えちごトキめき鉄道

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えちごトキめき鉄道株式会社
Echigo TOKImeki Railway Company
Echigo-TOKImeki logomark.svg
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 ETR、トキ鉄(トキてつ)、えちトキ
本社所在地 日本の旗 日本
942-0004
新潟県上越市西本町三丁目8番12号
本店所在地 942-0003
新潟県上越市東町1番地1
設立 2010年平成22年)11月22日
業種 陸運業
法人番号 2110001020760
事業内容 鉄道事業
代表者 嶋津忠裕代表取締役社長[注 1]
資本金 66億7,710万円
主要株主 新潟県 (98.38%)
上越市 (0.14%)
糸魚川市 (0.08%)
妙高市 (0.05%)
その他 (1.35%)
(2014年3月31日現在)[1]
外部リンク http://www.echigo-tokimeki.co.jp/
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えちごトキめき鉄道 本社

えちごトキめき鉄道株式会社(えちごトキめきてつどう)は、新潟県上越市に本社を置く第三セクター方式の鉄道事業者第三セクター鉄道)である。

概要[編集]

日本海ひすいライン 糸魚川駅 - 梶屋敷駅間のデッドセクション。左手前側(富山方)が交流 20 kV 60 Hz 区間、右奥側(直江津方)が直流 1,500 V 区間となっている(2009年撮影、当時はJR西日本 北陸本線)

2015年平成27年)3月14日北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間延伸開業に伴い、並行在来線として西日本旅客鉄道(JR西日本)から経営分離される北陸本線市振駅 - 直江津駅間と、東日本旅客鉄道(JR東日本)から経営分離される信越本線妙高高原駅 - 直江津駅間の両区間において運営を担う鉄道事業者として、新潟県と妙高市、上越市、糸魚川市などの出資により2010年(平成22年)11月22日に「新潟県並行在来線株式会社(にいがたけんへいこうざいらいせん)」として設立された。

2011年(平成23年)12月に社名と路線名称の一般公募を実施し、応募総数2,215通の中から検討委員会等での審査を経て社名を「えちごトキめき鉄道」、路線名称を信越本線区間は「妙高はねうまライン」、北陸本線区間は「日本海ひすいライン」を名称候補とする旨を決定し、2012年(平成24年)7月1日付で現在の社名に改称した[2]

社名の「えちごトキめき鉄道」は、新潟県の旧国名越後国」を冠して越後の玄関であることをアピールするとともに、心躍る様子を表す「ときめき」に、佐渡市で繁殖と放鳥が進められ、県の観光資源の一つでもあるトキをカタカナ表記で配したもので、明るい未来をイメージさせる社名として選定された。また、路線名の「妙高はねうまライン」は沿線西側にそびえる妙高山が雪解けの際に稜線の残雪が前足を跳ね上げる馬の姿を形作る「妙高の跳ね馬」に、「日本海ひすいライン」は糸魚川市を流れる姫川ヒスイの産地であることに、それぞれちなんだものである。

前掲の北陸新幹線の延伸開業に際し、新規設立された3県の第三セクター法人[注 2]のうち、えちごトキめき鉄道は富山県あいの風とやま鉄道石川県IRいしかわ鉄道(共に2012年設立)に2年先立つ形で設立された。設立を早めた理由としては、県内の経営分離区間における隣県との相互直通運転区間が長野県と富山県の計3県に跨っている点や、指令システムの管理方法の調整などに加えて、北陸本線に交流電化直流電化の境界となるデッドセクションが設置されている点、同線の県内沿線の輸送密度が経営分離区間の中でも特に低い点など、様々な課題が存在していることが背景にあった[3]。また、前掲の通りJRグループ2社から並行在来線の運営を継承したが、整備新幹線制度のもとで複数の企業から路線の経営移管を受けた第三セクター鉄道はえちごトキめき鉄道が初のケースであった。加えて同制度のもとで並行在来線を2路線運営する第三セクター鉄道は、えちごトキめき鉄道としなの鉄道の2社となっている。

法人発足以降、新潟県と沿線自治体による「新潟県並行在来線開業準備協議会」と共同で資金計画など各種施策の検討を進め、また沿線地域では地域活性化セミナーや住民への説明会などを実施し、経営計画が策定された。

沿革[編集]

  • 1993年平成5年)8月23日 - 県が運輸省(現・国土交通省)に対し、北陸本線の魚津駅 - 糸魚川駅間については新幹線開業時にJR西日本から経営分離を行うことに同意する旨を回答[4]
  • 1998年(平成10年)1月14日 - 県が運輸省(現・国土交通省)に対し、信越本線の長野駅 - 脇野田駅(現・上越妙高駅[注 3]間については新幹線開業時にJR東日本から経営分離を行うことに同意する旨を回答[4]
  • 2001年(平成13年)4月18日 - 県が国土交通省に対し、北陸本線の富山駅 - 直江津駅間については新幹線開業時にJR西日本から経営分離を行うことに同意する旨を回答[4]
  • 2010年(平成22年)11月22日 - 新潟県並行在来線株式会社を設立。本店を新潟市中央区新光町の新潟県庁舎内に設置。
  • 2012年(平成24年)7月1日 - 商号をえちごトキめき鉄道株式会社に変更。
  • 2013年(平成25年)4月1日 - 本店を県庁舎内から上越市に変更、同市内の直江津駅北口付近に本社屋を開設[5]
  • 2014年(平成26年)
    • 2月28日 - 妙高高原(妙高市) - 直江津(上越市)間 37.7kmと直江津 - 市振(糸魚川市)間 59.3kmの合計97.0kmの第一種鉄道事業許可を取得。開業予定日は、北陸新幹線 長野 - 金沢間開業日となる2015年3月14日[6]
    • 10月27日 - 妙高はねうまライン 妙高高原 - 直江津間および日本海ひすいライン 市振 - 直江津間の上限運賃認可を、国土交通省北陸信越運輸局に申請[7][8][9][10][11][12]
    • 12月19日 - 10月27日に国土交通省北陸信越運輸局に対して行った上限運賃認可申請について認可される[13]。また、開業ダイヤも公開された[14]
  • 2015年(平成27年)3月14日 - 北陸新幹線開業に伴う北陸本線、信越本線の経営分離によりえちごトキめき鉄道開業。
    • 妙高はねうまラインの始発電車の一部が、架線凍結等の影響で区間運休となるトラブル[15]、開業初日及び翌日の運行で積み残しが生じるトラブル[16]が生じた。
  • 2016年(平成28年)4月23日 - 観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」運転開始。

路線[編集]

2015年3月14日、下記の2路線をJRグループから継承して開業した。両路線の詳細・歴史については下記の記事を参照のこと。

前掲のようにJRグループ2社の在来線に直結しているが、これは日本国内の私鉄・第三セクターで唯一の例である[注 6][注 7]。いずれも2両編成以下での運転時にワンマン運転が実施されている[注 8]。いずれも1両目の「後ろ乗り・前降り」方式で、無人駅では車内精算が実施される[17]

他路線との直通事業者は、JR東日本、北越急行、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道の4社(うち相互乗り入れはJR東日本・あいの風とやま鉄道のみ。またIRいしかわ鉄道からの直通列車はあいの風とやま鉄道の車両を使用)である。

日本海ひすいライン[編集]

以前は北陸本線の一部となっていた区間で、北陸新幹線の延伸開業に際しJR西日本から経営分離され、えちごトキめき鉄道へ継承された。鉄道資産上の経営区間は富山県境から直江津駅までの延長60.3kmに及ぶ。あいの風とやま鉄道との営業上の境界駅となる市振駅を含め、全ての駅をえちごトキめき鉄道が管理している。

全区間が電化されているものの、糸魚川駅 - 梶屋敷駅間のデッドセクションを境に電化方式が異なっており、加えて長野駅 - 直江津駅 - 金沢駅間の経営分離区間の中では特に輸送密度が低いことや単行運転できる交直流電車が存在しない点を踏まえ、旅客列車は基本的に気動車1両編成でワンマン運転を実施している[18][19][20]

富山県境側では、泊駅での折り返しとし、あいの風とやま鉄道線とは同駅で乗り換える方式を基本としているが、通勤・通学時間帯に運行される2往復に限りあいの風とやま鉄道の車両が糸魚川駅まで乗り入れている(富山方面発:夜2本、糸魚川発:朝2本)[21][22]。また、泊駅 - 直江津駅間でえちごトキめき鉄道車両による快速列車が1往復運行されている。

妙高はねうまライン[編集]

以前は信越本線の一部となっていた区間で、北陸新幹線の延伸開業に際しJR東日本から経営分離され、えちごトキめき鉄道へ継承された。鉄道資産上の経営区間は長野県境から直江津駅までの延長38.0kmに及ぶ。しなの鉄道との営業上の境界駅となる妙高高原駅をはじめ、全ての駅をえちごトキめき鉄道が管理している。

全線が直流電化されており、線内の列車は電車2両編成によるワンマン運転を基本としている[18]

他路線への直通列車としては、信越本線の柏崎・長岡方面への接続列車として、新井駅・上越妙高駅 - 新潟駅間に特急「しらゆき」5往復、新井駅 - 新潟駅間に快速列車2往復が運行されている[23][24][注 9]。また、北越急行ほくほく線から直通する普通列車[注 10]が1日1往復、新井駅 - 直江津駅間で運行されている[25]。しなの鉄道北しなの線とは妙高高原駅で乗り換える方式となっており、定期列車の相互直通運転は実施されていない[26][27]

このほか、JR時代の2014年春から高田駅発着で運行を開始した臨時快速「越乃Shu*Kura[注 11]」が上越妙高駅発着として引き続き運行されている。

JR東日本とは相互乗り入れ、北越急行とは片乗り入れ(北越急行の車両のみ乗り入れ)となっている。

運行管理・指令業務[編集]

2017年4月7日より、運行管理と指令業務は上越市内の指令所から自社で2路線を担当している[28]

開業からそれまでは、運行管理と指令業務は2路線で別に行われており、日本海ひすいラインはJR西日本金沢支社の金沢総合指令所において、あいの風とやま鉄道が自社路線と併せてえちごトキめき鉄道とIRいしかわ鉄道から業務を受託、妙高はねうまラインは新潟市にあるJR東日本新潟支社の総合指令室内に配置した自社社員が指令を行っていた[22][29][30]

車両・駅名標[編集]

えちごトキめき鉄道のトータルデザインは、川西康之が率いる株式会社イチバンセンが手掛けている[31]

車両のエクステリア部や駅名標のカラーリングなどの意匠は、妙高はねうまラインでは妙高山のフレッシュグリーンと山並みをイメージしたもの、日本海ひすいラインでは日本海のブルーと荒波をイメージしたものが、それぞれ施される。

  • ET127系電車
    妙高はねうまラインで運用される。開業時にJR東日本新潟支社が保有するE127系電車(0番台)2両編成10本を改修を受けた上で譲受した。
  • ET122形気動車
    日本海ひすいラインで運用される。JR西日本の協力を得て、同社のキハ122形気動車をベースに、開業時に一般車両6両とイベント兼用車両2両の計8両を新造した。イベント兼用車両は通常の塗装と異なり、長岡造形大学との共同制作による沿線をモチーフにしたデザイン2種が施されている[32][33]
  • ET122形1000番台気動車
    2016年(平成28年)4月23日に運行を開始した2両編成のリゾート車両。愛称は「えちごトキめきリゾート雪月花(せつげっか)」。
    土曜・休日を中心に観光列車として線内を運転している。

車両基地[編集]

車両基地は、JR東日本から直江津駅構内の直江津運輸区の施設・設備等を譲り受けて直江津運転センターとして運用している。また、JR西日本から糸魚川駅構内の糸魚川地域鉄道部糸魚川運転センターも譲り受けている。

共同使用駅[編集]

自社管轄駅
在来線を自社、新幹線を旅客鉄道会社が管轄する駅

運賃[編集]

大人普通旅客運賃(小児は半額・10円未満切り上げ)。2015年3月14日現在。

キロ程 運賃(円) キロ程 運賃(円)
1 - 3 140 36 - 40 670
4 - 6 190 41 - 45 760
7 - 10 200 46 - 50 840
11 - 15 240 51 - 60 970
16 - 20 320 61 - 70 1,140
21 - 25 410 71 - 80 1,320
26 - 30 500 81 - 90 1,490
31 - 35 580 91 - 1,660

運賃は移管後5年間はJRと同水準とし、6年目以降は利用者の動向を踏まえて決定するとしている[34]

えちごトキめき鉄道からJR東日本、JR西日本、しなの鉄道、あいの風とやま鉄道の区間に跨って乗車する場合は各社の運賃を併算するため、経営移管前よりも運賃が高くなる区間が生じるが、開業時には一部の区間で乗継割引運賃が設定される[35]。この割引運賃の料率は、移管後5年間の激変緩和措置の一環として設定されたもので、6年目以降は利用者の動向を踏まえて料率や適用区間が設定される。

料金[編集]

  • 特急料金 - 50km以下:210円、51km以上:410円[注 12]
  • 入場券 - 140円(小児70円)
  • 手回り品料金 - 280円
  • 払戻し手数料 - 220円

前掲のJR東日本の特急列車「しらゆき」が妙高はねうまラインへ乗り入れるのに伴い、特急料金が設定されており、「しらゆき」の新井駅 - 直江津駅間を利用する場合は運賃に加え、特急料金として別途210円が必要となっている。また上越妙高駅で北陸新幹線と「しらゆき」を乗り継いで直江津駅以遠の各停車駅との間を乗車する場合、「しらゆき」のJR東日本線内の特急料金が半額となる乗継割引が適用される(えちごトキめき鉄道線内の特急料金は割引対象外)。

また「しらゆき」と「越乃Shu*kura」(ゆざわShu*Kura、柳都Shu*Kuraを含む)には指定席が連結されているが、えちごトキめき鉄道には指定料金の設定がないため、線内ではこれらの料金は必要ないほか、えちごトキめき鉄道線内各駅とJR線内各駅の相互間を発着駅とする指定席券は発行されない。

連絡運輸[編集]

えちごトキめき鉄道各線からの連絡運輸区間は以下の通りとなっており、線区によって範囲が異なっている。

  • 直江津駅は、妙高はねうまライン・日本海ひすいライン双方の駅として扱われる[36][37]
  • 妙高高原駅は妙高はねうまラインの駅として扱われる。このためしなの鉄道が管轄する他の北しなの線の駅とは発券範囲が異なる[38]
  • 市振駅は日本海ひすいラインの駅として扱われる。無人駅であり、券売機も設置されていないため同駅での発券はない。
JR東日本 北越急行 JR西日本 しなの鉄道 あいの風
とやま鉄道
信越本線 上越線 ほくほく線 大糸線 北しなの線
妙高
はねうまライン
黒井駅から新潟駅
までの各駅
(定期券は長岡駅まで)
塩沢駅から
越後湯沢駅までの各駅
(ほくほく線経由のみ。
定期券は発券不可)
全線
(信越本線経由
犀潟接続)
姫川駅から
南小谷駅
までの各駅
全線 なし
日本海
ひすいライン
なし 越中宮崎駅から
富山駅までの各駅

連絡乗車券の発売範囲は、出札窓口設置駅では窓口・券売機とも前述のとおりだが、無人駅設置の券売機では、自社と連絡運輸先の営業キロが合計100km以内の乗車券のみを取り扱っている[37]

通過連絡運輸[編集]

JR各社ではえちごトキめき鉄道各線を通過する通過連絡運輸として、以下のものを設定している[39]

発着駅 経由 発着駅
JR全駅 妙高はねうまライン(上越妙高 - 直江津) JR全駅
日本海ひすいライン(糸魚川 - 直江津)
篠ノ井線

・信越本線
松本 - 安茂里

しなの鉄道北しなの線
(長野 - 妙高高原)
妙高はねうまライン
(妙高高原 - 直江津)
信越本線
黒井 - 新潟

途中下車[編集]

100km以上の区間の乗車券についてはJRと同様に後戻りしない限り何度でも途中下車が可能である。現在自社線内のみでは100kmを越える区間は存在していないが、他社線との連絡乗車券についても他社線の距離と合算し100km以上(例:直江津 - (あいの風)富山間)であれば途中下車は可能である。有効期間についてはJRと同様である。但し、大都市近郊区間(新潟近郊区間)である信越本線内の各駅へ跨がる連絡乗車券(例:糸魚川 - 新潟)については有効期間が1日となり途中下車も不可となる。

ICカード[編集]

現在、直江津駅以東のJR東日本管内の主要駅は同社の「Suica」の新潟エリアとして、あいの風とやま鉄道では倶利伽羅駅 - 越中宮崎駅間がJR西日本の「ICOCA」の石川・富山エリアとして[40]、それぞれIC乗車カードのサービスを実施しているが、えちごトキめき鉄道では開業時点でのICカードのシステム導入は見送られており、またサービス開始時期など、今後の具体的な予定も決まっていない。

なお、えちごトキめき鉄道は駅構内やホームページなどでICカードのサービスを実施していない旨を告知しており、乗車時には予め乗車券を購入するよう併せて呼び掛けている。また前掲のICOCA石川・富山エリアは、あいの風とやま鉄道線、IRいしかわ鉄道線、北陸本線金沢駅 - 大聖寺駅間、城端線高岡駅 - 新高岡駅間の相互利用のみに限られている。市振駅はあいの風とやま鉄道との境界駅となっているが、新潟県内の所在駅でかつえちごトキめき鉄道の管理下にあるため、同駅ではICカードは利用できない。

特別企画乗車券[編集]

自社で発売するきっぷ[編集]

下記の特別企画乗車券を、線内の有人駅で発売している。基本的に通年販売しているもののみ記載。

トキめきホリデーフリーパス
日本海ひすいラインおよび妙高はねうまラインの全線を、週末・休日などの連続2日間利用できる。発売価格はおとな1,000円(こども半額)。特急列車については別途特急券を購入することで乗車可能であるが、「越乃Shu*kura」等の指定席券の必要な列車や、「えちごトキめきリゾート雪月花」[注 13] には乗車不可。利用日が1日のみの場合でも発売額は同額で、1日用の設定はない。本券のみ2017年4月1日より、上記の発売個所のほか、あいの風とやま鉄道泊駅でも取り扱う予定である[41]
なお管内全線フリー乗車券としては、夏季にはしなの鉄道との共同企画で、管内全線と北しなの線全線を曜日に関わらず連続2日間利用できる「トキてつ・北しなのフリーきっぷ」(おとな2,000円、こども半額)[注 14]を発売している。
ひすいきっぷ・はねうまきっぷ
前者は糸魚川 - 直江津間、後者は妙高高原 - 新井間の割引乗車券で、それぞれ片道用・往復用の2種類がある。発売価格はひすいきっぷが片道450円・往復900円、はねうまきっぷが片道280円・往復560円(いずれもこども半額)。直江津・新井 - 長岡・新潟間の2枚綴りの回数乗車券「しらゆきWきっぷ」と同時購入または提示した場合に限り発売する。ひすいきっぷは日本海ひすいライン内、はねうまきっぷは妙高はねうまライン内の、いずれも直江津駅を除く有人駅で取り扱っている。
みょうこうレールきっぷ
後述の「JR EAST PASS」利用者を対象とした妙高高原 - 新井間の割引片道乗車券。発売価格は200円(こども半額)で、妙高高原、新井、上越妙高の各駅の窓口で「JR EAST PASS」を提示した場合に限り発売する。

以下の4種類はJR東日本新潟支社の企画する特別企画乗車券であるため、えちごトキめき鉄道では春日山駅、高田駅、新井駅、妙高高原駅、糸魚川駅にてJR東日本ビジネスえきねっとまたはマルス端末(MR51型)を通じて発券される。なお、上越妙高駅ではJR東日本みどりの窓口で取り扱うほか、直江津駅では指定席券売機により終日発券可能である。糸魚川駅では「えちごツーデーパス」及び「しらゆきWきっぷ」の2種類のみ発券となるほか、発券時間が8時30分 - 19時30分の間となる[42]

えちごツーデーパス
JR東日本新潟支社管内の新潟県内全線と北越急行全線を、週末・休日などの連続2日間利用できる「えちごツーデーパス」は、開業以降えちごトキめき鉄道全線が新たにフリー区間として設定され、移管前からエリアに含まれていた妙高はねうまライン全線で引き続き利用できるのに加え、移管前はJR西日本管内のためエリアに含まれていなかった日本海ひすいライン全線が新たに利用可能となっている[43][注 15]
しらゆきWきっぷ
特急「しらゆき」の自由席が利用できる2枚綴りの回数券である。えちごトキめき鉄道線内関係では新潟、長岡の各駅から直江津駅 - 新井駅間で設定がある[43]。先述のひすいきっぷ・はねうまきっぷは本券と同時購入または提示した場合に限り発売する。
週末パス
移管以前から利用可能であったしなの鉄道北しなの線全線、妙高はねうまライン全線で引き続き利用できる[44]
三連休乗車券
妙高はねうまラインの新井駅 - 直江津駅間に限り利用できる[44]
しらゆき・北陸往復きっぷ
妙高はねうまラインの上越妙高駅 - 直江津駅間に限り利用できる。

このほか、しなの鉄道との境界であり同社が管轄する妙高高原駅ではしなの鉄道北しなの線の企画乗車券「北しなの線フリーきっぷ」「北しなの線シルバーパス」を2015年12月1日から、直江津駅では同駅に乗り入れる北越急行の企画乗車券「土休日のほくほく2日フリーパス」を2017年4月1日から取り扱っている[45]が、これらはえちごトキめき鉄道の区間では使用できない。

自社で発売しないが利用できるきっぷ[編集]

JR東日本のフリー乗車券については、下記のとおりの扱いとなっており、券種によって利用できる区間の設定が異なっている。

JR EAST PASS
妙高はねうまラインの新井駅 - 直江津駅間に限り利用できる[46]。なお前掲のとおり、「みょうこうレールきっぷ」は発売3駅の窓口で「JR EAST PASS」を提示した場合に限り発売する。
北信州ツーデーパス[注 16]
JR東日本長野支社管内の北信エリアと長野電鉄全線、しなの鉄道の一部区間などを、週末・休日などの連続2日間利用できる「北信州ツーデーパス」は、しなの鉄道北しなの線全線が移管前から引き続きフリー区間となっているのに加え、妙高はねうまラインの妙高高原駅 - 上越妙高駅間が新たにフリー区間となっており、長野駅 - 上越妙高駅間では新幹線・在来線の両ルートを利用することができる[47][注 17]

JR西日本のフリー乗車券については、下記のとおりの扱いとなっている。

北陸おでかけパス
「北陸おでかけパス」は、経営移管以降の第三セクター区間が引き続きフリーエリアとなっており、2015年度はJR時代と同じく日本海ひすいラインの市振駅 - 谷浜駅間[48]、さらに2016年4月2日利用分より谷浜駅 - 直江津駅間もフリーエリアに追加された。ただし、沿線では糸魚川駅アルプス口のJR西日本みどりの窓口のみでの取り扱いとなっており、直江津駅を含む自社での取り扱いは行わない。
また北陸新幹線のJR東日本管内各駅からJR西日本管内各駅までの間を「モバイルSuica特急券」もしくは「えきねっとトクだ値」を利用した場合、もしくはJR西日本管内各地から往復の行路でJR線を利用する北陸方面への旅行商品を購入した場合に限り、いずれもオプションとして発売され、前掲の北陸おでかけパスと同一エリアを曜日に関わらず連続2日間利用できる「北陸周遊乗車券」についても同様の扱いとなる[49][50][注 18]
鉄道の日記念 JR西日本一日乗り放題きっぷ
えちごトキめき鉄道線については日本海ひすいラインの市振駅 - 糸魚川駅間に限り利用できる[51]

自社線内で利用できないきっぷ[編集]

JRグループ全線のフリー乗車券については、開業時より下記のとおりの扱いとなっており、線内では利用できない。

青春18きっぷフルムーン夫婦グリーンパスジャパンレールパス
えちごトキめき鉄道線内では上越妙高駅、直江津駅、糸魚川駅の3駅でJR線と接続しているが、「青春18きっぷ」「フルムーン夫婦グリーンパス」と、訪日外国人向けの「ジャパンレールパス」の通過利用の特例は設定されない。利用の際はえちごトキめき鉄道線内の運賃・料金が別途必要となる[52][53]

今後の予定[編集]

えちごトキめき鉄道と新潟県、沿線3市では、両路線の駅間が長い市街地区間について新駅設置の検討を進めており、日本海ひすいラインの青海駅 - 糸魚川駅間、糸魚川駅 - 梶屋敷駅間、妙高はねうまラインの二本木駅 - 新井駅間、新井駅 - 北新井駅間、高田駅 - 春日山駅間、春日山駅 - 直江津駅間の計6箇所の候補地について整備方法などを検討している[54]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 藤田観光執行役員。2003年から2009年まで、えちごトキめき鉄道と同じ並行在来線を運営する第三セクター肥薩おれんじ鉄道の代表取締役社長を務めた。2010年4月、並行在来線担当として新潟県交通政策局参与に就任し、同年11月にえちごトキめき鉄道の初代代表取締役社長に選任された。
  2. ^ この際並行在来線として経営分離された区間の自治体は4県に跨っているが、このうち長野県では1997年(平成9年)10月1日から既に並行在来線を運営しているしなの鉄道が延伸開業時の分離区間も北しなの線として併せて運営を継承した。
  3. ^ 新幹線開業に先立ち、2014年10月19日に在来線駅の移設が実施され、新幹線開業日より駅名を「上越妙高駅」に改称した。
  4. ^ JR西日本の営業キロによるもの。
  5. ^ JR東日本の営業キロによるもの。2014年10月19日に脇野田駅付近の新線切り替えを実施し路線延長が延伸したが、移管前後とも改キロは実施されなかった。
  6. ^ なお定期ダイヤ上では、JR東日本の信越本線との間には、妙高はねうまラインのみ直通列車が設定されているが、日本海ひすいラインとJR西日本の大糸線との間には設定されていない。
  7. ^ なお、直結こそしていないもののJRグループ2社の在来線と連絡している事業者としては小田急電鉄(JR東日本とJR東海)、伊豆箱根鉄道(同)、近畿日本鉄道(JR東海とJR西日本)、近江鉄道(同)の4社がある。
  8. ^ 日本海ひすいラインではトンネルでの安全対策から当面の間2両編成については車掌乗務で運転する。
  9. ^ 新幹線延伸開業前のダイヤでは、金沢駅 - 新潟駅間に特急「北越」5往復、新井駅 - 新潟駅間に快速「くびき野」3往復が運行されていたが、新幹線開業後も概ね同等の運行本数が確保されている。
  10. ^ 下り列車1本は越後湯沢駅 - 直江津駅間、超快速「スノーラビット
  11. ^ 「ゆざわShu*Kura」「柳都Shu*Kura」など、別の愛称・運転区間となる場合もある。
  12. ^ なお開業以来、定期列車としてえちごトキめき鉄道線内を51km以上運行する特急列車は設定されていない。
  13. ^ なお、この列車の乗車証明書でえちごトキめき鉄道の全線が利用可能である。
  14. ^ 共同企画先のしなの鉄道では、同内容の企画乗車券を「長野 - 日本海ひすいラインフリーきっぷ」として発売している。
  15. ^ 「えちごツーデーパス」は、北陸新幹線はフリーエリアの対象外となっており、利用できない。
  16. ^ 2015年3月7日・8日までは「信州北回廊パス」として発売。
  17. ^ ただし「北信州ツーデーパス」で新幹線を利用する場合は、特急券が別途必要となる。
  18. ^ 「北陸おでかけパス」「北陸周遊乗車券」とも、北陸新幹線はフリーエリアの対象外となっており、利用できない。

出典[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]