Y

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Yとは、ラテン文字アルファベット)の 25 番目の文字小文字yU, V, W とともにギリシア文字Υ に由来し、キリル文字У は同系の文字である。Υ の別形に由来する F とも同系といえる。

呼称[編集]

字形[編集]

縦棒の上部が左右に分岐した形である。小文字は縦棒の下部が右に分岐した線と直線になって、ベースラインを下に越える。筆記体では大文字もこの小文字書体に基づき、左の線を縦に書いた後で緩やかに湾曲して右上にのび、縦棒をまっすぐ下に書いて左に曲げ、折り返して縦棒を右上に突き抜け、次の字に続ける。初筆は、左下からの線を緩やかに湾曲させて縦棒に連ねることが多い。フラクトゥール\mathfrak{Y\ y}

音素[編集]

国際音声記号としては、小文字 [y]円唇前舌狭母音(フランス語 u 、ドイツ語 ü)。スモールキャピタル(小さい大文字) [ʏ] はその少し広い発音である円唇前舌広め狭母音を表す。音素文字として、硬口蓋接近音 [j] の代用表記にも使われる。180度回転させた小文字 [ʎ] は、硬口蓋側音(「リ」のように聞こえる音)であるが、ギリシャ文字 λ (ラムダ小文字)の変形である。

言語においてこの文字が表す音価は、

  • フランス語では原則として半母音硬口蓋接近音/j/ で、母音にはさまれた場合は時に 有声硬口蓋摩擦音 /ʝ/ で発音されることがある。つづりの読み方に関しては、"i" 2 文字のように読むと説明されることもある(例:royal 国王の → roi-ial [rwajal])。
  • 英語では、
    • 半母音(硬口蓋接近音/j/ を表す。yacht, yard など。
    • 他の場合は i と同じ。強勢のある長母音としては /aɪ/ を表す。tyre, type, cycle など。語末の多くでは /i/ を表す。any, sony, snowy など多数。
  • インドネシア語マレー語スワヒリ語では半母音(硬口蓋接近音/j/ を表す。
  • スペイン語では、母音が後続する場合、原則として有声硬口蓋摩擦音 /ʝ/ を表す。但し方言によっては /ʒ/ などになる。後者はアルゼンチン、ウルグアイの方言だが、他の地域でも後者の発音になる傾向があり、一種の流行とも言われている。また語末では他の強母音に続き、上昇二重母音を形成する。
  • イタリア語では i に等しい。
  • ドイツ語では ü に等しい。すなわち、唇を丸めて「イ」と言う円唇前舌狭母音 /y/ ないし /ʏ/(IPA) = /Y/(X-SAMPA) である。デンマーク語ノルウェー語スウェーデン語でもこれに近い発音である。
  • ラテン文字を使うスラヴ語ポーランド語など)、またはキリル文字のラテン転写で、ы に相当する音を表すのに用いる。
  • ベトナム語では、やや長い /i/ である。ひとつの音節内で他の母音とともに用いられたときは、主母音となることが多い。
  • エスペラントでは外来語のみに使い、読み方が不明なときは文末なら /i/ 、それ以外は /j/ と発音することが推奨されている。
  • 日本語ローマ字綴りではや行および開拗音の表記に使用する。
  • 朝鮮語のローマ字綴りでは、母音の内j系の二重母音であるは ya,yae,yeo,ye,yo,yu と y を含む綴りとなる。
  • 中国語漢語拼音では、介音 /i/ を含む韻母の表記に使われる。ただし、声母(頭子音)が付く場合、y は i に変わる。「一」「伊」など主母音、尾音無しで介音 /i/ のみの場合、発音は /i/ であり、半母音 /j/ が発音されるわけではないが、yi と表記する。

歴史[編集]

ギリシャ文字の Υ(ウプシロン)がラテン文字の V(ウー)に変化した後で、より後代の Υ(ユプシロン)の発音を書き表すために、あらためて Υ(ユプシロン)を Y(ユー)として取り込んだものである。

Y の意味[編集]

符号位置[編集]

大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Y U+0059 1-3-57 Y
Y
y U+0079 1-3-89 y
y
U+FF39 1-3-57 Y
Y
U+FF59 1-3-89 y
y
全角

関連項目[編集]