函館新幹線総合車両所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
函館総合車両基地から転送)
移動先: 案内検索
函館新幹線総合車両所
基本情報
鉄道事業者 北海道旅客鉄道
帰属組織 函館支社
所属略号 函ハシ[1][2]
配置両数
電車 40両
合計 40両
テンプレートを表示

函館新幹線総合車両所(はこだてしんかんせんそうごうしゃりょうしょ)[報道 1][3]とは、北海道亀田郡七飯町および北斗市に所在する北海道旅客鉄道(JR北海道)の車両基地である。ほかに、運転と車掌業務を担当する函館新幹線運輸所(はこだてしんかんせんうんゆじょ)と関連のグループ会社が基地内にある[4]

概要[編集]

北海道新幹線車両の配置・管理のほか、日常的な検査である仕業検査から大規模な検査と修繕である全般検査までを行う総合車両基地であり[4]、線路や電気設備の保守を行う保守基地を併設している[4]新函館北斗駅の南東へ約2 km 離れた位置にある[新聞 1]。新函館北斗駅から南側(新青森駅方向)へ向かう新幹線と南東(函館駅方向)へ向かう函館本線に挟まれる形で建設される。新幹線本線とは新函館北斗駅より回送線が敷設される。事業費は370億円超[新聞 1]で、敷地面積は併設される保守基地を含めて約35 ha である[5]。この建設工事にあわせ、函館本線七飯 - 新函館北斗間の新函館北斗寄りの区間が本基地に寄り添うルートへと切替が実施されている。

着発収容庫は2016年3月の開業時、10両編成×4本(40両)分のスペースが確保されている。札幌延伸開業時には、10両編成×13本(130両)分まで拡大する予定である[新聞 1]

歴史[編集]

設備[編集]

新函館北斗駅から新青森方面に1.970kmの地点に設置され[6]、新青森方面へ500mほどの地点で本線から入出区用の回送線が分岐している[5]

主な建物として、臨修・転削庫、全般検査庫・台車検修場、車体検修場・車体塗装場、仕業交番検査庫、保守用車庫などが建設され、これらの外装は函館の赤レンガ倉庫をイメージしたものが採用されている[5]

線路設備は、車両基地の南側より着発収容線が4線、仕業交番検査庫に4線、全般検査庫・台車検修庫に2線、臨修線、転削線、保守用車両の引上線、機回線、ロングレール運搬重留置線を備える[5]。着発収容線は12線まで増強可能なスペースを有しており、札幌延伸開業時の際には、残りの8線と総合試験車用の総合試験車線が設置される予定である[4]。仕業交番検査庫では、交検1・2番線と仕業線のほかに、一番北寄りの1線は融雪装置付きの融雪線がある[5][4]。なお、地形の関係からそれぞれの線路を直列に並べることができず、転線を行う際にはいったん引上線に移動して進行方向を変える必要がある[5]

配置車両[編集]

H5系(仙台駅にて)
2017年4月1日現在、10両編成4本(H1 - H4編成)が配置されている[7]
北海道・東北新幹線はやぶさ」の一部列車のほか、東北新幹線「やまびこ」(東京仙台間)の一部列車に使用される。

脚注[編集]

[ヘルプ]

報道発表資料[編集]

  1. ^ “北海道新幹線 冬期対策設備の概要について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2015年1月15日), オリジナル2015年2月11日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20150211110421/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150115-4.pdf 2015年1月15日閲覧。 
  2. ^ “北海道新幹線の開業準備に関する今後の取り組みについて” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2014年9月10日), オリジナル2014年9月11日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20140911002027/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2014/140910-2.pdf 2014年9月10日閲覧。 
  3. ^ “北海道新幹線開業に向けた組織の設置について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2015年7月17日), オリジナル2015年7月17日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20150717152357/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150717-4.pdf 2015年7月17日閲覧。 

新聞記事[編集]

  1. ^ a b c “[新幹線 小百科] 【函館総合車両基地】検査や修理の機能も”. 北海道新聞(どうしんウェブ) (北海道新聞社). (2014年6月19日). オリジナル2014年10月31日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141031164910/http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/bullet_train_encyclopedia/239033.html 2014年10月31日閲覧。 
  2. ^ “北海道新幹線4編成40両、年内に納入開始 JR社長会見、総額180億円”. 北海道新聞(どうしんウェブ) (北海道新聞社). (2014年3月13日). オリジナル2014年3月20日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140320010337/http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/526714.html 2014年3月13日閲覧。 
  3. ^ “北海道新幹線車両、函館港に10月陸揚げ 今年まず20両、基地へ陸送”. 北海道新聞(どうしんウェブ) (北海道新聞社). (2014年3月19日). オリジナル2014年3月19日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140319223337/http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/527950.html 2014年3月19日閲覧。 
  4. ^ “これが北海道新幹線車両 きょうにも神戸から搬出”. 北海道新聞(どうしんウェブ) (北海道新聞社). (2014年10月8日). オリジナル2014年10月16日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141016045248/http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/567363.html 2014年10月9日閲覧。 
  5. ^ “北海道新幹線「H5系」函館へ! 車両、神戸から初出荷”. 北海道新聞(どうしんウェブ) (北海道新聞社). (2014年10月8日). オリジナル2014年10月16日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141016044933/http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/567462.html 2014年10月9日閲覧。 
  6. ^ “函館行きH5系、神戸の運河進む 北海道新幹線、初の搬出”. 北海道新聞(どうしんウェブ) (北海道新聞社). (2014年10月9日). オリジナル2014年10月16日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141016044757/http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/567631.html 2014年10月9日閲覧。 
  7. ^ “北海道新幹線H5系車両、陸揚げ終盤 函館港”. 北海道新聞(どうしんウェブ) (北海道新聞社). (2015年6月25日). オリジナル2015年6月25日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150625170007/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0149650.html 2015年6月25日閲覧。 

参考文献[編集]

  • 梅原淳「新青森 - 新函館北斗間2015年度末開業 北海道新幹線工事の現状」、『鉄道ジャーナル』第576号、鉄道ジャーナル社、2014年10月、 58-67頁。
  • 伊藤久巳「H5系始動!」、『鉄道ファン』第646号、交友社、2015年2月。
  • 編集部「新車速報 H5系と北海道新幹線」、『鉄道ファン』第646号、交友社、2015年2月。
  • 編集部「別冊付録 JR旅客会社の車両配置表/車両のデータバンク」、『鉄道ファン』651号(2015年7月号)、交友社、2015年5月21日、 4,35。

関連項目[編集]