G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR(ガルム戦記)
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『G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR』または『ガルム戦記』は、2000年に公開される予定だった映画。監督は押井守。
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[編集] 概要
デジタルエンジンプロジェクトの企画として製作が行われていた、ハイファンタジー映画。この映画の概要を言葉で説明することは非常に難しいが、強いていえば「ありとあらゆるタイプの映像技術を結合させた」といった具合である。実写、特撮、アニメを融合させ、色調を調整したこの映画はパイロットフィルムが3本存在する(このパイロットフィルムは未だに一般には未公開であるが、東京ファンタスティック映画祭で上映されたことがある)。
当初60億円とも言う巨額の制作費が噂されたが、セガとバンダイの合併騒動、また企画内容に予算対効果で疑義が生まれ、企画は凍結された。この没企画から派生して、のちに映画『アヴァロン』が制作された。
押井守はこの企画に非常に入れ込んでおり、今でも再開のチャンスを伺っている。『イノセンス』制作後、「カンヌ映画祭でグランプリを取れなかったらガルム撮っていい?」と周囲のスタッフに尋ねていた。押井守ファンの中には、押井のブレイクが噂されたり資金の調達の目処が立ちそうになるたびに「次回作はG.R.M.だ!!」と言う者もいる。
[編集] ストーリー
天空から飛来する謎の存在「セル」のために、滅亡の淵に立たされた惑星アンヌーンの住民「ガルム」たち。数世代にわたる戦いの中で、マスクを被り、身体を機械化し、記憶はデータによって受け継ぎ、戦闘に特化した種へと変貌していた。情報呪術部族の士官ウィドは、「ドルイド」の末裔ナシャンとともに、「セル」の謎を探る旅に出るのだが……。
[編集] スタッフ
- 企画:押井守・伊藤和典
- 総監督:押井守
- 製作総指揮:ジェームズ・キャメロン
- 脚本:伊藤和典
- 特技監督:樋口真嗣
- キャラクター・甲冑デザイン:末弥純
- デジタル監督:細田守・秋山貴彦・林弘幸
- デジタルスーパーバイザー:田中誠一・古賀信明・佐藤敦紀
- 美術デザイン:渡部隆
- メカデザイン:竹内敦志・今掛勇・前田真宏・清積紀文
- 音楽:川井憲次
- アニメーション製作:Production I.G
この他に江面久や出演者として佐伯日菜子・山田せつ子などが関わっていたとされている。
[編集] その他
- 日本人の体では甲冑を身に着けた場合、所作が様にならない、という押井の持論から、登場するキャラクタのほとんどが甲冑を身に着けている本作では、舞踊家が甲冑など衣装を着けて演技した、もしくはそこから動きを抽出した映像素材に役者の顔の部分だけをはめ込み合成する画造りの方法が検討されていた(NHK-BSでの竹中直人との対談、その他の資料より)。
- 2010年7月16日より同年9月5日まで八王子市夢美術館にて開催された「特別展 押井守と映像の魔術師たち」において、本作の模型資料が初めて一般公開された。なお、権利保有の状況が複雑なため、同展図録には写真、データなど著作権が関わる本作の資料は一切載録されていない(スタッフインタビューでの言及のみ)。