チルダ

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チルダ (Tilde) は、波線符号「˜」のこと。ティルデともいい、スペイン語(tilde)やポルトガル語(til)などで鼻音に関する音をあらわすダイアクリティカルマークの一種として使われる。ベトナム語でも、声調符号として用いられる。また、単独で、オペレーティングシステム上でホームディレクトリなどを示す記号としても用いられる。

もともと、字母の上にNを小さく書いたことから生じた記号である。

˜ 用例: Ã ã Ñ ñ


目次

[編集] ダイアクリティカルマークとしてのチルダ

[編集] 母音字

ポルトガル語の正書法や、国際音声記号の補助記号で、母音の上部に付され、母音の「鼻音化」をあらわす。また、デンマーク語の“stød”という調音を表すために、下部に付されることもある。

[編集] 子音字

子音に付される場合、スペイン語では鼻音の軟口蓋音化を表す。すなわち、Ññ(エニェ)は、軟口蓋鼻音である。詳しくは、Ñを参照。

大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
à U+00C3 1-9-26 Ã
Ã
Ã
ã U+00E3 1-9-57 ã
ã
ã
ポルトガル語
U+1ebc Ẽ
Ẽ
U+1ebd ẽ
ẽ
Ĩ U+0128 Ĩ
Ĩ
ĩ U+0129 ĩ
ĩ
グリーンランド語(古い書き方)
Ñ U+00D1 1-9-40 Ñ
Ñ
Ñ
ñ U+00F1 1-9-71 ñ
ñ
ñ
スペイン語
Õ U+00D5 1-9-44 Õ
Õ
Õ
õ U+00F5 1-9-75 õ
õ
õ
ポルトガル語、エストニア語
Ȭ U+022C Ȭ
Ȭ
ȭ U+022D ȭ
ȭ
リヴォニア語(マクロン参照)
Ũ U+0168 Ũ
Ũ
ũ U+0169 ũ
ũ

[編集] 単独に用いられるチルダ

数学においては、チルダは「≒」などと同様に近似や「ほぼ等しい (similar to)」を意味する。[1]

UNIXオペレーティングシステムでは、チルダはホームディレクトリを表す文字として用いられる(“~”単体で自身のホームディレクトリ、“~ユーザ名”でそのユーザのホームディレクトリ)。また、URLではしばしばユーザ別ホームディレクトリを表す記号として用いられる(例: http://www.example.com/~username/)。

X-SAMPAにあっては母音字に続く「~」または「_~」は、鼻音化を表す。

C言語、およびそれに影響を受けた言語の多くでは、ビットごとのNOTを取る単項演算子として定義されている。

C++では、クラス名の頭に付けることでデストラクタを表す。

Perlには、正規表現とのマッチングを行う=~演算子と、その否定として!~演算子が用意されている。

この文字のコンピューターの字形は、他の文字の上に打つ用法に合わせて上に寄せてデザインされている場合と、中央の高さにデザインされている場合とがある。また、全角の場合には、中央の高さにデザインされる。また、上に寄せて波打たない直線にデザインされるものもある。

チルダとされるUnicode上の文字および文字参照は次の通り。

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
˜ U+02DC ˜
˜
˜
small tilde
~ U+007E 1-2-18 ~
~
tilde
 ̃ U+0303 1-11-93 ̃
̃
combining tilde
U+223C ∼
∼
tilde operator

[編集] 全角チルダ

この文字の全角 (fullwidth tilde) は「~」であり、UnicodeにおけるコードはU+FF5Eである。この文字は波ダッシュ(〜)と誤用されてつかわれることがあった。UnicodeやJIS X 0213ではこの2つは分けられたが、混乱が生じている。Unicode#日本語環境でのUnicodeの諸問題または波ダッシュを参照のこと。

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+FF5E 1-2-18 ~
~
fullwidth tilde
U+301C 1-1-33 〜
〜
wave dash

[編集] 参考文献

  1. ^ Unicode Code Charts Mathematical Operators (PDF)