ジェイソン・スタンリッジ

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ジェイソン・スタンリッジ
Jason Standridge
福岡ソフトバンクホークス #55
HT-Jason-Standridge20100421.jpg
阪神時代(2010年4月21日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アラバマ州バーミングハム
生年月日 1978年11月9日(35歳)
身長
体重
191 cm
110 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1997年 MLBドラフト1巡目
初出場 MLB / 2001年7月29日
NPB / 2007年6月23日
年俸 2億円(2014年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジェイソン・ウェイン・スタンリッジJason Wayne Standridge , 1978年11月9日 - )は、アメリカ合衆国アラバマ州出身のプロ野球選手投手)。

2007年途中から2008年までに在籍した福岡ソフトバンクホークスでは、「ジェイソン・スタンドリッジ」という登録名を使用していた。2010年から2013年までは、阪神タイガースでプレー。2014年からは、ソフトバンクへ復帰する。

経歴[編集]

デビルレイズ時代[編集]

1997年のMLBドラフトで、翌年に設立される新球団タンパベイ・デビルレイズより1巡目(全体の31番目)で指名され契約。2年目となる1998年に、ルーキーアドバンスドクラスのプリンストン・レイズアパラチアンリーグ)で、61失点[1]を喫し、シーズン最多失点のリーグワースト記録を塗り替えた[2]。翌1999年は、クラスAのチャールストン・リバードッグスサウス・アトランティックリーグ)で、最優秀防御率を争う活躍をするが、シーズン中にクラスA+のセントピーターズバーグ・デビルレイズフロリダ・ステートリーグ)に昇格したため、受賞を逃している[2]2001年7月29日のテキサス・レンジャーズ戦でメジャーデビュー。主にリリーフで、メジャー通算90試合に登板、3勝を挙げている。

ソフトバンク時代(2008年)

レンジャーズ時代[編集]

2004年10月15日にFAとなり、11月16日にテキサス・レンジャーズと契約。

レッズ時代[編集]

2005年6月30日に放出され、7月1日にシンシナティ・レッズと契約。

メッツ時代[編集]

2006年11月14日にウェーバーでニューヨーク・メッツへ移籍。

ロイヤルズ時代[編集]

2007年1月31日にFAとなり、2月6日にカンザスシティ・ロイヤルズと契約した。5月25日にFAとなった。

ソフトバンク時代[編集]

2007年6月3日、推定年俸3,000万円で福岡ソフトバンクホークスと契約。同年6月23日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)に初登板。リリーフとして5回裏に登板し、四球2つを出したものの無失点に抑えた。直後の6回表にチームが逆転し、そのまま勝利したため、初登板初勝利をマークした。当初はリリーフとして起用されていたが、先発投手陣に故障が相次いだこともあり8月から先発に転向。これが功を奏し、新外国人では史上3人目の先発5連勝を記録するなど、2007年は7勝を挙げた。

2008年は開幕から2試合連続で打ち込まれ、その後故障もあって二軍降格。8月に一度昇格したものの4回3失点で敗戦投手となり、再び二軍降格となった。結局1勝も挙げられないまま、10月12日に解雇された。

マーリンズ時代[編集]

2009年1月29日にフロリダ・マーリンズとマイナー契約を結んだ[3]が、メジャーリーグへの復帰を果たせず、4月29日に放出された。

フィリーズ時代[編集]

2010年1月7日にフィラデルフィア・フィリーズと契約したが、スプリングトレーニング中にロースターから外された。

阪神時代[編集]

2010年公式戦開幕直後の4月5日阪神タイガースと契約。スタンリッジにとっては、2シーズン振りのNPB復帰になった。この復帰を機に、NPBでの登録名を「スタンリッジ」に改めている。

阪神は、岩田稔の故障離脱やケーシー・フォッサムの不振などで手薄になっていた先発投手陣の補強を目的に、スタンリッジの緊急獲得に踏み切った[4]。そのような事情から、チーム合流の序盤には、不安定なピッチングが見られた。しかし、7月6日の倉敷マスカットスタジアムでの対ヤクルト戦で(ソフトバンク時代を含めた)来日初完投、7月19日の甲子園での対広島戦で来日初完封を記録。8月上旬に腰の張りで一時離脱したものの、9月7日には自身初となる2桁勝利を達成した。

2011年には開幕から、先発ローテーションの一角で安定した投球を見せる。6月には1完封含む3勝0敗、防御率1.24の成績を挙げて阪神の外国人投手で初の月間MVPに選ばれた[5]。翌7月も3勝0敗、防御率0.55の好成績で、6月に続いて月間MVPを受賞し、セ・リーグの外国人投手で初の連続受賞となった[6]。だが、その後調子を崩し8月以降は1勝しか挙げられず、9勝7敗でシーズンを終えた。

2012年も引き続き開幕の先発ローテーションに入り、年間を通して安定した投球を続ける。しかし規定投球回数を投げ、防御率2.69、WHIP1.19など2011年度を上回る好成績を残すも援護点に恵まれず、最終的に7勝12敗と大きく負け越す結果に終わった。

2013年も先発陣の一員として26試合に登板。投球回は160回以上で、セ・リーグ3位の防御率2.74を記録。しかし、先発した試合で打線の援護に恵まれないことが多く、8勝12敗でシーズンを終えた[7]。さらに、阪神はシーズンの終了後に、呉昇桓投手とマウロ・ゴメス内野手の獲得交渉へ着手(いずれも後に獲得)。投打の柱であるマット・マートン外野手およびランディ・メッセンジャー投手を残留させる方針だったこともあって、一軍へ同時に登録できる外国人選手の人数枠(最大4人)との兼ね合いで、11月中旬には阪神からの退団が決まった。なおスタンリッジは、退団決定の直後に、自身のTwitterを通じてファンへの感謝の言葉を綴っている[8][9]

ソフトバンク復帰[編集]

2013年12月17日に、ソフトバンクが2年契約でスタンリッジの獲得を発表。スタンリッジは、6年振りに同球団へ復帰することになった[8]

プレースタイル[編集]

長身からのスリー・クォーターで投げ込む平均球速145 km/h[10](最速は2011年7月12日甲子園での対読売ジャイアンツ戦で7回表に記録した154 km/h)の速球フォーシームツーシーム)が武器。変化球はカーブスライダーチェンジアップを投げる。スライダーはカウント球と決め球で異なる握りを用い、決め球に使う方はカットボールに近い。カーブの握りはナックルに近く、ナックルカーブと紹介されることも多いが、スタンリッジ本人は「スパイクカーブ」と称している。

2007年は打者233人を相手にして1本の本塁打も許していなかったが、2008年3月29日の対西武戦で、日本で通算264人目の対戦打者であり、後に阪神でチームメイトになるクレイグ・ブラゼルに初の被本塁打を許した。

100球を超えてもなお球威・制球とも持続力があり、完投能力も高い。

ナイトゲームに強く、防御率は2点台で「夜王」の愛称を持つ[11]。一方、デーゲームは苦手で、防御率5点台という成績である[12]

ユニフォームのズボンをひざ下まで引き上げ、ストッキングを見せるジャッキー・ロビンソン・スタイルでプレーすることも多い。

人物[編集]

クリスチャンである。阪神在籍時には、甲子園球場でヒーローインタビューを受ける際に、日本語で「神様は、私の力です」というメッセージを送ることが多かった。阪神からの退団が決まった直後にも、退団後の去就について、自身のTwitterで「今、私は神の導く新しい場所へ向かいます」とのツイートを残している[8]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2001 TB 9 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 87 19.1 19 5 14 1 0 9 0 0 10 10 4.66 1.71
2002 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 18 3.0 7 1 4 0 0 1 0 0 3 3 9.00 3.67
2003 8 7 1 0 0 0 5 0 0 .000 157 35.1 38 7 16 0 1 20 4 0 25 25 6.37 1.53
2004 3 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 48 10.0 14 5 4 0 0 7 1 0 10 10 9.00 1.80
2005 TEX 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 16 2.1 7 0 1 1 0 2 1 0 3 3 11.57 3.43
CIN 32 0 0 0 0 2 2 0 5 .500 140 31.0 38 3 16 7 1 17 1 0 14 14 4.06 1.74
'05計 34 0 0 0 0 2 2 0 5 .500 156 33.1 45 3 17 8 1 19 2 0 17 17 4.59 1.86
2006 21 0 0 0 0 1 1 0 1 .500 86 18.2 17 2 14 0 1 18 0 0 14 10 4.82 1.66
2007 KC 4 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 41 7.2 11 2 5 2 0 6 0 0 10 7 8.22 2.09
ソフトバンク 17 8 0 0 0 7 1 0 1 .875 233 54.0 51 0 23 2 1 35 2 2 22 18 3.00 1.37
2008 3 3 0 0 0 0 2 0 0 .000 64 13.0 17 1 6 0 2 8 0 0 13 11 7.62 1.77
2010 阪神 23 21 2 1 1 11 5 0 0 .688 530 126.1 121 6 37 1 13 98 6 2 55 49 3.49 1.25
2011 25 25 3 2 0 9 7 0 0 .563 634 151.0 136 9 46 3 11 116 5 0 50 49 2.92 1.21
2012 25 25 1 0 0 7 12 0 0 .368 619 150.1 134 8 45 2 11 102 4 0 50 45 2.69 1.19
2013 26 26 2 2 1 8 12 0 0 .400 677 160.2 161 12 47 2 4 124 5 2 62 49 2.74 1.29
MLB:7年 80 9 1 0 0 3 9 0 6 .250 593 127.1 151 25 74 11 3 80 7 0 89 82 5.80 1.77
NPB:6年 119 108 8 5 2 42 39 0 1 .519 2757 655.1 620 36 204 10 42 483 22 6 252 221 3.04 1.26
  • 2013年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰[編集]

  • 月間MVP:2回 (2011年6月、2011年7月)

記録[編集]

MLB投手記録
NPB投手記録
NPB打撃記録
  • 初安打:2010年7月6日、対東京ヤクルトスワローズ9回戦(倉敷マスカットスタジアム)、7回裏に増渕竜義から右前安打

背番号[編集]

  • 53 (2001年 - 2004年)
  • 44 (2005年 - 同年途中)
  • 35 (2005年途中 - 2006年)
  • 30 (2007年 - 同年途中)
  • 20 (2007年途中 - 2008年)
  • 55 (2010年 - )

登録名[編集]

  • ジェイソン・スタンドリッジ(2007年 - 2008年)
  • ジェイソン・スタンリッジ(2010年 - )

登場曲[編集]

登板用

打席用

  • Sexy And I Know It - LMFAO(2012年 - )

脚注[編集]

  1. ^ http://www.baseball-reference.com/minors/player.cgi?id=standr001jas 2013年8月3日閲覧。
  2. ^ a b “スタン虎救った! G斬り“歓”封ショーで6勝目”. サンケイスポーツ. (2013年8月3日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20130803/tig13080305060011-n3.html 2013年8月3日閲覧。 
  3. ^ Marlins Sign Kiko Calero, Jason Standridge MLB Trade Rumors
  4. ^ 阪神、元ソフトバンクのスタンリッジと契約 サンケイスポーツ、2010年4月5日。
  5. ^ 虎助っ投初!スタンリッジが月間MVP サンケイスポーツ、2011年7月7日。
  6. ^ 虎・スタン、賞より優勝「チームが首位に」 SANSPO.COM 2011年8月4日
  7. ^ “防御率はリーグ3位…スタンリッジ、阪神退団へ”. YOMIURI ONLINE(読売新聞. (2013年11月14日). http://www.yomiuri.co.jp/sports/npb/news/20131114-OYT1T00379.htm 2013年11月17日閲覧。 
  8. ^ a b c “スタンが惜別ツイート「私は戻らない」”. デイリースポーツ. (2013年11月16日). http://www.daily.co.jp/newsflash/tigers/2013/11/16/0006501426.shtml 2013年11月17日閲覧。 
  9. ^ “スタンリッジ 惜別ツイート「心苦しいけど14年は阪神に戻らない」”. スポーツニッポン. (2013年11月17日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/11/17/kiji/K20131117007025300.html 2013年11月17日閲覧。 
  10. ^ 『2011プロ野球オール写真選手名鑑』 日本スポーツ企画出版社、2011年、183頁。ISBN 978-4-930942-98-2
  11. ^ 虎の勝ち頭や!夜王スタン6回1失点3勝 サンケイスポーツ、2012年5月10日。
  12. ^ 阿部祐亮 (2012年4月15日). “虎将、初回6失点…大乱調のスタンに怒”. サンケイスポーツ. http://www.sanspo.com/baseball/news/20120415/tig12041505050013-n2.html 2012年4月15日閲覧。 
  13. ^ a b http://www.baseball-reference.com/players/s/standja01.shtml 2013年8月3日閲覧。
  14. ^ http://www.baseball-reference.com/boxes/TEX/TEX200107290.shtml 2013年8月3日閲覧。
  15. ^ a b http://www.baseball-reference.com/players/gl.cgi?id=standja01&t=p&year=2001 2013年8月3日閲覧。
  16. ^ a b http://www.baseball-reference.com/boxes/TBA/TBA200108090.shtml 2013年8月3日閲覧。
  17. ^ http://www.baseball-reference.com/players/gl.cgi?id=standja01&t=p&year=2005 2013年8月3日閲覧。
  18. ^ http://www.baseball-reference.com/boxes/CIN/CIN200507160.shtml 2013年8月3日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]