しなの鉄道
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| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 市場情報 | 非上場 |
| 略称 | しな鉄 |
| 本社所在地 |
〒386-0018 長野県上田市常田一丁目3番39号 北緯36度23分36.5秒 東経138度15分8.7秒 / 北緯36.393472度 東経138.252417度座標: 北緯36度23分36.5秒 東経138度15分8.7秒 / 北緯36.393472度 東経138.252417度 |
| 設立 | 1996年5月1日 |
| 業種 | 陸運業 |
| 法人番号 |
9100001010566 |
| 事業内容 | 旅客鉄道事業 他 |
| 代表者 | 代表取締役社長 玉木淳 |
| 資本金 |
23億9245万円 (2019年3月31日現在[1]) |
| 発行済株式総数 | 48,409株[1] |
| 売上高 | 44億9471万8000円(2019年3月期[1]) |
| 営業利益 | 1億5451万4000円(2019年3月期[1]) |
| 純利益 | 1億2398万8000円(2019年3月期[1]) |
| 純資産 |
40億8961万4000円 (2019年3月31日現在[1]) |
| 総資産 |
85億6399万4000円 (2019年3月31日現在[1]) |
| 従業員数 | 277人(2018年4月1日現在) |
| 決算期 | 3月31日 |
| 主要株主 |
長野県 73.64% 長野市 3.88% その他沿線10市町 12.98% 八十二銀行 2.69% その他6金融機関 3.71% 交通事業者5社 2.89% その他 0.21% (2013年7月22日時点)[2] |
| 外部リンク | https://www.shinanorailway.co.jp/ |
| 特記事項:並行在来線を経営する目的で設立 | |
しなの鉄道株式会社(しなのてつどう、英: Shinano Railway Co., Ltd.)は、長野県上田市常田一丁目3番39号に本社を置く第三セクター[3]鉄道事業者。北陸新幹線の開業に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)から1997年(平成9年)と2015年(平成27年)にそれぞれ経営分離された長野県内の並行在来線を経営している。
本項では、しなの鉄道が運行している観光列車「ろくもん」についても記述する。
概要[編集]
整備新幹線開業に伴い、JRの経営を離れる在来線を引き継いだ、初の鉄道会社である。
しなの鉄道は当初、1998年長野オリンピックの開催に合わせて整備された北陸新幹線高崎駅 - 長野駅間(長野(行)新幹線)の開業に伴い、JR東日本から経営移管されることとなった信越本線の軽井沢駅 - 篠ノ井駅間を、JR東日本に代わって経営する会社として設立された。同区間は1997年(平成9年)10月1日の新幹線開業と同時に、しなの鉄道へ移管されて同社のしなの鉄道線として開業した。
しなの鉄道線開業当初は、長距離客が新幹線に移乗したことなどにより経営は苦しく、2001年9月の中間決算では累積赤字が24億円以上になり、資本金23億円を上回る債務超過状態に陥った。そのため、同年に「しなの鉄道経営改革に向けての提言」を策定。2002年6月、エイチ・アイ・エス (HIS) 創業社長の澤田秀雄に再建を要請し、同社から杉野正を社長に迎えた。杉野は退任するまでの2年間、高齢者の乗降介助を行う乗務員「トレインアテンダント」やサポーター制度の新設といった利用促進策や経営合理化を進めた。不公平な契約の解消など様々な無駄の削減や第三セクター特有のお役所仕事的な社風の変革などに取り組んだ一方、2002年に連絡乗車券の発売駅・発売範囲を大幅に縮小するなど旅客サービスの後退もあった。
杉野の半ば体育会系・営業マン的な経営手法により、しなの鉄道は減価償却費前の利益で黒字を計上するようになったものの、2004年には減損会計導入を進めたい当時の長野県知事田中康夫と「上下分離方式」を主張する杉野が対立して、杉野は社長を辞任。スカイマークエアラインズ(現スカイマーク)の元社長井上雅之を社長に迎えて減損会計に踏み切り、その結果、2005年度決算において開業以来の初めて最終損益において黒字を計上するに至った。井上の下でも、駅構内で宝くじを販売するなど異業種的な発想の増収策が実行された。
井上は2008年9月30日付で退任し、空席となっていた社長のポストには、2009年6月からJR東日本出身の浅海猛が就任。分離元鉄道事業者の社長は設立以来初めてのことであった。これは、2015年(平成27年)春に予定されていた北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間延伸開業に伴い、JRから経営分離される信越本線の長野以北区間の経営主体として、しなの鉄道が候補に挙がっている点を睨んでの起用である旨を、当時の長野県知事村井仁が示唆している[4]。
その長野駅以北の県内区間にあたる信越本線の長野駅 - 妙高高原駅間についても、しなの鉄道が運営主体となる旨が2012年(平成24年)4月に決定し、2013年3月には同区間の路線名称を「北しなの線」とすると発表した[5][6]。北しなの線は同新幹線の延伸開業日にあたる2015年(平成27年)3月14日に開業し[7]、同日以降、しなの鉄道が運営する鉄道路線は前者のしなの鉄道線と、後者の北しなの線の2路線となった。なお篠ノ井駅 - 長野駅間は同新幹線の延伸開業後も引き続きJR東日本が運営するため、しなの鉄道線と北しなの線は同区間を挟んで直接接続しない飛地路線となっている(北しなの線の経営の経緯は「しなの鉄道北しなの線」を参照)。
社長職は2016年、東京海上日動火災保険出身の玉木淳に交代した。東京海上日動社長の北沢利文が長野県出身である縁で県から要請を受けたことと、東京海上日動が長期的な保険市場の開拓も視野に地方再生を支援していることが背景となった。玉木は沿線の人口減少や今後必要となる車両更新費用に備えて、観光・行楽と通勤両面で利用客取込を進める方針を示している[8][9]。
歴史[編集]
駅の新設・路線の設備・列車の運行関係は「しなの鉄道線#歴史」「しなの鉄道北しなの線」を参照。
- 1991年(平成3年)8月30日:「長野県第三セクター鉄道検討協議会」発足[10]。
- 1996年(平成8年)
- 1997年(平成9年)
- 2001年(平成13年)3月22日:運賃改定(10%値上げ)。JR東日本との乗継割引額を縮小。
- 2002年(平成14年)
- 2003年(平成15年)4月1日:中軽井沢駅の業務を星野リゾートへ委託。
- 2005年(平成17年)
- 2月25日:産業活力再生特別措置法に基づく事業再構築計画が認定。
- 10月1日:上田電鉄発足記念で同社と共同で「ゆぅみぃ土・休日フリーきっぷ」発売。以後毎年秋に発売。
- 2006年(平成18年)
- 1月21日:3月20日までの毎日、篠ノ井 - 小諸の各駅から軽井沢駅までを利用する乗客を対象にした往復割引切符「軽井沢“Qっと”往復割引フリーきっぷ」を販売。通常運賃で各駅から軽井沢駅までを往復利用するより、約15%割引の発売額で設定。乗車日から2日間有効で、乗車駅から軽井沢駅までの間は乗降自由。
- 7月1日:「しなの鉄道ファンクラブ」創設。
- 11月:軽井沢・プリンスショッピングプラザで「プラチナバーゲン」にあわせて23、25、26の各日、臨時の「プラチナバーゲン列車」を運行するとともに、バーゲン期間中に利用できるフリー切符を発売。軽井沢 - 篠ノ井間で1日乗り降り自由で発売額は大人1200円、子供600円。このほかに1000円分の金券と食事券(特別メニューで1600円相当)、ショッピングクーポンブックが付いた「プラチナゆぅみぃ土日フリーきっぷセット」(大人3800円、子供3200円)も販売。
- 2007年(平成19年)
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)
- 2015年(平成27年)3月14日:北しなの線 長野 - 妙高高原間が開業[6][7]。
- 2018年(平成30年)3月26日:台湾鉄路管理局との友好協定、しなの鉄道線田中駅と台鉄田中駅の姉妹駅協定を締結[15]。
- 2019年(平成31年)3月28日:「ありがとう189系」が長野-軽井沢間で運行[16]。
路線[編集]
営業する路線についての詳細は下記の記事を参照のこと。
篠ノ井 - 長野間の譲渡問題[編集]
1997年(平成9年)に軽井沢 - 篠ノ井間の並行在来線区間がしなの鉄道へ移管した後も、信越本線の篠ノ井 - 長野間についてはJR東日本側が「篠ノ井線の特急列車[注 1]ダイヤ調節のため」などを理由に経営分離せず引き続き運営を継続していることから、しなの鉄道は最も運賃収入が見込まれる同区間について早期の経営権譲渡を求めていた。当時の社長である杉野正は「いいとこ取り、初めから知ってたんだと思います」[17]と批判し「JR東日本の都合のいいように契約が結ばれている」と不満を述べていた[18]。
長野県とJR東日本長野支社が2002年(平成14年)に実施した共同調査によると、同区間の運賃収入は年間約14億円にのぼるとされ、県としなの鉄道ではこれを基に同区間の経営権を見直す旨について検討を進めてきた。しかし、2009年(平成21年)6月4日に開かれた「長野以北並行在来線対策協議会」の幹事会において、仮にしなの鉄道が同区間の経営権を得た場合、JR東日本をはじめとするJRグループ各社[注 1]との間で列車の運行調整を担うのは技術や経費等の問題から困難である点が指摘され、また当時のしなの鉄道の実績を基に人件費・駅管理費等の維持コストを推計して営業損益を試算したところ、年間約10億円の損失が生じるとの結果が報告されるなど、予想以上にコストを要することが判明した。これらを基に検討した結果、同区間については引き続き従来通りJR東日本が運営し、しなの鉄道が乗り入れる方式を継続することが適当とする結論に至り、JR東日本に経営権の見直しを求めない方針に転換した[19]。
車両[編集]
現有形式[編集]
2019年(令和元年)5月20日時点で保有している旅客用車両は、JR東日本から譲渡された国鉄形電車の115系のみである[注 2]。
日中は基本的に2両編成または3両編成で、ラッシュ時間帯には2編成連結で5両編成または6両編成で運行している。快速「しなのサンライズ号」は3月下旬 - 11月の平日は6両で、土休日は3両で運用、12月 - 3月上旬は毎日6両で運用している[注 3]。なお、車両故障による車両不足の場合は6両では運用されず5両で運用される。
- 115系(59両)
- 3両編成15本(S1 - 4・6 - 16編成)、2両編成7本(S21 - 27編成)が在籍。いずれも1000番台とその改造車である。開業時点での在籍車両は3両編成11本(S1 - 11編成)であったが、JR東日本より追加で譲渡された2両編成7本の運用を2013年3月16日のダイヤ改正実施時から開始した。また3両編成のうち1本(S8編成)は、2014年に後述の観光列車「ろくもん」に改造されている。
- 昼間を中心に都市型ワンマン運転を行うため、「ろくもん」を除くすべての編成にドア開閉や自動放送等を運転士が操作するためのワンマン運転用補助設備が搭載されている。また、「ろくもん」を含めてすべての編成にドアチャイムが搭載されている。
- 2013・2014年度にこれらのうち、1997年より保有する3両編成10本は安全性を高めるために車載保安装置がATS-Sn対応の物から、ATS-PとATS-Ps対応の両種併設機器に交換された[20]。
- 塗装は以下の編成を除きしなの鉄道オリジナル色である。
- S7編成は2017年7月から9月まで開催される信州デスティネーションキャンペーンに合わせ、同年4月8日より「アイボリーホワイト」を基調とした初代長野色として運行されている[21]。2019年7月に重要部検査を受けたが、塗色変更はされず初代長野色が維持された。ただし屋代工場で再塗装を行ったため長野総合車両センターで塗装したものとは多少異なっている。
- S3編成は同様の理由により同年5月20日から湘南色として運行されている[22]。同年7月にはS16編成が横須賀色(山スカ)に塗装変更され、7月29日より運行を開始している[23][24][25]。
- S11編成については、JR所属時代の1987年(昭和62年)から1990年(平成2年)にかけコカ・コーラの広告電車として走行していた時期があり、2018年(平成30年)3月より日本コカ・コーラ、北陸コカ・コーラボトリングの協力により、当時の塗装からロゴデザイン及びキャッチコピーを現行のものとした復刻塗装となっている。この塗替え資金については、クラウドファンディングが活用され[26]、目標金額290万円を大きく上回る396万3544円もの資金が集まった[27]。
- 2018年にS9編成が重要部検査を受けた後、11月に台鉄EMU100型電車風の塗装となって登場し、同月15日より「台鉄自強号色」として運行されている[28]。約3年間運行予定[29]。
| 編成番号 | クモハ 115 |
モハ 114 |
クハ 115 |
塗装・ ラッピング |
備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| S1 | 1004 | 1007 | 1004 | しなの鉄道色 | 元松本運転所 R1編成 1999年7月26日しなの鉄道色に塗装変更。 2005年にリニューアル工事。 ATS-Pの搭載はしなの鉄道譲渡後に施行。 |
| S2 | 1012 | 1017 | 1011 | しなの鉄道色 | 元松本運転所 R2編成 1999年8月11日しなの鉄道色に塗装変更。 2008年3月17日付けでリニューアル。 2012年8月4日から[30]2013年11月25日までアニメ「あの夏で待ってる」とのタイアップ企画として同アニメのラッピングを施される(同年12月25日をもってラッピングを解除[31])。 2017年12月25日から2019年1月10日まで「沿線キャラクター大集合ラッピング」を施行。 ATS-Pの搭載はしなの鉄道譲渡後に施行。 |
| S3 | 1013 | 1018 | 1012 | 湘南色[22] | 元松本運転所 R3編成 開業前の1997年9月25日にしなの鉄道色に塗装変更。 2005年1月14日付けでリニューアル。 2017年5月19日に湘南色に塗装変更。 ATS-Pの搭載はしなの鉄道譲渡後に施行。 |
| S4 | 1066 | 1160 | 1209 | しなの鉄道色 | 元松本運転所 R4編成 1999年12月28日にしなの鉄道色に塗装変更。 2007年3月20日付けでリニューアル。 ATS-Pの搭載はしなの鉄道譲渡後に施行。 |
| S5 | 1069 | 1166 | 1212 | しなの鉄道色 | 元松本運転所 R6編成 1999年3月27日しなの鉄道色に塗装変更。 リニューアルやATS-Pの搭載は施行されずに2013年8月1日付で廃車[32]。 |
| S6 | 1002 | 1003 | 1002 | しなの鉄道色 | 2001年3月23日にしなの鉄道色に塗装変更、同時にしなの鉄道初のリニューアル。 ただし後にリニューアルを受けた編成と違い座席フレーム自体は交換されず、灰皿が設置されていた部分の化粧板のみ同色の新品化粧板に交換。 ATS-Pの搭載はしなの鉄道譲渡後に施行。 |
| S7 | 1018 | 1023 | 1017 | 初代長野色[21] | 2003年1月25日にしなの鉄道色に塗装変更、同日付けでリニューアル。 2017年4月7日に初代長野色に塗装変更。 2019年7月26日に屋代工場で重要部検査・再塗装されて出場、7月29日より定期運用復帰。 ATS-Pの搭載はしなの鉄道譲渡後に施行。 |
| S8 | 1529 | 1052 | 1021 | ろくもん色 | 「ろくもん」専用編成[33]。 車椅子対応型のバリアフリートイレ設置。 先頭車のクモハ115-1529は1984年に中間車モハ115-1014から改造。 2000年12月28日にしなの鉄道色に塗装変更。 2009年3月9日付けでリニューアル。 2014年7月2日付けで観光列車「ろくもん」に改造、同時に塗装変更。 ATS-Pの搭載はしなの鉄道譲渡後に施行。 |
| S9 | 1527 | 1048 | 1223 | 台鉄自強号色 | 先頭車のクモハ115-1527は1984年に中間車モハ115-1012から改造。 2000年12月8日にしなの鉄道色に塗装変更。 2010年2月17日付けでリニューアル。 2018年11月12日に台鉄自強号色に塗装変更[28]。 ATS-Pの搭載はしなの鉄道譲渡後に施行。 |
| S10 | 1067 | 1162 | 1210 | しなの鉄道色 | 2004年3月10日にしなの鉄道色に塗装変更、同時にリニューアルも施行。 ATS-Pの搭載はしなの鉄道譲渡後に施行。 |
| S11 | 1020 | 1027 | 1019 | コカ・コーラ ラッピング[27] |
2003年3月20日にしなの鉄道色に塗装変更、同時にリニューアルも施行。 2017年1月5日から2018年1月27日まで田窪恭治の作品「イイヅナのリンゴ」ラッピングを施行[34][35]。 2018年3月2日付けでコカ・コーララッピングに変更され同月4日より定期運用に復帰。 ATS-Pの搭載はしなの鉄道譲渡後に施行。 |
| S12 | 1036 | 1047 | 1037 | しなの鉄道色 | 1999年10月8日付けでリニューアル。 2016年10月7日にしなの鉄道色に塗装変更。 ATS-PはJR東日本時代から搭載。 |
| S13 | 1070 | 1167 | 1213 | しなの鉄道色 | 1999年7月2日付けでリニューアル。 2017年9月20日にしなの鉄道色に塗装変更。 クモハ115-1070の中間車側の貫通扉はJR時代に115系0番台のもの[注 4]に交換。 ATS-PはJR東日本時代から搭載。 |
| S14 | 1010 | 1015 | 1010 | しなの鉄道色 | 1999年2月12日付けでリニューアル。 2015年3月12日にしなの鉄道色に塗装変更。 JR東日本時代からATS-Pを搭載。 |
| S15 | 1015 | 1020 | 1014 | 二代目長野色 | 新車として新前橋電車区に配置され、1990年代初頭までは主に関東地方で運用されていた編成。 JR東日本時代からATS-Pを搭載。 1999年3月31日付けでリニューアル。 2017年11月15日に二代目長野色(しなの鉄道ステッカー及びJRロゴなし)に再塗装。 |
| S16 | 1072 | 1170 | 1215 | 横須賀色[25] | 1999年3月29日付けで大宮工場でリニューアル。 2017年7月26日に横須賀色に塗装変更。 ATS-PはJR東日本時代から搭載。 2019年9月現在は他編成との併結運用のみ。 |
| 編成番号 | クモハ 115 |
クモハ 114 |
塗装・ ラッピング |
備考 |
|---|---|---|---|---|
| S21 | 1011 | 1507 | しなの鉄道色 | 2000年3月28日付けでリニューアル。 2014年12月8日にしなの鉄道色に塗装変更。 クモハ114-1507は1987年に中間車モハ114-1016から改造。 ATS-PはJR東日本時代から搭載。 |
| S22 | 1528 | 1508 | しなの鉄道色 | 2000年2月1日付けでリニューアル。 2014年9月8日にしなの鉄道色に塗装変更。 2両とも中間車からの改造車で、クモハ115-1528は1984年にモハ115-1013より、クモハ114-1508は1987年にモハ114-1050より改造。 ATS-PはJR東日本時代から搭載。 |
| S23 | 1037 | 1509 | しなの鉄道色 | 2000年3月4日付けでリニューアル。 2013年9月24日から[36]2014年12月8日まで[37]プロサッカークラブ「AC長野パルセイロ」のラッピングを施行。 2015年1月20日にしなの鉄道色に塗装変更。 クモハ114-1509は1987年に中間車モハ114-1049から改造。 ATS-PはJR東日本時代から搭載。 |
| S24 | 1005 | 1510 | しなの鉄道色 | 2000年6月23日付けでリニューアル。 2015年5月にしなの鉄道色に塗装変更。 2019年3月19日から5月8日まで映画『4月の君、スピカ。』のラッピング「君スピ号」として運用[38][39]。 クモハ114-1510は1988年に中間車モハ114-1009から改造。 ATS-PはJR東日本時代から搭載。 |
| S25 | 1075 | 1511 | 湘南色 | 2015年2月25日にしなの鉄道色に塗装変更。2019年5月に湘南色に塗装変更[40]。 リニューアルは未施工。 クモハ114-1511は1988年に中間車モハ114-1181から改造。 ATS-PはJR東日本時代から搭載。 |
| S26 | 1076 | 1512 | 横須賀色[41] | 2014年10月5日から2015年8月14日まで小諸市小諸青年会議所50周年記念事業の一環として、同市内の子供たちによって書かれた絵がラッピングされた「ドリーム列車“絆”」として運行。 2015年9月18日にしなの鉄道色に塗装変更。 2018年10月12日に横須賀色に変更され、10月14日より定期運用に充当。 リニューアルは未施工。 クモハ114-1512は1988年に中間車モハ114-1182から改造。 ATS-PはJR東日本時代から搭載。 |
| S27 | 1040 | 1514 | しなの鉄道色 | 2014年8月4日にしなの鉄道色に塗装変更。 リニューアルは未施工。 クモハ114-1514は1988年に中間車モハ114-1054から改造。 ATS-PはJR東日本時代から搭載。 |
- しなの鉄道 115系
過去の保有形式[編集]
- 169系
- 1997年の軽井沢 - 篠ノ井間の運営継承時にJR東日本から169系3両編成3本(S51 - S53編成)を譲り受け、1998年に同社から1本を追加譲受し(S54編成)、最終的に計4本(12両)が在籍していた。この4本以外にもう1本部品供給用と推定される3両1編成を保有していたが、車籍は存在しなかった[42]。
- 2011年7月1日にはJR東日本管内での営業運転を終了し[43]、2013年3月15日をもって自社線での定期運行を終了、同年4月27日 - 29日に行われた「さよなら運転」をもって運用を終了し[44][45]、同年8月1日までに全車廃車となった。
- 塗装は譲渡直後に長野色の車両がいたほかは、しなの鉄道色となっていたが、S52編成は、2008年、旧信越本線軽井沢 - 関山間開業120周年記念として、湘南色に復元し、2009年3月末まで運行された。その後、2010年9月に再び湘南色となった。また、S51編成は2013年の定期運用終了後、同年3月27日に坂城駅での静態保存が決まり、その後、サプライズイベントとして臨時列車で運用するため湘南色に復元され、4月の引退までS52編成とともに臨時運行された。2011年12月1日S52編成が小諸軽井沢間シャトル運用で復帰。2012年3月17日のダイヤ改正で3編成が冬季には霜取り運用にも充当されるようになった。
| 編成番号 | クモハ 169 |
モハ 168 |
クハ 169 |
塗装・ ラッピング (廃車時点) |
備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| S51 | 1 | 1 | 27 | 湘南色 | 2013年3月末に湘南色に復元、坂城駅で3両全車静態保存。 クモハとモハは169系のトップナンパー。 クハのみ新製冷房車かつ169系のラストナンバーである。 ATS-Pは終始搭載せず廃車。 |
| S52 | 6 | 6 | 19 | 湘南色 | 2010年9月以降湘南色で運用。 クモハ169-6のみ2013年から軽井沢駅に保存され、2018年に「イエローキッズ電車」に改造された。 車内は座席が取り外され、鉄道玩具プラレールで遊べる広場となっている。 方向幕は存置、取り外された座席は保管されている。 ATS-Pは終始搭載せず廃車。 |
| S53 | 23 | 23 | 20 | しなの鉄道色 | 方向幕の「普通」表示はクモハが白地に黒字体、クハが青地に白字体の物を使用していた。 ATS-Pは終始搭載せず廃車。 |
| S54 | 13 | 13 | 13 | しなの鉄道色 | 2012年1月21日の屋代駅での運行終了記念イベント後、同年2月2日に長野総合車両センターに回送され廃車[46]となった。 しなの鉄道に所属していた169系の中で唯一JR東日本時代にATS-Pを搭載していた名残で、ATS-P装着が入っていた箱が車内に存在する[注 5]。 方向幕の「普通」表示はクモハが青地に白字体、クハが白地に黒字体の物を使用していた。 |
| 車籍なし (正式な編成番号なし) |
17 | 17 | 7 | 二代目長野色 | 運用される4編成に部品を供給するために譲渡されたとみられる編成で、最後の所属は松本運転所であった[47]。 松本運転所時代の編成番号はA6編成であり、座席はオールクロスシート。 譲渡・解体時期不明。 |
- しなの鉄道 169系
導入予定車両[編集]
- SR1系
- 「第四次中期経営計画」に基づき[48][49][50]、115系の老朽取り替え用として26編成52両(いずれも2両編成)を新造する[48][51]。2018年3月の中期経営計画公表で具体的な投入計画が明らかとなり[48]、2019年2月28日にデザインと形式名が公表された[52]。
- 当初は中古車両での置き換えも検討されたが、使用電力量が115系に比べ50%程度[51]となり、維持管理コストもほぼ半減する[53]ことなどにより、32年間の累計費用が中古車両に比べ半分以下(557億円→253億円)と試算されることから新製車となった[54]。付帯設備も含めた導入費用は110億円で、車両についてはしなの鉄道と国が3分の1ずつ、県と沿線11市町が6分の1ずつを負担するほか、付帯設備についてはしなの鉄道単独で負担する[51]。
- 製造は総合車両製作所が担当し、同社の軽量ステンレス車両「sustina S23シリーズ」(20m級 3扉車)に属する[55][51][52][54][56]。仕様は同様に「S23シリーズ」であるJR東日本E129系と同一となる[53]。
- 車内はE129系同様、車両前後でセミクロスシートとロングシートを組み合わせた構成とし、115系では閉鎖していたトイレが設置される[48][49][57]。
- ただし、3編成は有料ライナー列車用として座席にデュアルシートを採用し、電源コンセント、カップホルダーを装備するほか、Wi-Fiサービスを提供する[51]。
- 今後2019年度(2020年3月)に納車されるライナー車3編成6両を皮切りに、その後は一般車を2020年度・2021年度は各8両、以降は2026年度までに毎年度6両を投入していく計画である[52]。初年度投入分については、2020年7月ごろの営業投入を見込んでいる[51][52]。
以前の車両導入計画・構想[編集]
以下に示すように、前述の新製車両(SR1系)投入以前にも、新製車両及び他事業者からの中古車両の購入計画があったが、いずれも実現しなかった。
- 2002年(平成14年)の杉野の社長就任後に発表された「20の改革メニュー」においては「ライナーに使用している車両を(注:平成)15〜16 年度で更新する。(営団地下鉄の中古車を利用)[58]」とされていたが、実現することはなかった。
- 2004年(平成16年)度を初年度とする「中期経営計画(第一次五ヵ年計画)」においては、効率化とライナー列車の増発を狙い、169系電車12両を2006年(平成18年)度から2008年(平成20年)度に5編成10両の車両で更新することを挙げていた[59]が実行されることはなく、2011年(平成23年)に「中期経営改革(第二次五か年計画)改定版」において「平成25年度以降に、中古車にて更新」と方針が示され[60]、169系については2013年(平成25年)度に115系の追加購入により置き換えられた[61]。
- 2012年(平成24年)2月9日に開かれた「しなの鉄道活性化協議会」平成23年度第3回協議会においては、5か年計画で実施する輸送設備更新の一環として、2016年度に2両編成3本の新造車両を導入する計画案を示し、その予算を9億円と見込んでいた[61]。その後、2013年(平成25年)3月に、しなの鉄道が策定した「第三次中期経営計画」において「老朽化が進む115系車両に代わる次期主力車両について、導入に向けた準備を進める」ことが示され[62]、北しなの線開業後の2015年(平成27年)4月に公表された同計画の改訂版では、輸送設備更新と乗客サービスの向上を目的に「115系車両の更新時期を見据え、平成27年度を目途に中長期的な車両更新計画を策定し、導入に向けた準備を進める」としていたが[63]、具体化することはなかった。
- 2017年(平成29年)1月には、2017年度中に中古リクライニングシート車を導入し、平日はライナー列車、休日は軽井沢駅 - 妙高高原駅間を直通する観光列車への充当を構想していることが報じられたが[64][65]、これについても実現せず、前述の新製車両の投入決定に至った。
車両基地[編集]
仕業検査は戸倉駅構内の車両基地で、交番検査・重要部検査・全般検査は屋代駅構内の長電テクニカルサービス屋代車両検査場で、それぞれ行われる。
なお、しなの鉄道管内には開業以来汚物処理施設が設置されておらず[66]、その後も「大規模な処理施設建設を伴い財政負担が困難[53]」として設置を見送り続けてきた。このためしなの鉄道所属となった車両は、後年「ろくもん」に改造された115系S8編成を除き、トイレを閉鎖し使用を停止している。
なお、2020年に営業を開始する前述の新型車両(SR1系)にはトイレが設置されるため、車両基地内に処理施設を建設することになっている[53]。
観光列車「ろくもん」[編集]
| ろくもん | |
|---|---|
|
S8編成「ろくもん」 | |
| 概要 | |
| 種類 | 快速列車 |
| 現況 | 運行中 |
| 運行開始 | 2014年7月11日 |
| 現運営者 |
しなの鉄道 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
| 路線 | |
| 起点 | 軽井沢駅 |
| 終点 | 長野駅 |
| 営業距離 | 74.4 km(軽井沢 - 長野間) |
| 使用路線 |
しなの鉄道:しなの鉄道線 JR東日本:信越本線 |
| 車内サービス | |
| クラス | 普通車 |
| 技術 | |
| 車両 |
115系S8編成 (しなの鉄道所属) |
ろくもんは、しなの鉄道が軽井沢駅 - 長野駅間をしなの鉄道線・信越本線経由で運行している観光列車である。
運行概況[編集]
しなの鉄道は輸送人員の減少傾向や施設・設備の更新費用の増加など、開業以来抱えている問題に加え、2015年(平成27年)3月の北陸新幹線金沢開業と、それに伴う北しなの線開業に向けた経営基盤の強化などが課題となっていた。こうしたことから2013年(平成25年)8月、新たな営業戦略の一環として、しなの鉄道の利用促進と沿線地域の活性化を図るため観光列車を導入し、2014年(平成26年)夏の運行開始を目指すとする方針を発表した[67]。
改造には115系3両編成(S8編成)が充当されることになり[33]、2014年1月にはデザインなどが発表され[68]、3月25日には車両改造工事の安全祈願式が執り行われた[69]。改造費用は約1億円[70]。
列車愛称は、沿線地域ゆかりの真田氏の「六文銭(六連銭)」に因む「ろくもん」に決定。デザインは水戸岡鋭治が担当した。車内は車両の床、イス、テーブル等に長野県産材を使用。1号車はファミリーやグループ向けの車両とし、中央に子供の遊び場(木のプール)を設置。2号車は沿線地域の景観を楽しみながら食事ができるカウンター席とソファ席を配置しているほか、様々な交流や情報提供が可能となるサロンスペース、最低限の食事サービスを提供できるキッチンを設置。3号車は2人組の旅客が個室的な空間の中で、食事を楽しむことができる車両となっている。また、3号車にはしなの鉄道保有の車両としては初となるバリアフリー対応のトイレが設置された。水戸岡は本列車について「ななつ星in九州を除けば、全国の観光列車のナンバーワン」と発言している[70]。
4月28日には改造中の車体が報道陣に公開され[71]、7月2日には車両が完成し、本社前の電車留置線で内覧会が行われ[72]、7月11日より運行を開始した[14]。
全席普通車指定席で、1日あたり下り2本、上り1本を運行している。食事付きプラン(しなの鉄道1日乗車券・指定券込)は、しなの鉄道本社の予約センターと軽井沢駅、小諸駅、上田駅、戸倉駅、屋代駅の窓口で、旅行予定月の2か月前の1日から発売している。また指定券(乗車券が別途必要)は前述の各駅窓口とJTB、近畿日本ツーリストで、運行日の1か月前から取り扱っている。
2014年11月28日から表示幕(前サボ)が専用デザインとなった[73]。
当列車が小諸駅に停車中の際「上を向いて歩こう」が流れる。これは、作詞した永六輔が幼少期に小諸市へ疎開したことにちなんでいる。
使用車両[編集]
115系電車3両編成 - しなの鉄道所属、S8編成(ろくもん編成)
停車駅[編集]
停車駅については「しなの鉄道線#駅一覧」を参照。
沿革[編集]
- 2013年(平成25年)8月27日:観光列車の導入を発表。
- 2014年(平成26年)
- 2018年(平成30年)4月7日:上田駅 - 高田駅間で「ろくもん」上田・上越高田号が運行される。なお、これが妙高はねうまライン初入線となる[74][75]。
- 2019年(平成31年)3月16日:ダイヤ改正により、ろくもん1号が信濃追分駅 - 御代田駅間で浅間山を眺めやすくするため1分程度停車する「観光停車」を開始。
運賃・料金等[編集]
運賃[編集]
大人普通旅客運賃(小児半額、10円未満は切り上げ)(2019年10月1日改定[76][77])
北しなの線開業後も変更はなく、両線で共通の運賃となっている[78]。しなの鉄道線の「駅一覧」および北しなの線の「駅一覧」から乗車駅・降車駅間の営業キロを計算して1km単位に切り上げ、それを下表に当てはめたものが運賃となる。
なお、運賃計算は、後述する通過連絡運輸により、しなの鉄道線各駅と北しなの線各駅相互間を信越本線経由で乗車する場合、しなの鉄道区間については、JR区間(篠ノ井 - 長野:9.3km…200円)を挟んだ前後のしなの鉄道区間の営業キロを通算して行う特例が適用される。
| キロ程 | 運賃(円) |
|---|---|
| - 3km | 190 |
| 4 - 6 | 230 |
| 7 - 9 | 240 |
| 10 - 11 | 260 |
| 12km以上 | 20.05円×営業キロ(1km未満端数切上げ)×1.10(消費税)
(10円未満切り上げ) |
乗車券発売範囲(連絡運輸・通過連絡運輸・乗継割引)[編集]
自社で設定・発売するもの[編集]
自社で取り扱う乗車券の発券範囲は以下の通り[78][79][80]。
連絡乗車券の発売範囲は、2002年(平成14年)に発売駅・発売範囲を大幅に縮小し、その後、長野電鉄屋代線廃止、北しなの線開業を経て現在の形となっている。なお、妙高高原駅での発売については、同駅がえちごトキめき鉄道管轄のため、えちごトキめき鉄道が同駅を対象とする連絡運輸区間に対してのみ発売される[81][注 6]。えちごトキめき鉄道#連絡運輸も参照。
凡例・備考
- ○…自社窓口・券売機で取り扱い
- ×…自社での取り扱いなし
- ―…自社線扱いの駅
- しなの鉄道線・北しなの線相互間はいずれも信越本線経由
| 発着駅 | 発着駅 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| しなの鉄道 | JR東日本 | えちご トキめき鉄道 | |||||||
| しなの鉄道線 | 北しなの線 | 小海線 | 篠ノ井線 | 信越本線 | 飯山線 | 妙高はねうま ライン | |||
| 各駅 | 各駅 | 東小諸駅から 小海駅まで の各駅 |
松本駅から 稲荷山駅まで の各駅 |
篠ノ井駅 | 今井駅から 安茂里駅まで の各駅 |
長野駅 | 信濃浅野駅から 森宮野原駅までの 各駅[注 7] |
妙高高原駅 除く各駅 | |
| しなの鉄道線各駅 | ○ | ○ | ○ | ○ | ― | ○ | ○ | × | × |
| 北しなの線各駅 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ― | ○ | ○ |
なお、当社線と他社線を途中下車せずに乗り継ぐ場合、当社線内の営業キロが8km以下であるときは当社線の運賃が80円、8kmを越え11km以下であるときは40円が割り引かれる。
以前連絡運輸を実施していた区間[編集]
開業時点では以下の区間とも連絡運輸を実施していた(名称は連絡運輸終了時点でのもの)[10]。
JR東日本で設定・発売するもの[編集]
JR東日本側ではしなの鉄道各線を通過する通過連絡運輸として、以下のものが設定されている[80]。なおしなの鉄道自体は信越本線黒井駅 - 新潟駅間を連絡運輸範囲に含めていないため、より黒井駅に近い長野駅以北の自社線の駅よりも、遠い安茂里駅以南のJR東日本管轄の駅の方が連絡運輸範囲が広い現象が発生している。
| 発着駅 | 経由 | 発着駅 |
|---|---|---|
| 小海線 東小諸駅 - 小海駅 |
しなの鉄道線 (小諸駅 - 篠ノ井駅) |
篠ノ井線 松本 - 稲荷山 |
| 信越本線 今井 - 長野 | ||
| 篠ノ井線・信越本線 松本駅 - 安茂里駅 |
北しなの線 (長野駅 - 豊野駅) |
飯山線 信濃浅野駅以遠の全線 |
| 北しなの線 妙高はねうまライン (長野駅 - 直江津駅) |
信越本線 黒井駅 - 新潟駅 |
料金等[編集]
- 指定席券(ろくもん)…1020円(小児半額)[82]
途中下車[編集]
しなの鉄道では片道の営業キロが100kmまでの乗車券では途中下車ができない、としている[84]。
自社線内のみで片道101km以上の乗車券は存在しないため、途中下車が可能なのはJR線など他社にまたがる連絡乗車券等(例:軽井沢 - 篠ノ井 - 長野 - 妙高高原)に限られることになる。
障害者割引[編集]
JRと同じく身体障害者割引・知的障害者割引のほか、精神障害者割引も設定されている。各種障害者手帳を提示すれば普通運賃より5割引となる。JRは精神障害者に対する割引を行っていないため、精神障害者割引利用の際は篠ノ井駅、長野駅、豊野駅などのJRとの接続駅まで購入し、下車駅で清算する必要がある。
企画乗車券[編集]
発売額は2019年10月1日現在[85]
- 軽井沢・長野フリーきっぷ
- しなの鉄道線・JR信越本線篠ノ井 - 長野間の快速を含む普通列車が指定の1日間乗り降り自由の乗車券。信濃追分、平原、篠ノ井、妙高高原の各駅を除くしなの鉄道各駅と長野駅しなの鉄道きっぷ売り場で発売。発売額は、大人2390円、小人1200円。[86]
- 北しなの線フリーきっぷ
これらに加えて、東御市観光周遊循環バス(まるっと信州とうみ号)とセットになった「軽井沢-東御 休日ワインきっぷ」、上田電鉄別所線と乗り継げる「軽井沢・別所温泉フリーきっぷ」など期間・区間を限定した割引乗車券[89]を取り扱うほか、記念乗車券[90]を発売することもある。
2018年には、台湾鉄路管理局との友好提携締結に伴い、訪日外国人向けを含む自社のフリーきっぷ類と台鉄の集集線、内湾線、平渓線・深澳線用1日乗車券および[91]、旧山線レールバイクが[92]、台湾側は集集線の1日券および2018年花蓮地震の復興支援を兼ねて花蓮駅発着の使用済み乗車券をしなの鉄道のものと2019年3月末まで無料交換できる相互交流を開始した[91]。
特記事項[編集]
映画・テレビ撮影などの誘致[編集]
2005年より、鉄道施設内での映画、テレビドラマ、コマーシャル撮影の誘致を開始し、同年より撮影が行われている。<NHKドラマ8『七瀬ふたたび』(2008年10月9日 - 12月11日放送)の第1話で、主人公3人が出会うシーンで使用された。映画『わたしは光をにぎっている』(2019年)ではしなの鉄道牟礼駅が使われている。
しなてつファンクラブ[編集]
しなの鉄道では、利用促進につながるサービスの提供や情報発信を行い、利用の拡大及び利用者・沿線住民とのコミュニケーションの強化を目指すことを趣旨として、2002年(平成14年)からファンクラブ制度を導入している。
2002年、しなの鉄道が経営改革の一環として公表した「20の改革メニュー」に、車両の維持費や保線費用を、沿線や県内のみならず全国に支援を求める策として「しなの鉄道レール&トレインサポーター」の制度導入が盛り込まれ、同年7月に発足、翌8月から運営を開始した。レールの保守費を支援する「レールサポーター」と車両の保守費を支援する「トレインサポーター」の2種類が設けられ、会員登録者には会員証を送付するだけでなく、会員の氏名を駅構内の枕木や車両内に掲示するサービスを実施した。これがファンクラブ制度の前身である。
2006年(平成18年)、前掲のサポーター制度を発展統合する形で「しなの鉄道ファンクラブ」が創設された。年会費は10,000円(一般・子供とも同額)で、会員登録者には会員証の送付をはじめ、期間限定フリーきっぷの進呈、ビアトレインなどイベント列車ツアーへの招待などが特典として付与された。
だが会員は鉄道ファンが中心で入会者数も100人程度と伸び悩んだことから、しなの鉄道社長の藤井武晴は2013年(平成25年)6月18日の株主総会後の記者会見でファンクラブ制度のリニューアルを実施する方針を明らかにし、より多くの人が入会できるよう会費を引き下げるのをはじめ、各種割引の付与や、しなの鉄道の取り組みを知らせる会報の発行など、特典内容を見直す意向を示した[93]。
このリニューアルは同年10月1日付で実施し、組織名称も「しなてつファンクラブ」に改称した。年会費が一般会員1000円・子供会員500円(入会時小学生以下で保護者の入会も必要)に引き下げられたのに加え、新たにポイント制度が導入された。会員登録者は、しなの鉄道の窓口等で定期券・フリーきっぷ・企画乗車券・オリジナルグッズを購入したり、ファンクラブイベントへ参加したりする際、会員証を兼ねるポイントカードを提示するとポイントが付与され、貯まったポイント数に応じてノベルティグッズや、しなの鉄道の利用券と交換できる。会員にはその他、しなの鉄道が主催する旅行商品を割引価格で利用できるほか、春休み・夏休みに開催する無料車両基地見学など会員限定イベントへの参加、年2回のファンクラブ会報の送付などの特典がある[12]。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ a b 篠ノ井 - 長野間にはJR東日本の列車のみならず、特急「(ワイドビュー)しなの」をはじめとする、中央西線や飯田線といったJR東海管内からの直通列車も走行する。加えて、1997年のしなの鉄道線開業時点では名古屋 - 長野間の特急「(ワイドビュー)しなの」の大阪発着便(2016年廃止)や夜行急行「ちくま」(2005年廃止)など、JR西日本管内からの列車もあった。さらに、この区間には北長野駅へ向けJR貨物の貨物列車も乗り入れるため、調整先は1997年時点でJRグループ4社にまで及んでいた。
- ^ 他に保線車両を数両保有。
- ^ この時期限定の軽井沢駅 - 小諸駅間の霜取り列車の運用を行った編成がそのまま当列車になるためで、6両で運用される理由は片方の編成のパンタグラフに霜を削るカッターを装着する必要があるため。
- ^ と思われるが、ガラスは強化ガラスに交換。
- ^ 中身はしなの鉄道に譲渡時に撤去され空であった。
- ^ えちごトキめき鉄道の発券範囲としなの鉄道の発券範囲が重複する区間は北しなの線長野駅 - 妙高高原駅間のみ。
- ^ JR東日本側で発売する場合は森宮野原駅 - 越後川口駅も含む全線が連絡乗車券の発売範囲。
- ^ 「おいこっと」の場合、長野駅の次の停車は飯山線の替佐駅となる。
出典[編集]
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- ^ 出資者一覧 (PDF)
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- ^ a b 多くのご支援ありがとうございました!「コカ・コーララッピング電車」出発式を開催いたします しなの鉄道 2018年2月19日
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参考文献[編集]
- 小池恭彦「平成9年10月1日に開業するしなの鉄道 軽井沢―篠ノ井間 路線と施設の概要」『鉄道ファン』439号、交友社、1997年11月、 pp.70-73。