グレイヴ・アクセント

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記号 > ダイアクリティカルマーク > アクセント符号 > グレイヴ・アクセント

グレイヴ・アクセント ( ` ) は、ポルトガル語フランス語カタルーニャ語イタリア語ウェールズ語ベトナム語など、おもにラテン文字を用いる言語の表記に用いられるアクセント符号で、ダイアクリティカルマークの一種。重アクセント低アクセント鈍アクセントとも。

目次


` 用例: À à È è


[編集] 用例

[編集] 自然言語

フランス語ではアクサングラーヴ (accent grave) といい、母音の e、a に付加することでその字母の発音を開口音に変える働きをする。

イタリア語ではアッチェント・グラーヴェ (accento grave) といい、開口音を示す働きより、主に語末に置き、強勢を示したり同綴りの語の区別のために用いられる。

ベトナム語では下降声調を示す声調記号である。中国語拼音でも下降声調である第四声(去声)を示す声調記号として用いられる。

[編集] 音声記号

国際音声記号でも声調記号として用いられるが、ベトナム語や拼音とは異なり、低平板を示す。

アメリカ言語学界では音声記号として、声調だけではなく、第2強勢(やや弱い強勢)を示すのにも用いることがある[1]。2011年現在、日本で発行されている英語の辞典や教科書などでも第2強勢を示す場合が多く、音声記号や英語での単語表記と組み合わせて用いられる。なお、国際音声記号では第2強勢を示す記号は[ˌ]である[2]

[編集] コンピュータ

(スペース付きの)グレイヴ・アクセントはUnicodeで U+0060 であり、ASCIIにも 6016 として含まれている。特にASCIIでは、開きシングルクォーテーションマークに似ているためバッククォート (back quote) と呼ぶことが多い。コンピュータではさまざまな目的に使われる。

  • いくつかのシェルスクリプトperlなどでは、`……` と文字列を囲むと、文字列をコマンドとして実行し、実行結果の標準出力を文字列として返す。
  • ASCII環境では、' (U+0027 アポストロフィ) とのセット `……' がシングルクォーテーションマーク ‘……’ の代用として使われる。また、``(グレイヴ2つ)と " (U+0022 クォーテーションマーク) をセット ``……" はダブルクォーテーションマーク “……” の代用として使われる。ただし、正規のシングル/ダブルクォーテーションマークがある文字セットでは好ましい用法ではない。

[編集] 符号位置

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
` U+0060 - `
`
グレイヴ・アクセント
ˋ U+02CB - ˋ
ˋ
修飾文字グレイヴ・アクセント
̀ U+0300 1-11-60 ̀
̀
合成用グレイヴ・アクセント

[編集] 主なグラーヴ付き文字

この節には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字(アクセント記号が付いた各種文字)が含まれています詳細
大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
À U+00C0 1-9-23 À
À
À
à U+00E0 1-9-54 à
à
à
ポルトガル語フランス語カタルーニャ語ウェールズ語
Æ̀ U+00C6 U+0300 Æ̀
Æ̀
æ̀ U+00E6 U+0300 1-11-36 æ̀
æ̀
È U+00C8 1-9-31 È
È
È
è U+00E8 1-9-62 è
è
è
フランス語、カタルーニャ語、イタリア語、ウェールズ語
Ì U+00CC 1-9-35 Ì
Ì
Ì
ì U+00EC 1-9-66 ì
ì
ì
ウェールズ語
Ǹ U+01F8 1-8-84 Ǹ
Ǹ
ǹ U+01F9 1-8-85 ǹ
ǹ
Ò U+00D2 1-9-41 Ò
Ò
Ò
ò U+00F2 1-9-72 ò
ò
ò
カタルーニャ語、イタリア語、ウェールズ語
Ù U+00D9 1-9-47 Ù
Ù
Ù
ù U+00F9 1-9-78 ù
ù
ù
フランス語、ウェールズ語
U+1E80 - Ẁ
Ẁ
U+1E81 - ẁ
ẁ
ウェールズ語
U+1EF2 - Ỳ
Ỳ
U+1EF3 - ỳ
ỳ
ウェールズ語

[編集] 脚注

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  1. ^ PullumGeoffrey K.・Ladusaw, William A. 「鈍アクセント Grave Accent」『世界音声記号辞典』 土田滋・福井玲・中川裕訳、三省堂、2003年5月12日(原著1996年)、258頁。ISBN 4-385-10756-4
  2. ^ 第2強勢がある音節に前置する。
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