宇沙美ゆかり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宇沙美 ゆかり
出生名 金城 ゆかり
生誕 (1968-04-02) 1968年4月2日(54歳)
出身地 沖縄県浦添市
ジャンル アイドル歌謡曲
職業
活動期間 1984年 - 1985年
レーベル キャニオン・レコード
事務所 スカイコーポレーション

宇沙美 ゆかり(うさみ ゆかり、本名:金城 ゆかり[1]1968年4月2日[2] - )は、元アイドル歌手、元女優沖縄県浦添市出身[3]血液型はO型。

来歴[編集]

4人姉妹の四女(3人の姉はそれぞれ、6歳、4歳、3歳年上)[2]。両親は今度こそ男の子が生まれるのを期待して、女の子の名前は考えてなかったということで、ゆかりという名前は一番上の姉の提案で、当時伊東ゆかりが人気だったからこれに因んだという[2]。小学6年生の時、地元の『浦添てだこ祭り』のちびっこカラオケのど自慢大会に出場し、ピンクレディーの『渚のシンドバッド』を歌って優勝。この時に、将来は歌手になると決心したという[1]。そしてこの小学6年生の時にあるオーディションに秘かに応募し、1次合格を果たすも父が反対したために断念した[4]

中学2年生の時に、姉が秘かに応募したという[4]、地元沖縄で開催されたスカイコーポレーション主催のタレントオーディションで、審査に立ち会った時任三郎らに選ばれて合格[1]。この時も父に芸能界入りを反対されたが、賛成側に回った母と3人の姉の説得もあって許しを得られ、芸能界入り[2][4]浦添市立神森中学校を卒業後、上京[2]。その後、井筒和幸監督映画『みゆき』の主演オーディションに合格し、主演女優としてスクリーンデビューする。本作により各種の映画賞を獲得した。

1984年3月21日にはキャニオンレコードより「蒼い多感期」で歌手デビュー(その際のキャッチフレーズは「ときめきタイフーン」。なお、これはデビューシングルのB面のタイトルでもある)。同曲はカネボウ「マイデイト」のCMソングとしても採用された。

その後、コンスタントにレコードをリリースしながら、1984年の「フジテレビ夏キャン・ガール」に選ばれ、同局の月曜ドラマランドあ!Myみかん』では主演も務めた[1]。また、フジテレビ系ドラマ『オレゴンから愛』では、主人公の少年と離れて暮らす姉(水泳部の学生)役を務めた。

この一方で、1984年にはTBS系ドラマ『不良少女とよばれて』の主演に内定するが、不良役ということに事務所側が大きく難色を示し辞退を余儀なくされる[5]。翌1985年にはフジテレビ系ドラマ『スケバン刑事』の主人公麻宮サキ役に選ばれるが、同時期に松竹プロデューサー奥山和由からの強いオファーにより映画『V.マドンナ大戦争』で主演を務めることとなり、『スケバン刑事』は映画と撮影時期が重なり降板することとなる。以上、後にヒット作となるテレビドラマの主演の機会を2度も辞退することとなった[5]

また、『V.マドンナ大戦争』出演のために、中型バイクの免許を取得している[6]

その後も、1986年にテレビドラマ『ジャンプアップ!青春』(日本テレビ系列)の主演に選ばれ、会見まで行われたが、この作品も出演すること無く、1986年降板に突然芸能界から姿を消し、沖縄に帰郷[1]。地元でハンバーガーショップ店員を経て、琉球放送ラジオで『ベストヒット20』という番組でDJ、アシスタントとして活動していたが[1]、そのまま事実上の引退となる。「引退」に関しては当時さまざまな憶測が流れ妊娠説、自殺未遂説も流れたが、これについては本人が公式に代理人を通し「事実無根」と否定しており[1]、いまだに真相は不明のままとなっている。一方で、芸能界で悩みを打ち明ける親友も出来ず、孤独感を深めていたともしており「私のような子は芸能界に向いてないんじゃないかと思った」とも話している。デビュー当時、月刊平凡にて行われた上半期新人人気投票にて共にベスト10入りした菊池桃子と「桃子とゆかり」というグラビア連載を受け持つことになったが、企画リクエストは菊池に対するハガキばかりで宇沙美へのリクエストはゼロだった。それでも平凡側は連載継続を進めていたが、初回撮影時に数時間前から準備していた宇沙美は学業優先で掃除当番を終えて撮影入りした菊池がものの数分で撮影を終えて速やかに帰宅したことにショックを受け、連載辞退を自ら申し出た。また新人賞レースにも参戦予定であったが、レコード会社のイチ押しだった岡田有希子とはタイアップ商品の発売時期が前後した為、デビュー日が入れ替わり(3月21日と4月21日)、岡田有利とは言えない状況となってしまい、その気まずさからやはり本人が辞退を申し出た[1]

ディスコグラフィー[編集]

シングル[編集]

発売日 タイトル c/w 形態 規格品番
キャニオン・レコード
1st 1984年3月21日 蒼い多感期 と・き・め・きタイフーン EP 7A-0361
2nd 1984年6月21日 SHOCK! トビウオたちの夏 EP 7A-0389
3rd 1984年9月5日 ツライ♥キライ♥クライMAX 日焼けをセメて泣かないで EP 7A-0411
4th 1984年11月21日 アルカリ少年boy 北風スクリーン EP 7A-0444
5th 1985年6月5日 風のプリマドンナ 少女失格 EP 7A-0495
6th 1985年10月5日 恋はDancing 涙色セブンティーン EP 7A-0524

アルバム[編集]

オリジナル・アルバム[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
キャニオン・レコード
1st 1984年7月21日 おもいっきりト・キ・メ・キ LP C28A-0349
CT 28P-6345
2nd 1984年12月5日 16ページめのとまどい LP C28A-0387
CT
2008年7月16日 16ページめのとまどい+シングルコレクション CD PCCS-00009
3rd 1985年11月1日 空気になりたい LP C28A-0445
CT 28P-6484
CD D32A-0126

ベスト・アルバム[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
キャニオン・レコード
1st 1985年3月5日 タイム・カプセル LP C28A-0349
1985年3月21日 CD D32A-0058
ポニー
2nd 1985年8月21日 I Love 宇沙美ゆかり CT 20P-2372
キャニオン・レコード
3rd 1985年11月21日 宇沙美ゆかり THE BEST CD D32A-0135
ポニー
4th 1986年11月5日 SUPER BEST CD D32P-6012
ポニーキャニオン
5th 2002年6月19日 Myこれ!クション 宇沙美ゆかりBEST CD 20P-2372
6th 2010年5月19日 Myこれ!Lite 宇沙美ゆかり CD PCCS-00134

タイアップ曲[編集]

楽曲 タイアップ 収録作品
蒼い多感期 カネボウ『マイデイト』イメージソング シングル「蒼い多感期」
風のプリマドンナ 松竹富士配給『V.マドンナ大戦争』メインテーマ シングル「風のプリマドンナ」
ポッカ『BEATCH BOY』CFイメージソング

主な出演作品[編集]

ドラマ[編集]

映画[編集]

CM[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h 週刊平凡』 1986年7月11日号 p.109-111「消えたアイドル・宇沙美ゆかりを沖縄で発見」
  2. ^ a b c d e BOMB』 1984年10月号 p.13 - 43 宇沙美ゆかり巻頭特集
  3. ^ 月刊明星』 1985年3月号 p.143
  4. ^ a b c 週刊明星』 1984年5月17日号 。
  5. ^ a b 「消えた主役」名作ドラマ・映画の知られざる“交代劇”(5)八千草薫が「山口百恵スケジュール」にキレて降板”. アサヒ芸能. 徳間書店. 2017年9月23日閲覧。
  6. ^ 月刊平凡』 1985年6月号 p.80-81
  7. ^ 菓子食品新聞

関連項目[編集]

外部リンク[編集]