しょくぱんまん
| しょくぱんまん | |
|---|---|
| 『アンパンマン』 『それいけ!アンパンマン』のキャラクター |
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| 登場(最初) | TV版: 第3話B 「アンパンマンとしょくぱんまん」[1] (1988年10月17日) |
| 作者 | やなせたかし |
| 声優 | 島本須美 |
| プロフィール | |
| 性別 | 男性 |
| 出身地 | トースター山[2] |
しょくぱんまん(ラテン文字表記:Shokupanman[3])はやなせたかし作の絵本『アンパンマン』及びその関連作品に登場する架空のキャラクター。声優は島本須美。敵キャラクターであるドキンちゃんから「しょくぱんまん様」と呼ばれている。
目次
人物[編集]
頭部が食パンで出来ている[4]アンパンマンの仲間の一人。空腹の者には顔を日光で焼いてトーストにし一枚はがして提供する。だが、近年[いつ?]は顔を提供する描写はほとんど無い。アンパンマンやカレーパンマンの「兄弟」とも例えられる心優しいヒーロー。しかし、彼らとは異なり、パン工場ではなく、「トースター山」という山で生まれたとされている[2]。カレーパンマンと同様に、誕生時のエピソードは描かれていない。服は白色で、手袋、ブーツ、ベルトは赤色である。胸の部分には赤いSのマークがある(しょくぱんまん号にも同じマークがある)。パンを届けている間はエプロンと白い手袋を装着する事もある。
生活・仕事[編集]
ジャムおじさんのパン工場とは別に、トースター山の近くにしょくぱんまん専用のパン工場があり、そこで学校や町に配る食パンを作っている[5]。交通手段は、後述する「しょくぱんまん号」と呼ぶトラック。一人暮らしのヤギじいさん等の住人や町の学校にパンを届けている。カレーパンマンと同じく普段はどのような生活をしているかは不明。
性格・特徴[編集]
一人称は「私」[6]。普段は丁寧な言葉遣いで話すが、初期頃は普通に話すことが多かった。誠実ではあるがナルシストな一面もあり、ばいきんまんとカレーパンマンにとって第一印象は非常に良くなかった。初登場回でかびるんるんに襲われ、カレーパンマンに放置されてしまうが、最終的には助けられた[7]。しかし、それ以降もカレーパンマンとは対立を起こして、喧嘩する事も少なくはない。強さとは「美しさ」と考えている。子供達には人気がある。アンパンマン同様、顔に異常を来すと力が出なくなるが、ジャムおじさんに顔を焼き直してもらうと元気を取り戻せる。顔の交換の描写はカレーパンマンと同じく基本的に描かれる事はない。また、服やマントが汚れても力が出なくなる[8]。これは彼のイメージカラーである「白」の潔癖なイメージを強調する為の弱点であり、それを補う為かいつでも汚れを拭き取れるようにハンカチなどを携帯している。カレーパンマンと同じく、食事するシーンが存在する。
芸術肌でもあり、人や風景を絵に描いたり演劇にも積極的に参加したりしている。その為、セリフの滑舌もかなり上手い。唯一、悪役の演技は苦手としているが、その際にもばいきんまんのセリフや仕草から悪役らしい演技を研究する等、芝居に関しては人一倍熱心な面もある[9]。カレーパンマンと劇の主役を取り合うこともあるが、ほとんどの場合は主役を勝ち取る。しかし、劇場版ではカレーパンマンと同様に、真っ先に強制変身にあったり固められたりと、やられ役や三枚目を演じさせられる事が多い。作中では本人が登場しない回でもドキンちゃんの妄想内にのみ登場する事も多い。雲などの白い物を見ると、「ああ、食パンのように美しい」等と言う事があり、カレーパンマンを呆れさせている。宝物は食パンがうまく焼けるトースターと、心の優しい女の子[10]から貰ったハンカチ。TV第34話「アンパンマンとタータン」では、アンパンマンの新しい顔も焼いていた。
ドキンちゃんとの関係[編集]
基本的にしょくぱんまんはどんな女性キャラクターにも好意を見せない。しかし、ドキンちゃんに初対面で優しく接してから彼女に一方的に好意を寄せられている[11]が、彼本人はその事に気づいているかは今なお、不明の状況が続いている[12]。本編ではドキンちゃんに優しく接したり彼女から貰ったプレゼントに喜ぶ等、好意があるかのような振る舞いも見られるが、やなせ曰く「誰にでも優しいだけ」との事。義理堅い紳士的な性格で、特にドキンちゃんに対しては助けてもらった恩は必ず返す。
得意技[編集]
得意技は「しょくパンチ」「しょくキック」で、アンパンマンやカレーパンマンとの同時技「ダブルパンチ」、3人の同時技「トリプルパンチ」[13]も非常に強力だが、彼自身は頭の回転も早く味方(特にカレーパンマン)に助言する事も多い。
しょくぱんまん号[編集]
しょくぱんまんが学校などにパンを配達する時に使う、白いトラック。全長の割に幅と高さが大きく、運転席と荷室部分が別体でなく一体型の、いわゆるデリバリーバンに近い形状をしている。運転席には屋根にあたるパネルが無く、フロントガラスが上まで回り込んでいるのが特徴。荷室の側面には、しょくぱんまんの「S」のマークが赤く描かれている[14]。それまで使用していたトラックをばいきんまんに壊されてしまったため、かんたんシスターズに、ばいきんまんの襲撃対策としてさまざまな戦闘機能を備えた新しいトラックを作ってもらった[14]。右ハンドル車でワイパーも装備されている。車体の裏にはドキンちゃんがこっそり自身のステッカーを貼っている。映画第11作同時上映『おむすびまんと夏まつり - アンパンマンとたのしい仲間たち(Aパート)』では、おむすびまんが運転した。バンパーを伸ばして攻撃したり(「しょくバンパー」と呼ぶ)、緊急加速用のロケットを装備していたり、タイヤと車体の間から長い脚が出てジャンプしたり、スクリューを出して水中・水上を走行したり、タイヤが吸盤になって壁や天井に貼りついたりと、アンパンマン号と同様に、多彩なギミックを備えている。
なお、このしょくぱんまん号は2代目で、初代しょくぱんまん号はしょくぱんトラックと呼ばれている[14]。しょくぱんまん号のような特殊なギミックはなく、荷室が食パン(イギリスパン)の形を模したごく一般的な輸送車。第100話「新しいしょくぱんまん号誕生」でばいきんまんに壊されてしまった[14]。その後、カンタンシスターズと共に新たに作られたものである[14]。
変装・変身[編集]
- しょくぱんウーマン
- 初登場回 - TV第366話A「ドキンちゃんのバレンタインデー」
- ばいきんまんに「サカサマ花」の花粉をかけられ、女性にされてしまったしょくぱんまん。力が弱くなり、更に内股で走る。ドキンちゃんはこの姿を見て大ショックを受けるが、元に戻す為に2人であらゆる手段を使い、くしゃみで花粉が飛び出た為に元に戻った。
- なお、「しょくぱんウーマン」という名称は便宜上の仮称であり、正式な名称は公式にも設定されていない。
- しょくぱん黒騎士
- 初登場回 - TV第972話B「ホラーマンとあくびどり」
- あくびどりの夢の中に登場した、黒い衣装に身を包み黒馬に跨った悪のしょくぱんまん。ドキンちゃん扮するドキン姫を攫い、ホラーマン扮するホラー王子と戦う。正体は食パンの国のしょくぱん王子で、悪い魔法で黒騎士にされていたが、ホラー王子との戦いに敗れた事で魔法が解けた。
- ブラックしょくぱんまん
- 初登場回 - 映画「ロールとローラ うきぐも城のひみつ」
- パワーアップしたブラックロールパンナの力で、悪い心になってしまったしょくぱんまん。ばいきんまんの命令に従い、アンパンマンを襲う。目がつり上がり、口調も乱暴になる。ドキンちゃん曰く「ニヒルで素敵」。ドキンちゃん、鉄骨ホラーマンと共にバイキン草の雨を浴び、3人とも泥人形になってしまう。「ローラの雨」を浴びて元に戻ったが、顔が完全にふやけてしまった。
劇場版においての強制変身・固め[編集]
- 第6作『リリカル☆マジカルまほうの学校』 変身(ぬいぐるみ) - 「しょくぱんまんにんぎょう」と称する[15]。
- 第6作『みんな集まれ! アンパンマンワールド』 変身(赤ちゃん) - 「あかちゃんしょくぱんまん」と称する[15]。
- 第9作『虹のピラミッド』 変身(ピラミッド) - 「ピラミッドしょくぱんまん」と称する[14]。
- 第12作『人魚姫のなみだ』 変身(ヒトデ) - 「ヒトデしょくぱんまん」と称する[14]。
- 第13作『ゴミラの星』 変身(泥人形) - 「しょくぱんまんの泥人形」と称する[15]。
- 第16作『夢猫の国のニャニイ』 変身(ネコ) - 「ねこしょくぱんまん」と称する[14]。
- 第17作『ハピーの大冒険』 変身(イモムシ) - 「しょくぱんまんいもむし」と称する[15]。
- 第18作『いのちの星のドーリィ』 変身(かびるんるん) - 「しょくぱんまんかびるんるん」と称する[15]。
- 第20作『妖精リンリンのひみつ』変身(花) - 「おはなしょくぱんまん」と称する[14]。
- 第23作『すくえ! ココリンと奇跡の星』 変身(UFO) - 「UFOしょくぱんまん」と称する[14]。
テーマソング・キャラクターソング[編集]
- おなじみしょくぱんまん - 島本須美(しょくぱんまん)が歌唱
- 夕日にむかって - 南果歩(サニー姫)とのデュエット
- ぼくらはヒーロー - 戸田恵子(アンパンマン)と柳沢三千代(カレーパンマン)とのトリオ
これ以外にも「すすめ!アンパンマン号!」でしょくぱんまんが歌っている。
アンパンマン列車[編集]
四国旅客鉄道(JR四国)はJR四国2000系気動車にラッピングを施し、しょくぱんまんをテーマにした車両である「しょくぱんまん号」(2100形2109)を「予讃線アンパンマン列車」として2001年(平成13年)10月より運行していた[16]。2000系のアンパンマン列車は大きく予讃線系統と土讃線系統があり、予讃線には11両のアンパンマン列車が配属されていたが[17][18]、2016年3月26日のダイヤ改正により「予讃線アンパンマン列車」はJR四国8000系電車で運行されることになり、「ばいきんまん号」を初め、大半の車両が予讃線の2000系アンパンマン列車から引退した[19]。「しょくぱんまん号」もその内の1両で、ラッピングを解除され、一般色である四国色に戻された後[20]、松山運転所から高知運転所に転属された。運行開始より何度かデザインが変更され、廃止直前のデザインは四代目であった。
脚注[編集]
- ^ 『アンパンマン大図鑑―公式キャラクターブック』5頁。
- ^ a b 『アンパンマン大研究』99頁、原作絵本「しょくぱんまん」。
- ^ アンパンマン列車しょくぱんまん号の前面に表記あり。
- ^ 一斤ではなくスライスされた一枚である。
- ^ 『アンパンマン大研究』100頁。
- ^ TVアニメ初期やキャラクターソングでは「僕」と言う場合もある。
- ^ TV第3話B「アンパンマンとしょくぱんまん」
- ^ 着ぐるみショー『しょくぱんまんとホラーマン』等で使われている設定。
- ^ TV第1122話A「しらたまさんとしょくぱんまん」
- ^ 実は変装したドキンちゃんである。
- ^ TV第16話B「アンパンマンとぱんどろぼう」
- ^ 『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』でのやなせへのインタビューによれば、所詮は菌と食パンであるからこれ以上の展開はあり得ないらしい。
- ^ TV第107話「アンパンマンとなかゆび姫」でだだんだん相手に初披露した時は「三色パンチ」と呼称。また、パワーアップバージョンの「スペシャルトリプルパンチ」という技もある。
- ^ a b c d e f g h i j 『アンパンマン大図鑑―公式キャラクターブック』95頁。
- ^ a b c d e 『アンパンマン大図鑑―公式キャラクターブック』94頁
- ^ “アンパンマン列車 しょくぱんまん号”. 四国旅客鉄道. 2015年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月17日閲覧。
- ^ “予讃線を走るアンパンマン列車”. 四国旅客鉄道. 2015年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月17日閲覧。
- ^ “JR四国「予讃線8000系アンパンマン列車」2016年春デビューへ”. 株式会社 鉄道新聞社(鉄道新聞) (2015年12月29日). 2016年7月17日閲覧。
- ^ “予讃線アンパンマン列車」,2000系での運用終了”. 株式会社 交友社(鉄道ファン) (2016年3月26日). 2016年7月17日閲覧。
- ^ “「予讃線アンパンマン列車」残りの2両が回送される”. 株式会社 交友社(鉄道ファン) (2016年4月12日). 2016年7月17日閲覧。
参考文献[編集]
- やなせたかし、鈴木一義共著 『アンパンマン大研究』 フレーベル館、1998年6月。ISBN 978-4577018989。
- やなせたかし 『アンパンマン大図鑑―公式キャラクターブック』 フレーベル館、2013年6月。ISBN 978-4577041161。
外部リンク[編集]
- アンパンマン(なかまのしょうかい) - アンパンマンポータルサイト
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