「法の華三法行」の版間の差分
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* [http://zero.universal-joy.net/ ゼロの力学 宇宙・みらい開発研究所 公式ホームページ] |
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* [http://themorpheus-japan.com/jp.html ゼロの力学(日本語版)] |
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* [http://themorpheus-japan.com/en.html ゼロの力学(英語版)] |
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* [https://www.facebook.com/%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%81%AE%E5%8A%9B%E5%AD%A6-%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%BF%E3%82%89%E3%81%84%E9%96%8B%E7%99%BA%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80-534531473313376/ ゼロの力学 宇宙・みらい開発研究所 - Facebook] |
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* [https://twitter.com/zerosns ゼロの力学 宇宙・みらい開発研究所 (@ZeroSns) | Twitter] |
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* [https://www.youtube.com/watch?v=Q2XMMXcVYs0 やや日刊カルトTV 福永法源復活祭「最高ですか~!」You Tube ] |
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* [http://dailycult.blogspot.jp/2015/04/blog-post_9.html やや日刊カルト新聞 2015年4月9日木曜日 "最高ですか~!" 元法の華・福永法源の反省なき"復活祭”] |
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* [http://newreligions.ldblog.jp/archives/24053055.html 法の華三法行 : 新宗教研究サイト] |
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2016年3月20日 (日) 07:54時点における版
超宗・法の華三法行 (ちょうしゅうほうのはなさんぽうぎょう) は、かつて存在した新宗教団体。教祖の福永法源(本名:福永輝義。国司院常照とも称する)以下、幹部が霊感商法にかかる詐欺罪で摘発された事により崩壊した。しかし、その後も残党が「よろこび家族の和=天華の救済」と名を変え活動を続けていたが、2014年3月には福永法源が模範囚として刑期を短縮され出所、2015年には「復活祭」が大々的に行われ、実質的な活動が再開された。福永らは現在も「天声は天法大師法源法師さまを通して、私たち人類に伝えられています」などと主張している[1]。
概要
東和技研工業なる町工場を経営していた福永は、同社倒産を期に1980年頃、埼玉県川口市に『億万長者養成道場』『右脳塾院』『人間社長塾』等の看板を掲げて自己啓発セミナー事業を本格化。参加者を肉体的・精神的に疲労させ「最高です!」など単純なスローガンを連呼させるマインドコントロール手法を用い、週刊誌にタイアップ記事を打ったり、ワイドショーの取材を受けるなどして教勢を拡大した。
1987年3月26日に静岡県の宗教法人認証を受ける。法人登記の目的欄には次のように記載されていた。
- 「『南無天法地源如来行』を本尊とし、『法の華三法行』の教義(『南無天法地源如来行』を通じて、尊師に啓示される『天声』を崇敬し、その『天声』に従って、三法行を行じ、家系を正し、さらに天行力を源かして自己の身心安定と錬磨に努め、以て完全円満なる人格をめざし、幸せな家庭及び平和な社会を形成する。)をひろめ、儀式行事を行い、信徒を教化育成することを目的とし、その目的を達成するために必要な業務を行う。」
(1995年のオウム真理教事件以降は法師と呼ばせていた。)[2]
富士市に『天声村』と称する本部研修場を建設して移転し、世界基督教統一神霊協会(統一教会)本部に隣接する渋谷区松濤にも豪華な施設を構えた。「宗教を超えるもの」だとして『超宗』を自称し、都内の東海道新幹線や首都高速道路沿いに『天行力』の大看板を掲げ、テレビやラジオで放送枠買い取り番組を流したり、著書の広告を四大新聞に打つなどして知名度を上げ、東京ドームで『天行力大祭』を挙行した1995年の最盛期には、公称信徒数10万人を豪語した。
1999年11月19日、栃木県警が信者らを摘発。同12月1日、強制捜査着手。12月7日には、関東在住の被害者5人が福永をはじめ13人を告訴[1]。
2000年4月28日、福岡で法の華に対し初めての損害賠償判決が下る。5月9日、福永法源逮捕。5月29日、起訴。9月1日、刑事裁判が開始。12月25日、東京法の華第1次訴訟で被害者らが全面勝訴[1]。
福永が複数のディプロマミルから名誉博士号を購入して以降、環境問題専門家の『エコロジスト』とも名乗り出し、著名人(マザー・テレサ、ビル・クリントン、サイババ、アグネス・チャン、吉村作治ら)との会談を、機関紙の『ゼロの力学』『さくら新聞』『アースエイド』『エコボイス』等に連載、売名活動に勤しんだ他、『マルタカ』等の実業部門も運営した。
足裏診断と称する個人面談において「前生の悪い因縁を放っておくとガンになる」「このままでは2001年に人類は滅亡する」等と、マニュアル化された脅し文句で信者の不安を煽り、仏舎利(キリストの骨も)と称する物や福永の手形色紙等を売り付けた他、「法納料」の名目で多額の金銭を巻き上げた行為が詐欺罪に問われ、2000年に教組の福永と、実質的経営者だった福永の実母の井本房子、教団ナンバー2の星山康天こと李康天を含む、幹部のほぼ全員に当る12名が摘発された。被害総額は600億円以上に達し、事件発生当時には豊田商事事件に次ぐ大型詐欺事件であった。
翌2001年3月29日に教団は破産宣告を受け[3]、宗教法人としても解散処分を受けた。2003年4月23日に破産手続終結[4]の決定をもって消滅した[1]。
福永は2005年7月15日東京地方裁判所で懲役12年(求刑懲役13年)の実刑を言い渡された。2006年12月1日東京高等裁判所の控訴審で原審維持の決定、最高裁判所第二小法廷も2008年8月29日上告棄却したため、有罪判決が確定して収監された。公判においては教団の組織犯罪行為が認定され、その他の元幹部に対しても各々有罪が確定した。
2011年1月に一部幹部が大元の流れを汲んだ団体『天華の救済』を立ち上げ活動を行っており、『天華の救済』公式サイトで法の華三法行との関係性を認めている[5]。
勧誘手口
1、多くは法の華三法行の教祖福永法源氏の著書に接することに始まる。株式会社アースエイドから「病苦を超える最後の天行力」ほか多数の著書を書店の目立つ箇所に山積みさせさも人気があるやに見せかけ、その他、街頭の看板、電車の中吊広告などを利用し宣伝を行うほか、街頭、駅周辺、病院周辺などで、著書の無料配布も行う。
2、有名人(英国元首相サッチャー首相、クリントン大統領など)との対談の様子を演出、テレビ出演なども行う。
3、著書の中にアンケートはがきを入れ、回答者には小冊子をプレゼントすると記載し、回答すると法の華に所属する者から勧誘の電話等が入る。アンケートの内容は、回答者の抱える悩みなど心理状態が分かるよう工夫されている。勧誘では、回答を利用し「足裏診断」へ誘いだす。
足裏診断
「天の気は頭から入って足から抜ける」との独自仮説により、足の裏を見ればその人の健康状態から仕事の悩み・家庭の悩みなど全てが判ると説いた。「足裏」にはツボがあり健康との関係が広く知られていることを悪用したとされる。
足裏診断の手法や相談者への説得手法を記載した「足裏診断マニュアル」を作成し、教団関係者に教育徹底するなど、他の団体から霊感商法のノウハウを学んだと指摘されている。
教団の用語
福永には生長の家や自然の泉の信者だった時期があり、教義や用語に関連性が見られるとされる。
- 天声
- 天行力(生きとし生けるものに等しく降り注ぐ生命活性エネルギー)
- 頭を取る(「アタマを取る」とも書く。目の前の現象に振り回されない自分に成ること)
- 「最高ですか~!?」「最高です!」(現在この瞬間が最高と思えるようにならねば、決して幸せは来ないとの教え)
- 足裏診断(「足裏鑑定」とも)
- 没我
- 七観行
- 天声村(教団本部)
- 三法行(法唱、法筆、法座をする行)
- 般若天行
- 釈尊教典の最も優れたとされる「般若心経」を単に心で拝むお経や知識としてにとどまらず、さらには人間本来の内なるものを引き出す実践に徹するために、般若心経を生活に活かす「心の行」として繰り返す実践法としてできた。「天華天行力三法行」は、276文字の「般若天行」を、願わず、求めず、繰り返し唱え、書くことにより、大自然のリズムと調和し、人間の意識を超越した「行」となり、いつしか人間本来のよろこびを毎日の生活の中で味わうことができるのだ、と説明[6]。
- 法唱(七観行・般若天行を唱えること)
- 法筆(般若天行を写経すること)
- 法座
- 人間完成
- 天納金(信者から集めた金銭)
- 生態哲学博士(教祖が「学位」と称するもの)
- アースエイド(出版事業を行う教団関連会社。2001年、破産)
- 超宗
- ゼロの力学
- 右脳塾院
関連サイト
- 天華の救済-実質的な後継団体のウェブサイト
脚注・出典
- ^ a b c d 法の華情報 弁護士紀藤正樹のLINC!
- ^ 弁護士紀藤正樹 宗教法人法の華三法行とは?
- ^ 官報 2001年4月18日 号外79号 47ページ
- ^ 官報 2003年5月13日 号外104号 118ページ
- ^ 「法の華三法行」と当団体との関係性について -天華の救済 公式ホームページ-
- ^ 天下の救済公式サイト
参考文献
- 『新宗教 教団・人物事典』(井上順孝、対馬路人、西山茂、孝本貢、中牧允、弘文堂、1996年)ISBN 4335160283
- 別冊宝島編集部 編 『「カルト」の正体。』 ISBN 4796616853
- 『「救い」の正体。』(ISBN 4796694617) の改訂文庫化
- 米本和広 『教祖逮捕―「カルト」は人を救うか』 ISBN 4796617191
- 須賀一郎 『福永法源の解剖―法の華はなぜ批判されるのか』 (批判書のようだが最後は擁護) ISBN 4434001078
- 蓮見恵司 『もう、がまんできない―法の華事件の真相』 (信者側からの反批判) ISBN 4876935181
- 行者一同 『私たちはなぜ法の華を信じたのか』 (信者たちによる反批判) ISBN 4872572262
- 段勲 『宗教か詐欺か その見分け方―“神”一重の現場を歩く』 ISBN 4898001394
- 吉田司 『新宗教の精神構造』 ISBN 4048838458
- 『宗教ニッポン狂騒曲』 ISBN 4163446508 の増補改訂版