全能神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

全能神(=東方閃電実際神)とは、中華人民共和国にある中国のキリスト教新興宗教団体。

概要[編集]

1970年代末に米国から中華人民共和国に入ってきた教団en:The Shoutersから派生し、1991年にキリスト教の一派として黒竜江省にて誕生したとされる。創始者は趙維山

中国共産党を「巨大な赤い龍」と呼び、これを倒して新国家を樹立すると主張しているため、2000年より中国当局からは邪教と認定されている。法輪功よりも強い組織力を持ち、一度入信すると脱会することは難しい。信者になれば金銭が支払われるため、近年、中国で拡大している貧富の差を背景に信者を増やしている[1]

2012 (映画)が大ヒットした直後、2012年人類滅亡説を唱えだした、2012年終末思想の流布で当局により約千人が逮捕された[2]。イタリア人社会学者が調査をした後に、 中国共産党は、全能神教会が2012年の世紀末の騒動に関わったと非難したが、この主張も弾圧を正当化するための新たな口実に過ぎないという結論を出した[3][4]

なお、キリスト教系ではあるが、カルトであるとの意見が強く、中国共産党の指導に従う中国天主教愛国会などの団体はもとより、政府の指導を拒否して非合法となっている地下教会中国語版の信者も、全能神は異端と認識している[5]。一方、中国共産党の打倒を掲げていることから、共産党を嫌って中国国外に移住した華僑などからは、全能神を保護すべきとする意見もある[6]

中国政府の対応[編集]

政府は邪教と指定しているが、対応を誤れば社会的混乱をきたすだろうと、対応に苦慮している[1]

事件[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b “中国 「邪教」信者増に苦慮 「全能神」背景に貧富の差拡大”. 東京新聞. (2013年10月4日). http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013100402000114.html 2013年10月4日閲覧。 
  2. ^ “大量弾圧進む中国「全能神」教団、生き残りの理由”. (2012年12月21日). http://newsphere.jp/world-report/20121221-3/ 2012年12月25日閲覧。 
  3. ^ マッシモ・イントロヴィーニャ (2018年8月7日). “神の国の時代の映画:全能神教会による世界の終わりの解釈と映画 - 記事” (日本語). Bitter Winter (日本語). 2019年4月26日閲覧。
  4. ^ マッシモ・イントロヴィーニャ (2019年4月13日). “全能神教会(東方閃電)に関する10の作り話 - 特集” (日本語). Bitter Winter (日本語). 2019年4月26日閲覧。
  5. ^ 坂東忠信 (2013年10月8日). “中華反共カルト「全能神」に注目”. Yahoo!ニュース. 2013年10月26日閲覧。
  6. ^ 宮崎正弘 (2012年12月22日). “邪教と判定された「全能神」はいかなるカルトか?”. 2013年10月26日閲覧。
  7. ^ 山東省のマクドナルドで女性が殴り殺される=助けなかった店員や客に「冷血無情」の批判も―海外メディアRecord China、2014年6月02日
  8. ^ http://video.sina.com.cn/p/news/c/v/2014-05-31/204763980661.html
  9. ^ “Chinese 'cult' members held after a woman is beaten to death”. Sydney Morning Herald. (2014年6月1日). http://www.smh.com.au/world/chinese-cult-members-held-after-a-woman-is-beaten-to-death-20140601-39bon.html 2014年6月1日閲覧。 
  10. ^ “McDonald's murder in China sparks outrage”. Reuter's. Reuter's. (2014年6月1日). http://www.reuters.com/article/2014/06/01/us-china-murder-idUSKBN0EC15B20140601 2014年6月1日閲覧。 


参考文献[編集]

外部リンク[編集]