C

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C c C c

C は、ラテン文字アルファベット)の3番目の文字。小文字は c

目次

[編集] 字形

大文字、小文字とも半円形である。同形のキリル文字С сは別字で、ラテン文字のSに相当する文字である。

フラクトゥールでは\mathfrak{C\ c}のようである。

[編集] 呼称

日本では「シー」と呼ぶことが多い。

[編集] 音価

多くの言語の正書法や音標記号などにおいて用いられるが、正書法の流儀は大きく2つに分類できる。

[編集] E・I・Yなどの前では歯擦音など、それ以外ではK音を表す正書法

元々のラテン語の c は常に [k] で発音されるものだったが、俗ラテン語時代になると転訛しはじめ、e・i・y・æ の前にある場合に限り、それら前舌母音の影響を受けて、[c]「ティ」と「キ」の間のような子音)や [ʧ]「チャチュチョ」のような子音)で発音されるようになった。これを軟音化と呼ぶ。時代が下りロマンス諸語が分化するにつれ、この音はさらに多様な音へと分化した。これらの言語の正書法は、こうした自然の音変化を受け継いだものである。また、フランス語の影響を大きく受けた英語でも、同様の読み方をする[1]

どの言語においても、a・o・u・l・r などの前の c はラテン語と同様の [k] を保持している。 また、フランス語やルーマニア語などでは語末に c を置く単語がいくらかあり、これらも [k] で発音される[5]

ほかに、以下のような類例もある。

  • ベトナム語の正書法「クオック・グー[6]では、a・o・ô・u・ơ・ư・ă・â の前でのみ [k] を c と綴る[7]。また音節末にも [k] やそれに近い音(いずれも内破音)が立つが、これを c で綴る。ただしこれら以外の音を c で表すことはない。

[編集] ラテン語のCとヨーロッパの言語

上記以外のヨーロッパ圏の言語では c をこのように使い分けることはないが、ラテン語やフランス語、英語などから c を含む単語を借用する場合、e・i・y(・ä[8] の前の c を z, c, s などに、a・o・u・l・r の前の c は k に、それぞれ置き換えて用いるのが伝統的であった[9]。一例を挙げれば:

いずれも英語やフランス語の concert 「コンサート」の借用で、各言語の規則にしたがって字を置き換えたものである。

[編集] 位置にかかわらず破擦音などに当てる正書法

ポーランド語チェコ語スロバキア語スロベニア語などのスラヴ系言語バルト語派に分類されるラトビア語リトアニア語、その他ハンガリー語アルバニア語など、ラテン文字を用いる東欧の言語の多くでは、c は後続音の如何にかかわらず、常に [ts] 音を表す[10]。ポーランド人ルドヴィコ・ザメンホフの考案によるエスペラントもまた同様である。

また中国語ピンインにおいては、“息を出さない「ツ」音” [ts] を z と書くのに対して、“息を強く出す「ツ」音” [tsʰ] を c と表している。

東欧以外のいくつかの言語では c を [ʧ] の音標とするものがあり、インドネシア語マレー語はその代表である。

トルコ語や、トルコ語に倣って正書法を定めたアゼルバイジャン語などでは、c は [dʒ]「ジャジュジョ」のような子音)を表し、[ʧ] にはセディーユ付きの ç が当てられている。

[編集] 音標文字、音標記号など

ラテン文字による正書法のない言語などで音素寄りの音標文字としてラテン文字を使う場合は、c は [c][ʧ] の音に当てるのが慣例である。例えばサンスクリットは伝統的にこうした方法で音写されている。また日本人になじみの深い例として、アイヌ語のラテン文字表記を挙げることができる。

国際音声記号では c をそのまま使うほか、形の似た記号には ɔɕ などがある。

[編集] 記号付き文字、多重音字などについて

各種ダイアクリティカルマークの付いた c については、#関連項目を参照。

二重音字としては、ゲルマン系の言語で ck [k] が広く定着しているほか、多くの言語で ch が様々に使われている。 後者については ch を参照のこと。

[編集] 歴史

ギリシア文字のガンマ(Γ)は元々様々な角度で書かれていた。このうち、「く」の字の角度で書かれたものを丸めた形に由来する。キリル文字のГは同系である。なおGを参照。

[編集] C の意味

[編集] 学術的な記号・単位

  • ラテン語で100を意味するcentum、ないしその派生語の略。
    • 1/100 を表すSI接頭辞センチ(小文字)。
    • ¢は英語ではセントと読み、基本通貨単位(ユーロドルなど)の1/100を表す単位として多くの国で使われる(国によって呼び名は異なる)。
  • ローマ数字の100。
  • 十六進数二十進数において、十二十進数での12)を一(一文字)で表すために用いられる。
  • 炭素元素記号
  • 電荷の単位クーロンのシンボル。
  • 温度を示すセルシウス度(摂氏)で用いられる記号(℃)。
  • 数学では一般に既知の数、集合、行列等を示す、A, Bに次ぐ文字として用いられる。
  • 大文字太字の Cは、数学において複素数 (Complex number) 全体の集合を表す。
  • 定数 (constant) を表す。特に積分定数を表す時は通例大文字。
  • nCm組合せ (Combination) の総数。
  • 光速度を表す(小文字)。
  • 自然科学では熱容量電気容量Capasity、大文字だが比熱容量を表す際は小文字)、濃度( Concentration)、光度カンデラ:candela)を示す文字に用いる。電気容量を表すことから、回路素子のコンデンサ (Condenser, Capacitor) を表す際にも用いる
  • 加熱を示すときに用いられる場合がある。加熱を表すフランス語「Chauffage」の略。
  • トランジスタの端子の1つ。コレクタ (Collector)
  • C言語。プログラミング言語の1つ。
  • 虫歯を表す。また C1 ~ C4 でその進行度を表す。
  • 文法で、補語 (complemant)、可算名詞 (countable) の略号。
  • 音楽で用いられる拍子の1つ、4 分の 4 拍子の記号は大文字の C に似ているが、起源的に関係がない。
  • カラー印刷などで使われる基本色 YMC, YMCK の中のシアン (Cyan)。
  • 音楽で用いられる音名の1つ(英米式、ツェー(独式))。イタリア式で「do」(ド)、日本式では「」に相当。 → ハ (音名)
    • 音階の1番目の音であることから、日本の音楽・芸能関係者の間で1を表す隠語として使われる。例:C(ツェー)万=1万(円)
  • 写真印画紙の面種が光沢仕上げ (crystal) であることを意味する。対する絹目はS (silk) で示す。
  • 視力検査で用いられるランドルト環は、Cを基にしている。
  • ケッペンの気候区分温帯を表すC

[編集] その他の記号

[編集] 商品名・作品名

[編集] その他Cに関すること

[編集] 符号位置

大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
C U+0043 1-3-35 C
C
c U+0063 1-3-67 c
c
U+FF23 1-3-35 C
C
U+FF43 1-3-67 c
c
全角

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

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  1. ^ オランダ語も同様。ただしラテン語やフランス語由来の語彙自体が英語よりはずっと少ない。
  2. ^ なお両言語とも、母音字 y を用いるのは外来語のみである。
  3. ^ フランス語・英語以外では cy の組み合わせは稀。
  4. ^ cy の組み合わせは稀。
  5. ^ フランス語では無音の場合もある。例: blanc 「白い」
  6. ^ フランス人宣教師によって、ポルトガル語を考慮しつつ制定された。
  7. ^ 他の環境では k や qu を用いる。
  8. ^ ドイツ語ではラテン語の æ を ä と綴る。
  9. ^ ただし現代では、英語が世界的に隆盛なこともあり、英単語をそのまま借用することが多くなっている。
  10. ^ ルーマニア語は例外。
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