1995年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。27.143.218.144 (会話) による 2015年10月20日 (火) 05:33個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎外部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

Template:Cleanup 1995年オールスターゲーム (日本プロ野球)7月25日及び7月26日に開催されたプロ野球オールスターゲーム(球宴)である。正式名称は1995 サンヨー オールスター ゲーム1995 SANYO ALL STAR GAME

試合概要

前年、10.8決戦でセ・リーグ優勝し、日本選手権シリーズも制した読売ジャイアンツ長嶋茂雄監督が17年ぶりに全セ(オールセントラル・リーグ)の指揮をとり、パ・リーグは前年優勝の西武ライオンズ森祇晶監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)が退団したため、この年から西武の監督になった東尾修が全パの指揮をとった(東尾が優勝監督として全パを指揮するのは1998年になってからだった)。なお、オールスターゲームに先立ち、この年の1月17日に発生した阪神・淡路大震災被災者支援のためにボビー・バレンタイン監督(ロッテ)率いる外国人選抜チーム対王貞治監督(ダイエー)監督率いる日本人選抜チームによる「ドリームゲーム」が開催された。

「ハマの大魔神」として抑え専門で活躍した佐々木主浩が全セの先発を担った第1戦は1点を争う好ゲームとなり、全セが1点ビハインドで迎えた8回裏、主砲・落合博満の1発で同点に追いつき、そのまま引き分けに持ち込んだ。続く第2戦も1点を争う展開となるも松井秀喜(巨人)、金本知憲広島)のバットで7-6でからくも勝利をもぎ取った。

なおこの年からは、従来審判6人制であったオールスターゲームにおいても審判4人制で行われることとなった。(1998年まで、1999年以降は6人制が復活。)

第一戦は横浜スタジアムで行われたが、これに対し横浜球団社長らは、ゲームを盛り上げるためにファンに対してファン投票への参加を呼びかけた。ところが、これが大量の「組織票」を発生させる結果となってしまい、本拠地開催となった横浜からは佐々木主浩と駒田徳広、ロバート・ローズ、佐伯貴弘、グレン・ブラッグス、畠山準の6人が選ばれたため、批判の的となった(他の3名は古田敦也と江藤智、野村謙二郎)。特に佐伯と畠山に至ってはノミネートこそされていたものの、選出時点ではスタメンを波留敏夫や鈴木尚典に譲ることが多くレギュラーとは言えなかったため、当人たちも困惑気味だった。[要出典]

出場選手

セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
監督 長嶋茂雄 巨人 監督 東尾修 西武
コーチ 木俣達彦 中日 コーチ 仰木彬 オリックス
三村敏之 広島 鈴木啓示 近鉄
投手 佐々木主浩 横浜 3 投手 伊良部秀輝 ロッテ 2
斎藤雅樹 巨人 5 潮崎哲也 西武
今中慎二 中日 4 石井丈裕 西武 3
山内泰幸 広島 郭泰源 西武 4
チェコ 広島 長谷川滋利 オリックス
山部太 ヤクルト 星野伸之 オリックス 5
吉井理人 ヤクルト 2 平井正史 オリックス
藪恵壹 阪神 2 工藤公康 ダイエー 5
古溝克之 阪神 小宮山悟 ロッテ 3
盛田幸希 横浜 2 成本年秀 ロッテ
西崎幸広 日本ハム 7
捕手 古田敦也 ヤクルト 6 捕手 伊東勤 西武 12
村田真一 巨人 2 中嶋聡 オリックス 4
関川浩一 阪神 古久保健二 近鉄
一塁手 駒田徳広 横浜 4 一塁手 清原和博 西武 10
二塁手 ローズ 横浜 二塁手 小久保裕紀 ダイエー
三塁手 江藤智 広島 2 三塁手 松永浩美 ダイエー 11
遊撃手 野村謙二郎 広島 5 遊撃手 浜名千広 ダイエー 2
内野手 落合博満 巨人 14 内野手 中村紀洋 近鉄
立浪和義 中日 4 堀幸一 ロッテ
土橋勝征 ヤクルト 初芝清 ロッテ 2
和田豊 阪神 5 フランコ ロッテ
久慈照嘉 阪神 2 田中幸雄 日本ハム 6
石井琢朗 横浜
外野手 ブラッグス 横浜 2 外野手 イチロー オリックス 2
佐伯貴弘 横浜 秋山幸二 ダイエー 11
畠山準 横浜 3 田口壮 オリックス
松井秀喜 巨人 2 佐々木誠 西武 6
金本知憲 広島 ジャクソン 西武
垣内哲也 西武
  • 太字はファン投票で選ばれた選手。▲は出場辞退選手発生による補充選手。数字は出場回数。

試合結果

第1戦

7月25日 横浜スタジアム 開始18:54(試合時間:2時間51分) 観衆数/27,340人

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全パ 1 0 0 0 0 0 0 3 0 4 10 0
全セ 0 0 0 1 0 2 0 1 0 4 10 0
  1. (規定により引き分け)
  2. パ:工藤)、西)、西崎)、長谷川)、平井(オ)-伊東(西)、古久保)、中嶋(オ)
  3. セ:佐々木主)、今中)、盛田(横)、)、古溝(神)-古田
  4. 本塁打
    セ:落合)1号(ソロ・長谷川)
  5. 審判
    [球審]小寺(パ)
    [塁審]笠原(セ)・(パ)・小林毅(セ)
MVP
落合博満(巨人)

第2戦

7月26日 広島市民球場 開始18:35(試合時間:3時間4分) 観衆数/25,611人

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全パ 0 1 0 2 2 0 0 3 1 6 10 1
全セ 2 0 0 1 0 3 1 0 X 7 14 1
  1. パ:小宮山)、星野(オ)、●伊良部(ロ)、潮崎(西)、成本(ロ)-中嶋、古久保、伊東
  2. セ:チェコ)、山部(ヤ)、○山内(広)、斎藤雅(巨)、吉井(ヤ)、S古溝-関川(神)、村田真(巨)、古田
  3. 山内(1勝)  伊良部(1敗)  S:古溝 (1S)  
  4. 本塁打
    パ:清原(西)1号(ソロ・チェコ)、小久保(ダ)1号(ソロ・古溝)
    セ:金本(広)1号(ソロ・伊良部)
  5. 審判
    [球審]小林毅(セ)
    [塁審]橘(パ)・笠原(セ)・小寺(パ)
MVP
松井秀喜(巨人)

阪神大震災復興支援チャリティードリームゲーム

オールスターゲームに先駆けてこの年の1月17日に起きた阪神・淡路大震災の支援を目的として開催されたドリームマッチ。日本人選抜で構成された「ジャパンドリームチーム」と外国籍選手選抜及び野球留学経験のある日本人捕手で構成された「フォーリンドリームチーム」が対決。選手は一切のギャランティを受け取らず、球場使用料も無料という完全なるチャリティーに終始した試合だった。試合はジャパンドリームに2本塁打が出たものの、本場メジャーリーグ仕込のプレーを見せ付けたフォーリンドリームが勝利し、試合収益約1億円を寄付した。

7月24日 福岡ドーム 開始19:00(試合時間:2時間32分) 観衆数/32,000人

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
フォーリンドリーム 0 1 0 2 1 0 0 1 0 5 9 0
ジャパンドリーム 0 1 0 0 0 0 0 1 1 3 11 0
  1. フ:○グロス(日)、ブロス(ヤ)、ヒルマン(ロ)、モンテ(中)-ジョー<定詰>(ロ)、デーブ<大久保>(巨)
  2. ジ:野田(オ)、下柳(ダ)、●木田(巨)、若田部(ダ)、五十嵐(横)-中嶋、古田、古久保
  3. グロス  木田  
  4. 本塁打
    ジ:佐々木(西)1号(ソロ・グロス)、イチロー(オ)1号(ソロ・モンテ)
  5. 審判
    [球審]山村(パ)
    [塁審]杉永(セ)・栄村(パ)・田中(セ)
※定詰・大久保はこの日に限り登録名を変更し、定詰は「ジョー」、大久保は「デーブ」としてマスクを被った。というのも、当時外国人捕手がいなかったための特例である(捕手ができる外国人選手としてティム・マッキントッシュがいたが、6月に解雇)。

テレビ・ラジオ中継

テレビ中継

  • 第1戦:7月25日
  • 第2戦:7月26日
  • 阪神大震災復興チャリティ・ドリームゲーム:7月24日

ラジオ中継

  • 第1戦:7月25日
  • 阪神大震災復興チャリティ・ドリームゲーム:7月24日

関連項目

外部リンク