ルイボス

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ルイボス
Rooibos (Aspalathus linearis)PICT2813 .JPG
Rooibos (Aspalathus linearis).jpg
栽培されるルイボス(上)
その花と葉(下)
(南アフリカ共和国クランウィリアム)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ類 fabids
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : マメ亜科 Faboideae
: アスパラトゥス属 Aspalathus
: ルイボス A. linearis
学名
Aspalathus linearis (N.L.Burm.) R.Dahlgr.
和名
ルイボス
英名
Rooibos

ルイボス((Aspalathus linearisアフリカーンス語:rooibos)は、マメ科アスパラトゥス属英語版の一種(1)。

針葉樹様の葉を持ち、落葉するときに葉は赤褐色になる。南アフリカ共和国西ケープ州ケープタウンの北に広がるセダルバーグ山脈英語版一帯にのみ自生する。乾燥した30度以上の温度差の高い場所を好むため、セダルバーグ山脈以外での栽培は失敗に終わっている。

呼称[編集]

属名 Aspalathusヒトツバエニシダ類などいくつかのマメ科植物を指して用いられていた古典ギリシア語: ασπαλαθος (aspalathos) を転用したもの。 種小名 linearisラテン語で「線でできた、線形の」の意。

通用名ルイボス(rooibos)はアフリカーンス語で「赤い潅木」の意。ただし、アフリカーンス語では「ローイボス」、英語でも「ロイボス」のように発音する。

利用[編集]

乾燥させた葉は、(ルイボス茶)として利用されるほか、リキュール(ルイボスリキュール)としても楽しまれている。

ルイボス茶[編集]

葉を乾燥させて作る飲み物は「ルイボス茶(ルイボスティー)」と呼ばれる健康茶の一種である。ルイボス茶は、現地では rooibos tea もしくは bush tea の名で、また、イギリスでは redbush tea、South African red tea、red tea などの名で呼ばれている。

茶には甘みがあり、カフェインを含まず、タンニン濃度もごく低い。ルイボスは、フラボノ-ルフラボンジヒドロカルコンなどのフラボノイドを含めた多数のフェノール系化合物を含んでおり、抗酸化作用があるとされている。フラボノ-ルとしてクェルセチンを、フラボンとしてルテオリン(luteolin; 3',4',5,7-tetrahydroxyflavone)も含んでいる。 ルイボス茶は試験管内でキサンチンオキシダーゼを阻害することが知られているが、生体内での阻害についてははっきりしない。キサンチンオキシダーゼはプリン塩基尿酸に変換する役割を果たしており、キサンチンオキシダーゼ活性の減少は尿酸の生産量の減少に繋がるため痛風治療の手助けになる。試験管内実験における濃度依存検定実験においてルイボス抽出物は、痛風治療においてキサンチンオキシダーゼ活性阻害に典型的に用いられる薬剤であるアロプリノールの半分以下の阻害効率であった。また、血糖調整作用をもつピニトールも僅かに含む。

ケープ地方の先住民コイサン人は古くからルイボス茶の効能を知っており、薬草として採集していた。ケープ地方に入植したオランダ移民はルイボス茶を紅茶の代用品として用いた。南アフリカ共和国では山羊砂糖を入れてミルクティーにして飲むのが一般的であるが、世界のその他の地域ではそのまま飲むことが多い。南アフリカのカフェでは、ルイボスのエスプレッソカフェ・ラッテカプチーノも人気がある。


脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]