間食

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間食(かんしょく)とは、毎日の規則的な食事の間に摂る補助的な食事(軽食)である。

日本[編集]

歴史的には、かつて朝夕2度の食事であった時代には、夜間労働や激しい労働を行う者が、昼や深夜に必要に応じて摂った3食目の食事のことを「間食」と称していた。平安時代の『延喜式』にも、間食に関する規定が設けられている。1日3度の食事が通常となった江戸時代以後も農村部では激しい労働に耐えるために、間食を摂ることがあった。東日本では「コビル(小昼)」、西日本では「ケンズイ(けんずい)」と呼ばれ、朝が早い夏季に朝食前の早朝仕事を行う際に仕事前に食べる食事を「チャノコ(茶の子)」、反対に夜が長い冬季に夕食後の夜なべ仕事を行う際に仕事後に食べる食事を「夜食」と称した[1]

一日の生活リズムのうち、労働の合間には肉体的疲労を癒し労働効率を維持するための休息時間が設定されるが、その際に飲食を行う人がいる。間食を行い世間話などをして過ごす休息のことを農作業などでは「お茶」と呼び、現代でもコーヒーブレイクやティーブレイクといったかたちでコーヒー紅茶緑茶などを用意し、簡単に飲食を兼ねた休息をとる。また、休息や談笑を兼ねて喫茶店で間食をとる。夜遅くまで起きている際の間食は夜食と呼ばれる。

ネパール[編集]

ネパールには様々なカジャと呼ばれる間食料理がある[2]。代表的なカジャには、モモ(ネパール式蒸し餃子)やチャターマリ(ネパール式ピザ)、バラ(豆粉のパンケーキ)などがある。

栄養学的分析[編集]

栄養学的には活発な成長期の子供や、肝臓病で肝臓にグリコーゲンを蓄えられない場合には、食事の回数を増やして食べる必要が指摘され、その場合にはおやつなど間食という形で補助的に簡単に食事を摂ることになる。

日本では厚生労働省21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)で、間食としての甘味食品・飲料、特に砂糖う蝕を誘発するとし、糖類に関する正確な知識の普及と1日3回以上摂取する群の減少を目標としている[3]

間食において糖類の多い清涼飲料水、高カロリースナック菓子などのジャンクフードを習慣的に摂取する場合があるが、肥満を招いたり、さらには糖尿病などの生活習慣病を引き起こすといったケースなどの問題があり、健康を考えて注意すべき行為である。

脚注[編集]

  1. ^ 篠田統「間食」(『国史大辞典 3』(吉川弘文館、1983年) ISBN 978-4-642-00503-6)/渡辺実「間食」(『平安時代史事典』(角川書店、1994年) ISBN 978-4-04-031700-7)/山崎祐子「間食」(『日本歴史大事典 1』(小学館、2000年) ISBN 978-4-09-523001-6
  2. ^ 大田垣晴子『絵を見て話せるタビトモ会話 ネパール』JTB、2009年、42頁
  3. ^ 健康日本21

関連項目[編集]