インディーズ

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インディーズとは、独立系を意味するIndependentから派生した、主にある業種においてメジャー(大手)に属さない、独立性の高い状態を指す言葉。一例として、大手(メジャー)に対して中小のものをマイナーと称するように、メジャーと資本関係や人的交流などを深く持たず、系列化されていない独立性の高いものなどを称する。

概要・定義[編集]

ある業種芸術などにおいて寡占が進むと、大衆に有名なものをメジャー、その他をマイナーやインディーズと区分できるようになる。ただし区分の仕方は観点や状況によって大きく変わるため、一様ではない。

様々な産業や党の中に有名・無名が存在する以上、多くのインディーズに付する共通項は「メジャーに所属しない」ということだけであり、その形態や規模は様々である。そのため、インディーズという用語を明確に定義することは難しいが、一般的にその媒体に資本が介在している場合は、メジャーは提携や流通の効率化により規模を追求し、インディーズはメジャーと異なる手段を追求することが多い。そのため結果としてニッチ(少数派)を対象とすることが多い。

以下に様々な業種・サロンなどでの例を示す。

類義に「同人」がある。

  • 音楽: 音楽の商業活動において、大手制作会社(メジャー)に所属しない会社、及びそのアーティスト(後述)。
  • 映画: 自主映画を参照(欧米に置ける事情は後述)。日本で同名の映画制作会社が存在する。
  • お笑い: 事務所などに所属する前の芸人の総称や、芸人による自主ライブのことである。
  • アダルトビデオ: 自主規制作品。一般的には ビデ倫ソフ倫の審査を受けていないアダルトビデオメーカーおよび作品を指す。ただし、アダルトビデオの売上高1位(北都)、2位(ソフト・オン・デマンド)のメーカーが「インディーズ」であり、市場のシェアでもビデ倫・ソフ倫を上回っていることから、「マイナー」という意味合いは薄れている。
  • 政治: 大政党に所属しない諸派・無所属の独立系選挙候補者(すなわち泡沫候補)をインディーズ候補と呼ぶこともある。
  • プロレス: 中小規模のプロレス団体。日本では大仁田厚が設立したFMWの成功以降、全国に次々と旗揚げされる。地域密着などメジャーとは一線を画した独自の機軸を打ち出している団体が多いのが特色。広義ではメジャー団体(日本では新日本全日本NOAH、米国ではWWE、メキシコではCMLLAAA)を除いたのをまとめてインディーズとするが、資金力などで部分的にメジャーと並ぶ団体はインディーズから除かれる傾向にある。
  • ファッション: 独自デザインの衣服宝飾品を既存の会社・流通ではなく自店やインターネットなどで販売する若手デザイナーなどのブランドをインディーズ・ブランドという。
  • ITソフトウェアハウス: メーカーやパブリッシャー、資本グループに属さず、独立した経営権を保持するIT企業などを、独立系IT企業または独立系ソフトウェアハウス、ISV(independent software vendor)などと呼ぶ。日本では日立グループやNTTグループ、住商グループなどに属さない富士ソフトなど。独立系でも業界トップクラスの規模の場合は、独立系メジャー企業とも称される。
  • コンピュータゲーム: インディーズゲームと呼ばれる。企画・制作・宣伝・流通・販売までをカバーするメジャー企業に対し、(企画・制作に特化した)一定の集団、または法人でない個人が制作するコンピュータゲーム。同人ゲームと同一視されることもあるが区別される場合もある。流通・販売ではデジタル配信(ダウンロード販売)のプラットフォームが利用される場合がある。

映画・音楽産業におけるインディー[編集]

西欧・北米[編集]

欧米での音楽では、ビッグ・スリーと呼ばれる三大企業(ユニバーサルミュージックソニー・ミュージックワーナー・ミュージック)、映画ではハリウッドのメジャースタジオ6社(ディズニーソニー・ピクチャーズパラマウント映画20世紀フォックスユニバーサル映画ワーナー・ブラザーズ)の傘下に属していない会社を指す。

音楽・映画産業のような新しいもの、新鮮なものを消費者が常に求める業種においては、メジャー・レーベルの音楽・映画のみが売れ続けることは難しい。メジャーの取り揃える楽曲やアーティストが固定化したり、目新しさがなくなったりして消費者を満足させられなくなると、売り上げが下がってしまう。

特にアメリカの映画・音楽産業は販路が多国間に広がることが多いため、アメリカ国内の地域・民族差、世界での地域・民族差を利用して、販売時期・上映時期に差(タイムラグ)を作ってみたり、アーティストのツアーや俳優の販売促進ツアーなどで売り上げを平坦化させたりして、質の変化があっても業績の維持を図ることが出来る。

アメリカにおけるインディーズ・レーベルの歴史で、重要な会社にチェス・レコードがある。黒人向けのレイス・ミュージック(人種の音楽)としてメジャー・レーベルが避けていたリズム・アンド・ブルースや、ロックンロールなどの音楽を積極的に取り上げ、アメリカ全土でポピュラー音楽としての地位を固めることに成功した。この時期のチェスの代表的なミュージシャンに、チャック・ベリーマディ・ウォーターズなどがいた。他にもスタックス・レコードをはじめとするインディーズ・レーベルが多くのヒット曲をリリースした。

この後も欧米ではエルヴィス・コステロらが在籍したスティッフ・レコードなど有力なインディーズ・レーベルが誕生し、メジャー/マイナーという垣根は低いものとなっている。IFPIの報告によると、インディーズ・レーベルによる音楽関連の売上高は全体の28.4%に達している(2005年8月)。

映画界においては、制作費を出資・調達するプロデューサーや映画会社などの圧力を避けるために自己資金で製作を行う事がある。その最も極端な例が『スター・ウォーズ(SW)』シリーズで知られるジョージ・ルーカスで、キャラクタービジネスで巨万の富を築いた彼は、SW新3部作では制作費を自ら出資、製作において絶対的な権限を握った事から、「世界で最も贅沢なインディーズ映画」と言われている。

日本[編集]

日本の音楽業界におけるインディー(インディーズ)とは、日本レコード協会加盟のいわゆるメジャー・レーベルのレコード会社と対比する形で、同協会に一切加盟していない独立系レーベルのことをさす。なお、少数意見としては、一部の準メジャー・レーベルのレコード会社(例:アップフロントワークスマーベラス[1]A-Sketch等)まで含める意見もある[要出典]

後述のようにインディーズ・レーベルに所属しながらプロとして十分な生計を立てているミュージシャンも多数存在するが、日本では依然としてインディーに対してアマチュアという認識が根強く残っているのも特徴である[要出典]。また、「メジャーレーベルから定期的に新作を発売していること」をミュージシャンとしてプロを名乗るための必要条件と見なす古くからの考え方も根強く、かつてメジャー・レーベルとの契約を持っていた者についても、インディーでの活動に移行すると半ば自動的に「元プロ」という扱いを受けることがしばしば見られる[要出典]

一方で、特に日本の音楽流通と小売店においては、メジャー・レーベルは多くの商品で返品を受けつけるが、インディーズ・レーベルは大半が商品の返品を受けない買い切り(売り切り)の販売条件であるため、メジャーとインディーの区分けにおいては、一度仕入れた商品について返品が可能か否かが大きな境界線となっている[要出典]

2010年代からは無料で音楽を公開するネットレーベルがインディーズシーンに台頭してきている。

日本の音楽産業は、全て日本語によって歌詞が制作されている、あるいは日本語が歌詞の相当割合を占める楽曲が多いため、その販路の大半が日本国内(または日本人)であり、英語やスペイン語で製作された海外レーベルのコンテンツの様な時差や情報の広範な拡散を巧みに利用した業績維持による営業戦略は困難である。そのため、日本のメジャー・レーベルには、ジャンル単位で売り上げが急激に上昇してゆく時期と、対照的に売り上げが一気に低迷し販売実績が悪化する時期が発生しやすい。また、これに応じてメジャーとインディーの間で短期間で多くの人材・バンドの流入流出や消長盛衰が起きる。

ジャンル単位で見た業績の急落や市場の急激な縮小は、数年間に渡り急激に伸びたセールス実績がピークを迎えた直後から、数年後までに起きることが多い。例としては、1960年代後半のテンプターズやタイガース、スパイダースなどのグループサウンズがあげられ、ブームは3-4年で終焉した。

ある特定の音楽ジャンルで業績が伸びブームや「黄金時代」が到来すると、レジャー・レーベル各社の経営資源や資金・人材が同じジャンルに集中的に投入され、二匹目のドジョウを狙った類似楽曲や類似アーティストが次々と登場して乱立状態となる。この中では「質より量」という風潮が見られることも多々あり、短期間で市場は供給過多の様相を示していく。そうなると、メジャー・レーベルが供給する膨大な量の同種の音楽が次第にマンネリ化し消費者が聞き飽きてしまい、売り上げの低下が起き、その後を年単位の長期スパンで見ていくと最終的には俗に「冬の時代」「暗黒時代」などと形容される市場低迷期に至る。この「冬の時代」が到来した時、一時のブームに乗ってメジャー・レーベルと契約した者が次々に契約を打ち切られたり、あるいは契約満了後に契約を継続できないなどの事態に陥ることが多分に起きる。その経緯はいずれにしても、メジャー・レーベルとの販売契約を失ったバンド・ミュージシャンの少なからぬ割合が、音楽活動と新作発表を継続するためにインディーズ・レーベルへの移行を行うことになる。

なお、1990年代のヴィジュアル系のブームは、XエクスタシーレコードCOLORフリーウィルの成功をモデルケースにした数多くのヴィジュアル系専門インディーズ・レーベルの存在が背景になったブームであった。その為、ヴィジュアル系ではブーム到来と共にそのままバンドが立て続けにメジャーデビューを果たすのではなく、バンドの登場と並行してインディーズ・レーベルの乱立が起きた。ただし、これもブームの終焉とともに市場が縮小したことは同様で、多くのレーベルが消滅・整理の道を辿った。-->


1998年11月に、フリーウィルと契約をしているDIR EN GREYが、「-I'll-」でインディーズ史上最高記録(当時)を樹立。その後インディーズ初の日本武道館公演を実現した。2001年MONGOL800が発表した『MESSAGE』が、国内のインディーズ最高の280万枚を記録する。その後、HYDef TechELLEGARDENthe GazettEシドなどといった、インディーズ・アーティストが相次いでヒットを記録しているため、かつてに比べれば「メジャー予備軍」としての意味合いは幾分だが、薄れては来ている。ただし、資本や流通やアーティスト関係などでメジャーと繋がっている(メジャー・レーベルが自社アーティストとして登用する前に、インディーズでどれくらいの人気、売り上げが期待できるのかを目算した上で、初めてメジャーに移行させるというシステムを取っている)ところも少なくないので、インディーズの概念として曖昧な部分も多い。

国内外を問わず、インディーズ・レーベルの一部はメジャーレーベルと共同で、または許諾を得てメジャー系アーティストの旧作を再発している。他のインディーズ・レーベルの旧作の再発も行う場合がある。そうしたインディーズ・レーベルの中には再発専門のレーベルが存在する。

主要なインディーズ音楽レーベル[編集]

大手企業のヒモつきではない独立系レーベルのみを記載。

英語[編集]

「インディーズ」の語源は「独立した」を意味する英語の independent である。英語では independent が単数形の語を形容する場合の略称は indie musicindie のように使われ、複数形の語を形容する場合は indie labels 又は indies のように使われる[2][3]

脚注[編集]

関連項目[編集]