982年、兄弟会社として、小杉理宇造山下達郎アルファ・ムーンを設立。

1985年、村井が退職。

1990年代初頭、当時の主要株主であったヤナセが、バブル崩壊により資本を引き揚げる。そして1994年、別資本が立ち上がり、アルファレコードの業務は新会社に移管される。移管された新会社はアルファミュージック(2代目、Alfa Music CO.,LTD.)に社名を再変更、作詞家・訳詞家・実業家で音楽プロデューサーの大橋一恵(筆名:大橋一枝)が社長に就任する。アルファ・ムーンはアルファレコードを離れ、ワーナー・ミュージック・グループ傘下となる(後にMMG→イーストウエスト・ジャパンを経てワーナーミュージック・ジャパンに吸収合併)。

1995年、東京都港区に所有していた自社スタジオ「Studio A」を閉鎖。

1998年10月、社員のほとんどを解雇し事業規模を縮小。レコード制作から撤退し、原盤管理会社として残る。

1999年、大橋が経営していた音楽出版社「ケイ・ミュージック・パブリシング」(Kay Music Publishing)と合併[1]。この合併にて(2代目)アルファミュージックの法人格が消滅し、アルファレコードの全楽曲管理がケイ・ミュージックに移動する。同時に、ケイ・ミュージックがアルファミュージック(3代目、Alfa Music CO.,LTD.)に社名を変更する。

2001年4月、全世界での使用も含めた著作権管理および原盤使用権をソニー・ミュージックパブリッシングに委託。それ以降は基本的に、ソニー・ミュージックダイレクト(現・ソニー・ミュージックレーベルズ)から旧譜が復刻発売(販売委託はソニー・ミュージックディストリビューションズ→ソニー・ミュージックマーケティング→ソニー・ミュージックソリューションズが担当)されているが、例外として荒井由実とLOGIC SYSTEM[注 1]の音源はユニバーサル ミュージック ジャパンが、松山千春[注 2]の音源は日本コロムビアがそれぞれ販売委託。

設立から半世紀を迎えた2019年4月1日、ソニー・ミュージックパブリッシングが大橋より全株式を取得し、同社の完全子会社となる[2]。それに伴い、ソニー・ミュージックパブリッシングの見上チャールズ一裕が社長に就任する。

レコード会社として独立後、販売元は当初ビクター音楽産業(後にビクターエンタテインメントを経てJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントに改称)であったが、1998年にレコード制作から撤退するまでの間、ワーナーパイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)→日本コロムビア→東芝EMIと販売元の系列替えがあった[注 3]

洋楽部門では、A&Mレコードのほか、一時期ゾンバ・レコードミュート・レコードなどの国内盤の発売元のほか、ユーロビートコンピレーションCD「ザッツ・ユーロビート」シリーズを定期的に出しており、カイリー・ミノーグなどを日本に紹介した。

2020年4月24日 (2020-04-24)、アルファミュージック創立50年を機にソニー・ミュージックグループでの再出発と、創立50年プロジェクト「ALFA50」の始動を発表。プロジェクトの始動に併せ、アルファミュージックの公式サイトやTwitterなどのSNS公式アカウントを立ち上げた。その第1弾として、全世界配信ストリーミングサービスを開始。吉田美奈子佐藤博ハイ・ファイ・セットのアルバムが各音楽配信サイトおよびストリーミングサービスで解禁された[3]

邦楽レーベル

洋楽レーベル(ライセンス、サブライセンスを含む)

ザッツ・ユーロビート シリーズのみ、制作:アルファ・ミュージック、販売:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンの4タイトルが存在する。

所属アーティスト

Alfa

あ行

か行

さ行

た行

な行

は行

ま行

や行

ら行

わ行

YEN

あ行

か行

さ行

た行

は行

G.M.O.

HYS

EDGE

NEWS

ZAZA

参考文献

  • 『ジャズ名門レーベル大事典 Swing Journal 1999年5月臨時増刊』スイングジャーナル社、1999年、338頁。

脚注

注釈

  1. ^ 東芝EMI在籍時の音源含む。
  2. ^ NEWSレコード在籍時の音源含む。
  3. ^ ただし、「ザッツ・ユーロビート」シリーズの一部についてはパイオニアLDC(後にジェネオン エンタテインメントを経てNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンに改称)が販売元になっているケースもある。
  4. ^ 後にアルファ、およびCBS・ソニー、トーラス時代の各楽曲もいしだの古巣である日本コロムビアが販売権を引き継いだ。その後、日本コロムビアから発売されたベストアルバムでは、アルファ時代の楽曲からは「赤いギヤマン」が収録されることもある。

出典

  1. ^ 1999年(平成11年)2月22日官報第2570号・20ページ
  2. ^ https://www.sme.co.jp/s/SME/pressrelease/detail/INFO00283?ima=0000&link=ROBO004 2019年4月1日 付ソニー・ミュージックエンタテインメント発プレスリリースより
  3. ^ アルファ50周年企画で吉田美奈子、佐藤博、ハイ・ファイ・セットのアルバム解禁”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2020年4月24日). 2020年4月24日閲覧。

外部リンク