コマンド (コンピュータ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

コンピューティングにおけるコマンド: command)は、特定のタスクをコンピュータに実行させるための指示の一種であり、プログラムが一種のインタプリタとして解釈し実行する。シェルなどのコマンド行インタフェースへの指示をコマンドと呼ぶことが多い。

コマンドを実際に実行するプログラムには定型の引数群をとることができ、コマンドの動作を修正するフラグと呼ばれる引数と、コマンドが動作する際の対象となるオブジェクト(ファイルなど)を指定する引数がある。自然言語にたとえると、コマンドは動詞、フラグは副詞、その他の引数は目的語である。

また、命令型プログラミング言語でも「コマンド」という用語を使うことがある。これは、命令型言語では自然言語命令法のような形式で書くことが多いためである。命令型言語の文を自然言語の命令文に見立てたとき、動詞にあたる部分がコマンドである。

[編集]

以下に挙げた例は、コマンドラインインタプリタUnix系シェル)へのコマンドである。

  • cd /home/pete
ユーザーのカレントディレクトリ/home/pete に変更するコマンド。"cd" がコマンド本体、"/home/pete" が引数である。
  • echo "Hello World"
「Hello World」という文字列を標準出力ストリームに出力し表示するコマンド。この場合は単に画面にそれを表示する。"echo" がコマンド本体、"Hello World" が引数である。引用符は、"Hello" と "World" が別々の引数と解釈されるのを防ぐために使われている。
この2つのコマンドは同じタスクを実行する。/bin というディレクトリにあるファイルの一覧を表示する。"ls" がコマンド本体、"/bin" が引数で、3つのフラグ "l"、"t"、"r" を指定している。
  • cat ch1.txt ch2.txt
ch1.txt と ch2.txt というファイルの内容を表示する。"cat" がコマンド本体、"ch1.txt" と "ch2.txt" が引数である。

以下は、別のコマンドラインインタプリタ(DOSOS/2Microsoft Windows のコマンドプロンプト)へのコマンドの例である。フラグの定義は環境によって差異があるが、概念は同じである。

カレントディレクトリの内容を一覧表示する。"dir" がコマンド本体、"A" はフラグである。
  • type /P readme.txt
ファイル readme.txt の内容を表示する。"type" がコマンド本体、"readme.txt" が引数である。"P" はパラメータである。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]