車扱貨物

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車扱貨物(しゃあつかいかもつ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)やその前身である日本国有鉄道(国鉄)、臨海鉄道鉄道貨物輸送方式の一つである。

概要[編集]

貨車1両を単位とする輸送方式で、JR貨物や国鉄保有の貨車や私有貨車を使用して貨物を輸送するものである。専用線発送車扱貨物と一般車扱貨物に分類される。

専用線発送車扱は、工場倉庫に引き込まれた専用線荷役をするものである。石油化学薬品セメント石炭輸送などは、大半がこれにあたる。

一方、一般車扱貨物は、に設けられた貨物ホームで、有蓋車などに貨物を積み込むものである。

かつて車扱は、貨物輸送の主流であった。しかし、トラックから貨車に荷を積み替える手間がかかることや、情報化の遅れ、操車場で編成を組み替えながら継送する輸送システムに起因する目的地までの到達時間の長さや到着時刻の不確定さなどの理由で、国鉄末期にはトラック輸送やコンテナ輸送に移っていき、それと同時に貨物駅での取り扱いも大幅に縮小されていった。現在の車扱輸送は、石油や化学薬品、セメント、鉱石など、大量の荷物を一度に輸送するものに限られており、その多くが専用線発送車扱である。

輸送例[編集]

輸送量[編集]

JR貨物の車扱貨物の輸送量(2006年度)は約1,343万トンで、貨物輸送量の合計の37%を占める。1987年度の輸送量はコンテナ貨物を上回る75%を占めていたが、1998年4月にコンテナ貨物が車扱貨物を初めて上回った。また、コンテナ貨物の輸送量は徐々に増加しているが、車扱貨物の輸送量は減少しつつある。

輸送品目の63%を占めるのは石油である。次いで、鉄道車両(返却される私有貨車を含む)11%、セメント7%、石灰石6%、化学薬品4%、紙・パルプ3%と続く。かつて、セメント・石灰石・石油・石炭は「4セ」と呼ばれ、車扱貨物輸送の得意分野となっていた。

関連項目[編集]