団茶

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団茶(だんちゃ)とは、紅茶または緑茶を蒸して型に入れ、干し固めた茶。磚茶(たんちゃ)とも呼ばれる[1]

概要[編集]

茶葉の持つ膠質を応用し、緑茶または紅茶の茶葉の粉を蒸してから臼を使って茶葉を搗いて固め、それを成型したものの上にを植え付けて熟成させることによってつくられる。当初は、団子状の形状をしていた。

この「麹を植えつける」ということがあるため、団茶は、熟成が進んだ古い茶のほうが高級品とされている。

唐代には朝廷への献上品(貢納茶zh:贡茶)でもあり、貴族らに愛飲された。また、現代においても中国雲南省黒茶であるプーアル茶や広西チワン族自治区の六堡茶があるように団茶は飲み続けられており、またモンゴルなどの遊牧民の間でも飲用されている。

団茶の呼び名[編集]

団茶は、同じ形式によって作られていても時代によって呼び方が異なり、「団茶」という名称で呼ばれるようになったのは主に代に入ってからのことである。

宋代の前、代には餅茶と呼ばれ、現在の団茶と製法は同じであるが、微妙に形状が違ったとされている。

日本での団茶[編集]

団茶は、日本には平安時代最澄空海といった唐に留学していた僧によってもたらされることとなり、嵯峨天皇を中心とした宮廷貴族に愛飲された。

しかし、遣唐使が廃止されると、やがて団茶の人気も衰退してしまい、日本において団茶はそれ以後流行せず、一時的な流行となった。

高知県の碁石茶は、この団茶が原型といわれている。

脚注[編集]

  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典「磚茶」コトバンク 2015年8月25日閲覧。

関連項目[編集]