昆布茶
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昆布茶(こぶちゃ、こんぶちゃ)は、コンブを乾燥させ細かく刻むか粉末状にしたものに湯をそそいで飲む飲料。軽く塩味をつけたものや、あられを配合したもの、玉露を加えたものもある。
概要[編集]
昆布の旨みとお茶を飲む習慣から、古くから楽しまれ、平安期に村上天皇が薬として用いたとの文献もある。一般的には風味茶の一つとして江戸時代には既に存在していた様子である[1]。
味を調えるために砂糖・塩・うま味調味料が添加された粉末昆布茶が一般的であるが、うま味調味料を使っていない昆布茶も差別化として販売されている。
調味料としての昆布茶[編集]
飲料としてだけではなく、減塩のために食塩や醤油代わりの調味料として用いられる場合もあり、メーカーが料理レシピを公開している例もある[2]。 昆布のうま味を研究した結果できたのがうま味調味料の主成分であるグルタミン酸なので、昆布茶はうま味調味料の代用品として利用もされている[2]。
様々な昆布茶[編集]
梅昆布茶[編集]
乾燥させた梅肉を配合したものは梅昆布茶(うめこぶちゃ、うめこんぶちゃ)と呼ばれる。 フリーズドライの梅の粉末を角切り昆布茶にまぶした梅昆布茶は、正月やおめでたい席に出す福茶の習慣に用いられることもある。
刻み昆布入り昆布茶[編集]
2cm角に切った角切り昆布茶や、刻み昆布が入ったものも登場し、昆布出汁の旨みが相まって人気が出ている。
化学調味料不使用昆布茶[編集]
昨今[いつ?]の自然食ブームを受けて、化学調味料不使用の昆布茶も販売されている。
その他[編集]
- 欧米では日本で言う紅茶キノコをコンブチャ (kombucha[英語版記事]) と呼ぶ。これは20世紀初頭にロシアなどで流行りだした飲料で、海外ではkombuchaと言えば紅茶キノコを指す[3]。
- The American Heritage Dictionary は、英語話者がゼラチン状の培地を海草(昆布)と誤解し、「昆布茶」と混同したものと推測している[4]。
主な昆布茶メーカー[編集]
脚注[編集]
- ^ 薬種問屋時代の経験が生んだ 元祖インスタント飲料 - COMZINE NTTコムウェア 2017年4月10日閲覧)
- ^ a b 全てのレシピ - 玉露園 2017年4月10日閲覧)
- ^ アメリカにおける「コンブチャ」とは 「生鮮EDI」第56号 生鮮取引電子化推進協議会 2017年4月10日閲覧)
- ^ "kombucha". American Heritage Dictionary of the English Language (Fifth ed.). Houghton Mifflin Harcourt Publishing Company. 2015. 2016年1月15日閲覧。