ジェイソン・スタンリッジ

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ジェイソン・スタンリッジ
Jason Standridge
福岡ソフトバンクホークス #55
HAWKS55-Jason Wayne Standridge.jpg
2014年10月19日福岡ヤフオク!ドーム
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アラバマ州バーミングハム
生年月日 1978年11月9日(35歳)
身長
体重
191 cm
110 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1997年 MLBドラフト1巡目
初出場 MLB / 2001年7月29日
NPB / 2007年6月23日
年俸 2億円(2014年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジェイソン・ウェイン・スタンリッジJason Wayne Standridge, 1978年11月9日 - )は、福岡ソフトバンクホークスに所属する、アメリカ合衆国アラバマ州出身のプロ野球選手投手)。

2007年2008年登録名は「スタンドリッジ」。

経歴[編集]

アメリカ球界時代[編集]

1997年のMLBドラフトで翌年に設立される新球団タンパベイ・デビルレイズより1巡目(全体の31番目)で指名され契約。2年目となる1998年に、ルーキーアドバンスドクラスのプリンストン・レイズアパラチアンリーグ)で、61失点[1]を喫し、シーズン最多失点のリーグワースト記録を塗り替えた[2]。翌1999年は、クラスAのチャールストン・リバードッグスサウス・アトランティックリーグ)で最優秀防御率を争ったが、シーズン中にクラスA+のセントピーターズバーグ・デビルレイズフロリダ・ステートリーグ)に昇格したため、受賞を逃している[2]2001年7月29日の対テキサス・レンジャーズ戦でメジャーデビュー。主にリリーフで、メジャー通算90試合に登板、3勝を挙げた。

2004年、10月15日にFAとなり、11月16日にテキサス・レンジャーズと契約するが翌2005年の6月30日に放出され、7月1日にシンシナティ・レッズと契約。2006年11月14日にウェーバーニューヨーク・メッツへ移籍するも2007年1月31日にFAとなり、2月6日にカンザスシティ・ロイヤルズと契約したが、5月25日にFAとなった。

第一次ソフトバンク時代[編集]

第一次ソフトバンク時代(2008年)

2007年、6月3日に推定年俸3,000万円でソフトバンクと契約。同年6月23日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)に初登板。リリーフとして5回裏に登板し、四球2つを出したものの無失点に抑えた。直後の6回表にチームが逆転し、そのまま勝利したため、初登板初勝利をマークした。当初はリリーフとして起用されていたが、先発投手陣に故障が相次いだこともあり8月から先発に転向。これが功を奏し、新外国人では史上3人目の先発5連勝を記録するなど、2007年は7勝を挙げた。

2008年、開幕から2試合連続で打ち込まれ、その後故障もあって二軍降格。8月にいったん一軍に復帰したものの4回3失点で敗戦投手となり、再び二軍降格となった。結局このシーズンは1勝も挙げられず、10月12日に解雇された。

その後はアメリカ球界に復帰し、2009年1月29日にフロリダ・マーリンズとマイナー契約を結んだ[3]が、メジャーリーグへの復帰を果たせず、4月29日に放出された。

阪神時代[編集]

2010年、1月7日にフィラデルフィア・フィリーズと契約したが、スプリングトレーニング中にロースターから外されていたところ、岩田稔の故障離脱やケーシー・フォッサムの不振などで先発投手陣が手薄になっていた[4]阪神タイガースが緊急獲得に動き、2010年公式戦開幕直後の4月5日に契約。スタンリッジにとっては2シーズンぶりのNPB所属となった。これを機に、NPBでの登録名をスタンリッジに改めている。チーム合流直後には不安定なピッチングが見られたが、7月6日の対東京ヤクルトスワローズ戦(倉敷マスカットスタジアム)でNPBでの初完投を記録、7月19日の対広島東洋カープ戦(阪神甲子園球場)でNPB初完封を記録。8月上旬に腰の張りで一時離脱したものの、9月7日には自身初となるシーズン2桁勝利を記録した

2011年、6月には1完封含む3勝0敗・防御率1.24の成績を挙げて阪神の外国人投手で初の月間MVPに選ばれた[5]。翌7月も3勝0敗、防御率0.55の好成績で、6月に続いて月間MVPを受賞し、セ・リーグの外国人投手で初の連続受賞となった[6]。8月以降は1勝どまりで、9勝7敗でシーズンを終えた。

2012年、引き続き開幕から先発ローテーションに入り、年間を通して安定した投球を続けた。しかし規定投球回を投げて防御率2.69・WHIP1.19など2011年を上回る好成績を残すも打線の援護に恵まれず、最終的に7勝12敗と大きく負け越した。

2013年、先発陣の一員として26試合に登板。投球回は160回以上で、セ・リーグ3位の防御率2.74を記録。しかし、先発した試合で打線の援護に恵まれないことが多く、8勝12敗でシーズンを終えた[7]。阪神はシーズン終了後、投打の柱であるマット・マートンおよびランディ・メッセンジャーを残留させる方針だった一方、新外国人として呉昇桓マウロ・ゴメスの獲得に着手したこともあり、同時に一軍登録できる外国人選手の人数枠(最大4人)との兼ね合いで、11月中旬に阪神からの退団が決まった。なおスタンリッジは、退団決定の直後に、自身のTwitterを通じてファンへの感謝の言葉を綴っている[8][9]

第二次ソフトバンク時代[編集]

阪神退団後、複数球団がスタンリッジの獲得に動いた[10]が、2013年12月17日に、ソフトバンクが2年契約を結んだことを発表した。同球団への所属は6年ぶり[11]

2014年、6月9日の対阪神戦(甲子園)で3安打無失点の内容で今季初完封勝利を挙げるとともに、史上16人目、外国人選手では同2人目の全球団勝利を達成した[12]。7月14日の対千葉ロッテマリーンズ戦(QVCマリンフィールド)では3回にパ・リーグタイ記録の1イニング3与死球を記録、3つ目の与死球が危険球となり退場処分を受けた[13]

プレースタイル[編集]

長身からのスリー・クォーターで投げ込む平均球速145 km/h[14](最速は2011年7月12日甲子園での対読売ジャイアンツ戦で7回表に記録した154 km/h)の速球フォーシームツーシーム)が武器。変化球はカーブスライダーチェンジアップを投げる。スライダーはカウント球と決め球で異なる握りを用い、決め球に使う方はカットボールに近い。カーブの握りはナックルに近く、ナックルカーブと紹介されることも多いが、スタンリッジ本人は「スパイクカーブ」と称している。

ナイトゲームでは防御率が2点台と好調で「夜王」の愛称を持つ[15]。一方、デーゲームは苦手で、防御率5点台という成績である[16]

人物[編集]

クリスチャンである。阪神在籍時には、甲子園球場でヒーローインタビューを受ける際に、日本語で「神様は、私の力です」というメッセージを送ることが多かった。阪神からの退団が決まった直後にも、退団後の去就について、自身のTwitterで「今、私は神の導く新しい場所へ向かいます」とのツイートを残している[8]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2001 TB 9 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 87 19.1 19 5 14 1 0 9 0 0 10 10 4.66 1.71
2002 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 18 3.0 7 1 4 0 0 1 0 0 3 3 9.00 3.67
2003 8 7 1 0 0 0 5 0 0 .000 157 35.1 38 7 16 0 1 20 4 0 25 25 6.37 1.53
2004 3 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 48 10.0 14 5 4 0 0 7 1 0 10 10 9.00 1.80
2005 TEX 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 16 2.1 7 0 1 1 0 2 1 0 3 3 11.57 3.43
CIN 32 0 0 0 0 2 2 0 5 .500 140 31.0 38 3 16 7 1 17 1 0 14 14 4.06 1.74
'05計 34 0 0 0 0 2 2 0 5 .500 156 33.1 45 3 17 8 1 19 2 0 17 17 4.59 1.86
2006 21 0 0 0 0 1 1 0 1 .500 86 18.2 17 2 14 0 1 18 0 0 14 10 4.82 1.66
2007 KC 4 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 41 7.2 11 2 5 2 0 6 0 0 10 7 8.22 2.09
ソフトバンク 17 8 0 0 0 7 1 0 1 .875 233 54.0 51 0 23 2 1 35 2 2 22 18 3.00 1.37
2008 3 3 0 0 0 0 2 0 0 .000 64 13.0 17 1 6 0 2 8 0 0 13 11 7.62 1.77
2010 阪神 23 21 2 1 1 11 5 0 0 .688 530 126.1 121 6 37 1 13 98 6 2 55 49 3.49 1.25
2011 25 25 3 2 0 9 7 0 0 .563 634 151.0 136 9 46 3 11 116 5 0 50 49 2.92 1.21
2012 25 25 1 0 0 7 12 0 0 .368 619 150.1 134 8 45 2 11 102 4 0 50 45 2.69 1.19
2013 26 26 2 2 1 8 12 0 0 .400 677 160.2 161 12 47 2 4 124 5 2 62 49 2.74 1.29
MLB:7年 80 9 1 0 0 3 9 0 6 .250 593 127.1 151 25 74 11 3 80 7 0 89 82 5.80 1.77
NPB:6年 119 108 8 5 2 42 39 0 1 .519 2757 655.1 620 36 204 10 42 483 22 6 252 221 3.04 1.26
  • 2013年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰[編集]

  • 月間MVP:2回 (2011年6月、2011年7月)

記録[編集]

MLB[編集]

投手記録

NPB[編集]

投手記録
打撃記録
  • 初安打:2010年7月6日、対東京ヤクルトスワローズ9回戦(倉敷マスカットスタジアム)、7回裏に増渕竜義から右前安打
その他の記録
  • 全球団から勝利:2014年6月9日、対阪神タイガ-ス戦(阪神甲子園球場) ※史上16人目、外国人選手では2人目
  • 1イニング3与死球:2014年7月14日、対千葉ロッテマリーンズ戦(QVCマリンフィールド) ※パ・リーグタイ記録、史上5人目

背番号[編集]

  • 53 (2001年 - 2004年)
  • 44 (2005年 - 同年途中)
  • 35 (2005年途中 - 2006年)
  • 30 (2007年 - 同年途中)
  • 20 (2007年途中 - 2008年)
  • 55 (2010年 - )

登録名[編集]

  • ジェイソン・スタンドリッジ(2007年 - 2008年)
  • ジェイソン・スタンリッジ(2010年 - )

登場曲[編集]

登板用

打席用

  • Sexy And I Know It - LMFAO(2012年 - )

脚注[編集]

  1. ^ http://www.baseball-reference.com/minors/player.cgi?id=standr001jas 2013年8月3日閲覧。
  2. ^ a b “スタン虎救った! G斬り“歓”封ショーで6勝目”. サンケイスポーツ. (2013年8月3日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20130803/tig13080305060011-n3.html 2013年8月3日閲覧。 
  3. ^ Marlins Sign Kiko Calero, Jason Standridge MLB Trade Rumors
  4. ^ 阪神、元ソフトバンクのスタンリッジと契約 サンケイスポーツ、2010年4月5日。
  5. ^ 虎助っ投初!スタンリッジが月間MVP サンケイスポーツ、2011年7月7日。
  6. ^ 虎・スタン、賞より優勝「チームが首位に」 SANSPO.COM 2011年8月4日
  7. ^ “防御率はリーグ3位…スタンリッジ、阪神退団へ”. 読売新聞. (2013年11月14日). http://www.yomiuri.co.jp/sports/npb/news/20131114-OYT1T00379.htm 2013年11月17日閲覧。 
  8. ^ a b “スタンが惜別ツイート「私は戻らない」”. デイリースポーツ. (2013年11月16日). http://www.daily.co.jp/newsflash/tigers/2013/11/16/0006501426.shtml 2013年11月17日閲覧。 
  9. ^ “スタンリッジ 惜別ツイート「心苦しいけど14年は阪神に戻らない」”. スポーツニッポン. (2013年11月17日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/11/17/kiji/K20131117007025300.html 2013年11月17日閲覧。 
  10. ^ スタン 「戻ってきて…よかった」 2387日ぶり復帰星 西日本新聞、2014年4月16日
  11. ^ “【ソフトバンク】スタンリッジ、サファテ獲得を発表”. 日刊スポーツ. (2013年12月17日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20131217-1232622.html 2013年12月17日閲覧。 
  12. ^ スタンリッジ 古巣相手に今季初完封勝利!全球団制覇を達成 スポーツニッポン、2014年6月9日配信
  13. ^ ソフトBスタン 大乱調1イニング3死球 パ・リーグタイ スポーツニッポン、2014年7月15日配信
  14. ^ 『2011プロ野球オール写真選手名鑑』 日本スポーツ企画出版社、2011年、183頁。ISBN 978-4-930942-98-2
  15. ^ 虎の勝ち頭や!夜王スタン6回1失点3勝 サンケイスポーツ、2012年5月10日。
  16. ^ 阿部祐亮 (2012年4月15日). “虎将、初回6失点…大乱調のスタンに怒”. サンケイスポーツ. http://www.sanspo.com/baseball/news/20120415/tig12041505050013-n2.html 2012年4月15日閲覧。 
  17. ^ a b http://www.baseball-reference.com/players/s/standja01.shtml 2013年8月3日閲覧。
  18. ^ http://www.baseball-reference.com/boxes/TEX/TEX200107290.shtml 2013年8月3日閲覧。
  19. ^ a b http://www.baseball-reference.com/players/gl.cgi?id=standja01&t=p&year=2001 2013年8月3日閲覧。
  20. ^ a b http://www.baseball-reference.com/boxes/TBA/TBA200108090.shtml 2013年8月3日閲覧。
  21. ^ http://www.baseball-reference.com/players/gl.cgi?id=standja01&t=p&year=2005 2013年8月3日閲覧。
  22. ^ http://www.baseball-reference.com/boxes/CIN/CIN200507160.shtml 2013年8月3日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]