第15特務旅団 (ウクライナ国家親衛隊)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第15特務旅団
創設 1994年6月1日
所属政体  ウクライナ
所属組織 ウクライナ国家親衛隊
部隊編制単位 旅団
兵科 国家憲兵
兵種/任務/特性 特殊部隊
所在地 ザポリージャ州ザポリージャ
愛称 ボフダン・ザヴァダ
カラダグ
標語 クリミアに旗を掲げよう
上級単位 南部作戦地域司令部ウクライナ語版
主な戦歴 ドンバス戦争
ロシアのウクライナ侵攻
現司令官 ドミトロ・ヴラセンコ大佐
テンプレートを表示

第15特務旅団(だい15とくむりょだん、ウクライナ語: 15-та бригада оперативного призначення)は、ウクライナ国家親衛隊旅団南部作戦地域司令部ウクライナ語版隷下。

概要[編集]

ウクライナ国内軍第9特務連隊チーター

1994年6月1日、ウクライナ国内軍第9特務連隊チーターウクライナ語版ウクライナ語: 9-й полк спеціального призначення ВВ «Гепард»)として、ザポリージャ州で創設された。

ドンバス戦争[編集]

第9特務連隊

2014年3月13日、ウクライナ国内軍の廃止に伴い、創設されたウクライナ国家親衛隊に編入した。

2014年7月から、ドンバス戦争に投入され、東部ドネツィク州に配備され、防空中隊のイーホル・ユヒメツ中隊長が戦死した。

2020年3月25日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領から、名誉称号「ボフダン・ザヴァダ」を授与された[1]

ロシアのウクライナ侵攻[編集]

南部・ザポリージャ戦線[編集]

2022年2月24日から、ロシアのウクライナ侵攻では、南部ザポリージャ州メリトポリ地区に配備された。メリトポリ市を第23独立治安防護旅団第110独立領土防衛旅団第59独立自動車化歩兵旅団隷下の第9独立自動車化歩兵大隊と合同で防御する予定だったが第110旅団は不手際で装備が用意できずに不参加となり、第9大隊はロシア軍に包囲されて現着できなかったため、ロシア軍の25個大隊戦術群に対して第23旅団との2個大隊で防御したが、メリトポリは陥落した。以後もロシア軍の攻勢でトクマク、ヴァシリウカが陥落し、ザポリージャで撃退した[2]

2022年10月27日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領から、勇気と勇敢さに対する栄誉賞を授与された[3]

2023年1月、部隊増強に伴い、第15特務旅団に改編された[4]

2023年9月下旬、南部ザポリージャ州ポロヒー地区に再配置され、ベルボベ(ポロヒー・フロマーダ)で攻勢を開始した[5]

編制[編集]

  • 旅団司令部(ザポリージャ
  • 第1特務大隊
  • 第2特務大隊
  • 第3特務大隊
  • 砲兵大隊
  • 防空大隊
  • 戦車中隊
  • 偵察中隊

脚注[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]