苗穂駅

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苗穂駅
南口(2018年11月)
南口(2018年11月)
なえぼ
Naebo
01 札幌 (1.9km)
(3.9km) 白石 H03
所在地 札幌市中央区北3条東11丁目
駅番号 H02
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 函館本線
キロ程 288.2km(函館起点)
電報略号 ナホ
駅構造 橋上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
4,227人/日(降車客含まず)
-2016年-
開業年月日 1910年5月16日
備考 社員配置駅
みどりの窓口
[札] 札幌市内
千歳線直通
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苗穂駅
なえぼ
Naebo
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 千歳線(旧線)
キロ程 0.0km(苗穂起点)
開業年月日 1926年8月21日[1]
廃止年月日 1973年9月10日[1]
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北口(2018年11月)

苗穂駅(なえぼえき)は、札幌市中央区にある北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)函館本線である。駅番号H02電報略号ナホ。函館本線の駅であるが、線路名では千歳線の終点駅でもある(千歳線の0キロポストが当駅構内にある)。ただし、JR北海道の基本計画上は白石駅が終点であり、当駅を経由しない。

地名は、アイヌ語の「ナイ・ポ」(小さな川)に由来している。この辺りは豊平川の旧河道に当たる伏篭川の水源であり、多くの小川やがあったために名づけられた。

歴史[編集]

1976年の苗穂駅と周囲約1 km×1.5 km範囲。右が岩見沢及び千歳方面。この写真の時期には道内各地から集めた蒸気機関車を苗穂工場で解体しており、スクラップヤードには沢山の残骸が置かれている。札幌方面の駅裏北側にはサッポロビール工場の専用線、白石方面の駅裏東側には日本セメントの専用線、白石方面の駅表南側には木工場の専用線など、多数の側線があった。この内、日本セメント線は戦前戦中は右端の敷地(現在の陸上自衛隊苗穂分屯地)へ延びており、かつては札幌陸軍糧秣支廠(兵士の食料調達部門)の食料工場があった。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

苗穂駅は、1910年明治43年)5月16日函館本線の駅として開業した。1926年大正15年)8月21日には北海道鉄道(2代目)札幌線(後の千歳線)が乗り入れた[1]1931年昭和6年)7月25日には、定山渓鉄道(じょうてつ)が東札幌駅を経由して乗り入れを始めた[1]1943年(昭和18年)8月1日には北海道鉄道が国有化され、日本国有鉄道(国鉄)千歳線となった[1]1969年(昭和44年)11月1日定山渓鉄道線が廃線して東札幌駅を経由した乗り入れがなくなり、1973年(昭和48年)9月9日に千歳線が新線に切り替えられると、東札幌駅経由の線路はなくなった[1]

札幌市による「苗穂駅周辺地区まちづくり事業」によって駅を札幌駅方面に約300 m移転新築し、自由通路を整備した橋上駅となって2018年平成30年)11月17日に開業した[2][3]。なお、移転後の2代目駅舎は解体する[4]

年表[編集]

  • 1909年明治42年)
    • 11月8日:大日本麦酒(現在のサッポロビール)札幌工場製麦場専用線(旧札幌製糖工場専用線の再利用)0.66 km運用開始。
    • 12月8日:北海道鉄道管理局札幌工場設置。
  • 1910年(明治43年)5月16日:官設鉄道国鉄)の駅として開業(一般駅)。
  • 1915年大正4年)4月1日:札幌工場を苗穂工場と改称。
  • 1922年(大正11年)12月:札幌電気軌道(現在の札幌市電)苗穂線が苗穂駅前乗り入れ。
  • 1926年(大正15年)8月21日:北海道鉄道(2代目)札幌線(後の千歳線)乗り入れ[1]
  • 1931年昭和6年)7月25日:直流電化し、定山渓鉄道(じょうてつ)が東札幌駅を経由しての乗り入れ開始[1]
  • 1935年(昭和10年):2代目駅舎開業。
  • 1937年(昭和12年)3月10日:札幌機関庫廃止し、苗穂機関庫設置。
  • 1943年(昭和18年)8月1日:北海道鉄道が戦時買収により国有化[1]
  • 1950年(昭和25年)2月10日:札幌客貨車区設置。
  • 1957年(昭和32年)8月12日:定山渓鉄道が自社新製気動車による札幌駅乗り入れ開始[1]
  • 1965年(昭和40年)9月25日: 札幌駅 - 苗穂駅間運転線3線化完成。旅客ホーム改築一面2線増設完成。旧駅舎側より千歳上下一面、函館上下一面とする。
  • 1969年(昭和44年)11月1日:定山渓鉄道線廃線に伴い、同社の乗り入れ運転廃止。
  • 1971年(昭和46年)10月1日:札幌市電苗穂線の苗穂駅前停留場廃止。
  • 1973年(昭和48年)
    • 9月9日:千歳線新線が開業し、苗穂駅 - 東札幌駅間廃止[1]。白石方面北側に一線腹付け増線し、複々線化。ホーム配置を旧駅舎側より千歳上下、函館上下の配線を千歳線・函館本線札幌・小樽方面1面2線、函館本線岩見沢方面・千歳線苫小牧方面1面2線の配置とする。
    • 10月1日:専用線発着を除く貨物の取扱い廃止。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:荷物の取扱い廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる。
  • 1988年(昭和63年)11月3日:苗穂駅 - 琴似駅間の「連続立体交差事業」完成に伴い、札幌駅 - 苗穂駅間4線・複々線化運用開始。
  • 1994年平成6年):桑園駅 - 札幌駅間3線化に伴い、貨物線2線と第一乗降場一面2線を駅舎側に移設し、既存札幌方面第一乗降場を撤去して留置線2本設置。
  • 1999年(平成11年):自動改札機設置。
  • 2001年(平成13年)3月:貨物列車運行終了。
  • 2007年(平成19年)10月1日:駅ナンバリング実施(H02)[5]
  • 2008年(平成20年)10月25日:ICカードKitaca)サービス開始[6]
  • 2015年(平成27年):貨物1番、2番使用停止。第二乗降場ホーム有効長を第一乗降場と同じ135 mに短縮。
  • 2016年(平成28年)7月: 旧貨物1番、2番線撤去。苗穂駅の移転橋上駅舎化に伴い、配線移設変更工事開始。
  • 2017年(平成29年)3月10日:キヨスク閉店。
  • 2018年(平成30年)11月17日:駅移転し、新駅舎開業。「セブンイレブン北海道ST苗穂店」オープン。

駅構造[編集]

2面4線(札幌・小樽方面1面、岩見沢・苫小牧方面1面、延長135 m)の島式ホームを有する橋上駅[7]。駅舎は2階建であり、階段4箇所、エレベーター2基、旅客用トイレがあるほか[7]、札幌市による自由通路(苗穂駅前広場連絡歩道)を併設している。社員配置駅。みどりの窓口(営業時間:5時30分 - 20時00分)、自動券売機自動改札機を設置している。また、北海道キヨスクによる「セブンイレブン北海道ST苗穂店」がある。駅の北東側には、北海道旅客鉄道苗穂工場苗穂運転所日本貨物鉄道苗穂車両所が立地している。

のりば 路線 方向 行先
1 函館本線 上り 札幌手稲小樽方面
2 千歳線 下り
3 上り 千歳新千歳空港苫小牧方面
4 函館本線 下り 江別岩見沢方面

貨物取扱[編集]

日本貨物鉄道(JR貨物)の駅としては、車扱貨物の臨時取扱駅となっている。当駅には貨物列車の発着は無く、貨物設備や専用線も接続していない。最盛期の1970年(昭和45年)には、26社28本の専用線が当駅から分岐していた。1986年(昭和61年)までは、駅東側にある日本セメント(現在の太平洋セメント)札幌サービスステーションや、駅北側にあったサッポロビール札幌工場へ続く専用線もあった。また、駅西側にあった北海道ガス札幌工場へ続く専用線は都市ガス液化石油ガス(LPG)を輸送するために使用していたが、天然ガスへの転換に伴って2001年(平成13年)3月15日の本輪西駅発送分の到着を以って廃止となった[8]。これ以降の貨物列車の発着はない。

利用状況[編集]

2016年(平成28年)度の1日平均乗車人員は4,227人である[9]

近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
出典
1970年(昭和45年) 980 [9]
1975年(昭和50年) 904 [9]
1980年(昭和55年) 1,309 [9]
1985年(昭和60年) 1,366 [9]
1990年(平成02年) 1,996 [9]
1995年(平成07年) 2,395 [9]
2000年(平成12年) 2,516 [9]
2001年(平成13年) 2,547
2002年(平成14年) 2,601
2003年(平成15年) 2,586
2004年(平成16年) 2,684
2005年(平成17年) 2,972
2006年(平成18年) 3,150
2007年(平成19年) 3,262
2008年(平成20年) 3,404
2009年(平成21年) 3,459
2010年(平成22年) 3,627
2011年(平成23年) 3,760
2012年(平成24年) 3,851
2013年(平成25年) 3,996
2014年(平成26年) 4,176
2015年(平成27年) 4,197
2016年(平成28年) 4,227

駅周辺[編集]

駅前広場(南口)
(2018年11月)
駅前広場(北口)
(2018年11月)

苗穂駅と駅周辺は札幌市による「苗穂駅周辺地区まちづくり事業」に伴い[10]、北口側では北海道旅客鉄道(JR北海道)の社員研修センター跡地に超高層マンションサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、商業施設を建設するほか、さっぽろ病院が移転新築する[11][12]。また、アリオ札幌と空中歩廊で接続する計画がある[11]。一方、南口側でも札幌市による「北3東11周辺地区市街再開発事業」が行われており[13]マンション2棟や商業・医療施設を建設するほか[14]、各施設を結ぶ空中歩廊を設置する。

北口

南口

バス路線[編集]

2016年12月1日現在。

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道(JR北海道)
函館本線
区間快速「いしかりライナー」(一部列車のみ停車)・普通
札幌駅 (01) - 苗穂駅 (H02) - 白石駅 (H03)
千歳線(白石駅 - 札幌駅間は函館本線)
普通
白石駅 (H03) - 苗穂駅 (H02) - 札幌駅 (01)

かつて存在した路線[編集]

日本国有鉄道(国鉄)
千歳線(旧線)
苗穂駅 - 東札幌駅
札幌市電
苗穂線
東10丁目停留場 - 苗穂駅前停留場

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 曽根悟(監修) 『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、19-21頁。
  2. ^ “苗穂駅新駅舎の開業日について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2018年5月16日), https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20180516_KO_NaeboStation.pdf 2018年10月29日閲覧。 
  3. ^ “苗穂駅周辺地区まちづくり事業 JR苗穂駅・自由通路が完成します” (PDF) (プレスリリース), 札幌市, (2018年5月16日), http://www.city.sapporo.jp/keikaku/partnership/naebo/documents/h30_naebo.pdf 2018年10月29日閲覧。 
  4. ^ 「SLが似合う駅」JR苗穂駅 去りゆく昭和、平成と共に83年で解体”. リアルエコノミー (2018年5月18日). 2018年10月29日閲覧。
  5. ^ 駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します (PDF)”. 北海道旅客鉄道 (2007年9月12日). 2014年9月6日閲覧。
  6. ^ Kitacaサービス開始日決定について (PDF)”. 北海道旅客鉄道 (2008年9月10日). 2015年6月12日閲覧。
  7. ^ a b “苗穂駅新駅舎開業について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2018年10月11日), https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20181011_KO_NewNaeboSTOpening.pdf 2018年10月29日閲覧。 
  8. ^ 道内唯一の石油輸送貨物列車が5月で廃止―「タキ」姿を消す”. 北海道ファンマガジン (2014年5月27日). 2018年10月29日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h 札幌の都市交通データ 3.JR (3)JR駅の概要(札幌市内) (PDF)”. 札幌市. 2015年1月8日閲覧。
  10. ^ 苗穂駅周辺地区のまちづくり”. 札幌市. 2018年10月29日閲覧。
  11. ^ a b 最近の新たな開発計画等について (PDF)”. 北海道旅客鉄道 (2018年4月12日). 2018年10月29日閲覧。
  12. ^ JR北海道、新苗穂駅北口にタワーマンションや病院、サ高住”. リアルエコノミー (2018年5月8日). 2018年10月29日閲覧。
  13. ^ 北3東11周辺地区”. 札幌市. 2018年10月29日閲覧。
  14. ^ JR北海道「苗穂駅」新駅、築83年の旧駅から生まれ変わって11月17日開業”. リアルエコノミー (2018年10月28日). 2018年10月29日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]