交通情報

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交通情報(こうつうじょうほう)とは、地理情報の一つで、交通にまつわる情報である。ここでは、交通に関する事業者から、利用者に対して発信するものについて述べる。

道路交通情報[編集]

概要[編集]

国道有料道路高速道路などの利用者に対し、警察道路管理者が、道路を通行するにあたって注意することが妥当な内容を発信し、伝えるもの。

伝達手段・媒体[編集]

以下のものがある。

放送による道路交通情報[編集]

沿革

この節では、日本の道路交通情報番組の歴史を述べる。 日本の放送局で、道路交通情報を放送するようになったのは1957年(昭和32年)の文化放送交通ニュース』が最初であった[1]。同番組はいったん打ち切られ、1959年(昭和34年)6月から、音楽番組と道路交通情報を組み合わせた『ハイウェイダイヤル』があらためて開始された[1]。このフォーマットは他の在京局が追随した。ただし、これらの番組においての交通情報は「きょうは○○方面の道路が工事中ですから、△△通りを利用してください[1]」といった内容の、即時性や正確性を欠くもので、改良の余地があった。1961年(昭和36年)3月にニッポン放送が開始した『交通ニュース』から、放送時間時点の主要道路の混雑状況を放送するようになった。

同年6月に、警視庁に交通統制室が開設され、在京各局のマイクが常設されるようになり[1]、警察から放送局への情報伝達がダイレクトになった。1963年(昭和38年)3月、警視庁と大阪府警本部に「交通情報センター」が開設され、在京・在阪各局のスタジオが設置された。このころには各局1日あたり、6回から16回の放送が可能になった[1]。その後、地方局での交通情報の放送開始、1970年(昭和45年)の「日本道路交通情報センター」(JARTIC)の開設に至る。

内容と放送頻度
  • 専門の番組として放送される場合、番組名は「(道路)交通情報」とすることが多い。FMラジオでは「TRAFFIC INFORMATION (REPORT)」などの英語タイトルを用いたアナウンスが多い。
  • NHKラジオ第1放送では、帰省シーズンと重なるゴールデンウィークお盆年末年始の期間中と、土曜日・日曜日・祝日には、特に東京・九段本部から全国の高速道路交通情報をほぼ終日体制で随時挿入する。特に年末年始については、九段本部の中継だけでなく、全国主要基幹都市にあるセンターともつないだ「全国高速道路交通情報リレー」の形式をとる場合もある。
  • 新聞や雑誌の番組表では番組名や放送時間が省略される場合がある。表記される場合、ニュースや天気予報と同様の形式の略記号(黒四角に白抜きで「交」の一文字)が用いられることが多い。
技術・人材
  • JARTICから発表された情報を、各放送局が即時的に届ける場合、基本的にはJARTICの職員が情報をアナウンスするが、放送時間のブッキングがある大都市圏では、放送局側のスタジオにいるアナウンサーが読むケースがある(TOKYO FMJ-WAVEなど)一方、各都道府県の警察本部(東京都の場合は警視庁新橋庁舎の「警視庁交通管制センター」)に放送局側がキャスターを派遣している例がある(TBSラジオRFFM yokohamaなど)。首都高速道路では、専門の担当者によってアナウンスされることがある。
  • ラジオでは、複数の府県を放送エリアにもつなど、放送範囲が広域にまたがる場合、各局によるリレー放送を行なう。


道路以外の交通情報[編集]

鉄道高速バス航空機フェリーなどの公共交通機関の運行情報については、駅・桟橋等の施設内に運行情報表示装置が設置されている例が多い。

放送においても、放送局や時間帯によっては、道路情報に加えて鉄道や航空機(フライトインフォメーションなどと呼称される)、フェリーの運行情報を提供することがある(NHK首都圏センターNHK大阪放送局TOKYO FMなど)。とりわけ鉄道については、新幹線在来線特急列車など指定席予約状況を放送する例もある。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  1. ^ a b c d e [日本放送協会|NHK]]編『放送の五十年 昭和とともに』日本放送出版協会、1977年 p.221