「NHKネットラジオ らじる★らじる」の版間の差分
編集の要約なし |
脚注追加、追記 |
||
5行目: | 5行目: | ||
[[民間放送|民放]][[日本のラジオ放送局|ラジオ局]]は同様の[[インターネット]]によるサイマル配信サービス[[radiko]]を2010年(平成22年)3月15日から開始していた。 |
[[民間放送|民放]][[日本のラジオ放送局|ラジオ局]]は同様の[[インターネット]]によるサイマル配信サービス[[radiko]]を2010年(平成22年)3月15日から開始していた。 |
||
対象は[[NHKラジオ第1放送|ラジオ第1]]・[[NHKラジオ第2放送|ラジオ第2]]・[[NHK-FM放送|FM]]。 |
対象は[[NHKラジオ第1放送|ラジオ第1]]・[[NHKラジオ第2放送|ラジオ第2]]・[[NHK-FM放送|FM]]。 |
||
サービス名称は公称が'''NHKネットラジオ'''、愛称が'''らじる★らじる'''。このサービスは[[放送法]]第2条第2項第8号に規定する「放送及びその受信の進歩発達に特に必要な業務」に関連した付帯業務であり、実施にあたっては同条第10項に基づきNHKが申請して[[2011年]](平成23年)[[3月9日]]に[[総務大臣]]の認可を受けた<ref>[http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu07_01000015.html 日本放送協会のラジオ放送が聴取しにくい状況の改善に資するため、その放送番組を放送と同時にインターネットを通じて一般に提供する業務の認可] - [[総務省]] [[2011年]](平成23年)[[3月9日]]</ref>。 |
|||
サービス名称は公称が'''NHKネットラジオ'''、愛称が'''らじる★らじる'''。 |
|||
このサービスは[[放送法]]第2条第2項第8号に規定する「放送及びその受信の進歩発達に特に必要な業務」、いわゆる付帯業務であり、実施にあたっては同条第10項に基づき[[総務大臣]]の認可を受けなければならない。 |
|||
== 開始までの動向 == |
|||
過去、らじる★らじる以前に[[サイマル配信]]を行った実績として、[[東北地方太平洋沖地震]]([[東日本大震災]])発生時に、災害報道の緊急対応としてラジオ第1放送のみ[[東日本大震災における放送関連の動き|インターネット上で同時配信]]された<ref name="hodo5">{{Cite news | url=http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20110312-OYT1T00587.htm| title =TVは12日も特別番組…民放各局CM抜き | publisher = [[読売新聞社]]|date = 2011-03-12|accessdate = 2011-03-12}}</ref>。 |
|||
[[NHKラジオ]]各波のサイマル配信について、2010年[[4月8日]]に[[日本放送協会]](NHK)会長(当時)の[[福地茂雄]]は[[プレスリリース#記者会見|記者会見]]の中でradikoの件に触れた際に「制度上の問題もクリアした上で前向きに検討したい」と述べ<ref>[http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/toptalk/kaichou/k1004.html 会長記者会見要旨 2010/4/8] - [[日本放送協会]] 2010年[[4月8日]]</ref>、NHK放送総局長の日向英実も同年[[4月21日]]の記者会見の中で現在、[[放送法]]に表記されているNHKのインターネット実施基準にはインターネット同時配信は明確には入っておらず[[総務省]]の認可を得る必要があるとしながらも「基準の改定については、前向きに検討したい」と述べていた<ref>[http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/toptalk/soukyoku/s1004.html 放送総局長会見 2010/4/21] - 日本放送協会 2010年[[4月21日]]</ref>。 |
|||
2011年[[2月16日]]の定例記者会見で都市部や[[日本海]]沿岸の電波[[混信]]対策の一環として、総務省に特例申請した上で全国向けにNHKラジオ各波のネット同時配信を2011年度中に行うことを表明<ref>[http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/toptalk/soukyoku/s1102.html 放送総局長会見 2011/2/16] - 日本放送協会 2011年[[2月16日]]</ref><ref>[http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011021601000648.html ラジオ放送をネット同時配信 NHK、11年度実現の意向] - [[共同通信社|共同通信]] 2011年2月16日</ref><ref>[http://www.asahi.com/showbiz/tv_radio/TKY201102160376.html NHK、ラジオをネット同時配信 新年度中の開始目指す] - [[朝日新聞]] 2011年2月16日</ref>。同年[[3月9日]]に総務省がネット同時配信についての申請を認可し、当初は同年10月開始予定と報道されたが<ref>[http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20110309_432195.html NHKのラジオが10月メドにネット配信開始。PCや携帯で] - AV Watch 2011年3月9日</ref><ref>[http://www.jiji.com/jc/zc?key=10%b7%ee%a4%ab%a4%e9%a5%cd%a5%c3%a5%c8%c7%db%bf%ae%a1%e1%a3%ce%a3%c8%a3%cb%a5%e9%a5%b8%a5%aa%c8%d6%c1%c8&k=201103/2011030900889 10月からネット配信=NHKラジオ番組] - 時事通信 2011年3月9日</ref><ref>[http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20110309_432195.html NHKのラジオが10月メドにネット配信開始。PCや携帯で] - AV Watch 2011年3月9日</ref>PC向け配信のみ1か月前倒しとなり<ref name="nhk20110715">{{PDFlink|[http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/shiryou/soukyoku/2011/07/009.pdf NHK IPサイマルラジオサービスの名称について]}} - NHK ラジオセンター・編成局 2011年[[7月15日]]</ref>、同年[[9月1日]](スマートフォン向けは同年10月)から[[2013年]]度末までの予定で「NHKネットラジオ らじる★らじる」の名称で試行サイマル配信を開始した<ref name="i20110901">[http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20110901_474535.html NHKラジオ、放送と同時に番組をネット配信する「らじる★らじる」] - [[INTERNET Watch]] 2011年9月1日</ref><ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1109/01/news097.html NHKのラジオネット配信がスタート「らじる★らじる」] - [[ITmedia]] 2011年9月1日</ref>。この試行サービスは[[NHKラジオ第1放送|ラジオ第1放送]]の関東広域放送・[[NHKラジオ第2放送|ラジオ第2放送]]の全国向け放送・[[NHK-FM放送|FM放送]]の東京都域向け放送をNHKネットラジオ らじる★らじる公式サイトから、日本国内のパソコン・スマートフォン向けのサイマル配信としていた。 |
|||
==聴取方法== |
==聴取方法== |
||
30行目: | 36行目: | ||
放送法第20条第5項にNHKは「[[中波放送]]と[[超短波放送]]とのいずれか(中略)がそれぞれあまねく全国において受信できるように措置をしなければならない。」と規定されていることや、民放のように地域ごとに[[スポンサー]]を集めて放送する形態ではないため、radikoのようなエリア制限は行わず日本全国が対象である。日本国内の難聴取地域の救済を目的としているため、[[IPアドレス]]による地域判定により<!--[[NHKオンデマンド]](有料)と同じように、-->日本国外では利用できないとされているが、[[香港]]で聞けるという報告があった<ref>「[[アニソン・アカデミー]]」2013年8月3日放送より</ref>。 |
放送法第20条第5項にNHKは「[[中波放送]]と[[超短波放送]]とのいずれか(中略)がそれぞれあまねく全国において受信できるように措置をしなければならない。」と規定されていることや、民放のように地域ごとに[[スポンサー]]を集めて放送する形態ではないため、radikoのようなエリア制限は行わず日本全国が対象である。日本国内の難聴取地域の救済を目的としているため、[[IPアドレス]]による地域判定により<!--[[NHKオンデマンド]](有料)と同じように、-->日本国外では利用できないとされているが、[[香港]]で聞けるという報告があった<ref>「[[アニソン・アカデミー]]」2013年8月3日放送より</ref>。 |
||
当初は東京の[[放送センター]]からの配信のみであったが、2013年7月下旬からは[[NHK大阪放送局|大阪]]・[[NHK名古屋放送局|名古屋]]・[[NHK仙台放送局|仙台]]の各局のラジオ第1放送とFM放送についても配信を行っている<ref group="注">ラジオ第1放送とラジオ第2放送はモノラル、FM放送はステレオで配信。また、地上波で全国向け番組放送中に関東・東京都向けのローカル特別番組(春季・夏季・秋季に行われる高校野球地方大会や政見放送など)に差し替えて放送している場合は裏送り送出で全国向け番組が優先配信された(全国放送用のラジオ・FM光回線で流れているものと同一)。</ref>。 |
|||
⚫ | |||
配信する局の多局化を検討している。 |
|||
⚫ | |||
当初は東京の[[放送センター]]からの配信のみであったものが、後に[[NHK仙台放送局|仙台]]・[[NHK名古屋放送局|名古屋]]・[[NHK大阪放送局|大阪]]からの配信が追加された。 |
|||
== 配信内容 == |
== 配信内容 == |
2014年5月24日 (土) 17:20時点における版
NHKネットラジオ「らじる★らじる」(エヌエイチケイネットラジオらじるらじる)は、日本放送協会(NHK)のNHKラジオのIPサイマルラジオ・サイマル配信サービス(ライブストリーミング)やその公称・愛称である
概要
山あいやコンクリート建造物の中など、電波が届きにくい場所や、外国からの電波の混信を受けていた難聴取地域で聴取状況を改善するための補完的な措置として、試行的にインターネットで配信し、その結果を検証・確認することが目的である。 民放ラジオ局は同様のインターネットによるサイマル配信サービスradikoを2010年(平成22年)3月15日から開始していた。 対象はラジオ第1・ラジオ第2・FM。 サービス名称は公称がNHKネットラジオ、愛称がらじる★らじる。このサービスは放送法第2条第2項第8号に規定する「放送及びその受信の進歩発達に特に必要な業務」に関連した付帯業務であり、実施にあたっては同条第10項に基づきNHKが申請して2011年(平成23年)3月9日に総務大臣の認可を受けた[1]。
開始までの動向
過去、らじる★らじる以前にサイマル配信を行った実績として、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)発生時に、災害報道の緊急対応としてラジオ第1放送のみインターネット上で同時配信された[2]。
NHKラジオ各波のサイマル配信について、2010年4月8日に日本放送協会(NHK)会長(当時)の福地茂雄は記者会見の中でradikoの件に触れた際に「制度上の問題もクリアした上で前向きに検討したい」と述べ[3]、NHK放送総局長の日向英実も同年4月21日の記者会見の中で現在、放送法に表記されているNHKのインターネット実施基準にはインターネット同時配信は明確には入っておらず総務省の認可を得る必要があるとしながらも「基準の改定については、前向きに検討したい」と述べていた[4]。
2011年2月16日の定例記者会見で都市部や日本海沿岸の電波混信対策の一環として、総務省に特例申請した上で全国向けにNHKラジオ各波のネット同時配信を2011年度中に行うことを表明[5][6][7]。同年3月9日に総務省がネット同時配信についての申請を認可し、当初は同年10月開始予定と報道されたが[8][9][10]PC向け配信のみ1か月前倒しとなり[11]、同年9月1日(スマートフォン向けは同年10月)から2013年度末までの予定で「NHKネットラジオ らじる★らじる」の名称で試行サイマル配信を開始した[12][13]。この試行サービスはラジオ第1放送の関東広域放送・ラジオ第2放送の全国向け放送・FM放送の東京都域向け放送をNHKネットラジオ らじる★らじる公式サイトから、日本国内のパソコン・スマートフォン向けのサイマル配信としていた。
聴取方法
対象機器・アプリケーションは下記の通り。
- パソコン(PC)(2011年(平成23年)9月1日開始)
- 「NHKネットラジオ らじる★らじる」公式サイトを利用。
- スマートフォン
- Android OS用公式アプリ(同年10月1日提供開始)[14]
- iOS(iPhone・iPad・iPod Touch)向け公式アプリ(同年10月26日提供開始)[15]
- AndroidなどFlash対応ブラウザが搭載されている端末であればブラウザ上から公式サイトを利用して再生可能[16]。
- 公式アプリのダウンロード数は2011年10月から2012年(平成24年)1月4日の期間において、総計約63万件を記録した[17]。
- 非公式の対応アプリが、Android OS向けでは「らじるろいど」「Raziko」など複数存在する[16][18]。
配信方式
radikoと同様にストリーミング方式を用いており、HE-AAC・Windows Media Audio形式 48kbpsでエンコードされ[17][注 1]、Flash形式・Windows Media形式(パソコン向け)とHttp Live Streaming形式(スマートフォン向け)でコンテンツデリバリネットワークを通じて配信される。音声レベルはradikoと同程度の+6dB[注 2]に調整されている。
配信時の音声は地上波放送と同様、ラジオ第1・第2はモノラル、FM放送はステレオである。
配信の遅れ時間(タイムラグ・ディレイ)は地上波放送と比べ、数秒から数十秒存在する[注 3]。
配信対象地域
放送法第20条第5項にNHKは「中波放送と超短波放送とのいずれか(中略)がそれぞれあまねく全国において受信できるように措置をしなければならない。」と規定されていることや、民放のように地域ごとにスポンサーを集めて放送する形態ではないため、radikoのようなエリア制限は行わず日本全国が対象である。日本国内の難聴取地域の救済を目的としているため、IPアドレスによる地域判定により日本国外では利用できないとされているが、香港で聞けるという報告があった[20]。
当初は東京の放送センターからの配信のみであったが、2013年7月下旬からは大阪・名古屋・仙台の各局のラジオ第1放送とFM放送についても配信を行っている[注 4]。
放送法第92条には地上基幹放送事業者は「その基幹放送局を用いて行われる基幹放送に係る放送対象地域において、当該基幹放送があまねく受信できるように努めるものとする。」ともあり、配信する局の多局化を検討している。
配信内容
「東京」を選択した場合、「JOAK(-FM)」(第1とFM)・「JOAB」(第2)(放送センター)の東京発全国放送(ローカル番組の時間帯は、ラジオ第1・第2では「関東広域放送」、FMでは「東京地域放送」)が配信される。 また、「仙台」・「名古屋」・「大阪」を選択した場合は各放送局の第1・FMは各地域の放送が配信される。
地域によっては高校野球地方大会(支部予選決勝を含む。春季は6月、夏季は7月下旬、秋季は10月〜11月に集中)やNHK全国学校音楽コンクール地方大会(FMのみ)、その他ローカルでの地域番組やスポーツ中継差替えのため、地上波では聴取できなかった通常の全国放送番組が、「らじる★らじる」では聴取可能となるため、地域や状況によっては地上波の未放送番組を補完する役割もある[注 5]。特に地上波で聴取困難な地域ではネットラジオを利用する人が多い傾向にあり、ラジオ第1放送の生放送番組でもリスナーから「高校野球地方大会で聴けないので、らじる★らじるで聴いています」といった声も多く寄せられているという。
配信されないコンテンツ・内容
政見放送と放送権処理のできないジャパンコンソーシアム制作番組[注 6]、クラシック音楽の一部番組[21][注 7]、その他一部の楽曲は配信されない。 時報は、鳴動時に440Hzと880Hzのカットフィルタが作動して時報音のみが除去され[注 8]、番組音声はそのまま配信される。 当初は全国放送であることにより関東地方の交通情報や気象警報は配信されなかったが、地域毎の放送が開始されることにより配信されることとなった。
配信されない番組がある時はサイトに告知される。当該時間帯は独自のフィラー音楽[注 9]と概ね3分おきに1回「『NHKネットラジオらじる★らじる』です。ただいま放送中の内容は『NHKネットラジオ』ではお聞きいただけません」(2回繰返し。)と出山知樹(かつては山田敦子(現:日本語センター専属))による事前収録のアナウンスが入る[注 10]。当該時間帯の番組表には「この時間はNHKネットラジオではお聞きいただけません。ラジオ放送のみで放送しています。」という記述がされている。
東京のラジオ第1・FM[注 11][注 12]以外では、不定期(FMは主に日曜深夜、ラジオ第1は主に月曜深夜のそれぞれ1時から5時)で放送設備メンテナンスによる休止・およびラジオ第1では減力放送となる場合があり、放送休止が生じる地域の放送を受信した場合は地上波と同じく放送休止(無音かテストトーンによる信号音。まれに通常番組の音声が入ることもある。)となる。
キャラクター
NHKラジオのキャラクターとして2011年4月20日から登場した「らじる」[22]が、らじる★らじるも連動して行う。声優は久保田恵[23]。
沿革
2010年(平成22年)
- 4月8日 福地茂雄会長は、定例記者会見でradikoの件に触れた際に「制度上の問題もクリアした上で前向きに検討したい」と述べた。
- 4月21日 日向英実放送総局長も定例記者会見で「放送法に規定されているNHKのインターネット実施基準にはインターネット同時配信は明確には入っておらず、総務省の認可を得る必要があるとしながらも「基準の改定については、前向きに検討したい」と述べた。
2011年(平成23年)
- 2月16日 放送総局長記者会見で「都市部や日本海沿岸の電波混信対策の一環として、総務省に特例申請した上で全国向けにNHKラジオ各波のネット同時配信を2011年度中に行う」と表明した。[24]
- 3月9日 総務省より認可され[25]、10月開始と予定された。[26]サービス期間については、9月1日から2013年度(平成25年度)末まで試行し改善効果を検証する予定とされた。
- 3月11日 東日本大震災発生直後から3月22日20時まで災害報道の緊急対応としてラジオ第1のみインターネットでサイマル配信を実施した。これはあくまでも特別措置としての実施であり、速報として伝える情報の減少や、インターネット上の著作権の承諾を受けていない番組の再開を受け終了している。
- 東日本大震災#インターネットも参照。
- 7月15日 PC向け配信のみ1か月前倒しして9月より開始するとされた。[27]
- 9月1日 11時から開始された。[28][29]
- ウェブサイトは10時から運用開始。同時にアプリも公開。オープニングとして10時55分から15分間ラジオ第1で『NHKネットラジオ らじる★らじる スタート』が放送された[30]
- 10月1日 ラジオ番組表の表示とスマートフォン向け配信を開始。スマートフォン用アプリも公開。
- 聴取状況は、2011年9月から12月において、同時ストリーム数[注 13]はラジオ3波合計で平均3000、最大で12700を記録し、ユニークIP数[注 14]ではラジオ3波合計で平均52000、最大100000を記録した。月間転送量は同年11月実績で約50TB、そのうちスマートフォン向けは約25TB。[19]
2012年(平成24年)
- 12月6日 松本正之会長は定例記者会見で、総務省に対し「協会のラジオ放送が聴取しにくい状況の改善に資するため、その放送番組を放送と同時にインターネットを通じて一般に提供する業務における提供番組の追加」という内容の認可申請を行い、近畿・中京の両広域圏と宮城県について、全国網から切り離し各エリアを担当する放送局の地元放送配信に切り替える方針と、それに伴う国への認可申請を行ったことを明らかにした。[31]
- 12月7日 近畿圏・中京圏・宮城県の番組追加についてパブリックコメントが実施された。[32]
2013年(平成25年)
2014年(平成26年)
- 1月17日 平成26年度の実施についてパブリックコメントが実施された。[36]
- 3月12日 平成26年度の実施が認可された。[37]
- 3月31日 東京ラジオ第1の内容が「全国向け共通番組」から「関東広域放送」に変更され、関東地方の交通情報や気象警報の配信が開始された。
脚注
注釈
- ^ エンコーダ装置はEnvivio製の4Casterを使用[19]。
- ^ NHKの音声の基準レベルは-18dBであるため、NEC製の音声リミッタ/コンプレッサを使用して音声レベルを上げている[19]。
- ^ 機器・地域・通信環境の状況によって遅延時間が変化するため、数秒〜数分と想定されている[19]。
- ^ ラジオ第1放送とラジオ第2放送はモノラル、FM放送はステレオで配信。また、地上波で全国向け番組放送中に関東・東京都向けのローカル特別番組(春季・夏季・秋季に行われる高校野球地方大会や政見放送など)に差し替えて放送している場合は裏送り送出で全国向け番組が優先配信された(全国放送用のラジオ・FM光回線で流れているものと同一)。
- ^ 番組内でもローカル特番などで通常の地上波では聴取できない場合、「らじる★らじる」での聴取が可能であることをアナウンスすることもある。
- ^ ジャパンコンソーシアム制作番組に限らず、スポーツ中継としては配信されなくともスポーツニュースは報道目的であるので音源がそのまま配信される(原則としてラジオの中継音源が流れるが、ラジオの中継がない場合はテレビ放送用のものが流れる。)。但し、2012年のロンドンオリンピックと2014年のソチオリンピックでは日本国内の放送権がテレビ・ラジオのほかインターネットや携帯電話など全てのメディアも含まれていた。
- ^ 主にFM放送の『ベストオブクラシック』のごく一部の放送回、2013年元日のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサート、同年1月3日の『第56回 NHKニューイヤーオペラコンサート』が該当する。
- ^ カットフィルタ装置はNEC製のED-FL800を使用[19]。実際は時報音を完全にカットできず、わずかに「カチッ、カチッ…」とフィルタを通した時報音が聴き取れる状態となっている。まれにカットフィルタ装置が作動せず、時報音がそのまま流れることもある。
- ^ 再生装置はファイルベースのTEAC製TASCAM HS-4000[19]。使用しているフィラー音楽は『歌の日曜散歩』『ふるさとラジオ』『つながるラジオ』などNHKラジオ第1で用いられていた番組テーマやBGMを中心に構成したもので約40分サイクルで流される。
- ^ 2011年9月1日の試行サイマル配信開始1時間前にもフィラー音楽と断りアナウンスを試験配信していた。
- ^ 放送設備メンテナンスがある時は、原則として放送休止とはせず減力放送となる。らじるらじるではその旨のアナウンスは割愛される。
- ^ 関東地方全域が放送休止となる場合でも裏送り送出で対応しているため通常通り放送される。
- ^ 何台のパソコン等が同時に接続されているかを示す数値。
- ^ 1日で総計何台のパソコンが接続されていたかを示す数値。
- ^ 2012年度から、宮城県では『宮城100%井戸端ラジオ ゴジだっちゃ!』(平日夕方)、岩手県では『がんばろう!いわて』(月曜夜『NHKきょうのニュース』地域枠)、山形県では『公民館でなまらナイト』(原則月1回夕方)が新たに始められた。
- ^ 但し「試験運用」段階であることとまだ全国で地域放送への差替えができない段階であることに留意する必要があり、全国で体制が整い本格運用となった場合、radikoと同様なエリア設定に変えられる可能性は残されている。radikoは本運用に移行したため、エリア制限解除は大規模災害の発生時など非常事態に限られている。
出典
- ^ 日本放送協会のラジオ放送が聴取しにくい状況の改善に資するため、その放送番組を放送と同時にインターネットを通じて一般に提供する業務の認可 - 総務省 2011年(平成23年)3月9日
- ^ “TVは12日も特別番組…民放各局CM抜き”. 読売新聞社. (2011年3月12日) 2011年3月12日閲覧。
- ^ 会長記者会見要旨 2010/4/8 - 日本放送協会 2010年4月8日
- ^ 放送総局長会見 2010/4/21 - 日本放送協会 2010年4月21日
- ^ 放送総局長会見 2011/2/16 - 日本放送協会 2011年2月16日
- ^ ラジオ放送をネット同時配信 NHK、11年度実現の意向 - 共同通信 2011年2月16日
- ^ NHK、ラジオをネット同時配信 新年度中の開始目指す - 朝日新聞 2011年2月16日
- ^ NHKのラジオが10月メドにネット配信開始。PCや携帯で - AV Watch 2011年3月9日
- ^ 10月からネット配信=NHKラジオ番組 - 時事通信 2011年3月9日
- ^ NHKのラジオが10月メドにネット配信開始。PCや携帯で - AV Watch 2011年3月9日
- ^ NHK IPサイマルラジオサービスの名称について (PDF) - NHK ラジオセンター・編成局 2011年7月15日
- ^ NHKラジオ、放送と同時に番組をネット配信する「らじる★らじる」 - INTERNET Watch 2011年9月1日
- ^ NHKのラジオネット配信がスタート「らじる★らじる」 - ITmedia 2011年9月1日
- ^ NHKラジオが10月1日にAndroidから聴取可能に - AV Watch 2011年9月30日
- ^ NHKラジオが聞けるiPhone向けアプリ『NHKネットラジオ らじるらじる』配信開始! - サーチナ 2011年10月27日
- ^ a b NHKラジオを手軽に聴ける「らじるろいど」 - Appllio 2011年9月9日
- ^ a b インターネットによるラジオ再送信の本格化 - 平成24年版情報通信白書第1部第3節(3)(総務省情報通信統計データベース)
- ^ Razikoがアンドロイドマーケットに復活、NHKラジオの聴取も可能に - Appllio 2011年10月16日
- ^ a b c d e f 猪瀬泰美・植本匡・麻王孝・ 小倉武紘・小野裕司・市川健一郎・斎藤英之「NHKネットラジオ“らじる★らじる”の概要」『放送技術』第65巻(2012年2月号)、兼六館出版、2012年2月、ISSN 0287-8658、2012年2月10日閲覧。
- ^ 「アニソン・アカデミー」2013年8月3日放送より
- ^ クラシック音楽の一部:NHKのラジオネット配信がスタート「らじる★らじる」 - ITmedia 2011年9月1日
- ^ NHKラジオ イメージキャラクター 登場 - NHK 2011年4月20日
- ^ らじる★らじる - 茶柱たった。(久保田恵公式ブログ) 2011年8月31日のアーカイブ
- ^ ラジオ放送をネット同時配信 NHK、11年度実現の意向 - 共同通信 2011年2月16日
- ^ 日本放送協会のラジオ放送が聴取しにくい状況の改善に資するため、その放送番組を放送と同時にインターネットを通じて一般に提供する業務の認可 総務省報道資料 平成23年3月9日
- ^ NHKのラジオが10月メドにネット配信開始。PCや携帯で - AV Watch 2011年3月9日
- ^ IPサイマルラジオサービスの名称について - NHKラジオセンター・編成局 2011年7月15日
- ^ NHKラジオ、放送と同時に番組をネット配信する「らじる★らじる」 - INTERNET Watch 2011年9月1日
- ^ NHKのラジオネット配信がスタート「らじる★らじる」 - ITmedia 2011年9月1日
- ^ 「NHKネットラジオ らじる★らじる スタート」チャンネル:ラジオ第1、放送日:2011年9月1日(木)、放送時間:午前10:55〜午前11:10(15分)、ジャンル :情報/ワイドショー>番組紹介・お知らせ | 放送作家…石井彰、【アナウンサー】山田敦子 - NHK第1番組表 2011年9月1日
- ^ “ラジオ地域放送のインターネット同時配信の認可申請について”. NHKトップトーク 会長記者会見要旨 2012/12/6 日本放送協会
- ^ 日本放送協会が放送法第20条第10項の認可を受けて実施する「協会のラジオ放送が聴取しにくい状況の改善に資するため、その放送番組を放送と同時にインターネットを通じて一般に提供する業務における提供番組の追加」についての認可申請に対する総務省の考え方についての意見募集 総務省報道資料 平成24年12月7日
- ^ 協会のラジオ放送が聴取しにくい状況の改善に資するため、その放送番組を放送と同時にインターネットを通じて一般に提供する業務についての認可申請書 (PDF) 同上別添
- ^ 日本放送協会が放送法第20条第10項の認可を受けて実施する「協会のラジオ放送が聴取しにくい状況の改善に資するため、その放送番組を放送と同時にインターネットを通じて一般に提供する業務における提供番組の追加」の認可 総務省報道資料 平成25年1月16日
- ^ 「大阪・名古屋・仙台 らじる★らじる iOSアプリ 8月30日公開」
- ^ 日本放送協会が放送法第20条第10項の認可を受けて実施する「協会のラジオ放送が聴取しにくい状況の改善に資するため、その放送番組を放送と同時にインターネットを通じて一般に提供する業務」の認可申請に対する総務省の考え方についての意見募集 総務省報道資料 平成26年1月17日
- ^ 日本放送協会が放送法第20条第10項の認可を受けて実施する「協会のラジオ放送が聴取しにくい状況の改善に資するため、その放送番組を放送と同時にインターネットを通じて一般に提供する業務」の認可 総務省報道資料 平成26年3月12日
関連項目
- 日本放送協会
- インターネットラジオ
- radiko - 民放ラジオ局のIPサイマルラジオ。NHKと異なり、放送対象地域に準じた配信エリア制限がある。ただし、ラジオNIKKEIと放送大学(公共放送)は2012年4月2日以降、日本国内であればどの地域でも聴取可能。
- コミュニティFMによるサイマル配信サービス - こちらはエリアによる制限はなく、全世界からの聴取が可能である。
外部リンク
- らじる★らじる NHKネットラジオ
- 9月1日からNHKラジオがネットで聴けます! 「NHKネットラジオ らじる★らじる」のお知らせ(2011.8 ラジオ第1だより)
- NHKネットラジオ らじる★らじる - App Store
- らじる (@nhk_radiru) - X(旧Twitter)公式アカウント