アンパンマン (キャラクター)

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アンパンマン
アンパンマン
それいけ!アンパンマン』のキャラクター
アンパンマン.jpg
登場(最初) 『アンパンマン』(PHP誌『こどもの絵本』第10回・1969年
作者 やなせたかし
声優 戸田恵子
山田栄子
プロフィール
性別 男性
出身地 ジャムおじさんのパン工場
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アンパンマンラテン文字表記:Anpanman)は、やなせたかし作の絵本『アンパンマン』およびその関連作品に登場する架空のキャラクターであり、これらの作品の主人公アニメ版の声優は戸田恵子

人物[編集]

普段はパン工場でジャムおじさん達と共に暮らしている。パトロール中にひもじい者を見かけたら、あんパンでできた自分の顔を差し出す。

1968年に最初にやなせが考えた「アンパンマン」(『十二の真珠』に登場)は、人間の姿をしていた。また、1973年の作品集『アリスのさくらんぼ』の中の作品、「飛べ!アンパンマン」に登場するアンパンマンは頭がパンになっているものの、一人称は「おれ」であり、性格もニヒルなものである。1976年の絵本『あんぱんまん』に出てくる「あんぱんまん」から、TV『それいけ!アンパンマン』やその後のやなせの絵本作品に登場するキャラクターと同じ性格付けになっている。

アンパンマンの誕生日は、やなせの誕生日と同じ2月6日であるとされている[1]。これはやなせが子供にアンパンマンの誕生日を聞かれ困ったときに自分の誕生日を言ったことに由来する[2]。また原型作品が発表された「PHP」誌が発行された10月1日、アニメ放送開始日(第1話『アンパンマン誕生』)の10月3日を誕生日とする説もある[3]。アニメ第1話には3歳の誕生日を迎えるシーンがあるが、年齢に関しては、やなせ本人が「アンパンマンは架空の存在・フェアリーなので年齢はない」「アンパンマンワールドに年齢の概念は無い」という趣旨を述べている。

経歴[編集]

ジャムおじさんが作ったあんパンの種に、空から降ってきたいのちの星が宿り誕生した。この際に「ぼく、アンパンマンでちゅ」と自ら名乗っている。また、裸体ではなく、ベビー服に小さなマントを着用していた。

ジャムおじさんによれば、幼少期の時点から飛ぶ力はあり余るほど備わっており、ジャムおじさん一人を持ち上げられる程度の力は既に身に付いていた。しかし、当初はうまく飛ぶことができず悔しい思いをしていた。そんな時、「自分の力だけでなく風と仲良くするように飛ぶことが大事だ」とジャムおじさんに教えられ、「次は上手に飛べるかもしれない」と希望を持って練習を積んだ結果、うまく飛べるようになった。崖から転落したジャムおじさん(TV第1000話『ぼく、アンパンマンです!』ではやなせうさぎ)を助けたことで人を助けることの意味を学び、森の中で泣いていたチーズを救出したことでひもじい者の役に立つことを決心するようになった。

一人前のヒーローとして成長してからは、顔の材料も最上等のものが使われるようになり、バタコさんからは特製のマントをプレゼントされた為それまでより高く遠くまで飛べるようになった。ばいきんまんと初めて出会い戦ったのはその直後の出来事である[4]が、後のエピソードでは幼少の頃から既に戦っていたという設定になっている[5]

生活・仕事[編集]

困っている人やお腹を空かせた人がいないかパトロールしたり、パン工場のパンを町中に届けたりするのが毎日の仕事。仲間のしょくぱんまんやカレーパンマンらと共にパトロール活動をすることもある。時々休暇を取るジャムおじさん[6]やバタコさん[7]、不定期でパン工場へ手伝いにやって来るメロンパンナやクリームパンダと異なり、アンパンマンには休日がない[8]。雨天時でも潜水服ヘルメットのような透明の防水具を被ってパトロールに行っている。パン工場への出入りは大抵煙突を使用している。

クリスマスイベントやキャンプにても、パトロールに勤しむことがある。群衆の遊びや踊りの輪に加わることはほとんどなく、ジャムおじさんらと同様傍観している場合が多い。カレーパンマンが子供達と思い切り遊んでいても、アンパンマンはあくまでも付き添いという立場である[9]

自身が飲食することをせず、みんなが食事をしているときは傍観者でいる。これには「自身を食事として差し出す役目があるから」「頭の中のあんこをエネルギー源にするため、食事の必要がない」[10]「体と頭が繋がっていないために食道も無く、飲食ができない」などの説がある。だが、誕生日ケーキを食べたり、他の者と同様にパンをとったり、自分の席の前にも配膳されたりと、ごく稀に食事の描写が見られることから飲食が出来ないというわけではない。また、「小象のジャンボが果物を顔の欠けたアンパンマンに食べさせようと考えたり、カレーパンマンが甘いアンパンマンに「カレーを食べさせてやろうか」と言ったこともある。他にも、ばいきんまんがアンパンマンに変装して飲食する場面も存在する。

睡眠は必要としていて、あくびをしたり、パン工場の個室で休んだりする描写がある。しかし、遠くまでパトロールをして朝帰りしたり、困っているゲストキャラクターを助ける為や、アンパンマン号の操縦のために徹夜することもある[11]

外見[編集]

粒あんパンからなる顔を持つ[12](作者のやなせがこしあんより粒あんを好むこと、粒あんの形状を脳みそに見立てて、の理由が挙げられる。またやなせと一緒に仕事をしていた永六輔が『こしあんが好きだから(アンパンマンの顔も)こしあんだ』と言うと、やなせは『絶対に粒あんだ』と言って譲らなかったという。その理由は『沢山の人がいて一つのことができるように、あんこも沢山の粒がないと成り立たない。こしあんだと一粒一粒が残らない』というものだった[13])。また、茶色マントを着用しており、これで空を飛ぶことができる。飛行に制限は無く[14]、宇宙まで飛んでいったこともある。また、マントの上に誰かを乗せた状態でも飛ぶことが可能である。このマントはバタコさんが縫っており、破れると飛行ができなくなる。基本的には同じものを何度も縫い直しているようで、近くでよく見ると継ぎ接ぎの跡がみられる(映画『ハピーの大冒険』より)。ただし破れたり焼け焦げたりしたマントを新しい物と完全に取り換えることもある[15]

体の構造は不明。「身体はない」という説もある[16]。ただし「アンパンマンはパンの妖精(のような存在)なので、体が何でできているのかはわからない」という設定は存在する[17]。やなせは生まれた時の裸体を一度だけ描いたことがある[18]。前述の通り飲食をしないが、かつてはが生えている描写があり、はみがきまんが登場する話では歯磨きをしていた。また、涙や汗を流すことがあり、それが原因で力が半減したこともある。

また、目には見えないがアンパンマンの体には前述の「いのちの星」が溶け込んでいる。いのちの星がないと復活することができず、映画『いのちの星のドーリィ』では死亡する描写がある。他にも火事や雪崩などに巻き込まれた際に生死不明(映画『勇気の花がひらくとき』)となったことがあるが、いずれも最終的には星の力によって復活している。

を基調とした服の真ん中にニコちゃんマークを付けている。両手脚に黄色の手袋(初期は五本指が描かれており、現在はミトンのような丸っぽい描かれ方になっている)とブーツを履いている。寝るときはパジャマに着替え、ナイトキャップをかぶってベッドで寝ている。昼間と同じ格好のまま寝ている(マントを除く)時もある。演劇に出演する時をはじめ、浴衣[19]タキシード[20]など他の衣服を着ることもある他、服が洗濯中の際にカレーパンマンの服を借りたこともある[21]

[編集]

前述のように粒あんパンからなり、食べることが可能で、お腹の空いた人に与えられる。その味は口にした誰もが「おいしい」と声を揃えるほどの美味。顔をあげようとして拒まれることもあり、その際カレーパンマンやみるくぼうやなど、他の者が代わりに助ける場合もあるが、その様子を見ても決して不快に思うことはない。顔全てを与えることも可能で、絵本では自身の顔を近づけさせて、全て食べ尽くされて首無し状態(絵本では頭がなくても空も飛べる上に話すこともできる。身体に最低限のエネルギーを蓄えておくことができる[22])のアンパンマンが描かれたこともあるが、首無しは残酷なため、TVでは与えるのは一部に留まる[23]。絵本のアンパンマンは、死ぬほどお腹を空かせた者でなければ顔をあげなかった為、自らあんパンを食べに狙う者が現れると避けていた。また、TVアニメでも、ばいきんまんの策略でぶたまんまん、アンコラ、なめくじらが襲ってきた時は顔をあげるのを嫌がっていた。手を使わずとも頭を速く何周も回すこともできる。

水に濡れる、カビや泥で汚れる、強い打撃で歪む、誰かに顔をあげて欠けるなど、顔になんらかの異常をきたした場合(食べられる状態ではなくなったとき)には力が出なくなる。アニメ初期では異常をきたしても、ジャムおじさんに知らせずに自ら解決したことが多々あった。かびるんるんに全身を汚されてもアンパンチでばいきんまんを追い払った、海に落ちてもそのおかげで目が覚めてあくびどりを助けたなど。アニメ後期(2000年以降)では自ら「ジャムおじさんに知らせて」と言うことが多くなった。しかし、顔を汚されるもばいきんまんが勝手に退却した、顔が欠けた或いは歪んでもほかのキャラの援助によりそのままばいきんまんを撃退した例もまれにある。また、水中にもぐっても早めに上がればパワーダウンしなかったりずっと潜れば徐々にふやけてパワーダウンしたりしている。ばいきんまんがコンピューターで分析した結果、顔の3分の1を失うと力が65%まで低下することが判明している。顔が汚れた状態で石化された時は石化が解かれても顔は汚れたままである。また、顔に落書きをされた場合でも力が出なくなってしまう。OVA『いっしょにおべんきょう 1 お花畑でおべんとう たのしいサイクリング』では、ハチに鼻を刺されて腫れ上がったことがあるが、この時は痛がっていただけで力が減少することはなかった。雨が降っている時や潜水する時は、顔が濡れないようにヘルメットを被っているが、ばいきんまんに壊されたり、ドキンちゃんに外されてしまうケースも多い。鼻の取り外しは可能だが、その場合も力は半減する[24]

ジャムおじさん達によって作られる新しい顔と交換することで「元気100倍」になり、再び活力が湧く(基本的に体がどんな状態でも顔さえ替えれば復活できるが、いのちの星が体から抜けている状態では復活できない。顔を取り替えた直後は100%以上の力を発揮すると、ばいきんまんの作ったプログラムが分析している)。このため、ばいきんまんはアンパンマンに新しい顔に取り替えられないように邪魔をすることも多い。顔が付け替えられる前にばいきんまんに弾かれてしまい、自分で探して付け替えたこともある。なお、顔の交換の際に弾き飛ばされた古い顔は自然消滅する[25]が、珍しく古い顔が残っていた描写もあった。敵の攻撃によって、状態異常(動物や物体への強制変身、汚染や石化光線による固め)にあっても、新しい顔と交換すると元の体に戻るあるいは体の異常(化石、氷、汚れ)をはじきとばすこともある。しょくぱんまんやカレーパンマンより後から攻撃されても、最優先に彼の新しい顔が焼かれる。パン工場に行く間がない場合、どんぶりまんトリオの掃除機でカビを吸いとったり、ひのたまこぞうやらーめんてんしに凍った顔を溶かしてもらったり、バケルくんやマシュマロさんに顔を丸くしてもらうなどして復活することもある。新しい顔は顔単体ではしゃべりだすことはなく動いたりすることは出来ない。

また、あんこの代わりにカレークリーム栗餡を使ったり、パンの代わりに饅頭金太郎飴パイメレンゲ最中中華まん素麺を使ったこともあるが(#変装・変身の節を参照)、それでも本来の「元気100倍」には及ばなかった(元気と勇気が3倍しか出ない、「元気100倍」ではなく「元気いっぱい」、「元気70倍」、元気ではなくパワー、甘さが「100倍」という表現もあった)。ただし、素材によってはその素材特有の特性(素麺なら滑りやすくなり、ばいきんまんのハサミ攻撃が通じにくくなるなど)が出る場合もある。また、そのあんこ自体が『勇気の花』のジュースが混ぜられている特別製であり、これが入っていないと本来の力は全く出ない(ジュースの入っていない極普通のアンパンでは「元気3倍」であった)。一度だけ黄金の小麦を使った顔に取り替えたこともあるが、その時は普段を遙かに超えた「元気200倍」であった。

性格・好み[編集]

性格は誰にでも優しくお人好しで、この世界に住んでいる人みんなが好き。その性格上頑固な一面も持っており、特にミュージカル版ではこの性格が強調されることがある。初期は腕白な部分もあったが、現在はかなり落ち着いていて礼儀正しい。優しい性格ゆえに弱い者を庇うが、結果的にそれが甘やかしに繋がってしまう短所もあり、その点はジャムおじさんに指摘されている[26]

太陽と例えられるアンパンマンは夕焼け空や朝の空も好きだが、星空はそれらよりも好きらしい。心の中にあるいのちの星に勇気や元気が湧いて来るからとのこと(映画『だだんだんとふたごの星』より)。

極度の上がり症で、芝居は苦手としている。2011年7月の『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』のスペシャルゲストクイズに出演した際も、自ら「スペシャルゲストさんからのスペシャルヒント」として、「人前では緊張してしまい、歩く時に右手と右足が一度に出てしまうことがある」と語っている。このため演劇や大勢の前でパフォーマンスをする時は、必ずと言っていいほどにしゃべり方が棒読みになってしまい、しらたまさん曰く「芝居に全く向いていない」とのこと。芝居に向いていない点は本人も自覚しており、演劇出演の誘いが来ても自ら断っている。同様に商売の口上も苦手[27]。ただし、講談は非常にうまい[28]

恋愛は、正義の味方であるためか「みんなが好き」ということで、特定の人物だけを好きになったり関係性に優劣をつける(「友達」「他人」など)ことはないが、映画『勇気の花がひらくとき』の作中ではゲストのキララ姫を気にしている様子があり、好意を抱いていた(その後「みんなのことが好きだよ」とアンパンマンが言ったことでキララ姫は自分の勘違いで傷つくことになり、物語の終盤に大きく影響する)。また映画『すくえ!ココリンと奇跡の星』では、ばいきんまんに強制変身させられたココリンに対し「君は僕の大切な友達だ!」と言ったこともある。ばいきんまんを含め特定の誰かを嫌いになったり蔑視したりすることはないが、しらたまさんやドリアン王女などの押しの強い人物から、パトロールやパンの配達を口実に遠ざかろうとする描写はある。

正義と本当の強さ[編集]

第一に、お腹を空かせて苦しんでいる者を助けるために飛んでいく逆転しない正義を行う。現在では空腹以外で困っている者を助けたり、悩みを持つ者の相談に乗ることも多い。

ばいきんまんやらくがきこぞう、ドキンちゃんと出会ってからは、度の過ぎたいたずらでみんなを困らせる者を注意したり逃げた場合追いかけたりすることもある。

やなせは、「本当に戦うべき相手とは飢え公害など」と語っている。そのため原作絵本だけでなく、TVアニメにおいても、アンパンマンがみんなを困らせる者を止めようと戦うシーンが描かれることがあってもそれが物語の主軸として扱われることはない。敵との戦いによって汚染・破壊された自然や町、建物を復元しようと協力したり、ジャムおじさん達と一緒にパンを配ったりしている描写が特徴である。彼もまた、戦争に勝つための派手な必殺技武器を常備していない。

敵と味方、善と悪を明確にせず、目の前で困っている者を優先的に助けている。TV第11話A「アンパンマンとイタイノトンデケダケ」では、川で溺れたばいきんまんと子供達の食中毒を治すための「イタイノトンデケダケ」がそれぞれ別方向に流された際、悩んだ末に助けを求めたばいきんまんを救出していた。

お人好しな所もあり、隙を突かれダメージを受けてしまったり、ばいきんまんに利用されたりしてしまうことが多い。ばいきんまんやドクター・ヒヤリは、騒ぎを起こせば必ずアンパンマンが駆け付けに来ることを知っている。みんなを守るために弱くても戦う勇気が必ずあり、自らを盾にしてでも最後までみんなを守り続ける強い自己犠牲の心も持ち合わせている。特に後期(2000年以降)の映画では、アンパンマンのこの部分が強調されて描かれている[29]

悪事を働くばいきんまんをアンパンチで懲らしめる姿を見て、良い者が悪者を徹底的にやっつけるスーパーヒーローと勘違いされ、弟子にして欲しいと頼まれることがある(地味な人助けを優先する彼に幻滅する者もいるが、後にアンパンマンの愛・勇気を理解する)。「正義の力は喧嘩のために用いるのではない」[30]という持論を有する他、「戦うのは皆を守るため」[31]、「困っているひとを助けているだけ」と発言するなど、アンパンマン自身、戦いが主ではないと思っている。

アンパンマンのマーチ』の歌詞にあるように、誰かの夢を“守る”ことはあっても“叶える“ことはしない。夢に向かうも挫折してしまった者に顔を与えて力を与えたり、ばいきんまんの「アンパンマンをやっつける」という夢を保ち続けさせるために彼を悪い夢から覚まさせる[32]等の活躍をしている。

アンパンマンにとっての「強さ」とは“愛”や“優しさ”、“本当の勇気”である。「世界最弱のヒーロー[33]とも言われ、ひもじい人を助けたり、顔が濡れたりすれば力が出なくなってしまう。しかし、どんなに困難な状況でもくじけずに諦めずに戦おうとする(しかしTVアニメでは敵から逃げたり、そのまま動けなくなってしまいゲストキャラがピンチに陥ることも多い[34])。

ばいきんまんとの関係[編集]

ばいきんまんとは永遠に戦う宿命にある。みんなに迷惑をかけている時のばいきんまんには厳しいが、嫌っているわけではなく本当は仲良くしたいと思っている[35]。TVアニメ版のエンディングで一緒に体操を踊ったり、知育ビデオなどのOVA[36]で敵対せず一緒に遊んだり勉強したり漫才のような掛け合いを見せたりなど、本編以外では仲良くしていることが多い。フジテレビトリビアの泉』では「ばいきんまんはいたずらしたらアンパンチで懲らしめるけどいなくなればいいというわけではない」というトリビアが紹介された。

TVアニメ版に関しても、ばいきんまんがいたずらをしたり、食べ物を奪ったりなどして周りを困らせれば、彼の暴走を止めに入るシーンがある。説得しても聞き入れなければメカを壊したり、遠くへ飛ばしたり(バイキン城に送り還す場合とそうでない場合がある)、除菌したりする。謝罪監禁労働(主に片づけ)を強制することもあるが、最終的には彼を許し逃がすことが多く決して殺めることはしない。その理由として、「正義とは相手をやっつけることではないから」「ばいきんまんにはばいきんまんなりの正義を持っているかもしれないから」「正義とは簡単に逆転してしまうから」などが挙げられる。 

ばいきんまんとの戦いは単純な“勧善懲悪”を描いているのではなく、“共生”をメッセージとしている。光と影、プラスとマイナス、理性と欲求…と、バランスを保とうとしている。ばいきんまんに顔を汚されたりして戦闘不能寸前に陥ることもあるが新しい顔をもらったりして必ず復活する。武器を携帯せず素手で戦う姿勢は、どんな時も自分の力で困難を乗り越えていく姿を示している。そして、どんな相手でも徹底的に打ちのめさず、ばいきんまんの存在を完全になくすようなことはしない。

また、すなおとこやこおり鬼、スゴイゾウなどが襲ってきた場合、アンパンマンとばいきんまんは互いに争うことをしない。これは、“一大事に敵も味方もない”ことを両者が理解している為である。

話し言葉の特徴[編集]

一人称は「ぼく」。二人称は誰に対しても「きみ(達)」(稀に「お前」・「あなた」と言うこともある)。ジャムおじさんやバタコさんなどの目上の人には丁寧語で話す。

アンパンマンのセリフには下記のような言い回しが多い。

  • 自己紹介をする時は、相手が幼い子供でも「ぼく、アンパンマンです」と丁寧語で名乗る。
  • パトロールへ出掛ける時は、ジャムおじさんらに「それじゃ、ぼくはパトロールに行って来ます」と断りを入れる。
  • パトロール中、特に非常事態などが見られなければ「困っている人はいないみたいだ」と見回しながら確認を取り、パン工場へ帰宅後ジャムおじさん達にもその旨を報告する。
  • 新しい顔へ入れ替えてもらった時には「元気100倍、アンパンマン!」とポーズを取りながら言う(前述の通り、顔の材料によってこのセリフは変化する)。パン工場内で入れ替えてもらった時にもガッツポーズをしながら言うことがある(初期では『ありがとう、ジャムおじさん。何だか力が湧いて来ました!』などと言うパターンもあった)。アンパンマンを象徴する代表的なフレーズの一つでもあり、知育ビデオなどの派生作品の副題、アンパンマン関連の商品名やイベント名まであらゆる媒体で使用されている。
  • ばいきんまんが悪事を働いている所へ駆け付けた際には、「やめるんだ、ばいきんまん!」と一喝する。悪事による被害の程度が重い場合は、「どうしてこんな酷いことをするんだ!」と問い詰めることもある。
  • ばいきんまんがゲストキャラクターを人質に取ったり子供達の食べ物を強奪したりした時は「○○を放す(返す)んだ!」と要求する。これに対してばいきんまんは「離してもいいの?」などと言いながらゲストキャラクターをマジックハンドから落としたり投げ飛ばしたりすることもある。
  • ゲストキャラクターを救出した時には、「もう大丈夫だよ」と安心させたり無事を確認したりする。
  • 顔に異常をきたして力を奪われた時は、「顔が○○して力が出ない〜」(○○には「濡れて」や「汚れて」などの具体的な異常の状況が入る)というセリフが出る。そして、付近にゲストキャラクターがいる場合、「ジャムおじさんに知らせて…」と頼む(ゲストキャラクターが自らジャムおじさん達の助けを呼ぶ場合もある)。ただし劇場版では「○○して力が…」と言いながらも決して「力が出ない」とまでは言わず、「僕は大丈夫だから早く逃げて」と発言し、顔に異常をきたす前と変わらず戦い続けることが多い(『夢猫の国のニャニィ』『シャボン玉のプルン』『ブラックノーズと魔法の歌』などが顕著である)。
  • 顔を入れ替えて復活した後、ばいきんまんがまだ攻撃態勢を取っている場合、「もうやめるんだ、ばいきんまん!」「許さないぞ、ばいきんまん!」などと警告する。
  • ブラックロールパンナや事前に悪事を働いていないばいきんまん、ばいきんまんに利用されている者達(ゴミラなど)に勝負を挑まれると「君とは戦いたくない!」と戦闘を拒む。
  • アンパンマンの戦いをサポートしたり代わりに悪者と戦ったりしたゲストキャラクターに対しては、「今日は○○の大活躍でしたね」と褒めたり礼を言ったりする。

得意技[編集]

やなせたかし記念館のアンパンマン像。アンパンチのポーズを取っている
アンパンチ
アンパンマンの一番有名な得意技であるパンチ。主にばいきんまんをバイキン城に送らせたり、バイキンメカや固い物を破壊したりする際に使われる。片腕を素早く振り回し力を貯めてパンチを繰り出すタイプと、そのままパンチを繰り出すタイプの二通り存在する。利き手に関しては不明。新しい顔に交換した後に繰り出すアンパンチは特に強力。TVで初めて披露したのは、『アンパンマンとカレーパンマン』(ただしバイキン城に帰らせるためではなく、動きを止めるための効果であった)。TV『アンパンマンとモグラドン』では、「トリプルパンチ」という3連続のアンパンチを喰らわせることもあった(後述のトリプルパンチとは別物)。アニメ初期は「アンパンマンパンチ」とも呼称している(TV『アンパンマンとたこやきまん』)。子供達と放ったこと[37]や、ばいきんまん達と放ったこと[38]もある。
劇場版の敵や、パワーアップしたばいきんまんに対しては、拳または全身を輝かせた渾身のアンパンチを放つこともある。
映画では、ヤミラの剣の太陽の力を借りた「サンシャインアンパンチ[39]宇宙空間から急降下し、摩擦熱と高速で威力を増した「ロケットアンパンチ[40]、回転力により威力を増した「スクリューアンパンチ[41]、仲間の熱い気持ちを込めて炎を帯びる「スーパーアンパンチ[42]、星の妖精とジャイアントだだんだんの力を借りて光に包まれ絶大な威力を誇る「スターライトアンパンチ[43]などの強力なアンパンチを放つこともある。この他、「ソフトアンパンチ[44]や、「アンパンチスイ」(『ドキンちゃんとすいとうくん』より)といった技もある。ただし、使われるエピソードは毎回ではない[45]。なお、エピソードによっては2回以上使うエピソードが稀にある。[46]
アンキック
近年では使用回数が多くなった強力なキック。決め技としての他、バイキンメカの武装を破壊する時や、ゲストキャラクター登場時にばいきんまんを懲らしめる際に多く使用される。木の枝などで反動をつけて威力を増すこともある(TV『さばくのアンパンマン』『かまめしどんとたけのこちゃん』など)。キックを得意とする者(しょくぱんまんやカレーパンマン、やきそばパンマンなど)と共に「ダブルキック」や「トリプルキック」(映画『すくえ!ココリンと奇跡の星』)を放つこともある。
ダブルパンチ
しょくぱんまん、カレーパンマン、メロンパンナ(TV『アンパンマンとマーマレードさん』)、ロールパンナ(TV『アンパンマンとブラックロールパンナ』)、あかちゃんまん(TV『あかちゃんまんとランドセル島』)など、パンチを得意とする者と同時にパンチを繰り出す技。
トリプルパンチ
しょくぱんまん、カレーパンマン(メロンパンナ、ロールパンナ)と3人で同時にパンチを放つ技。アンパンチが通用しないパワーアップしたバイキンメカをも打ち負かす強力な技である。映画版では、敵に通用しない場合もある。また、飛ぶのに疲れたちびごんを助けるために彼にパンチしたこともある。捻りや回転を多く加えた『スペシャルトリプルパンチ』という強力版(映画『くろゆき姫とモテモテばいきんまん』など)もある。TV『アンパンマンとなかゆび姫』では『三色パンチ』と呼ばれていた。
ジャイアントスイング
バイキンUFOのマジックハンドや、だだんだんのアンテナなど、敵の体の一部(バイキンドラゴンの尾、かぜこんこんの長い鼻など)を掴んで振り回して遠くに投げ飛ばしてしまう。
回転攻撃
高速で回転して、黒雲を取り払ったり(氷の女王や化石の魔王と戦う時によく見られる)、竜巻渦巻を発生させて攻撃する(TV『SLマンとつみきの城』等)。映画『人魚姫のなみだ』では、高速回転して渦巻きを起こし威力を増したアンパンチを放つ、『スクリューアンパンチ』という技を披露した。
放熱攻撃
顔や全身から熱を発して、悪者を懲らしめる。
映画『妖精リンリンのひみつ』では、氷の女王によって追い詰められた時に、全身から強烈な光を発して、熱に弱い氷の女王を撃退した。
TV『アンパンマンとグレートばいきんまん』『アンパンマンとホットサンドちゃん』では、いつも以上の焼きたての顔を利用した高熱(特に前者は冷凍光線まで無効化している)で、バイキンメカを撃退している。
ショルダーアタック
肩を中心に体当たりする。こおりおには砕け散った。
誘導飛行
相手を自分の思う方へ誘い出し、自滅させる方法。かぜこんこんの鼻、黒バラ女王の蔦、ミサイルなどの攻撃の際につかう。

変装&変身バリエーション[編集]

元気100倍アンパンマン(げんきひゃくばいアンパンマン)
ほぼ毎回登場する変身。焼きたての新しい顔と取り換えたアンパンマンで、普段よりも格段に強い(例えばバイキン黒騎士は通常のアンパンマンには勝利したが、元気100倍アンパンマンには歯が立たず吹き飛ばされてしまった)。特に強力なのがアンパンチで、全身を輝かせて放った時は劇場版の敵も退却される。
元気3倍アンパンマン(げんきさんばいアンパンマン)
登場回 - 映画第11作目「勇気の花がひらくとき」、映画第20作目「妖精リンリンのひみつ」
勇気の花のジュースが入っていないアンパンマン。見た目は普通のアンパンマンだが、勇気の花のジュースを使っていないため、元気(勇気)が3倍しか出ず、とても怖がりで、気弱な性格になってしまう(映画「妖精リンリンのひみつ」では『勇気3倍』だったため、前作より少しだけ勇気を出していた)。
勇気100倍アンパンマン(ゆうききひゃくばいアンパンマン)
登場回 - 映画第11作目「勇気の花がひらくとき」、映画第20作目「妖精リンリンのひみつ」
元気100倍よりもさらに強く、『勇気の花がひらくとき』では自ら宇宙へ舞い上がり再び地上に戻る時に発生する摩擦熱と高速飛行で威力が増大した必殺技『ロケットアンパンチ』を繰り出した。しかも通常のアンパンチもパワーアップしていて、『妖精リンリンのひみつ』ではバイキンメカ「ズダダンダン」を一撃で吹っ飛ばした。TV第63話『アンパンマンとクリスマスの谷』では、ナダレ谷で冷えてしまった顔をひのたまこぞうに温めてもらい、「これで勇気百倍だ!」と言った。
元気300倍アンパンマン(げんきさんびゃくばいアンパンマン)
初登場回 - TV第367話「アンパンマンとてつの星」
太陽の光を吸収し、パワーアップしたアンパンマン。掛け声は「サンサン太陽で、元気300倍!」。元気100倍では太刀打ちできなかったバイキンメカ『スーパーダダンダンモグリンスリー』を、ジャイアントスイングで宇宙に向かって投げ飛ばした。
アップルパイ・アンパンマン
初登場回 - TV第866話B「ドキンちゃんとリンゴの国」
顔がアップルパイで作られたアンパンマン[47]。『アップルパイアンパンチ』を繰り出すが、パワーが足りなかったため、あまり威力はない。
アメパンマン
初登場回 - TV第392話A「あめトリオと夏祭り」
顔があんこ入りので作られたアンパンマン。ただし、元気は10倍(いつもの10分の1)[47]
アンドーナツマン
初登場回 - TV第219話A「アンパンマンとフライぼうや」
フライぼうやが揚げたあんパンで出来たアンパンマン[47]。触れたものを加熱する『アンドーナツパンチ』を繰り出す。
アンパイマン
初登場回 - TV第274話B「アンパンマンと空飛ぶパイの国」
顔があんこパイで作られたアンパンマン。『アンパイマンパンチ』を繰り出す[47]
あんまんマン
初登場回 - TV第162話A「ぶたまんまんとあんまんマン」
顔があんまんで出来たアンパンマン。言葉が中華風になる[47]。『あんまんマンパンチ』や『あんまんマンキック』など、中国拳法のような技を繰り出す。
黄金アンパンマン(おうごんアンパンマン)
初登場回 - TV第453話「ジャムおじさんと黄金のこむぎ」
顔が黄金の小麦で作られたアンパンマン。『黄金アンパンチ』を繰り出す[48]。元気は200倍。
お月見アンパンマン(おつきみアンパンマン)
初登場回 - TV第348話A「アンパンマンとすすきちゃん」
顔が月見団子で出来た白い顔のアンパンマン。顔に付いたうさぎの耳とひげが特徴[48]。飛び跳ねて『お月見パンチ』を繰り出す。
おもちまん
読売新聞日曜版に連載されていた『とべ!アンパンマン』で登場。顔が欠けたアンパンマンが、もちおばさんのでとりあえず復活したもの(外見は、後述の「大福まん」の鼻がないもの)。一応飛べるものの、ほとんど力は出せない。パン工場に帰ったあとに元に戻してもらった。
カッパアンパンマン
初登場回 - TV第170話B「ホラーマンとカッパのカピー」
河童を頭に乗せて変身した全身が緑色のアンパンマン。水中でも平気[48]。必殺技は、自ら渦を巻いて突進する『アンパンマンスピン』。
カレーアンパンマン
初登場回 - TV第8話B「アンパンマンとかいじゅうアンコラ」
中に激辛のカレーを入れたアンパンマン。見た目は普通のアンパンマンで、あんこを食い尽くそうとするアンコラを食い止める為に自身もろとも口の中に入り、辛い物が苦手なアンコラをびっくりさせて懲らしめた。本人は「それいけ!アンパンマン」と言いながら飛んでいた。
巨大アンパンマン
初登場回 - TV第13話A「アンパンマンとドキンちゃん」
ドキンちゃんの伸び縮み槍の大きい方で巨大化したアンパンマン。
クリアンパンマン
初登場回 - TV第309話B「アンパンマンとマロンくん」
顔がの形で中に栗餡が入っているアンパンマン[48]。顔の形が栗のようになり艶がある。『クリアンパンチ』を繰り出すほか、語尾に「クリ」を付けてしゃべる。
クリームパンマン
声 - 山田栄子
初登場回 - TV第29話B「アンパンマンとクリームパンマン」
顔の中にカスタードクリームが入っているアンパンマン。原作版のような穏やかな表情と声色で、唯一声優ごと変更されるパターンである。アンパンマンほど強くはなく[48]、それゆえばいきんまんにさえあっさり倒されてしまう。子供たちが作った公園のシーソーやサッカーゴールを使ってばいきんまんにひどいめに遭わされるが、かしわもちまんが持ってきたあんこでアンパンマンに戻り、ばいきんまんを打ち倒した。
クリキントンアンパンマン
初登場回 - TV第208話A「アンパンマンとクリ・キン・トン」
顔の中にトンちゃんが作った栗きんとんで作られたアンパンマン。顔や体の色が栗きんとんのような黄色になる[48]。ばいきんまんの放った毬栗をはじき返す力を持つ。味はジャムおじさんも絶賛するほどの美味。
クレヨンアンパンマン
初登場回 - TV第1012話A「ドキンちゃんとクレヨンの国」
クレヨンマンが描いたアンパンマン号で作られたクレヨン調のアンパンマン。『クレヨンアンパンチ』を繰り出すが、あまり威力はなく、この時はしょくぱんまんとのダブルパンチでばいきんまんを撃退した。掛け声は「元気いっぱい、クレヨンアンパンマン!」。
黒砂糖アンパンマン(くろざとうアンパンマン)
初登場回 - TV第1047話A「アンパンマンとちゅらおばあ」
砂糖の代わりにちゅらおばあが作った黒砂糖を使ったアンパンマン。パンチも通常と異なり『サーターアンパンチ』であった。黒砂糖を使っているため顔は黒っぽい。掛け声は「元気いっぱい、黒砂糖アンパンマン!」。
コーヒーパンマン
初登場回 - TV第345話A「コーヒーパンマンとかいじゅうモカ」
ばいきんまんが放ったコーヒー湖のコーヒーで濡れた顔を、アンパンマン号の釜戸でもう一度焼いて出来た全身が茶色のアンパンマン[48]。クールで渋い性格で、ことあるごとに歌舞伎役者のように見得を切るため、メロンパンナに「アンパンマン、変…。」と言われてしまった。『コーヒーパンチ』を繰り出す。掛け声は「元気100倍、ちょっと渋めのコーヒーパンマンとは僕のことだ!」。
笹団子アンパンマン(ささだんごアンパンマン)
初登場回 - TV第888話B「ばいきんまんとささだんごちゃん」
ささだんごちゃんが作った笹団子で出来ているアンパンマン。顔は緑色で、笹が髪のように横に広がっているのが特徴。元気ではなくパワー100倍。
ジャイアントアンパンマン
初登場回 - TV第2話A「アンパンマンとばいきんまん」
アニメで最初に登場したアンパンマンの変身パターン。ばいきんまんの作った黒い雲に対抗する為に大きな顔をつけたアンパンマン。ちょっとの攻撃ではびくともしない。あまりの顔の大きさで、出動の際にパン工場の屋根を壊してしまったが、ジャムおじさんは「また直せばいい」と許していた。このエピソードの原作である絵本版では体も巨大化している。かぜこんこんをやっつける際にも作られたが、かまどに入って煙突から通ると元のサイズの頭に戻った。リメイクの絵本では強風に飛ばされないようにと氷の国でも大きい顔のままだった。
シュガーアンパンマン
初登場回 - TV第1317話B「シュガーランドと化石の魔王」
アンパンマン号が化石の魔王の攻撃によって使えなくなったため、シュガーランドの水飴を金平糖に加工してできたアンパンマン。顔の周りに虹色のオーラをまとっている。掛け声は「甘さ100倍、シュガーアンパンマン!」で、必殺技は『シュガーアンパンチ』。
素麺パンマン(そうめんパンマン)
初登場回 - TV第343話B「アンパンマンとそうめんおしょう」
素麺の材料で顔を作ったアンパンマン。素麺パンチを繰り出す[49]。顔は摩擦力がなく、ばいきんまんのハサミ攻撃が全く通用しなかった。
大福まん(だいふくまん)
初登場回 - TV第264話A「アンパンマンともちおばさん」
の中にあんこを入れて作られた白い顔のアンパンマン[49]。『大福パンチ』を繰り出す。
電気アンパンマン(でんきアンパンマン)
初登場回 - TV第247話A「アンパンマンとデンチくん」
電池沼で電気を帯びて光る顔を持つアンパンマン。『プラズマアンパンチ』が決め技[49]。しかし、本人も少し眩しいらしい。
春巻きアンパンマン(はるまきアンパンマン)
初登場回 - TV第458話B「アンパンマンとはるまきぼうや」
はるまきぼうやの春巻きの皮であんこを包んで揚げた春巻きの顔のアンパンマン。パリッとした『春巻きアンパンチ』を武器として次々に打ち出す[49]。掛け声は「パリッと元気100倍、春巻きアンパンマン!」。
ビー玉アンパンマン(ビーだまアンパンマン)
初登場回 - TV第410話A「アンパンマンとびいだまん」
びいだまんが出した液体によるダメージで、ビー玉になってしまった。その姿は完全に球体になり、体が消えているようだが、体育座りの状態で閉じ込められているらしい。何かとよくぶつかり、ビー玉になったびいだまんとぶつかり合ってパン工場へ向かって行った。バイキンビイダマンの液体は、『紫ビー玉アンパンマン』になる。
ホットアンパンマン
初登場回 - TV第718話A「アンパンマンとホットサンドちゃん」
ホットサンドちゃんのホットサンドプレートで焼いた四角い形の顔のアンパンマン。ばいきんまんが乗ったロボットの周りを高速でぐるぐると飛び回って加熱することでダメージを与えたり、必殺技『ホットアンパンチ』を繰り出すことができる。
ホットケーキアンパンマン[50]
初登場回 - TV第371話A「ホットケーキマンとシロップちゃん」
顔がホットケーキの材料で作られたアンパンマン。
ホワイトクリームパイマン
初登場回 - TV第983話A「アンパンマンとホワイトクリーム姫」
ホワイトクリーム姫のクリームパイの生地で作られた顔のアンパンマン。元気は70倍。『ホワイトクリームパンチ』を繰り出す。
マロンアンパンマン
初登場回 - TV第1054話A「ジャムおじさんとマロン姫」
中にマロンクリームが入っているアンパンマン。元気は60倍。繰り出す技は『マロンアンパンチ』。通常のパンチではバイキンUFOに太刀打ち出来なかったが、回転して繰り出すことで元気100倍の時と同様のパワーになり、バイキンUFOを破壊した。
水あめアンパンマン(みずあめアンパンマン)
初登場回 - TV第878話A「クリームパンダとシュガーランド」
顔が汚れないようにシュガーランドの水飴で顔をコーティングしたアンパンマン。ゴロンゴロの吐き出す油も弾き返す。『水あめアンパンチ』や『水あめアンキック』を繰り出す。掛け声は「甘さ100倍、水あめアンパンマン!」。
蒸しアンパンマン(むしアンパンマン)
初登場回 - TV第874話A「アンパンマンとせいろくん」
せいろくんの蒸篭で顔を蒸して出来たアンパンマン[50]。武器の『蒸しアンパンチ』は従来の技に加え熱気で相手を攻撃することが出来る。
メレンゲアンパンマン
初登場回 - TV第446話A「アンパンマンとメレンゲシスターズ」
あんこをメレンゲで包んだアンパンマン。メレンゲパワーで泡だれたメレンゲを飛ばしたり、『メレンゲアンパンチ』を繰り出したりして攻撃する[50]
モナカアンパンマン
初登場回 - TV第366話B「アンパンマンともなかちゃん」
もなかちゃん兄弟の最中の皮で作った顔のアンパンマン[50]
赤ちゃんアンパンマン(あかちゃんアンパンマン)、ベビーアンパン
初登場回 - TV第164話B「ベビーアンパンと赤ちゃんばいきん」
あかちゃんスプレーを浴びる等によって赤ちゃんの姿になったアンパンマン。ただし、アンパンマン誕生時のベビー服姿とは異なり、普段の服装に近い[47]。背中の小さなマントで同じように空を飛ぶ事ができる。大量の小麦粉袋を一度に持ち運ぶ等パワーは健在だが、ちょっとした風ですぐに飛ばされてしまう。あかちゃんまん以上に無邪気で好奇心旺盛だが、持ち前の正義感や働き者な所は変わらない。パン工場から遠く離れた風車小屋の風車が軋む音を察知するなど、感覚が非常に鋭くなっている。「~でちゅ」のように赤ちゃん口調で話し、オルゴールの音を聞くと眠ってしまう。
ばいきんまん
初登場回 - TV第221話B「アンパンマンとやさしいばいきんまん」
雷が直撃しばいきんまんと体が入れ替わってしまったアンパンマン(声は変わらない[51])。普段から子供をいじめてばかりいるばいきんまんの姿になったことで、ポン太やカバオくん達に一方的に除け者にされるなど散々な目に遭う。アンパンマンの体を手に入れたばいきんまんに立ち向かうもまるで歯が立たなかったが、再び雷に打たれたことで元の姿に戻った。
ニセばいきんまん
初登場回 - TV第54話A「アンパンマンとドン・キ・ホタテ」
ドン・キ・ホタテがばいきんまんを退治したい希望に答えて、ばいきんまんに変装したアンパンマン。顔の半分が露出している。シナリオ的にはわざとドン・キ・ホタテに負けるが、後に本物のばいきんまんに見られてしまい、正体がばれてしまった。
アンパンウーマン
初登場回 - TV第366話A「ドキンちゃんのバレンタインデー」
ばいきんまんのサカサマ花の粉末を浴びて女の子になったアンパンマン。クリームパンマン同様、アンパンマンほど強くなく、おまけに弱虫になってしまう。一人称は「あたし」で、女性口調になり、内股で歩くようになる。
なお、「アンパンウーマン」という名称は便宜上の仮称であり、正式な名称は公式にも設定されていない。

劇場版においての強制変身・固め[編集]

主人公であることや独特の体質などから、強制変身や固めの頻度は比較的少ない。

第5作『恐竜ノッシーの大冒険』 固め
第8作『空とぶ絵本とガラスの靴』 固めガラス
第9作『虹のピラミッド』 変身ピラミッド) - 「ピラミッドアンパンマン」と称する[49]
第11作『勇気の花がひらくとき』 変身鉄球
第12作『人魚姫のなみだ』 変身ヒトデ) - 「ヒトデアンパンマン」と称する[49]
第13作『ゴミラの星』 変身人形) - 「アンパンマンの泥人形」と称する[49]
第14作『ロールとローラ うきぐも城のひみつ』 固め泥団子
第16作『夢猫の国のニャニイ』 変身ネコ) - 「ねこアンパンマン」と称する[49]
第17作『ハピーの大冒険』 変身イモムシ) - 「アンパンいもむし」と称する[48]
第18作『いのちの星のドーリィ』 固め(カビにより腐敗、しかも顔を交換しても元に戻らず完全に死亡する)
第19作『シャボン玉のプルン』 変身(気味の悪いシャボン玉
第23作『すくえ! ココリンと奇跡の星』 固め(顔がない状態)
第26作『りんごぼうやとみんなの願い』 変身リンゴ
第28作『おもちゃの星のナンダとルンダ』 変身ぜんまい式玩具) 

その他のエピソード[編集]

  • 主人公だけあって、映画『おむすびまん』を除く全ての作品に登場するが、アニメでは出番が僅少である作品がばいきんまんより比較的多い。また、顔を分け与える描写も毎回ではない。
  • 本編とはパラレルワールドである、西部劇調のストーリーである映画『カレーパンマンとSLマン』『やきそばパンマンとブラックサボテンマン』では、「アンパンマン騎兵隊」の隊長(ジャムおじさん、バタコさんなどが隊員)を務め、主役(カレーパンマン・やきそばパンマン)のピンチを救う。
  • 超こち亀』にやなせが提供した漫画では、ばいきんまん・ドキンちゃんと共に両津勘吉と共演した。自分をさしおいてバイキンメカに「両さんパンチ」を喰らわせる両津に、「僕のテリトリーに勝手に入られても困るんですけど」と困惑していた。
  • 主に素手で戦うアンパンマンだが、その場で武器や道具を利用して撃退することもある。くすぐりに弱いため、ばいきんまんに攻められることがある。
  • TV第8話A『アンパンマンとたんこぶまん』や絵本『アンパンマンとみえないまん』において、アンパンマンのたんこぶが『たんこぶまん』[49]となり、集団で飛んでいって敵に体当たりして懲らしめることがあった。登場回数は少なく、近年では全く登場しない。また瘤ができても必ず登場するわけではない。
  • ほかのキャラクター同様に疑うことをしないアンパンマンだが、ばいきんまんが悪事をしていることがわかったときには「君の仕業だったのか」と驚くこともあれば「やっぱり」と言って予想していたこともある。また一度だけ、おかしな風邪が流行していたときには、かぜこんこんが約束を破って冷たい風を浴びせたと思い込み、かぜこんこんの話を聞かないこともあった。しかしその後、かぜこんこんを疑ったことを後悔しきちんと謝罪しようとした。
  • やなせは「アンパンマンは太陽のような存在」として、アンパンマンワールドのキャラクターの中で一番好きなキャラクターであると発言している[52]
  • 2018年に『それいけ!アンパンマン』放送30周年特別企画として実施されたキャラクター人気投票「いちばん すきなの だあれ?」では、3713票を獲得し第1位となった(2位は1995票を獲得したばいきんまん)[53]

テーマソング ・キャラクターソング[編集]

代表曲の『アンパンマンのマーチ』はそれいけ!アンパンマンの主題歌でもあり、ほぼすべての『それいけ!アンパンマン』関連のアルバムに収録されている[54]。 「アンパンマンのマーチ」「アンパンマンたいそう」「ドレミファアンパンマン」はドリーミングが、「なんのために飛ぶ」「ぼくらはヒーロー」「勇気のルンダ」「アンパンマン絵かきうた」「アンパンマン音頭'99」は担当声優の戸田恵子が歌唱している[55][56]

  • アンパンマンのマーチ
  • アンパンマンたいそう
  • ドレミファアンパンマン
  • なんのために飛ぶ
  • ぼくらはヒーロー
  • 勇気のルンダ
  • アンパンマン絵かきうた
  • アンパンマン音頭'99
  • 怪傑アンパンマン - テーマソングの一つ[57]

脚注[編集]

  1. ^ 『MOE』2009年4月号、P.8。
  2. ^ 『アンパンマン大研究』p.33。
  3. ^ 映画『それいけ!アンパンマン ドキンちゃんのドキドキカレンダー』ではアンパンマンは10月生まれとされている。
  4. ^ TV第1話『アンパンマン誕生』
  5. ^ TV第202話A『アンパンマンとバイキンタイムマシン』など
  6. ^ TV第726話B『ジャムおじさんのおさんぽ』、TV第899話B『ジャムおじさんとロールパンナ』など
  7. ^ TV第530話B『バタコさんとおかしの国』、TV第848話B『バタコさんの休日』など
  8. ^ アンパンマンQ&A
  9. ^ 映画『リリカル☆マジカルまほうの学校
  10. ^ 『アンパンマン大研究』36-37頁
  11. ^ 妖精リンリンのひみつ』『よみがえれ バナナ島
  12. ^ 『アンパンマン大研究』39頁。
  13. ^ コラム『永六輔のお話供養』2014年2月1日発行 てんとう虫 第592号
  14. ^ 『アンパンマン大研究』50頁。
  15. ^ TV『アンパンマンとタケトンボマン』など
  16. ^ 『アンパンマン大研究』44-45頁。
  17. ^ 『アンパンマン大研究』44頁。
  18. ^ 『アンパンマン大研究』45頁。
  19. ^ 映画『こむすびまんとお祭りロボット
  20. ^ TV『勇気りんりん』5代目ED映像
  21. ^ TV第11話B『アンパンマンとぴいちくもり』
  22. ^ 『アンパンマン大研究』41-42頁。
  23. ^ 映画『すくえ! ココリンと奇跡の星』では例外的に自分の顔を全てあげるシーンがある。この時は新しい顔をもらうまで全くしゃべらなかった為、意識があったかどうかは不明。
  24. ^ 原作絵本、TV第4話A『アンパンマンとらくがきこぞう』、TV第9話A『アンパンマンとそっくりぱん』などのアニメ初期で見られる。
  25. ^ 『アンパンマン大研究』40頁。
  26. ^ TV第53話A『アンパンマンとイルカの星』
  27. ^ TV『アンパンマンとやきいもまん』
  28. ^ 映画『アンパンマンとおかしな仲間
  29. ^ いのちの星のドーリィ』『シャボン玉のプルン』『ブラックノーズと魔法の歌』など
  30. ^ TV『アンパンマンとドーナツマン』
  31. ^ TV『アンパンマンとバイキン黒騎士』
  32. ^ TV『ばいきんまんとハテナのとう』
  33. ^ 【再掲】心に響く世界最弱のヒーロー アンパンマンの正義 ~やなせたかしさんに聞く 日経トレンディネット
  34. ^ TV『がんばれ!メロンパンナちゃん』『アンパンマンとあかちゃんSL』その他多数
  35. ^ ばいきんまんが変装しておくらちゃんなどの食べ物を作る人の仕事を手伝っている時にアンパンマンが彼の変装に気づきつつも微笑んで見送ることも多い。
  36. ^ 本編とはパラレルワールドであり、この世界では普通の人間の子供達が登場する。また現実と同じように『アンパンマン』という作品があり、子供達も絵本やテレビで楽しんでいる。
  37. ^ TV『アンパンマンとあめふりおに』
  38. ^ 漫画『とべ!アンパンマン みぎとひだりのまき』
  39. ^ 映画『てのひらを太陽に
  40. ^ 映画『勇気の花がひらくとき』
  41. ^ 映画『人魚姫のなみだ』、TV第1200話B『がいとうさんと約束のあかり』
  42. ^ 映画『ゴミラの星
  43. ^ 映画『だだんだんとふたごの星
  44. ^ 映画『りんごぼうやとみんなの願い
  45. ^ 特にばいきんまんがのことが好きなキャラクターが登場するエピソードやコキンちゃんが登場するエピソードのほとんどは使われない。
  46. ^ 特に劇場版では5回ほど使用している作品が多い。
  47. ^ a b c d e f 『アンパンマン大図鑑―公式キャラクターブック』14頁。
  48. ^ a b c d e f g h 『アンパンマン大図鑑―公式キャラクターブック』16頁。
  49. ^ a b c d e f g h i 『アンパンマン大図鑑―公式キャラクターブック』17頁。
  50. ^ a b c d 『アンパンマン大図鑑―公式キャラクターブック』18頁。
  51. ^ 作中では、ばいきんまんの姿のアンパンマンはアンパンマンの声で、アンパンマンの姿のばいきんまんはばいきんまんの声で話していた。
  52. ^ やなせたかし・戸田恵子『アンパンマンVSアンパンマン』フレーベル館、2000年、p99
    『それいけ!アンパンマン にんきものだいしゅうごう!キャラクターベスト15』(2002年、vap)では、やなせ本人が選ぶ順位として、1位アンパンマン、2位ばいきんまん、3位ジャムおじさん・バタコさん・めいけんチーズ、4位メロンパンナ、5位ドキンちゃん、6位しょくぱんまん、7位ロールパンナ、8位カレーパンマン、9位おむすびまん、10位クリームパンダ、11位ホラーマン、12位あかちゃんまん、13位やきそばパンマン、14位ナガネギマン(ネギーおじさん)、15位鉄火のマキちゃん、16位どんぶりまんトリオ、17位SLマン、18位こむすびまん、19位ハンバーガーキッドとピクルス、20位はみがきまん、という順位になっており、続いて、ばいきん仙人、ドクター・ヒヤリ、だいこんやくしゃとでんでん一座、みみせんせいと子供たち、かびるんるん、らーめんてんし等の名前が挙がっている。
  53. ^ アンパンマン人気投票|アンパンマン ポータルサイト
  54. ^ バップ公式サイトの「アンパンマン・特集ページ」を参照。
  55. ^ それいけ!アンパンマン げんき100ばいソングス アンパンマンCD(VPCG-84965)- バップ、2014年3月5日。
  56. ^ それいけ!アンパンマン大全集 アンパンマンとうたおう(VPCG-84754) - バップ、2002年4月24日。
  57. ^ やなせたかし presents アンパンマンソング傑作集(VPCD-84938) - バップ、2013年3月20日。

参考文献[編集]

  • やなせたかし、鈴木一義共著「アンパンマン大研究」フレーベル館、1998年
  • やなせたかし 『アンパンマン大図鑑―公式キャラクターブック』 フレーベル館、2013年6月ISBN 978-4577041161

外部リンク[編集]