ぼてぼて茶

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ぼてぼて茶( - ちゃ)は、島根県の出雲地方に伝わる庶民の間食である。ウケヂャポテポテ茶とも呼ばれる。日本各地にある振り茶の一種。

由来[編集]

奥出雲のたたら製鉄の職人たちが、高温の中での重労働の合間に片手で茶碗を持ち、座らずに立ったまま、茶の中に入れた食べ物を口に流し込む労働食だったと言われている他に、松平不昧の治世に発生した飢饉の際の非常食だったという説、や上流階級の茶の湯に対抗して庶民が考え出した、趣味と実益を兼ねた茶法であるとする説もある。

茶を独特の茶筅で泡立てる際に生じる音が「ぼてぼて茶」の名前の由来である。

食べ方[編集]

島根県仁多郡安来市周辺には11月初旬に枝ごと収穫した茶葉を陰干しした後、随時鍋で炒ってから淹れる番茶があり、ぼてぼて茶はこの番茶で作る。八束郡では、これに陰干ししたノギクの花を入れて作るのでキク茶、福茶と呼ばれる[1]

ゴシ茶碗と呼ばれる大きめの茶碗に、よく泡立つように茶の花を入れて煮出した番茶を注ぎ、熱いうちに塩を付けた長めの茶筅で「ぼてぼて」と音を立てながら泡立てる。泡立てたお茶の中に、ご飯、椎茸高野豆腐黒豆かんぴょうなどの煮物、たくあんなどの漬物などの具を入れると完成である。

箸を使わず、茶碗の底をとんとんと叩き、片寄せた具をお茶とともに口に流し込んで食べる。口に流し込むとき、一息でポンと放り込むように食べるのが通の食べ方と言われる。

脚注[編集]

  1. ^ 中村 1999, pp. 10-11,76-78.

参考文献[編集]

  • 中村羊一郎 『番茶と日本人』 吉川弘文館、1999年ISBN 4642054464 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]